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Thursday, January 11, 2023 晴れ 南の風平均風速2.0 13.4℃ 0.0℃ 午前4時起床。寒い朝でした。霜降。 午前7時半出社、午後5時半退社。 1月も10日を過ぎると、正月気分の抜け、リーマンに戻ります。祭りの終わった寂しさが次第に薄れ、ネクタイを巻いて玄関を出ると、大晦日や松の内はいつのことだったか、遠い記憶のよう。これはこれでよいです。いや、こうでないと、失格です。 仕事は年度末に向け、株主代表の会議や終了期限の迫った工事、事業に追われます。コロナウィルスの流行状況にもよりますが、送別会や春のイベントの予定も入って、慌ただしい。これからの季節、半分、浮つくような、浮足立つような気分でもあります。 さて、松の明け、鏡開きを前にして、書くことがありません。ということで、突然の振りです。井上ひさし「自家製文章読本」新潮文庫を手に取りました。 (以下、どうでもいい内容です。読みとばして下さい) 随分前、読み止して放り出しました。も一度挑戦。捲り始めましたが難しい。以前、「日経新聞の読み方」という本(うろ覚えの記憶です)に、記事を数行読んで興味を惹かれなかったり、何のことかわからなかったら、無理に読み終えても本人にとっては意味がない、そのようなことが書いてありました。私にとってこの本はまさしくその類。いけませんでした。 そもそもこの本は、小説家を志す人を念頭に書かれたもの。深い内容です。ついていけません。例えば「和臭と漢臭」という項があり、文章は漢語的表現と仮名的表現が絶妙のマッチングをなした時に初めて上等のものとなるというのです。この辺りのこと、難解です。漢語的と仮名的が絶妙のマッチングとは、どういうものか。優れた文筆家だけが解る、以心伝心というか不立文字のような内容であり、感覚でとらえるしかないのでしょう。ファジーです。 それでも、丸谷才一の文章を引き、「文章上達の秘訣は一つしかない。(中略)作文の極意はただ名文に接し名文に親しむこと、それに尽きる。」と書いてある下りは腑に落ちました。要は、漱石、鴎外、露伴を読むに限るのだそうです。 余談です。「文章読本」に類する内容の本は、上記丸谷才一や川端康成、有名どころでは谷崎潤一郎、井上本に引いてある中村真一郎、三島由紀夫などがあるようです。けれど、どれも読んで文章、上達しそうにないです。めんどくさい理論はそれこそ面倒臭い。 余談の余談です。中学生の頃だったか、はたまた高校の時だったかに、名文とは志賀直哉の「城の崎にて」と教わった記憶があります。読んで、私は惹かれませんでした。あまり面白くはなかったな。 ついでの雑学。井上「文章読本」に「文選」を紹介してありました。「平安朝の読書人階級が必須の教養として暗唱した」書物です。調べたら、中身は中国・春秋戦国時代から隋唐あたりまでの漢詩、文章でした。解散、英雄、鬼神、栄華、炎上、遊覧、高貴、貴賤、家門、奇怪、行事、凶器、玉体、金銀、巌石、光陰、禍福、経営、傾城、軽重、賢人、権威、形骸、後悔、功臣、故郷、国家、国土、国王、虎口、骨髄、骨肉、紅粉、鶏鳴・・・、上の漢字は文選の中のものから井上が引いた漢字です。すべて漢籍が原典だそうです。高校の折、幾つかは漢文の授業に登場します。例えば傾城。西施や楊貴妃です。 それをして日経に連載「ふりさけ見れば」が佳境です。「天の原ふりさけみれば云々」の阿倍仲麻呂が主人公です。その仲麻呂、安部龍太郎の小説では楊貴妃の姉と夫婦になります。本当だろうか。 書くことがないので、飲みながらつらつら頭に浮かぶことを書いてみました。今日の一句しんしんと夜の更け開く講書かな今日のランなし今日の酒白波お湯割り正味1合 赤ワイングラス2今日の音楽チャイコフスキー ピアノコンチェルト1番 リヒテル、カラヤン、ウィーン響今日の写真は世の白んで火の番を終えたトラです。役目を果たし自慢顔。
2023年01月11日
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Thursday, September 15, 2022 晴れ 東南東の風平均風速1.7 31.8℃ 25.2℃ 午前4時起床。今日も生暖かい南風が吹きました。肌に粘り着くような空気でした。 未明の読書、これを手に取りました。吉村昭「暁の旅人」講談社文庫。幕末・維新を生き抜いた医師・松本良順の波瀾万丈を描いた作品です。彼は、司馬遼太郎「胡蝶の夢」に描かれています。双方の比較は難しいですが、司馬のそれは少なからず娯楽性を伴います。翻って、吉村の作品(基本、彼の作品は史実から離れない)にはそれが少ないです。吉村のそれは考証に添い、司馬は想いというか歴史観をペンに据えての書きっぷりかと。 ところで、吉村は大作家が取り上げた人物を改題、改めて描き直すようなことをします。それは考証により新たな事実や誤認識であったことに光を当てたいという思いからのようです。エッセイにそう書いてもあります。井上靖「おろしや国酔夢譚」徳間文庫の主人公・大黒屋光太夫を深掘りもそうでした。松本良順もその意があってのことかと。私はこの考証姿勢が好きです。余談です。胡蝶の夢と大黒屋光太夫も新潮文庫。おろしや国酔夢譚は徳間文庫です。それをして書斎の棚を眺めました。文庫は新潮、文春、中公の順。ニュースを賑わす会社のそれは少ないです。 今日も鯵の開きをおかずに朝ご飯。写真は玄関を出がけ、庭に目を引いた藪蘭です。 午前7時半出社、午後5時半退社。 続いた株主小会議は今日で終わり。後は来週にある締めの大会議を待つばかりです。次の写真は昼に食べた野菜春巻きとローチキ。nkucchanの指摘を受け、野菜ジュースはやめにしました。 午後6時前帰宅。ランの格好に着替え、小走りしながら簡易水道組合の配り物を配りました。終えた途端、ザー。俄雨。写真はその直前、空の隙間に覗いた光景です。陽の落ちて手前は黒雲。その向こう、高みの入道に残照の映えるの図がいい感じでした。「ねぶた」を連想しました。 こちらは棟梁の菜園端に咲いた白い彼岸花です。 KのYちゃん宅横を通る折、カボスの木から失敬。 配り終え、少し走りました。汗を流し、早速夜のお勤め。当てはチキンサラダとラタトゥイユでした。これは前者。 後者はこれ。拵えて冷蔵庫に取ってあったものです。茄子が入っているぞ。 メインは何を血迷ったのか、ステーキでした。焼酎ロックカボス入りをワインに換えました。バタンキュー。 今日の一句 老猫の頭を撫でて藤袴 今日のラン 少々 それでも汗をかきました 今日の酒 日向木挽きブルー正味300ml 赤ワイングラス2 今日の音楽 ドボルザーク 新世界 カラヤン ベルリンフィル 今日の写真は唐辛子です。先週、妻が収穫、吊し干ししていました。こんなに多く、何に使うんだろう?
