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2017.04.25
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0752 デス・スピード

『0752 デス・スピード』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  テリー・イングラム
・脚  本  ジェイソン・ボルク
       キース・ショウ
・撮  影  マイケル・バルフライ
・音  楽  ジョン・セレダ
       ポール・マイケル・トーマス
・編  集  クリストファー・A.スミス
・製  作  グレッグ・エヴィガン
       クリストファー・ハットン

【キャスト】
・タミー(日野由利加)…ニコール・エガート
            「ベイ・ウォッチ」シリーズ
・JJ(木下浩之)………グレッグ・エヴィガン
             「デスパレートな妻たち3」
・ジェシー(本名陽子)…プレナン・オブライエン
・ホッジス(高岡瓶々)…ウィンストン・レカート
          「バトルスター・ギャラクティカ」
・クリフ(里 卓哉)……チャド・ウィレット
                   「生きてこそ」

『0752 デス・スピード』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ALBTS0062
・製作年度  2009年
・製 作 国  カナダ
・原  題  PHANTOM RACER
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・提  供  ニューセレクト株式会社
・販  売  アルバトロス株式会社
・価  格  ----
・収  録   87分
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタ
・音  声  1.オリジナル <英 語> (Stereo)
       2.日本語吹替 (Stereo)
・字  幕  1.日本語字幕
       2.デカ字幕
       3.日本語吹替用字幕
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・映像特典  1.国内版予告

【ジャケット】
・オモテ面:時速200kmkの殺意
・ウラ面 :殺人レースカー大爆走!!!
        非業の最期をとげたレーサー
        その霊が操る“地獄のレースカー”
        真紅のボディには怨念が宿り
        エンジンは生贄の血で唸りをあげる
        ヤツを止められるか?
        死のレースに勝つのはどっちだ?
        悪魔の車 vs 凄腕レーサー
        決着のファイナル・ラップが始まる!!

トレーラーを破壊して、こちらに向かって来るレースカーのイラストが、ジャケットのオモテ面に用いられている。迫力はあるが、このレースカーにカッターの霊が宿っていることを示すものは、描かれていない。これでは、普通のカーアクション映画のそれと、差別化が出来ないではないか。その点が、ザンネンでならない。
ウラ面からも、画像だけを追ってしまうと、普通のカーアクション映画にしか見えない。コピーを読んで、「ああ、そうなんだぁ」と思う程度。やぱり、ホラー映画であることを表現すべきだったと思う。
ちょっと、ザンネンな出来映えだった。(苦笑)

『0752 デス・スピード』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「スティーブン・キングの系譜」

1980年代、スティーブン・キングの小説は“モダンホラー”と持て囃されて、次々と映像化された。ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー(1976)』が火付け役だったと思う。
スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング(1980)』、ジョージ・A.ロメロ監督の『クリープショー(1982)』と、私たち映画スズメを楽しませてくれた。
83年には、ルイス・ティーグ監督の『クジョー』、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『デッドゾーン』、ジョン・カーペンター監督の『クリスティーン』と3本が立て続けに公開された。監督の顔ぶれを見るだけでワクワクしてしまう。この辺りがピークだったのかも知れない。

その後の『チルドレン・オブ・ザ・コーン(1984)』やマーク・L.レスター監督の『炎の少女チャーリー(1984)』などはカルト的な人気は博すものの、興行的はふるわなかったらしい。
再びL.ティーグ監督がメガホンを取ったアンソロジーの『キャッツ・アイ(1985)』や『死霊の牙(1985)』と、先細りになって行く。とどめを刺したのが、S.キング自身で監督した『地獄のデビルトラック(1986)』だろう。正直なところ、この時期は「またキングかぁ」という印象しかなかった。

しかし、この年、ロブ・ライナー監督の『スタンド・バイ・ミー』が大ヒットし、キングの名が見直される契機となった。「ちゃんと撮れば、キング原作でも面白いかも」と誰もが思った。(笑)
ところが翌年、リチャード・バックマン名義のSF小説が、アーノルド・シュワルツェネッガーを主役に迎えて映画化されると、再び評価が揺れ動く。(笑) 珍品『バトルランナー(1987)』である。観客はみんな戸惑った。

そこを救ったのが、メアリー・ランバート監督の『ペット・セメタリー(1989)』。久々にキング原作のホラー映画でスマッシュヒットを放った。
そして、キャシー・ベイツにアカデミー主演女優賞をもたらした『ミザリー(1990)』が公開される。超能力者もゴーストもモンスターも登場しないのに、背筋が寒くなるストーリーに「さすがキングだ」と、この10年を締めくくるに相応しい作品だった。

さて、本作品は、キング全盛の頃に公開された『クリスティーン』を彷彿とさせるホラー映画だった。(『ザ・カー』とか……)

――レース中の事故でライバルであり友人のカッターを失ったJJ.ソーヤーは、レーサーを辞めて、今はトラックの運転手として生計を立てていた。
或る日、トラックが故障し、修理のために立ち寄った町は、彼の故郷だった。昔世話になった保安官、修理工場を経営するカッターの兄クリフ、懐かしい顔が出迎えてくれた。
しかし、修理工場でコツコツと直されていたのは、あのとき大破したカッターのレースカーだ。然も、あの事故は、カッター兄弟がJJを負かすためにマシンに細工した結果だと知らされては、気が晴れない。おかげで、カッターの元恋人のタミーとの再会も最悪だった。
その晩、トラックにイタズラ書きをしていた少女ジェシーを捕まえたJJは、保安官の元に連れて行く。そこでジェシーがタミーの娘であることを知る。
その頃、カッターのレースカーは、ドライバーがいないまま動き始め、次々と邪魔者を殺して行く。レースカーの目的はJJと決着をつけることだった。
……というお話し。

なかなか面白い作品だった。安易にCGに頼らず、昔懐かしい特撮で残酷描写に臨んだ製作サイドの姿勢を高く評価したい。(全体的に古臭い感じがするのは、ご愛嬌)

ただ、カッターの幽霊が車に宿る経緯とか、或いは車内にぶら下がっていたロケットの中身とか、ストーリー上のポイントになる部分が足りない。
或いは、レースカーで対峙したJJとカッターの幽霊との間に流れた時間とか、表現がヘタクソだったことも否めない。時間的な制約があるTVMとしての限界も感じる。絵コンテを作るところから始められたら、また違った出来映えになったかも知れない。

更に残念なのは、女優陣がパッとしないこと。これでカワイイ子が登場してくれていたら、評価もかなり変わったと思う。

“難あり”の物件だが、「無機物が意思を持って襲って来る」構図は、S.キングのオハコだっただけに、どことなく切って捨てられない愛おしさを感じる。そろそろキング原作のコワイ作品が観たくなった。(笑)

オススメ!





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Last updated  2017.04.25 07:30:19
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