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2019.03.25
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カテゴリ: オカルト映画
1451 センソリア/死霊の館


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本 クリスチャン・ホールマン
・製  作  ウェリン・フランス

【キャスト】
・ラナ・オルソン(雨谷和砂)
・ノラ・アンドルセン(渡谷美帆)
・アリダ・モアベア(有賀由樹子)
・ラファエル・ペーターソン(好川喬範)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ADX-1082R
・製作年度  ----
・製 作 国  スウェーデン
・原  題  SENSORIA
・発  売  アメイジング D.C.
・販  売  アメイジング D.C.
・提  供  ----
・発売協力  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  田邉拓郎
・吹替翻訳  子安則子
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・日本公開  ----
・リリース  ----
・収  録  本編 81分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネマスコープ
・音  声  1.スウェーデン語
         [ドルビーデジタル 5.1ch]
       2.日本語吹替
         [ドルビーデジタル 2.0ch]
・字  幕  1.日本語字幕
       2.吹替用字幕
・そ の 他  片面 1層、COLOR、MPEG-2、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
       DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典  予告編


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:[ファンタスポア映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [ファンタスティック・フェスト
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [ブリュッセル・ファンタスティック
      国際映画祭“OFFICIAL SELECTION”]
      [ノクターン・マドリッド国際
      ファンタスティック映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [リース国際映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [アベリストウィス国際ホラー映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [イサカ国際映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [ポルト国際映画祭“観客賞受賞”]
      [モルビド国際映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
      [ルンド国際ファンタスティック映画祭
      “OFFICIAL SELECTION”]
        全世界絶望の恐怖、日本上陸!!
      その“存在”を感じてはならない…
        〈紛れもなく〉史上最恐ホラーの、
        ひとつ
        BLOODY DISGUSTING
        〈世界No.1ホラーサイト〉
・ウラ面 :★★★★
      “今年度No.1ホラー”
      ――Subculture Media
      ★★★★
      “底知れない恐怖”
      ――horrormoviesuncut.com
      “紛れもなく史上最恐ホラーのひとつ”
      ――BLOODY DISGUSTING
        (世界No.1ホラーサイト)
        呪われた237号室
        封印された過去――
        この真実に、日本中が泣き叫ぶ

えーっと、このジャケットは何? オモト面のイラストに描かれた怯える女性は、本編中に登場しない。1ミリも登場しない。その奥で、椅子に座る少女も、そうだな。こんな女の子じゃなかった。
ウラ面にも、ほとんどメインキャストの画像が使われていない。左下のバスタブに入っているのが、主人公のキャロライン。確かに、ホラー映画には似つかわしくないほど体格がゴツイし、年配者だ。若い女の子が露出過多の衣装で逃げ回るホラー映画を見慣れた目には、少々ガッカリに設定とキャスティングだ。(苦笑)
ウラ面の上部には、ブライドの掛かった窓、その下にはミーの画像。ふてぶてしい顔つきだ。[ストーリー]の下には、4枚の本編画像。右から住民の代表、その次が屋根裏の物置き、その次が老婆と並んでいる。そして、屋根裏に続く階段……。キーとなっている場所・場面が選択されているので、比較的良心的なデザインだと言えるだろう。
でも、主人公の見た目が、「広告宣伝には適さない」と判断したところが、どうも……。(苦笑)

【感  想】
「ラブクラフトの系譜」

スウェーデンと言うと、イングマール・ベルイマンが思い出される。『第七の封印』や『処女の泉』、『叫びとささやき』は70年代の半ばくらいまでは、よく映画館にかかっていた。当時の映画少年たちは、少なからずスウェーデン映画に接していたはずだ。(ベルイマンの監督作品って、ホラー映画っぽい)

さて、本作品は、2015年のスウェーデン産のホラー映画。ベルイマンの影響ではないだろうが、ちょっとクラシックな雰囲気の作品だった。直截なショックシーンばかりの昨今のホラー映画とは趣きが異なる。じっくりと見せるタイプ。そのため、ついつい深読みをしてしまう。ちょっと珍しい。(笑)

でも、ほとんどアパートの一室で物語が展開するので、どこがスウェーデンなのか、あまりピンと来ない。強いて言えば、アパートの作りだろうか。ランドリーがあって、乾燥機まで備え付け。屋根裏(?)に部屋ごとの物置きまである。リゾートマンションみたいだ。
エレベーターがないのは難点だが、部屋数も多そうだし、羨ましい。(笑)

――キャロラインは、娘を亡くし、夫と別れ、古いアパートに引っ越しして来る。何やら不気味な住民たちに慣れるには時間が掛かりそうだが、まずは第一歩だ。けれど、古い配管の軋む音や立て付けの悪いドアには辟易してしまった。
訪ねて来てくれたのは、友人のエマだけ。彼女は幸せな家庭を築き、子育てに忙しそうだ。気持ちは有り難かったが、独り身の寂しさが募るばかり。
そんな時、キャロラインは、ミーという少女と出会う。
……というお話し。

冒頭にH.P.ラブクラフトの一文が流れる。
「識者は、現実と非現実の境が曖昧であることを知っている」
それは、本作品の表現手法を端的に現していた。
というより、ラブクラフトの最初期の『奥津城』にインスパイアされた作品のように見える。

プレオープニングで、老婆が口にする呪文は、何か気になる。黒魔術だろうか? 意を決して殺そうとするからには何等かの切実な理由がある。「《古えのもの(旧支配者)》に、現代の悪魔を葬る力を求めた」というのは、うがった見方だろうか?

音を立てる配管や蛇口から滴る水のイメージは、ラブクラフトの怪奇小説及びその映像化作品へのオマージュに思える。

それに、他者を介してしか自分の存在を認めることが出来ない孤独や恐怖を描いている点も、『奥津城』を思わせる。
キャロラインは、明らかに非現実の世界に取り込まれたし、そこは現実世界からは見えない。ミーとキャロラインだけ。果てしない孤独と恐怖しかない。
老婆は、キャロラインの首を締めて非現実の世界に取り込まれるのを阻止しようとするが、ミーに邪魔されてしまう。つまりは、老婆の幽霊すら非現実ではないということだ。
どうやら単なる幽霊話ではなさそうだ。面白い。

キャロラインは、窓ガラスを叩いて、外を歩くエマの注意を引こうとする。何故か、ブラインドは、叩いた窓ガラスの外にある。二重サッシになっているのだろうか? 他の窓にはカーテンが掛かっているが、そこだけブラインドなのは、何か意味があるのだろう。

短くてシンプルなストーリーで派手な見せ場は、ない。クライマックスは、謎解きに充てられて、それも二転三転する。ホラー映画ではなく、ミステリーみたいだ。あちこちに散りばめられたパンくずを拾い集めて組み立てると、物語の構造が見えて来る。表面的にはゴースト・ストーリーかも知れないが、もう少し深いところでは、ラブクラフトの怪奇小説に通じる世界が広がっているに違いない。そんな気がした。

多くの謎に答えは得られないし、日本のホラー映画のように哀しい因縁がラストで昇華される構造にもなっていない。舌の裏に残る後味の悪さが、じわりと効いて来る作品だった。

ラブクラフトのファンには、オススメ!(たぶん、熱烈なラブクラフトのファンなら、何らかの答えを見つけてくれるだろう。私には無理だった)





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Last updated  2019.03.25 05:30:06
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