2022年09月15日
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Monday, June 13, 2022 雨 西南西の風平均風速1.4 21.8℃ 18.3℃ 午前7時半出社、午後5時半退社。 午前4時起床。夜の白み始めた頃は、薄曇りの上に青空を見て取れました。それが出勤時にはポツポツ。会社に着いた時刻は傘無しで歩けずの態。 午前、午後にヒアリングを数時間。残りはデスクワークに使いました。 写真は昼に食べた450円の配達弁当。左上の隅に醤油のパック(小)が入っています。私は高血圧のため、それを使わず。 仕事を終え、真っ直ぐ帰宅。途中、家路の番匠川水面はべた凪。油を流したようでした。 次の写真は取付のコンクリートに落ちた梅です。何人か、穫りに来て、ほぼ取り尽くしたと思っていたのに、未だこんなにあったなんて。 其処此処、木の根元にもこの通り。もったいないといえばもったいない。 雨なので、帰宅後、すぐに風呂へ。明日から大会議なので、夜のお勤めはしませんでした。妻のこさえたカツとじを食べたあと、珈琲を入れてチョコパイのデザート。写真はありません。 ということでネタ切れ中の話題は本。といっても事典の話。今日、Secretary Chiefがこれを見せてくれました。「てにをは辞典」です。 冒頭に使い方を書いていました。三省堂のHPにもこの辞典の役割、狙いとするところを書いてあります。その一部を引用します。 「違和感を覚える表現に出会ったとき、なぜそう感じるのかを確かめるのにも使えます。例えば、「上へ下への大騒ぎ」という表現に、違和感を覚えたとします。そこで【大騒ぎ】を見ると、「上を下への」があります。こちらのほうが普通に使われているので違和感を覚えたのだと確認できます。否定の形でしか使われない言葉もあります。それを確かめるためにも使えます。例えば【一向】を見ると、「あきらめない。面白くない。終わりそうにない」など、すべての結合語が「ない」で終わっています。ですから「一向に」と書いたら、後に続く言葉は否定形で使われることが分かります」 なるほど。 中を開くと、中はこんな感じです。 衝動買い癖のある杣夫です。欲しくなりました。が、よくよく考えると、この切り口は既に間に合っているような。買うのは止めにしました。でも欲しいなぁ。 今日の一句 百舌の雛囀る声のいと軽し 今日のラン なし 今日の酒 ノン 今日の音楽 なし 今日の写真は父の庭、築山に色付いた桑の実です。これ、鵯は食べないんだろうか。
2022年06月13日
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Monday, May 9, 2022 曇り一時小雨 西の風平均風速1.4 18.9℃ 16.5℃ 午前4時起床。新聞休刊日でしたから、起床しての慌ただしさはありません。写真は未明の珈琲に併せた冷凍してあった栗の渋皮煮。美味しいんです、これが。 朝の図をもう一枚。妻が夜なべの稲荷寿司です。これと味噌汁が朝餉でした。 午前7時半出社、午後5時半退社。 大型連休が終わりました。今日から仕事モードです。朝一、お断りの電話をかけました。弊社にとっては致し方ない判断でしたが、受ける側は休み明けにいきなりの話。受話器の向こう側に生じた雰囲気、察しました。しかし、これも仕事、自分に納得させての週のスタートでした。 帰宅して、今にも泣き出しそうな空の下、NHKラジオを聴きながら走りました。書くことがないのでその中身を。プーチン演説についての報道あり。予想されていた戦争宣言や核兵器使用への言及はありませんでした。解説が、ロシアは上手くいっていない、苦戦しているのではないか、と話しました。G7が露産石油の禁輸を申し合わせ、それがボディーブローになるとも。解説者が替わり、小幡績さんという方に。円安についての話でした。今後もさらにすすむという内容。為替相場の要因は何?という質問に、「のり」で決まるとの答え。妙に合点がいきました。私のブロ友にnkucchanという方がいます。彼はドルの札束を持っているようです。円はまだまだ下がるらしい。差益の出たら、ごっつぁんになろうかな。 帰宅して夜のお勤め。疲れて午後8時前、床につきました。 写真は未明、手に取った吉村昭「海も暮れきる」講談社文庫です。「咳をしても一人」の尾崎放哉、その晩年を描いています。読み進めて山頭火の放浪を連想。行乞記の心中です。さらに佐藤義清。似て非なるですが、彼ら、私の中では重なります。今日の一句週始め頭の痛い言募かな今日のラン5km今日の酒冷酒2合 芋焼酎ロック口をつけただけ今日の音楽なし今日の写真はスナップエンドウです。鈴生りなんです。茹でたら甘くて美味しい。
2022年05月09日
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Thursday, May 5, 2022 晴れのち曇り 南南東の風平均風速2.3 23.8℃ 13.7℃ 午前5時半起床。連休3日目。終日予定のない朝に安息感を覚えました。珈琲を楽しんだ後、里芋と生姜の畝に撒水。芽が出たようでした。 午前はAmazonvideoを見たり音楽を聴いたり。昼のニュースが高速道路の渋滞、空港や駅の混雑を報じました。しかし、何だか遠い世界のよう。 午後はマランツに灯を入れ、アルテックでJAZZを楽しみました。途中からカープの試合を観戦。金満を相手、新外国人アンダーソンが7回を1安打。いいぞいいぞ。 Rさんを散歩に誘おう、彼の家を覗きましたが不在。ほおじろの里までこれを抱いて歩きました。ビッグバンドJAZZのレコードです。里の主人Mやんはこの手が趣味です。こうして、時折、もう聴かないだろう、その類いを彼に。 彼はメダカの繁殖が趣味。谷間から水を引いてこさえた池に鯉も飼っています。山中独居の閑人です。松山千春を大音量で聴いていました。曰く「おお、Hちゃん(私のこと)、おおきにの。どげーか、連休は?おりゃーおまい、ハーレーぃ跨がって竹田んほうまでいっちょったぞ。だっしもうた。千春はいいんじゃが。わけー頃ん声が堪らん」 次の写真は彼の池に泳ぐ鯉です。写真には写っていませんが、簡易自動給餌器のようなものがありました。 レコードを置きました。手ぶらになったので、帰り道はラン。以下はその途中の切り取り写真です。1枚目はF工業隣に緑一色の紫陽花です。 蕾をつけました。ここのそれは、開くと得も言えぬ青色になります。楽しみです。 その隣に薔薇がありました。ここは林の端です。鬱蒼とした中に古い家があります。そこに暮らす老夫婦が育てたのでしょう。鮮やかな赤でした。 道中脇の水田に井守が佇んでいました。左の黒い点はオタマジャクシです。このところ、小鷺や青鷺が田んぼに群れて餌を啄む光景を見ます。恐らく、これ等を食しているかと。稲の育って水面を覆うようになると、そうはいきません。今だけの馳走です。 次の写真は、エノミの実です。これ、熟れると食べることが出来ます。小振り真珠ほどの大きさですが美味しい。 おっ、湿りを帯びた南風に誘われたのか、大きな蚯蚓(ミミズ)が道路をのろり。車に轢かれてぺしゃんこになるか、それとも烏の餌食になるか。 刈った草をMさんが寄せていました。西瓜の蔓下に敷くのでしょう。 こちらはRさんの蜂巣箱。蜜蜂が忙しなく出入りしていました。 次の写真はK製材の食客です。社長に名を訊きましたが、ないとのこと。うーん、この顔です。思い浮かびません。私、過去かかわった猫にバイカル、アムールという名をつけました。オビもその国の川名です。此奴はウルプにしました。気象予報に出てくるウルップ島から。 帰り道、Rさんがいました。ならば散歩を。走った道の半分を一緒しました。次の写真は途中に折ったゴサンチクです。これ、味噌汁に入れて香りと食感を楽しみます。 