それでもなお平穏な日々

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Jan 17, 2006
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カテゴリ: ネット
 さて私は先般の日記で「最近mixiが面白い」と書いた。

【以下、一部についてmixi内の規約に抵触するとのmixi事務局からの通報のため該当する部分を削除した。ただし指摘された規約に関係しない部分については削除していない。いわゆる前振り部分なので本文には影響がないのでご了承願いたい。】

 では私はmixiで今私が面白いと感じているもの、それについて述べてみよう。

 ここをお読みの皆さんはご存じのように、私の職業は「特別職国家公務員」である。
一部主義の方々にはこの職業は蛇蝎のごとく忌み嫌われている。
それはおそらく彼らが狂信的に主張する「彼らの平和主義」と対立しているからであると私は推測している。
ここで誤解を招かないように言っておくが私は「平和主義者」だ。戦争など起こらなければそれに越したことはないし、武力を持って他国に侵攻する行為は好むところではない。
(あくまで一般論である。無数に存在する戦争の形態をこのような簡単な形で括ってしまうことは愚かな行為であるからだ)
しかしながら他国から武力を行使される危険性を考えれば、これに常に備える必要性は明白なのである。
実例としてあげれば、「イラクのクウェート侵攻」はイラク軍の侵攻を阻止(あるいは国際社会・国連の介入までの時間稼ぎを)できるだけの軍事力を保有していなかったが故に発生した。クウェートの軍備状況を見たフセイン・イラクは「1対1なら勝てる」と判断し行動したからである。
クウェート側は外交主体でアラブ国家群の中で生き残れると判断していたようだが、それが正しかったかどうかは歴史が語っている。
フセイン・イラクの占領からクウェートを解放したのは外交努力ではなかったことこそその証明に他ならない。

 さて話が逸れたが、楽天と同じくこういった「主義の方々」はmixi内にも多数存在している。
むしろ開放されているが故に多くの人からの批評・批判に曝されて消え去らざるを得ない楽天他のブログよりも、mixi内には数多くの「主義の方々」が存在しているようだ。
 この「主義の方々」も含めた様々な人たちが集って意見を交換するとあるコミュニティで、昨年の教科書採択問題の際の中核派の話題が出たときのことである。
多くの(普通の)参加者の方は、かつて行った殺人を正当化し続けている中核派が、その正体を隠したまま行った一連の行為について「胡散臭い」と判断していた。これは至極真っ当な反応でおそらく大多数の日本国民にとっても通常の反応であると私は考える。
 しかし不思議なことに執拗に彼らを擁護する発言を繰り返す数名の参加者が居たのである。
戦争に反対し平和の大切さを普段から説き続け、自衛隊の一切の活動や存在意義、政府の各種外交方針、米国追従政策(?)の批判・否定を声高に発言していた人たち、彼らの口からついに出た驚天動地の擁護発言・・・それは

「時と場合によって暴力を併用する平和運動は容認される」

であった。

 多くの「主義の方々」、特に平和主義者を自認する方々は「戦争反対」を主張している。(もちろん私も基本的には反対なのだが)
そこに基づき彼らは自らの考えを絶対正義と捉え、米国の対テロ戦争やイラク紛争、あるいは世界各地の内戦について否定的意見を述べ、対話による解決を行わない(実際は国連を始めとして常に行われているのだが)国家・陣営に対する非難を浴びせ、軍備自体が諸悪の根元と主張してきたわけだ。
 ところがそういった人の中から一部とは言え上記の「時と場合によって暴力を併用する平和運動は容認される」が主張されたことに私は心底驚いたのである。
(加えて言うならば彼らは「法は権力側に恣意的運用をされているので守るも守らないも時と場合による」との趣旨の主張もしている。)

 さて私は何に驚いたのか。
少し冷静に考えれば判ることなのだが、なんと彼らは自ら「戦争反対の理由」を完全否定してしまったのである。
彼らは自ら(あるいは中核派が)主体的にその主義主張に基づき「(時と場合によって)暴力を容認できる」と主張したのだ。
では「彼らではない誰か」が自らの主義主張で行動することを否定できるのだろうか。出来るわけがないではないか。

時と場合によって、暴力を併用する平和運動は容認される。なぜならばそれは人民の国家を作り上げるために必要だからである。
時と場合によって、チベットにおける民族浄化は容認される。なぜならばそれは中華人民共和国の平和を維持するためだからである。
時と場合によって、他国への核兵器による恫喝は容認される。なぜならばそれは我が国の自由と主体思想を守るために必要だからである。
時と場合によって、ルワンダの難民虐殺は容認される。なぜならばそれはルワンダの不穏分子を一掃するために必要だからである。
時と場合によって、日本への侵略戦争は容認される。なぜならば・・・・
etc.etc....

