スーパー新一年生

スーパー新一年生

PR

Comments

生活必需品@ 生活必需品 超格安価格で漢方通販販売!商品100%…
生活必需品@ 生活必需品++(1)(07/17) 超格安価格で漢方通販販売!商品100%…
漢方の老舗@ 漢方の老舗 蔵秘雄精精力増強剤漢方の老舗「信用第一…
漢方の老舗@ 漢方の老舗 蔵秘雄精精力増強剤漢方の老舗「信用第一…
寺田、ペンネーム ツマベニチョウ@ お久しぶり、屋久島の寺田 ひめっちさん、お久しぶりです 屋久島…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
三川軍一@ ENORA GYA 機体番号、44-86292 ビクターナ…

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ひめつち

ひめつち

Calendar

2011.06.30
XML
カテゴリ: 環境問題
ツイッターなので、下から昇順に読まないと意味が通じないです(前半は出版されているので割愛しました)
一行詩だった(140字フルに使ってほしいー←無理)ので、一行一行日付の削除をガンがりました。
よかったらお時間のある時に読んでください

(続く

ドウスルのだ、お前の弱々しい思索なぞ、反吐が出るわ、引っ込め

風を、雲を、光を、魚を、港を、草いきれを、祖父を、日本を、船を、笑い声を、桜の木を、道ばたを、ランドセルを、山影を、祖母を、福島を…

失笑

俺は取り戻す、失われた家族を、失われた家を、失われた故郷を、失われた日本を、… 拳で涙を拭う彼のひとときを、育ててきた牛に頬ずりして泣く彼のひとときを、親しかった風と土を、あの日の砂場を…

無理ダ

嗚呼

見事に切られた、胡桃の木を … 魂の実を

何を

取り戻せるか、四文詩人、五文詩人、六文詩人め…、取り戻せるかよ

お前の書いた詩が、失われた家族を、失われた家を、失われた故郷を、失われた日本を、涙を拭う彼を、拭う拳を、追われた故郷を、追われた日本を、育ててきた牛に頬ずりして泣く彼を、親しかった風と土を、誰も遊ぶ人のない砂場を取り戻せるか 

何故

お前コソが、間違イである

親しかった風と土に、恐れを感じて、… 誰も遊ぶ人のない砂場を、見つめタか。 

故郷を追われ、日本に追われ、… 育ててきた牛の横腹に頬ずりして泣く彼を、見たか。

何 何

家族を失い、家を失い、故郷を失い、日本を失い、… 拳で涙を拭う彼の姿を、見たか。



お前は、この震災で何を見た。

だから何だ。

お前は一人部屋で震えた、お前は一人部屋で泣いた、お前は一人壁を叩いた、お前は一人日本に絶望した。しかしそれだけだ。後は愚図の詩を書き、魂を安売りした。

どういうことか。

お前こそが悪魔である。

俺の精神には烈火の年輪が渦巻いている。

お前ハまだ悪魔ノ本当を知らない。

耳を貸さぬ。

悪魔と呼ぶのなら答えてやろう。お前のひ弱さヲ。

胡桃の木の切断面を見つめてると、私の歴史が涙を流した。悪魔め。

涙、時間、家族、歴史、福島、命、未来、ひしゃげた車、横倒しの船、水蒸気、避難所、官房長官の答弁…、胡桃の木の年輪。

木の年輪は私たちの、日本人の、心の模様だ。

私は胡桃の木の切断面の年輪を見つめた。3.11さえなければ、悲しい断面を見ることもなかったろうに。仕方がない判断だったが、悲しい。

くるみ、こころ、ころろ…、胡桃、言葉…。

私は、眠れなくなると、窓を開けた。胡桃の実が、ぽとりぽとりと地に転がり落ちる。私にぽつりぽつり、と語りかけてくれた。言葉がころころと闇の底を落ちていく姿を思い浮かべながら、十代の胸を静かに熱くしたものだった。胡桃、くるみ…。

私は少年の頃から、眠れなくなると、窓を開けて胡桃の木の葉のそよぎを聞いた。ある時は悲しんでいるようだったり、ある時は僕よりも恋情が強いようでもあった。ある時は草原の心を届けてくれた。闇の悲しさも、夜明けの親しさも、胡桃の木が囁いてくれた。

私は幼い頃から、眠れなくなると、窓を開けて胡桃の木を眺めた。ある時は余計に恐ろしく感じ、ある時は大地そのものであるように、手を広げてくれたりした。闇の恐怖も、夜更けの優しさも、胡桃の木が支配者だった。

木は度重なる余震の恐れから、落木の危険性が増した。江戸や明治まで遡るのだろうか。長い歴史の幕は閉じられて、この間、切られてしまった。

生家の私の部屋の前には、大きな胡桃の木があった。

少年の日に転がるのはくるみの実、胡桃…。

僕、走っている、走っている、いい感じだ、野を駆け抜けるとは心地良いことだ、雲の影が、少年の僕を追ってくる、…私は今日、少年の日々を詩に書くことを、思いつく。

風と土を返して下さい。福島の輝く初夏の風の匂いを…。蛙の声が誘っている。窓の外で…。あの日から一度も窓は開けたことがない。恋しい、窓に侵入してくる風の真顔。

足の裏、息、足の裏、息。そのどちらもが苦しい。野原を駆けるのも苦しい。あなたを想うのも苦しい。焦がれているのです、野原の時間と、あなたの横顔を。

息が苦しい、とてつもなく、苦しい。あなた、あなた、大切なあなた、あなたは今、何をしていますか。僕はあなたのことを、野道を駆け抜けるようにして、想っています。

僕、走っている、走っている、いい感じだ、野を駆け抜けるとは心地良いことだ、雲の影が、少年の僕を追ってくる、少しだけ、野原の秘密に触れた気持ちになる。

鋏の跡。のりのはみ出し。湯桶の中の震災。窓も開けられず、換気扇も回せない、むせ返るような浴室である、放射能め、幽霊め。

風呂から上がると、また新聞を切り抜く。悲しい顔や頑張るという表情を切り、並べて貼っていく。切ることを止めれば、全ては止むのか。貼ることを止めれば、全ては虚実となるのか。冷たい汗。書斎は、あの日から一度も窓は開けたことがない。