おっ、N牧場に山羊が繋がれているぞ。真っ白。こちらを向いてメーメー啼いていました。 帰宅してシャワー。汗を流してプシュッ。夜のお勤めは鰺味醂でした。これ、好物なんです。焼酎ロックで流しました。 メインはチキンステーキ。ヘルシーの胸身でした。妻手作りのソースが薄味、いい感じでした。 いい気色になったところにピンポーン。郵便局の方が小包を抱えてきてくれました。 そうだった、ヤフオクで吉村昭を購入したんだった。56冊纏めての出品でした。所有とダブるものもありましたが、ポチしたのでした。以下の写真中、棚に立ててあるのが既所有。手前左に積み上げたのと背表紙を上に並べたものが落札分。積み上げの15冊がダブりでした。 早速手に取った一冊です。読み始めて、吉村らしくないような。平家物語は吉川英治に限ります。今日の一句サギの足稲を踏み踏み井守食う今日のラン3km今日の酒SAPPOROゴールドスターレギュラー缶1 白波ロック正味1合 赤ワイングラス2今日の音楽 チャイコフスキー 交響曲5番 小林研一郎 ロンドンフィル JAZZオムニバス 今日の写真は牡丹です。Rさんの庭に咲きました。70歳になる彼は、3年前に奥さんを亡くしています。生前、彼女が植えたと聞いたことがあります。深い思い出のようです。おまけは小中尾集落の端にある椛です。しっとりとした空気感を漂わせています。
2022年05月05日
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Tuesday, March 22, 2022 雨のち曇り夕方晴れ 北北西の風平均風速2.4 13.2℃ 8.1℃ 午前4時起床。 今朝は吉村昭「私の流儀」新潮文庫を手に取りました。読むのは2度目です。酔散学部の同級生、沼津に暮らす山本晴望君が書き込みをしてくれました。それをきっかけ、捲ることにしたのでした。本の構成は、「小説を書く」「言葉を選ぶ」「人と出会う」「酒肴を楽しむ」「旅に出る」「歳を重ねる」の6ジャンルにわけ、それぞれ20篇ほどのショートエッセイを掲載。何れも妙味とユーモア、含蓄のある内容です。摘まみ読みするだけもよいかと。 その中の一つを紹介しましょう。「図書館」と題した1ページほどの短い文章です。前略「図書館に関することは自治体の選挙の票につながらぬらしく、ないがしろにされている市もある。それとは対照的に充実した図書館に入ると、その都市の為政者や市民に深く敬意を抱く」中略「図書館には、生き字引のような人がいる。私が求めているものを口にすると、間髪を入れずそれに関する書物を出してきて並べてくれる。このような時には、この図書館に来てよかった、と幸せな気分になる。 しかし、このような豊かな知識を持つ館員も定年になると退職してしまう。これは惜しい。その人は館を支える貴重な宝で、書物についての専門家なのである。生き字引のような館員は、嘱託などの形で残してもらえぬものか」後略 うーん、理想型です。それをして同級生山本君のことなのです。彼は、沼津市の図書館に嘱託として勤務しています。寄せてくれた書き込みを引用します。「学生時代に初めて読んだ『羆嵐』の、緻密にして迫真の描写に圧倒され以来、吉村昭氏は大好きな作家の一人です。氏が静岡新聞に丹那トンネルの建設を主題とした『闇を裂く道』を連載している時に、沼津の図書館に取材のため訪れたという話を当時対応した図書館員の方から伺ったことがあります。関係する膨大な資料を机に積み上げ、一心不乱にメモを採る姿は鬼気迫るものであったそうです。以来縁があったようで、東京荒川の吉村昭記念文学館からは沼津の図書館に定期的に図録が贈られています。 (2022年03月21日)」 いい話です。覚えておきたい話です。沼津図書館、訪ねてみたいです。 午前7時半出社、午後5時過ぎ退社。 昼休み、警察署を訪ねました。建物の中に交通安全協会が入っています。そこで、協会木立支部に支給されるお金を受領。会社の引けて、それを木立支部事務局をしてくれているHさん宅へ届けました。散歩がてらでした。次の写真はその途中に写したブロッコリーです。向津留のイチゴハウス横にありました。最初の大玉を収穫して後、あとからあとから小さな玉がニョキニョキ出て来ます。一口サイズがいい感じなのです。 その隣の白菜は、大変なことになっていました。頭を括っていたようでしたが、薹のたって見るも無惨。しかし、これが春なのです。余談です。妻にこの写真を見せたところ、収穫して冷蔵庫に保存したそれも、伸びて同じような兆しを見せるとのこと。白菜、恐るべしです。 散歩は、NHK第一をらじるらじるで聴きながらでした。高橋源一郎「飛ぶ教室」。ゲストは金原ひとみさんでした。 家に戻ると、ぷーんといい匂い。猪を胡椒味で煮からめた当てが出てきました。風呂上がり、赤を抜栓。流しました。写真はその料理です。 大相撲の録画を早送り観戦しながら舌鼓を打っていたら、これが出て来ました。烏鰈の煮付けです。それを境、少しだけ冷酒を舐めました。「私の流儀」の続きを楽しんだ後、少しの時間、自転車レース番組を見て就寝。 今日の一首 白菜も人も薹立つ春の宵冷たき風の身に沁みるなり 今日のラン なし 今日の酒 赤ワイングラス4 冷酒5勺 今日の音楽 チャイコフスキー 交響曲5番 東京シティ・フィル 飯守泰次郎 NHKFMベストオブクラシックでやっていました。 今日の写真は、闌けかけた菠薐草です。 妻の夜なべは、これを茹でて。
2022年03月22日
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Wednesday, March 9, 2022 快晴 南南西の風平均風速2.3 14.7℃ 1.2℃ 午前4時半起床。3月に入っても、明け方は冷えます。曇りの夜明け前は5℃前後ですが、晴れていると、放射冷却現象あり。未だ0℃を下回ることもあります。加えて風のない日は霜が降ります。今日もそうでした。 午前7時半出社、午後6時退社。 月曜日に始まった株主代表を迎えての小会議は、今日が中日でした。午後5時前終了。午前9時半から終日缶詰、同じ席に座りました。来年度の予算、第1営業部から13営業部までのそれを逐一順番に質疑が進みます。質問には課長や係長が対応します。私も時々振られます。議論に集中です。要望もあり、その際のメモはノートパソコンに入力。 余談です。私、ノートに手書きは止めました。メモはワープロソフト「一太郎」を使います。手書きだと、漢字が出てこず、考えているうち、発言に後れを取ってしまいます。キーボードだとそれがありません。今日のような会議ではなく、普段の記録もそれを使います。今の時代、自慢になりませんが、私、ブラインドタッチ、速いんです。あっ、パソコン持参能わずの場面では、掌サイズのリングメモ。普段から、ポケットに入れています。コロンボ警部の使うようなあれです。 余談の余談です。私、一太郎派です。Wordに比べ、しっくりくるのです。若い頃から世話になっています。そのことをしてではありませんが、日経私の履歴書、今月はジャストシステム創業者です。小説「ふりさけ見れば」と併せ、毎朝の楽しみです。 戻ります。日の落ちて帰宅。走ろう、着替えました。ん?菜園を見て、日中、妻が馬鈴薯を植えたようでした。霜にやられてはいけません。ランを止め、畝にマルチシートを被せました。 昼食は林檎とローチキに野菜ジュース。鍬を置いて、腹ぺこでした。風呂を浴びた後、夜のお勤めはハイボール。当てにこれが出て来ました。玉子の茹で具合がいい感じでした。 さても書くことがありません。次の写真は今日の西日本新聞がコラム「春秋」です。日経のそれと同じ名前です。本のことを書いてあったので、それを紹介します。 高2の女生徒から春秋筆者へ「一番ためになった本は何ですか」という質問のあった由。筆者「おぼろげな未来に希望や不安を抱く年頃であろう。ひょっとすると人生を左右するかも」、迂闊、適当はいけないという思いが過ったよう。社内の読書経験豊かな同僚に相談した上で、幾冊かを挙げていました。その本を以下に列記します。 「枕草子」 「時をかける少女」 「君たちはどう生きるか」 「とんび」「あすなろ三三七拍子」「青い鳥」(重松清) 「ムーミン」シリーズ 「もの食う人びと」辺見庸 「夜と霧」 「アドルフに告ぐ」手塚治虫の漫画 「脂肪の塊」 「ソフィーの世界」 うーむ、なるほど。こうしてみると、吉村昭はおっさんが読み物のような気がしてきました。 今日の一首 日の落ちて妻の植えたる馬鈴薯にマルチ張り終え鍬洗う宵 今日のラン なし 今日の酒 ハイボール2 芋焼酎お湯割り正味1合 今日の音楽 なし 今日の写真は日中、妻の掘った人参です。拙宅菜園は石が多いのですが、今年は出来がよかったです。
2022年03月09日
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Tuesday, April 8, 2022 快晴 南の風平均風速2.5 13.1℃ -0.5℃ 午前4時起床。霜降。朝は冷えました。この通り、菜園の青物が白くなりました。 こちらは先の日曜日にこさえた馬鈴薯を植える畝です。山になっているところにも白いものが。 接写をしてみると、この通り。ちょっと無理のありますが、初冬、冬将軍のやって来た山脈に似ている・・・。 戻ります。午前7時40分出社、午後5時過ぎ退社。 小会議2日目が終わりました。午後4時半、お客様のあって歓談。弊社業務を手伝ってくれる大学の先生でした。彼を見送って退社。 帰宅してランの格好に着替えました。汗をかくのは1週間ぶりかな。次の写真は行き遇わせた可愛いコリー、マルです。おーよしよし。それにしても日が長くなりました。少しくらい遅い帰宅でも、走ることのできる季節になりました。四季のうち春を一番嫌いですが、この点だけは有り難いです。 風呂に入りプシュッ。今夜はカツカレーでしたが、水の代わりに焼酎のお湯割りを。バタンキュー。 ということでネタ切れです。新聞に助けを求めました。写真は今日付の西日本新聞です。ブロック紙です。文化欄に作家・佐藤泰志(1949-1990)のことが載っていました。函館生まれです。函館市民が彼の作品を映画化。これまでに4本を見ました。全部が暗い内容でした。舞台は、私が学生時代に暮らしたまちです。懐かしさもあって、入れ込みました。あっ、作品はまだ読んでいません。ということで、記事に目の留まった理由は、4作品の後も「草の響き」が製作されていたとあったからです。チェックリストに拾いました。 余談です。この記事を書いた川村湊氏のことを知りませんでした。1993年から17年間、毎日新聞に文芸時評を連載していたとのこと。うーん、その頃は毎日を読んでいなかったからなぁ。残念。調べていて、彼の書いた本に「村上春樹はノーベル賞をとれるのか?」光文社新書というのがありました。ウィキに彼の村上に対する意見「『ダンス・ダンス・ダンス』以降の作品に対しては進歩が見られないとして批判的である」という下りもありました。この辺のことはよくわかりませんし、そのことをしてではありませんが、私も、常々、村上氏のノーベル文学賞はあり得ないと思います。理由は、氏の作品はエンターテインメントの分野に属すると感じるからです。本質に迫るペンとは、ちょっと違うんだなぁ。川村氏の本を読んでみたいです。 今日の一首 遅霜の厳しさに耐う隻腕の猫に声かけ春はすぐそこ 今日のラン 5km 今日の酒 SAPPOROゴールドスターレギュラー缶1 焼酎お湯割り正味2合 今日の音楽 なし 今日の写真は、先日購入のレシプロソーです。10ラーでした。妻が園芸に使いたいということで物色。切るものによって異なる刃が8本附属。手に取って見て、2.7Kgはちょっと重いかな。
2022年03月08日
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Tuesday, December 21, 2021 曇り 南西の風平均風速2.2 17.0℃ 4.6℃ 午前7時半過ぎ出社、午後5時半退社。 昨日は市美展書道の部に関連したことを書きました。明日から週末まで、旧三余館に絵画・彫刻・工芸・デザインの部が開催されます。出勤途中、その会場に父の画を持ち込みました。写真がそれです。60号を2枚。左は新作、右はかなり前に画いたものです。 このところ続いた株主代表会議は今日が最終日。新聞紙上を賑わした5万円クーポン問題ですが、弊社も今月末に10万円を配ることになりました。コロコロ変わる状況に、第3営業部と財務部は翻弄されましたが、決着のついてよかったです。 午前に全てが決まりのついて、午後は判子押しとミーティング。 長丁場の会議を終え、仲間内を誘い合い、夜のまちに繰り出す面々のありました。私は真っ直ぐ家路へ。帰宅して着替え、農道をひとっ走り。汗をかくと疲れがとれます。風呂を浴びてプシュッ。 ネタ切れです。産経にこのような広告がありました。「作家の値打ち」という本です。「現代作家100人の主要505作品を完全読破して100点満点で採点」とのこと。目を引きました。桐野夏生、三浦しをん、町田康と大江健三郎が0点。高橋源一郎、阿部和重、平野啓一郎も20点台と低い評価。評価の高い側では北方謙三が91点、川上弘美が90点、天童荒太、横山秀夫、又吉直樹、石原慎太郎、高木のぶ子、カズオ・イシグロに高得点を与えています。高村薫は49点か。ふーん、そうなんだ。そんな評価もあるんだ。書いた小川榮太郎氏のことをウィキで調べました。ふむふむ、なるほど、でした。 今日の一首 西空に一人ぽかりの満月がゆるり沈みて霜降の朝 今日のラン 5km 今日の酒 札幌SORACHIレギュラー缶1 芋焼酎お湯割り正味2合 今日の音楽 なし 今日の写真は出勤時の津志河内橋袂です。顔を出したばかりの朝日が、辺りを染めています。この色合いはこの一瞬のみのものです。 もう一枚は茶屋ケ鼻橋に差し掛かる辺りからの満月です。煙草山に沈もうとするの図。これを見て、ああ、明日は冬至だな。
2021年12月21日
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Friday, August 20, 2021 曇り一時雨、午後青空がのぞきました。東南東の風平均風速1.2 26.1℃ 22.2℃ 午前4時起床。写真は数日前から読み止し、黒岩比佐子「パンとペン」講談社文庫です。今朝読了。先日、同「伝書鳩」文春新書のことを書きました。それをして、書斎の本棚にこの本を見つけたのです。内容は、前半が明治末期に始まる社会主義者への弾圧考証。後半は、食べていけぬ同胞達の糧を得るため「手紙や借金依頼の代筆から翻訳までを請け負う(裏表紙の解説から)」売文社の立ち上げとその内容。この会社、祝辞や演説の代作や添削も請け負ったそうです。主人公は堺利彦。売文社の営業にユーモアのあるのが面白い。社会主義者・堺の違う一面ではあります。読み終えて「伝書鳩」より強い印象、感銘を受けました。時代を伺い知るエピソードやそうだったんだ、へーっ!の驚きがてんこ盛り。例えばルブランのルパンを翻訳したり、マイフェアレディーを紹介したり、はたまたジャン・ジャック・ルソーの自伝翻訳であったり。次のような逸話もありました。以下に略記します。 同士から新渡戸稲造を攻撃する文書依頼があった、その準備ということで堺は新渡戸の「農業本論」を読んだ。嫌味で偽善、鼻につき、尊敬に代わり侮蔑の念が生じた。同士の本に新渡戸の序文を見つけたが、それがまた癪に障り、いよいよ軽蔑・・・。 新渡戸稲造といえば「武士道」です。どこが癪に障ったのでしょうか。 戻ります。取材の緻密さと深掘りに圧倒されました。これぞノンフィクション、黒岩氏は一流の作家です。今は女流という呼称を使う時代ではないのかもしれませんが、梯久美子氏同様、素晴らしい。 午前7時半出社。終日時間に追われました。 午後、この片田舎に驚くようなお客様がありました。バルト海に面した某国大使ご夫妻。弊社社長の面会に同席させて貰いました。背の高いロマンスグレーに優しい目、会話は闊達バリトン。母国語の他英仏露を話すそう。奥様は優雅、コーヒーカップを手に取る仕草はよき時代のヨーロッパ映画に出てくる女優バリ。社長と大使、会話が盛り上がりました。大使曰く、佐伯は海山の自然が素晴らしい、佐伯は漁業が盛んと聞いた、私の国もだ、母国には魚群探知機を開発の有名メーカーがある、東京に支店があるから尋ねて欲しい、風光明媚の空地蔵やSAMURAI Street(武家屋敷通り)に案内してもらった、とてもいい感じだった・・・。会話の一段落して帰り際、私も一言、話さずにずっとニコニコの夫人に佐伯の印象を尋ねました。とびきりの微笑みでwonderfulと返してくれました。嬉しかったです。夫妻の訪佐は、市内の寺院住職との個人的交流により実現した由。とびきり楽しい時間でした。写真のないのが残念です。 午後6時半帰宅。走ろうと思いましたが、雨が落ち始めて断念。シャワーを浴びて今日は花金。これを抜栓。龍爽香と書いて「さちかぜ」と読むんだそうです。この酒、私のまちの甘露、新商品です。生酒。新しい蔵なので、膨らみや柔らかさはこれからですが、それなりにいい味を醸していました。 メインはピザ。今夜はコーラス練習ということで、妻が私の独酌用、OIWAというイタリアンで購入したとのこと。テイクアウトの品は久しぶり。美味しかったです。しかし、その練習はコロナ感染拡大のため中止になりました。 ということで彼女が相伴しながら、これを焼いてくれました。うっ、また茄子か。ここまでくると、イビリというかいたぶり・・・。面白がっているんでしょうか。今日の一句八月の夕に沁み入る虫の声今日のランなし今日の酒冷酒3合 アイラモルト2ショット今日の音楽Bach 無伴奏チェロ組曲 演奏者不明 粘りつくような音色でした。今日の写真は地元紙大分合同新聞の記事です。地元の先哲・矢野龍渓を特集の内容でした。 ん? 矢野竜渓? 龍が竜になっているぞ。間違っている、そう思いました。しかし、執筆は県立先哲資料館の主任研究員です。違うはずのない。 そう思い、広辞苑を開いてみました。矢野竜渓とありました。人口に膾炙は龍渓です。どうなっているんだろう。
2021年08月20日
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Wednesday, May 5, 2021 雨のち晴れ 23.4℃ 12.4℃ 午前3時起床。夜来の雨は未明、吹き降りになりました。勝手口の庇、ビニールの波板トタンを叩く音が大きかったです。その雨も昼前には小降りとなり、午後は陽が戻りました。写真は風雨のせいで落果の梅です。これだけ落ちても大丈夫です。まだ沢山なっていますから。 ということで、未明から昼過ぎまでを書斎に過ごしました。本とラジオで時間が潰れました。手に取ったそれは三好徹「戦後人物誌」文春文庫です。本棚の隅にあって、たまさかでしたが、目次を見て驚きました。取りあげられている人物は以下の通り。北村サヨ、辻政信、大川周明、伊藤律、広川弘禅、山下太郎、スタルヒン、山田道美、岡本公三の9名。何が流石か判りませんが、流石三好徹です。読ませてくれました。 余談です。その三好は多作です。新聞記者を経て作家になりました。推理小説の分野を中心の印象がありますが、読んだ記憶は彼方、思い出せません。それをして新潮現代文学の中を探しましたが、収録されていない。小学館の昭和文学全集にも見当たりませんでした。どうしてだろう。 午後4時、青空ものと、一汗かこう。散歩の前にいつもの林道コースをひとっ走り。写真は出発の前に行燈を取り払った胡瓜畑です。風の吹かれに対処するため、主軸を支えに結わえました。活着、蔓の伸び始めて、こちらまで気分がよいです。 ランの際、トレーナーの上にウィンドブレーカーを羽織ったので汗びっしょりになりました。写真は走る前、ストレッチをしながら眺めた父の西瓜畑です。数年前から「今年が最後」と言い続けていますが、その今年も植え付けました。 こちらはUのKちゃん宅庭先に佇むアムールです。拙宅から1kmほど離れたところです。本来、彼の家の食客なのですが、何故か朝晩、拙宅の勝手口にやってくるのです。 こちらはF工業に暮らす猫のうちの1匹です。市道の真ん中に堂々ゴロリ。 林道取付手前の水田に稲が伸び始めました。オタマジャクシを啄んでいたコサギが、私の足音に気配を感じ、サッと舞い立ちました。 走り終え、午後5時、今度はRさんと散歩。今日は岡・原・大野方面を歩いてみました。雨上がりの山が水田に映り、緑一色の図。露出を空に合わせたので、暗いショットになりましたが、これはこれで好きな写真です。 変哲なしですが、路傍の薊(アザミ)です。素気ない紫色をしていますが、この植物、ものの本によると、古くから薬効のあるらしいのです。育毛に用いたり、黄疸の治療薬として、とのこと。調べて、スコットランドの紋章に使われていると知りました。 今日の一句 井守這う水面を掠めて小鷺舞い 今日のラン 6km 今日の酒 ノン 今日の音楽 Bach パルティータBWV1004 ホプキンソン・スミス(リュート) 深いタッチでした。 今日の写真は私の住む集落の行き止まり、元越山の登山口です。標高582mです。30年前、山と渓谷社刊行の本「九州百名山」に掲載されました。依頼、登山者の姿をちらほら見かけるようになりました。登山口はもう一つ、稜線の向こう、米水津・色利浦にあります。最近はそちらの方からのハイカーが多いと聞いています。木立側のそれは、途中が降雨の流れによって深く掘られ、歩きにくいという口コミがあるせいでしょう。ちなみに、私の登る折は、裾に広がる共有林の管理作業道を軽トラで楽々、頂上直下までスイスイです。
2021年05月05日
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Monday, March 26, 2021 快晴 18.8℃ 9.1℃ 午前2時起床。夜半、梅の梢を揺らす強風がせいで幾度か目が覚めました。植えたピーマンとパプリカの苗が気になりました。西瓜畑に敷いたマルチシートは飛ばされなければよいが。夜の明けて、それを確認。事なきを得ました。 戻ります。居間の照明を点けて、トラはまだ夢の中でした。 珈琲をたっぷり淹れて書斎に。 このところ、小説家の真似事は行き詰まっています。白寿に近い伯母の話を訊かないと、先に行けないのです。私、嘘つきです。作り話は苦手ではありません。しかし、実話には創作にないリアル、地でいくものがあります。趣味で書いているだけなので、どうでもいいことですが、薄っぺら、奇を衒うのは恰好悪いという気持ちもあって、停滞なのです。 ということで、未明の時間は「パプスブルク一千年」の続きを。読後の感慨に浸るのは苦手です。次を手に取りました。轟良子「ふくおか文学散歩」西日本新聞社です。福岡在住のSさんにもらった本です。いつか読もう、本棚の隅に突っ込んでいました。開いて、うん、これはいい。「仕立て」が琴線に触れました。 北九州を中心、福岡・山口、文学ゆかりの地を見開き2頁にエッセイ風。いい感じです。例えば下の写真。「赤間神宮と壇ノ浦」「滅びの中に救いはあるか」という見出しで平家物語を偲びます。「耳なし芳一」と「雨の七盛塚」の写真がありました。琵琶をかき立て演じる壇ノ浦、平家一門怨霊のすすり泣く舞台はここだったのか。遙かな想いとは別、旅情も感じました。Sさん、この本は実によかったです。