 そして彼らはその発言において「行動する側の考え・判断」こそが絶対であると主張した。
その行動が他者からどう見えようと、法にどう違反しようと、秩序をどう乱そうと、犠牲者がいかほど出ようと、ただ行動する側が「時と場合によって考えれば今回は問題ない」と判断すれば全て容認されると主張した。
これははたして「戦争反対」「平和運動」にふさわしい行動論理と言えるのか?
それは戦争に勝利することをもって自らの正当性を証明しようとする「軍国主義者」の主張と何が違うのか?
・・・彼らは本当に平和主義者なのか?

 彼らの最大の失敗は「時と場合によって」と書き込んだことだ。
 その判断を下せるものが自分たちだけである、そう勘違いしたことだ。
 法治国家においてその行動の是非を判定するのは「法(もしくは司法機関)」でなければならない。
 けしてそれは個人あるいは一集団が行ってはならない、その当然のことが理解できていない彼らが一般国民の支持を受けること未来永劫ないだろう。

 JSF氏始め幾人かの方が「それは平和運動ではない、革命運動である」と主張するのはもっともだ。
日本では合法的に行われる各種政治活動は誰にも規制されない。
私個人は社民党が大嫌いだが、社民党が(党として)違法行為をしない限りこれをどうすることも出来ないことくらいは知っている。
法は「個人の嗜好を超越したところ」に存在する、法治国家はこれを忘れてはならないのだ。
そして国家がそれを守っている限り、個人は法を守らねばならない。
当然だが暴力を伴わず法を遵守する革命というものが存在するのならば、これは弾圧されてはならない。
だが彼らはそれを否定し法を犯した。よってこれは法治国家によって駆逐されるのは極めて当然なのである。

 mixiにおいてついに偽りの平和主義の仮面を捨て去った「主義の方々」は今後どういう末路を辿るのか。
この一大喜劇を私は見逃すわけにはいかない。

・・・こうして今日も私はmixiから目が離せないのである。


【追記】
 なお誤解を招かないように言い添えれば、そのコミュニティにおいて
「時と場合によって暴力を併用する平和運動は容認される」
「法は権力側に恣意的運用をされているので守るも守らないも時と場合による」
等という無体な主張を行っているのは極々少数である。
大半の参加者は「平和の大事さ」や「それを守るための手段について」や「それぞれ意見の交換」あるいは「情報交換」を目的に集っている普通の人たちである。
そういう意味で「真の危険思想」が日本においては受け入れられてはいないことを私は確認しそして安心している。
日本はまだまだ捨てたものではない、そう思えるのだ。





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Last updated  Feb 4, 2006 11:51:32 PM
コメント(18) | コメントを書く
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全く同じ考えの方と議論しました  
ti2669  さん
 驚きました。自分も以下のような考えの方と議論したことがあります。

>法は権力側に恣意的運用をされているので守るも守らないも時と場合による

 その方曰く「民主主義とは武力革命である」そうです。
 ほかにも「暴力がやむをえない場合がある」とか,「法と良心が対立した場合,良心をとる」とか,法治主義とはかなりかけ離れたお考えを持っておられました。

 正直,宇宙人と話しているようで辟易しました(w (Jan 17, 2006 09:15:51 PM)

正直な話  
Cpt.hige  さん
この手の人達には歪んだ選民意識があると思っています。

一般大衆は愚民であるから我々の考える正しい思想を理解できない。それ故導かねばならない。
愚民の規範に我々選民は従う必要など無い。
いずれ我々がより正しい規範を与えてやろう。

正直こういう思想、右にも左にもあるのですが、左寄りに傾向として多く見られるのは日本の特徴ではないでしょうか。
いわゆる学生運動との絡みなんでしょうが・・・ (Jan 18, 2006 01:04:26 AM)

暴力的平和主義  
煬帝 さん
その台詞を目にして普通の感覚の人は引かないんですか? (Jan 18, 2006 01:30:52 AM)

お久しぶりです  
からせんじゅ さん
うーん・・・

>「時と場合によって暴力を併用する平和運動は容認される」
>「法は権力側に恣意的運用をされているので守るも守らないも時と場合による」

この思想を実行した場合

「自分たちが、政治を行わなければならない」
 → 革命家
「政権担当者は、自分たちの言うとおりにしろ」
 → テ○リスト

かなぁ。

こういう人たちって、国とか自治体、ご近所に
帰属意識をもっていないのでしょうか?

まるで、別世界の住民とういう立場で発言しているようですね。 (Jan 18, 2006 08:21:34 PM)

こう云うのを  
japa-n  さん
 馬脚をあらわすって云うのでしょうか・・違ったかな。
 このテの人達の選民意識には正直吐き気がします。
 -弐号- (Jan 18, 2006 08:44:06 PM)

Re:暴力的平和主義(01/17)  
Cpt.hige  さん
煬帝さん
>その台詞を目にして普通の感覚の人は引かないんですか?
-----
相当数の方が引いていますが、ご当人達は気にしていないようです。
絶対に自分が正しいと考えているのでしょう。 (Jan 18, 2006 09:59:50 PM)

Re:お久しぶりです(01/17)  
Cpt.hige  さん
からせんじゅさん

脳内お花畑世界か中国あたりに帰属しているんじゃないかと・・・
(Jan 18, 2006 10:00:30 PM)

Re:こう云うのを(01/17)  
Cpt.hige  さん
japa-nさん
> 馬脚をあらわすって云うのでしょうか・・違ったかな。
> このテの人達の選民意識には正直吐き気がします。
> -弐号-
-----

「歪んだ選民意識」を是正できなかったことが、現代日本で中核派などが支持されなくなっている原因である・・・と唱えたら粛清されてしまうんでしょうなぁ・・・
結果として『自称選民』しか残らないと・・・
(Jan 18, 2006 10:01:59 PM)

うわぁ。  
リアルでラクシズはマジ勘弁ですね(笑)
(Jan 18, 2006 11:42:00 PM)

あれ  
二重投稿になってしまいました。お手数ですが削除をお願いします。
(Jan 18, 2006 11:43:12 PM)

Re:あれ(01/17)  
Cpt.hige  さん
ナナシィ1190さん
-----
処置完了です。
種は見てないのですが・・・
なんか凄いらしいですね、悪い意味でw (Jan 18, 2006 11:47:34 PM)

Re[1]:あれ(01/17)  
Cpt.higeさん
>ナナシィ1190さん
>-----
>処置完了です。

すいませんでした。

>種は見てないのですが・・・
>なんか凄いらしいですね、悪い意味でw
-----
「平和の歌姫」とか言われているキャラが「あの人のやってる事はなんか怪しいから攻撃しましょう」って感じで戦争吹っかけてますからねぇ……

(Jan 20, 2006 01:54:12 AM)

なーんだ  
Cpt.hige  さん
そういう人はmixiにいっぱい居ますよ、リアルに。




orz (Jan 21, 2006 10:07:42 PM)

Re:なーんだ(01/17)  
Cpt.higeさん
>そういう人はmixiにいっぱい居ますよ、リアルに。




>orz
-----
 ええ、だからリアルにラクシズ(平和の歌姫とその一党)なわけでして……
 いやもうホントいくらorzっても足りません。 (Jan 22, 2006 02:51:38 AM)

Re:アポトーシスするレーゾンデートル(01/17)  
ななしんぐ さん
>種
一番すごいのは、その(旧)主人公たちの乗る最強のガンダムの名前が「ストライクフリーダム(攻撃自由!!)」とか「インフィニットジャスティス(無限の正義!!)」だってことじゃないカナw (Jan 24, 2006 12:42:57 PM)

Re[1]:なーんだ(01/17)  
Cpt.hige  さん
>ナナシィ1190さん
-----
アニメじゃない!
アニメじゃない!
ホントのことさぁ~

...orz (Jan 25, 2006 12:52:16 AM)

Re[1]:アポトーシスするレーゾンデートル(01/17)  
Cpt.hige  さん
>ななしんぐさん
>>種
>一番すごいのは、その(旧)主人公たちの乗る最強のガンダムの名前が「ストライクフリーダム(攻撃自由!!)」とか「インフィニットジャスティス(無限の正義!!)」だってことじゃないカナw
-----

それどこの米国ですか?w
(Jan 25, 2006 12:52:48 AM)

種ガン  
やまめ さん
見ていましたが、「フリーダム」と「ジャスティス」には引きました…。

>ストライクフリーダム(攻撃自由!!)
>インフィニットジャスティス(無限の正義!!)

そこまでは気がつかなかった…なんて物騒な正義の味方。

正義は暴力を正当化するか?というような難しい話ではなく、要するに自分たちの暴力は正しいし許される、と彼らは主張しているんですよね。理由なんて後付でしょう、どうせ。体制に反抗するためならなんでもOK.
(一応)治安の行き届いた法治国家においてはただの厄介者でしかないことを自覚して欲しいです。 (Feb 5, 2006 01:08:12 AM)

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