『とんとこひ・セクスアリテ』

July 2, 2008
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カテゴリ: 性教育/性球儀






『酒井真右の十八行小説』
(一九八九年発行)より


雑草の諭し

 K大農学部学生二人は、調査しているセイタカアワダチ草の茂みの中で、人間への声を聞いた。




「私達を調査しても無駄だってこと。
 確かに私達もアメリカシロヒトリと同様アメリカ渡来だが、水俣や新潟の亜鉛やカドミュウム汚染地を好む。
 つまり、自然破壊された土地だけに私達は繁殖するだけ。





この頃、地方自治体、住民が挙って私達を害草として除草剤を撒布したり駆除運動を行っているが、日本の人達に私達は自然破壊の警鐘を静かに告げている訳。




私達仲間は、自然破壊の激しいファシズムの故国アメリカで、何とか自然と人間、凡ての生物の共存を訴えているが一向に聞き入れない。





スギ花粉やブタ草と異なり、虫媒花の私達は決して人間に花粉症は起こさない。




例えばOとCO2のバランスを保つには、大阪市だけの石油消費に、四国の面積の森林が必要。




橋一つ、墜道(トンネル)一つにも、我欲でなく、森林、野原、湖沼、海---地球丸ごとの有機的無機的な共生関係(シンビオーシス)を復活させないと、生命は絶滅しますよ」
 (八八年七月)







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Last updated  October 20, 2009 11:06:53 AM
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