有り難うございました。保存版の棚に移します。 平家物語のことを書いたので、余談です。これ、必読かと。いえ、古典を紐解く必要はありません。吉川英治「新平家物語」がお薦めです。驕る平家は久しからず、判官贔屓と言われているとおり、その裏には源氏に肩入れしたい思いを持つ人もいるかと。しかし、吉川のそれを読むと、俄然、平家ファンになるはずです。私がそうでした。吉川、一連の作品は青空文庫に収蔵です。ただし、「新平家物語」は作業中のよう。アップが望まれます。すでに掲載の「三国志」と併せ、お薦めの長編です。 閑話休題。午前、佐伯警察署に向かいました。大分県交通安全協会佐伯支部定時総会出席のためでした。私、木立分会の代表を仰せつかっています。各地区(分会)の代表者や高齢者・女性ドライバーの代表が集まり、一年の活動を確認しました。市内の交通事故について署交通課長の講話がありました。人身事故はコロナ禍が影響したのか激減、昨年の飲酒運転検挙件数は26件、うち5件は交通事故を起こして発覚した、署はこの飲酒運転者数を氷山の一角と考えている・・・といった話でした。 私、来月、誕生日を迎えます。免許証の更新年に当たります。折角なので、その手続きも済ませました。手数料他が5ラー、交通安全協会の会費が3ラー強。都合8ラーあまりを支払いました。手数料を支払わないと免許証の更新は出来ませんが、協会会費は任意。半数近くのドライバーが拒むようです。今日の総会で、地域のドライバーに協会の趣旨を理解頂くよう努めて欲しい旨の話もありました。写真は訪ねた佐伯警察署です。 帰り際、弁当の配布がありました。有り難い。持ち帰り、自宅で食べました。 早起きしたので眠気が差しました。ひっくり返り、NHKFMを聴きながらウトウト。 覚めて筋トレをチャチャッ。走る格好に着替え、ひとっ走りしました。それを終え、Rさん宅へ。散歩を小一時間一緒しました。彼の庭先に牡丹が咲き始めていました。 花をもう一枚。AのKちゃん宅は生け垣がベニカナメモチです。その花が満開でした。 林道をぶらぶら歩いていて、ホオジロの里が主人、Mやんが通りかかりました。ん? ミニバンの運転席を覗いて驚きました。なんと、シフトレバーが水道の蛇口なんです! これじゃー車検に合格しません。笑っちゃいました。彼は上下水道工事会社に勤務しています。こだわっているんでしょうか。これを見て勃然、私も軽トラのそれに何か林業グッズを付けてみようか。でも、斧や鉈は刃物、危ないし、鳶口も尖っている。チェーンソーは大きく、とても無理。無体は無体、チューラになってはいけません。 家に戻って野菜に水遣り。葉物野菜が芽を出し、胡瓜や茄子の植わって、結構時間を要するようになりました。ほぼ30分間です。雨の日を除き、これから毎夕の日課です。 今日の一句 ジリジリと春の日射しに焼かれけり 蒼穹を仰ぎ見るなり春の午後 今日のラン 5km 今日の酒 レーベンブロイレギュラー缶1 赤ワイングラス2 今日の音楽 ボロディン 弦楽四重奏曲第2番 プラハ四重奏団 マーラー 交響曲第5番 ショルティ シカゴ響 名演でした 以上NHKFMクラシックカフェから 今日の写真は未明に出没の百足です。トラに甚振(いたぶ)られ、瀕死の態でした。
2021年04月26日
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Wednesday, March 3, 2021 晴れ 北風強し 11.6℃ 2.4℃ 午前4時起床。朝のうちは書斎に過ごしました。このところ、悪天候でした。暫く親方の山に行っていません。今日、切り出しに行こうか、迷いました。しかし強風でした。大事をとりました。大風の日の倒木は危険ですから。 午前、昼を挟んで午後もアメリカのテレビドラマに没頭。「COLDCASE/コールドケース 迷宮事件簿」です。20年近く前に始まったシリーズもの。7シーズン全156話。各1時間近くの刑事物。未解決・迷宮入りの殺人事件を女性刑事とその同僚が解決するストーリーです。殺された被害者の無念を晴らさなければ、のうのうと暮らす殺人者を許せない、という強い思いを胸の主演、キャスリン・モリスが素敵です。舞台はフィラデルフィア。1話完結。今日は6話までを終えました。 夕刻、日の傾いてランの格好に着替えました。暫く走っていなかったので、一汗かこうか。 スタートの前、また明日から雨になることを思い出し、九条太葱に土寄せをしました。ついでに下仁田葱にも。写真は前者です。右・クロマルチシートに植わるのは玉葱。 以下は走り始めての写真です。1枚目は小中尾集落手前の杉です。写ってはいませんが、花が咲いて花粉の舞っているのが判りました。 こちらは椿。調べてこの花には10余りの品種があるようです。写真のそれは藻汐(もしお)のようです。余談です。品種のそれぞれに素敵な名前が付けられていました。太郎冠者、玉霞、草子洗などです。 夕刻になってもこの青空です。雨が続いていただけに気持ちいい。 おっ、雪柳が咲いてある。 道の反対にN牧場の牧草が緑を増していました。畑の端は仏の座が満開。春の七草が一つです。 棟梁宅の花壇に咲いた喇叭水仙がいい感じでした。以下無用のことながら 大げさな話を。未聴のレコードやCDもですが、読んでいない本もやっつけないと、人生の帳尻が合いません。何か忘れ物をしたような気分と言いましょうか。ということで今は新潮現代文学をこなしています。それに倦くと、文庫を手に取ります。読み切りの短編集がよいです。今日はフランコ・サケッティの「ルネッサンス巷談集」を開きました。内容は1300年代後半、フィレンツェに暮らした作者が、世間話を纏めたものです。面白い人物の描写が主です。1話が数頁で終わります。わずかの暇にサラッ、拾い読みを出来ます。疲れた頭に持って来いです。 余談です(私、余談が多くてすいません)。 上記文庫本は岩波文庫です。文庫の分類上、西洋文学はギリシャ・ラテン文学イギリス文学アメリカ文学ドイツ文学フランス文学ロシア文学南北ヨーロッパ文学その他の7つに分類されています。「ルネッサンス巷談集」は南北ヨーロッパ文学その他の位置づけです。理由はイタリア統一が僅か160年程前、極最近だからからと。詳しくないのでざっくりですが、イタリア半島の歴史を辿ると、古代はローマ帝国に、中世は王国・共和国に四分、都市国家も基盤をなしました。ルネッサンス期を経てイタリア半島は大混乱、ナポレオンの支配を経た後、やっと統一なのです。そのため、他国の文学が大きな山をなすのに比べ見劣りするので、ひとまとめに「南北ヨーロッパ」と括ったのかと。 余談の余談です。 その岩波文庫には帯が付いています。帯には青、黄、緑、白、赤の5種類があり、ジャンルによる色分けがなされています。青は思想・宗教・歴史・地理・芸術・自然科学など。黄は江戸時代までの日本文学、緑は近・現代日本文学、白は政治、経済、法律、社会、赤が外国文学です。拙宅の岩波文庫は赤帯が多いです。 さらに余談です。 岩波文庫は天だけカットされていません。綺麗に切りそろえられていないのです。見てのとりです。 こちらは地です。前小口と同様、綺麗にカットされています。天をカットせず、その理由は岩波のHPに「フランス装風の洒落た雰囲気を出すため」とありました。 余談が続いたので、ちなみに。 天をカットせずは新潮文庫もやっています。加えて、新潮のそれには栞(スピン)付きです。私、それを好きです。今日の一句雛飾り文庫一冊梅の散る今日のラン6km今日の酒ノン今日の音楽なし今日の写真は晩ご飯、バラ寿司です。妻が雛祭りに寄せてでした。同じものを父母と義母宅へも。
2021年03月03日
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Sunday, January 31, 2021 快晴 12.8℃ 0.8℃ 午前6時起床。後れを取りました。朝食後、サンデーモーニングを見ました。この番組、コメンテーターのうち寺嶋実郎、荻上チキの両氏、それに今日は出演していませんでしたが、青木理氏がいい感じです。写真は昼に食べた餺飥(ほうとう)です。小麦粉で打ったものを平たく切って茹でて煮込む汁物です。私、タバスコが好きなので、それを振って楽しみました。暖まりました。 午後は思い立って女竹を切りに。夏野菜(茄子、胡瓜、オクラなど)の支柱にするのです。軽トラで1分のところに群生しています。いつものランコースが途中です。川の中に降りて、この鉈で根元をスパッ。その際は足下に注意が必要です。毎年、此所で誂えているので、過去の切り口が竹槍状、上を向いているからです。 根元を離したそれは、ウラ(先に葉の付いた部分)ごと、道路に引き揚げます。横にしておいて1本1本、それを切り落としていくのです。 これくらいあれば十分だろう。荷台に載せて縛りました。 家に戻り、輪子の上に降ろしました。後日、2mの長さに揃える予定です。 帰宅する前、女竹を軽トラの荷台に載せている途中、散歩のYさんが通りかかりました。久しぶりでした。私より一回り年上の男性です。現役の頃は造船所が職場でした。鉄と鉄の溶接が完全か否かをX線を用いて検査する技師でした。過去に一度、溶接部位の検査映像を見せて貰いましたが、さっぱり要領を得ませんでした。仕事柄だけに線量計を装着していたことは覚えています。古希を過ぎて、ペタンクに嵌まっているとのこと。共通の友人が大病を患っていることを知らず、そのことを教えてあげました。 戻ります。作業着を脱いでランの格好になりました。日の落ちた後、いつものコースをくるり1周。ラジオが網走に流氷接岸を報じました。いよいよだな。昨年、私のまちにある三浦造船所が砕氷船ガリンコ号Ⅱを建造しましたこちら→(ガリンコ号進水式)。いよいよ出番です。 次の写真は、ランの途中、向津留の農道から北側を望むの図です。上手に撮れませんでしたが、マジックアワーの空気は、オレンジとピンクのそれぞれ薄色が混ざり合ったような感じの色合いでした。 帰宅して汗を流しました。頭を拭きながら夕ご飯作りを加勢。勿論、飲みながらでした。バタンキュー。以下無用のことながら 陳舜臣の中国歴史物を好んで読むことは、幾度も書きました。手に取ったことのない本を見つけたのでそれを捲っています。「実録アヘン戦争」です。写真の右がそうです。左の3冊は同じ小説家の書いた大河小説です。前者は歴史書。後者は舞台が一緒の大河小説です。両方とも、アヘン禁止から香港割譲に至る経緯をドラマチックに描いています。主人公、欽差大臣(特命全権の大臣)・林則徐(アヘン禁輸担当)が立派です。 余談です。昨今の香港情勢を見るにつけ、私は西欧諸国が清朝にした仕打ち、アヘン戦争を思わずにはおれません。 産業革命の後、イギリス資本は未開のマーケット・中国大陸に目を向けました。アヘンを餌に茶葉を買い付け、暴利を貪ろうという算段です。当然、清朝は禁輸措置を講じました。これに対し、英国は軍事行動、勝利を収めます。その際の海戦、砲弾を浴びたジャンクの画「ネメシス」は有名で、中学の歴史教科書にも載っています。私は実物を東洋文庫で見たことがあります。 戻ります。1842年、イギリスと清は条約を結びます。南京条約です。この時、香港の割譲が決まったのでした。 アヘン戦争とは、大雑把な言い方になりますが、イギリスが儲けのためにアヘンを売りつけ、人民が腐っていくと憂えた中国がその売買を禁止。立腹したイギリスは大砲を撃ちかけ、香港を分捕りました。その仕打ちなのです。なんともひどいことではあります。 それをしてのことですが、今の中国は、返還の香港を自らの体制に組み込もうとしています。何が悪い、イギリスの清朝に対する振る舞いに比べたらなんのなんの、一国二制度は方便、加えてそれ以降、第二次大戦終結まで、列強が土足で踏み荒らしたことに比べたら小さい小さい、などと考えているのでしょうか。今の時代は、表現の自由や民主主義が物差しです。それが失われるというのは困りものです。が、アヘンを売りつけ、それを断ったら戦争を仕掛ける国からは言われたくない、との言い分、時代こそ下がった今ではありますが、わからなくもありません。それを乗り越えてこその平和ではありますが。 いえ、私、今の隣国を擁護ではありません。清朝末期の歴史が好きなだけです。無用のことでして。今日の一句歳時記や冬を返して春を取る今日のラン6km今日の酒冷酒1合 白ワイングラス2 スコッチ1ショット 黒霧ストレート1ショット今日の音楽シベリウス 交響曲2番 カラヤン ベルリンフィル これ、名演でした。カラヤンのシベリウス、私は好きです。 今日の写真は先日の続き。難読の冬季語その2です。明後日が節分、明明後日は立春ですから、今のうちに掲載です。 読み方はこちら。
2021年01月31日
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Monday, December 28, 2020 曇りのち晴れ 15.0℃ 5.8℃ 降水量1.5mm 午前4時起床。朝の内は曇っていました。昼前に晴れました。 午前は読書。これを読了。 いや、読んだと言うよりも記録に目を通したというか、読み終えてそんな感じを覚えました。先月に取り付いたのですが、読み始めてすぐ、白旗を揚げそうになりました。放り出しては手に取りを重ね、なんとか年内読了を果たしました。これは文学と言うよりも記録というのが読後感。(下)の半分ほどが付録となっていて、年表、部隊の編成表、参考文献、部隊や艦船別の索引、人名索引を添えてあります。緻密の考証に目を見張りました。そのことをしてこの本、8万人の戦死者、フィリピン人の被った禍をして戦争の馬鹿さ加減の浮き彫りにしています。その意味では戦争文学の金字塔かと。 余談です。新潮現代文学に大岡の巻があって、収録の「事件」は既読。人肉を喰う「野火」は若い折に読んで衝撃を受けました。「俘虜記」と併せ、これらは一連、戦争文学の秀作かと。余談の余談です。彼は、日本芸術院会員を辞退しています。ウィキに芸術院とは「美術・文芸・音楽・演劇など芸術のさまざまな分野において優れた功績のある芸術家を優遇し顕彰するために置かれた国の栄誉機関」とあります。大江健三郎がノーベル賞をうけたものの文化勲章を遠慮したのと同じ心持ちなのかな。 閑話休題。写真は玉子です。私が書斎に籠もっていた時、妻は出汁巻き作り。そんなに割ってどうするんだろう。 午後、晴れたので急遽窓拭きをすることに。写真はワイパーです。洗剤を溶いた水を含ませたタオルでガラスを拭きます。濡れたところをこれでチャチャッ。忽ちピカピカです。拙宅は切り妻、マッチ箱の形をしています。4面にそれぞれ窓があります。大小全部で20枚の裏表をやっつけました。汗をかきました。 作業着を脱ぎ、ランの格好に着替えました。走り始めて、億劫の気持ちに。今日は止めておこう。近所をぶらり散歩して家に戻りました。その途中の写真を以下に。1枚目は庭に咲く水仙です。 こちらは咲き始めたサクラソウ。これを見ると年の明け、早くも春の気分になります。 元越山の稜線に残照の図です。 カメラを望遠にすると、その赤が際立ちます。ああ、今年も暮れていく、そんな気分になりました。 でも感傷に浸るわけにはいきません。夜のお勤めが待ってます。今日の当ては約束の出汁巻きでした。 流した当てはこれ。土岐川の甘露水を仕込んだ三千盛です。辛口の逸品です。正月に抜栓と決めていましたが、あと4日を待ちきれませんでした。これ、頂き物です。ブロ友に焼酎を飲ませて、高級酒を貰う、所謂海老鯛です。禁玉さん、いい酒でした。有り難うございました。今日の一句日の入りて藪山陰る子晦日今日のランなし今日の酒冷酒1合 燗酒1合 芋焼酎お湯割り正味5勺 スコッチ1ショット今日の音楽ベートーベン ピアノ協奏曲2番 ワイセンベルグ カラヤン ベルリンフィル 今日の写真はカメラです。若い頃はニコンファンでした。今はもっぱらキヤノンです。左がG15。これ、2台目です。1台目を落下、これも落下。現在ディスプレイが点灯しません。使用不能。中はG7X。G15と同じF値1:1.8-2.8、これがいいのです。野球はピッチャー、カメラはレンズのF値。但しG7XはG15にあった極彩色モードを備えてありません。仕方が無いのでそのモードを持つIXY200を先日購入。料理を綺麗に撮せます。
