ひつじ飼いの遊牧民的日常

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トルコの羊飼い

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2011.09.22
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トルコでは
25年も前から

クルド人ゲリラとの
攻防が続いている。

ゲリラ勢は
時に力を増し
時に縮小するように
みえつつ

膠着状態で
25年。

ゲリラ攻撃や
無差別殺人も
後を絶たない。

数日前に
南東部のシールト県で

女性6人の乗った車が
爆弾攻撃にあい

4人が死亡する
事件があった。

何でも、警察の車と間違えて
攻撃したそうだが。 

他県の大学に
進学の決まった
友人のために

送別会をした
帰りだった、という。

4人のうち2人は
姉妹で

死の間際に
父親に携帯から

「爆弾が爆発して、もうダメかも
しれない。お父さん、助けて!」


電話をしたそうで。

父親はすぐに
現場に急行したそうだが。

「私がそこで見た物は
すでに、誰のものかわからない
ばらばらになった
腕やら、目やら…だけでした」

「私の娘達に
何の罪があるというんですか!
どうしてこんな、ムゴイ死に方を
しなければ、ならなかったんですか!」

PKKには
南東部の山で
戦う部門と

都市部に降りてきて
爆弾テロを行う部門(TAK)とに
わかれているそうだが。

TAKは
「これからは
無差別の都市部の攻撃を
強化する。
外国人観光客といえども
特別扱いしない」


宣言を出したそうでww
それをどんどん
実践してきている
事になる。

2日前には
アンカラの大通りで
爆弾テロがあった。

4人即死のうちの
1人は、外国人女性だったそう。

テレビの報道に映る場面は
まるで戦争。

血だらけの怪我人は
道路に無造作に転がり

人々は泣き叫び
車は炎につつまれ

救急車両のサイレンが
けたたましく
鳴り響き

吐き気を催すような
悲惨さ。

即死したうちの
一人は

18歳の少年。
家庭の事情から
大学に進学できず。

2日前に
現場にある小売店で

働きはじめた
ばかりだった。

あまりの遺体の
損傷の激しさから

足の親指から
やっと本人である、と
確認が取れたそうである。

人間を
人間として扱わない
残酷な行為。

人間の尊厳を
一瞬にして

肉の塊に変えてしまう
卑劣きわまりない行為。

同じ日。
イスタンブールから
アンカラへ行く列車にも

爆弾が仕掛けられた
そうだが。

これは
警察に通報があり

列車を緊急停車して
警察が調べたところ

車内から
爆弾がみつかった。

事件は未然に
防がれたが。

この列車。
いつも、ひつじと~ちゃんが

ツアーに使う
列車である。

もし、彼が乗った
列車で。

もし、通報が
なかったら。

「死と隣り合わせ」とは
まさにこの事。

いつ、どこで
誰が無差別テロの
犠牲になるか、
わからない恐怖。

もしかして
明日は

カッパドキアの
どこかのレストランに
爆弾が仕掛けられるかも
しれない。

アンカラ事件の
翌日。

シール県の隣の
ビトゥリス県で

警察大学校の
校庭に集合していた
学生達に向けて

4人のテロリストが
一斉射撃を仕掛けた。

しかし
学校には
非常事態に備えて

高い防護壁が
あった上に

警護の兵士が
すぐに応戦にでたため

大事には
至らずに済んだ、そうだ。

それでも。
内定をもらって

入学準備のために
ここに来ていた
学生が一人
犠牲になった。

何て、理不尽で
自分勝手な行動。

自分の目的を
達成するためには

他人の命を
巻き込んだって
全然、構わない、というのだ。

一体、何様なんだろう。
あんた達の命は

惜しくないのかも
しれないけど。

これから、人生を
新しく踏み出そうとした
若者の

家族と楽しく
平安な毎日を送る
人達の

人生を絶つ権利が
一体、どこにあるというのか。

ここのところ。
山間部のPKKも

都市部の
爆弾部隊も

活動が
活発化してきて
いるように
見える。

トルコ人ではないけれど
人間として

また、この国に
住む事になるであろう
子供達の母親として

トルコ人同様
一日も早く

殺し合いの連鎖が
断ち切れる事を
願ってやまない。

こんな悲惨な事件が
日常の一コマのように

テレビの報道に
出てくる毎日は
もう、たくさんだ…。






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Last updated  2011.09.22 17:35:49
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