大丈夫だよ…。子どもたちは、最後の言葉を、ずっと覚えているだろう。たった一言が、子どもたちの生き方を決定していくだろう。作曲家のUさんは、静かに語りながら、ゆっくりと教えてくれた。

男性はいよいよ家が崩れると判断されたのか、子どもたちに大声で叫んだ。「大丈夫だよ、行きなさい」。子どもたちは声に気圧されて、家から離れた。家は悲しくも、間もなく音を立てて崩れた…。 

阪神淡路大震災の時。家の下敷きになって出られない男の人が居るのを、何人かの子どもたちが、見かけたそうだ。家の中の男の人は、「危ないから、遠くへ」と言ってばかり…。 

何億もの馬が地下を駆け抜けていく、しーっ、余震だ。否。地震酔いだろうか、嫌、確かに…、否? すぐに、震度4強。分かるようになってるね。ウン、時々ネ。

お風呂には依然として、震災が溜まっている。そろそろと熱くなったから、私は湯から上がりたい、浴室はあれから一度も窓を開けていない。震災でずぶ濡れだ。

僕、走っている、走っている、野を駆けていくと、風景が優しくなる、空が歌ってくれる、風が手をつないでくれる、少年の僕は福島の風と土がとてつもなく好きだ、走る、走る。

私は背中を洗う、私も泣くしかない、浴室はあれから一度も窓を開けていない。体全身が涙になっていく…、みたいだ。

そしてその方は、何も持たないで家から、帰ってきたそうです。Oさんは、その方に、このように話したそうだ。「泣くために家に帰ったんだ…、と思えばいいじゃないですか。」

ただ家の中で2時間、泣いていただけ…、だったそうです。

富岡町のある人は、2時間の帰宅を許された。久しぶりの家の中に入って、その人はずっと、あることをしていました。何をしていたのか、分かりますか? とOさんは私に聞いた。

私は髪を洗う、私も泣くしかない。浴室はあれから一度も、窓を開けていない。

彼は、「立派な、いわきを作ってくれ」と叫んで、手を離して、まもなく海に沈んでいった…、助けられなかった、消防団の人々はみな、悔しくて泣きじゃくった。…それを教えてくれながら、ある日、Oさんは泣いた。

水に浮かんだ畳の上に、ご老人が座っていた。消防団の人が、それを見つけて、ロープを投げた、必死の救出が始まったが、悲しくも水の上でしだいに彼は力を奪われていった…。

私は髪を洗う、私も泣くしかない。避難している人々は慌てずに落ち着いて、福島の山間を抜けて下さい…、そんなラジオ放送を聞きながら、お風呂に入ったっけ…、浴室はあれから一度も、窓を開けていない。

何を失ったのか、流されてしまったのか、分からないけれど…、これまでたくさん人生を生きてきて、拳で拭わなくちゃならない悲しみを、今まで予想してきたことがあったのだろうか、そう思った。… そう語り、ある日、Aさんは泣いた。 

津波の後を眺めながら、相馬の浜を走っていた。船が陸に上がり横倒しになって、瓦礫が積み上がっているところから、恰幅のいい男性が、拳でぼろぼろとこぼれる涙を拭きながら歩いてきた…。

私は風呂に入ると、泣きながらお湯に浸かったあの日の夜を思い起こす。涙があふれてくるのだ。1000年に一度の3.11よ、冷たい汗。

1000年に一度の3.11よ、冷たい汗。

私は3.11以降、震災にまつわる新聞や雑誌を集めて、少しずつ切り抜きをしているが、切り抜きをしても追いつかないのだ、紙とハサミとの間で、震災が繰り返されているから、冷たい汗。

僕は、走っている、走っている、息継ぎは苦しいけれど、駆け抜けている、この感触、世界を追いかけて、そして世界が少年の僕を追いかけてくる、雲の影。

3.11から、一度も窓を開けていない私の書斎は、その記憶のままだ。無数の馬が通り抜ける。

僕、走っている、走っている、風と土と草いきれを吸い、少年の僕は、走っている、いい感じだ、野を駆け抜けるとは心地良いことだ、雲の影。

ある日、そぼ降る雨、蛙の声が耳に届き、季節の移り変わりを宣言される、私は窓の外に、初夏の風を想う、窓は絶対に開けない。 

俺の精神と肉体の独房で、暗がりにつながれた馬のたてがみを、撫で上げることをせよ、人類よ。

俺の精神と肉体の独房で、無数の馬が跳ね上がる、余震。

俺の精神と肉体の独房には、無数の船が飛び込んでくる、飛び込んでくる。

俺は精神と肉体の独房で、精神と肉体に煮えたぎる汗を滴らせている、時を、魂を、髪まで切り刻もう。

私は精神と肉体の独房で、精神と肉体に冷たい汗を滴らせている。

『詩の礫 決着 和合亮一』






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.06.30 19:16:14
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: