スピリチュアリスト（霊能者）の目で見た世界

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masako-Love

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元々は、あ～言えばこう言うなんて言い回しの表現だと思いますが、それって禅問答と似てますよね。

禅問答って言うか、禅の教えてる事ってなんなんだろ？

これを噺にしてみよう！

今日の出演者は百姓の留吉＆禅寺の坊さんとキツネ君です

秋の青空が広がる穏やかな日

留吉は畑仕事の手を休めて女房手作りの握り飯を頬張るつもりで畦道に腰を下ろしたところ

「いやぁ～今日も暑い」

流れる汗を拭いながら、どこか日陰は無いものかと、辺りを見回すと

隣の畑との境目に生えてるイチョウの巨木が目に入ります

「お～、丁度良い日陰があるわい」

そう言うと、握り飯を包んだ風呂敷を下げてイチョウの木陰に腰を下ろします

すると、暑い時は人も獣も同じ事を考えるものでして

木陰で昼寝をしていたキツネが、物音に気付いて目を覚ますんですな

「ん・・・・なんだか美味そうな匂いがするやんけ」

腹を空かしたキツネですから、美味しそうな握り飯の匂いにはメッチャ敏感な訳ですわな

「オイラが気持ち良く寝てる所を起しやがって、丁度良い、奴の昼飯を頂いてやろう」

なんてケシカラン事を考えるんですわ

留吉は女房の握った握り飯が大の好物

特性の握り飯を大きな口を開けて・・・・パクリ！

そりゃぁ美味しそうに食べるものですから、空腹のキツネには尚更堪えます

「畜生！コッチの気も知らねえで好い気なもんだぜ、見てろよ！」

そう言うと、留吉の膝の上で真っ白に輝いてる特性握り飯にピョンと飛びつきました

留吉は余りに急な出来事に驚きまして、のけぞった拍子にイチョウの幹に頭を打ち付けて氣を失ってしまうんです

キツネに取っては又とない好機！

「しめしめ、ざまぁ見ろってんだ」

氣を失ってる留吉を尻目に、美味しい握り飯を独り占め

「こりゃぁ美味い！人間は美味いモノを食ってやがるなぁ・・・」

と満腹に成ったキツネさんは、氣を失ってる留吉をよそ目に幹の反対側で昼寝を始めちゃうんですね

一頻り経った頃、檀家周りをした帰りの坊さんが通りかかります

イチョウの下で倒れている留吉に気付いて

「おいおい留吉っあん、どうしたんだい！」

留吉を抱きかかえて声をかけました

すると氣を失っていた留吉が漸く気付きまして・・・

「いったいどうしたって言うんだい留吉っあん？」

「いやぁ和尚、じつは」

ことの次第を淡々と和尚に話して聞かせました

人の声に気付いたキツネが耳を欹てて、二人の会話を聞きました。

すると和尚が留吉に、こう聞きました

「キツネに仏性は在ると思うかね？」

キツネに仏性やて？

そんな事を考えた事も無いけどやなぁ・・・畜生の分際に仏性なんて在る筈が無いわなぁ・・・

そう考えた留吉は答えます

「畜生のキツネに仏性なんて在る筈が無いでっしゃろ！」

すると和尚

「いや、在る」

「なんでですねん？」

「畜生とは、仏性を持ちながらソレを知らぬから畜生なのだ」

「ほぉ～そないなもんですかねぇ・・・」

「では今一度聞く、キツネにも仏性は在ると思うかね？」

すると留吉は得意げに

「もちろん在りますわな」

すると今度は和尚は言いました

「キツネに仏性は無い！」

「なんでですねん？今、在ると言いましたやんか？」

そこで和尚は答えます

「仏性を持ちながら、そこに意識を持てないモノに仏性なんて無い」とね

キツネに化かされた様な気がしてならない留吉

「なんや、ワシも和尚も似たもの同士かいな」

晴れ渡る秋空から一仕切りの雨が、留吉の想いを潤す様に降りました。

こんな噺です

禅の教え・・・・

何を言ってるねん？と思いますよね

簡単に言えば、禅では

常に反対側が在るんだよ～って教えてるんです

これはスピリチュアルと同じ事なんです

個人的に坊さんは嫌いなんですけど、そこに有る教えには面白さを感じますね。

ただ、判り辛いのがねぇ・・・・

子供にも判るのがスピリチュアルなのにね

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