2020年12月28日
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Saturday, October 31, 2020 晴れ。 午前4時起床。書斎にぼんやり読書。この本を手に取りました。宮城谷昌光「中国古典の言行録」文春文庫です。偶にこの手の本を恋しくなります。 中は大きく自己啓発、日常の心得、人間関係、指導者への帝王学、経営戦略の5つに分かれていました。内容は、人口に膾炙のものもありますが、初めて目にする金言も混じっていました。写真は目次です。うち、日常の心得の冒頭、「人の斉聖なる、酒を飲み温克す」を読んで、耳が痛かったです。「斉聖」とは慎み深く、知恵の優れていることです。「温克」は自制心のあることです。慎み深く、賢い人は、酒を飲んでも乱れないと詩経に書いてあるのだそうです。 それにしても宮城谷氏、通り一遍の解説ではなく、関連する話題を多く混ぜ、引き出しの多さを感じました。上記「人の~」には「史記」にある酒の揉め事話や子母澤寛「駿河遊侠伝」を引いていました。蘊蓄を得るのにいい感じです。 余談です。私、還暦を過ぎました。この本中に書いてある内容、軋轢を伴う「人間関係」がなくなり、組織の中の「指導者(管理職)」ともおさらば、ましてや「経営戦略」など必要ありません。参考となったのは「日常の心得」の項でした。 余談の余談です。「指導者への帝王学」に「天下は一人の天下にあらず、天下の天下なり(呂氏春秋)」や「嫌を避くる者は、皆内足らざるなり(近思録)」というのがありました。苦労人なら解るはずなんですが。 閑話休題、朝ご飯を済ませ、野菜畑に出ました。あれこれ青物の収穫は菜園の楽しみです。里芋も掘りました。それを終え、久しぶりにオーディオ師匠を訪ねました。先般、マッキンのC22修理にアドバイスをもらいました。その後の報告がてらでした。持参の野菜を喜んでくれました。帰宅して早い昼食。妻は完成の市民ホール、杮落としコンサートへ。小菅優氏がピアノを弾くのだそうでした。私も一緒する予定でしたが、友人Aさんの奧さんが亡くなって今夜が通夜。その気分になりませんでした。妻を見送り、野良着に着替えました。今日は、華やかなコンサートに出かけるよりも、野菜に向き合うほうがいい、そう独りごち、再び地下足袋を履きました。写真は手当ての緑です。1枚目は分葱。隣のA姉にもらった球根を植えたら芽を出しました。 九条葱です。15cmほどに伸びたら植え替えです。 こちらは間引いて植え替えた高菜です。両脇を草削鍬で耕しました。こうすると土中に空気が入り込み、野菜に元気が出るのです。水を遣ってお仕舞い。 午後4時半、地下足袋を脱ぎ、シャワーを浴びました。 午後5時、妻が戻り、二人して喪服に。通夜は午後6時からでしたが、30分前、斎場に到着。この手に後れをとってはいけません。早めに会場入りし、故人と向き合う時間のあるのがよいです。 和尚は臨済宗妙心寺派、佐伯のお寺「養賢寺」から二人。法華経・普門品を唱えました。弔問客は読経の中を順番に焼香。最後に喪主のAさんが挨拶。故人の病名は気管支拡張症、残念無念でならないと話しました。帰りがけのロビーに故人の映像が流れていました。新婚の写真、家族写真、Aさんとの旅行写真などでした。63歳は若いです。しかし、その写真を見るにつけ、幸せな生活であったことを窺い知ったような気分になり、少し安堵というか、哀しみの中に小さな安息を見つけたような気持ちになりました。 今日は晦(つごもり)でした。加えてブルームーンです。ウィキによると「二分二至で区切られた季節内で4回あるうちの第3の満月」だそうです。「ひと月(暦月)に満月が2回巡ること。その2回目とは限定されない」とも。ちなみに二分二至とは春分秋分夏至冬至のことです。斎場をでた折、その月が煌々。月光を眺め、蓮如上人の言葉が妙、腑に落ちました。 帰りにいつものスーパーへ寄りました。入店の前、黒ネクタイを外しました。求めたのはこれ。今朝方、詩経の一節を読んで反省したのですが、やっぱり夜のお勤めは欠かせません。今日の一首小芽出す葱の並びて神無月今日が終わりと懸かる青月今日のランなし今日の酒燗酒1合 プレモルレギュラー缶1 今日の音楽ベートーベン 交響曲第9番 カラヤン ウィーンフィル今日の写真はトラです。真剣の表情でベーヤンを聴いています。お前、シラーを判るのか。
2020年10月31日
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Sunday, October 11, 2020 午前2時起床。快晴。未明から午前にかけ、書斎に過ごしました。 佐多稲子の小説が思うに任せません。放り出し別のものを手にしました。「世界名作の旅」全4巻。1960年台に朝日新聞掲載の紀行エッセイを本にしたものです。執筆は疋田桂一郎を始め天声人語子、錚々たるメンバーです。彼らが名著を生んだ土地を訪ね、風土を感じ、作家の描いた作中人物に思いを馳せる切り口です。記者の感性、文章のスマートさ、加えてほのぼのとした写真も添えてあり、いい感じです。読み進めて嵌まりました。第2巻、深代惇郎がフランス、パリやストラスブールを訪ねるのですが、「チボー家の人びと」を想う文章が、実によかったです。余談です。半年ほど前だったか、このブログに紹介しましたが、「世界名画の旅」朝日新聞社という全5巻の冊子があります。こちらは1980年台、日曜版に載った記事を纏めたものです。切り口は名作の旅と同じ、対象を絵画にしての記者の旅です。名画名作紀行、コロナ禍にあって海外に旅すること能わずの昨今にお薦めです。但し、旅情をかき立てられ、旅の思いの一層募ることになりかねませんが。余談です。斯様な企画に加わり、世界を旅する仕事、羨ましいなぁ。この先数日は、このシリーズの虜になります。旅エッセイに夢中となっていたところに「旦那、腹減った」byトラ。何か食べるものはないかと擦り寄ってきました。 おーよしよし。お前の好きなチュールバーをあげようか。そうしました。ペロリ嘗め終えて、あとは知らんぷり。後ろ足で痒い右脇を掻くの図です。ひょっとこ踊りを踊っているような後ろ姿です。 その彼をブラッシングしていたらTELあり。母からでした。産地仲買のMさんに鯖を貰ったので、始末して欲しいとのことでした。拙宅と父母の家は距離50m。取りに行き、持ち帰ってチャチャッ。やっつけました。大鯖4尾。全部を三枚に下ろしました。旋網物、擦れて売り物になりませんが、鮮度は抜群。 塩をして、すぐさまグリルに。2匹分を焼き上げ、母に届けました。 残りはタッパーに入れてチルドにストック。後日、焼いて届けます。 今日は妻不在。朝も昼も猫飯でした。昼食は食べ過ぎて眠くなりました。午睡。目の覚めて、畑の石抜きと野菜の水遣り。葉物の成長は「見る間に」です。それを終えて着替えました。走る気分になりません。散歩で済ませました。写真はぶらり途中の切り取り2枚です。1枚目は芒。名月を過ぎて興醒めと言うにはもったいない姿です。 2枚目はセンダングサです。これ、ひっつき虫の代表格。やられると難儀です。 途中、西の平、木立川の左岸にIのK兄と行き遇わせました。私より5歳ほど年上です。息子さんがうちの娘と木立小学校の同級生。小さい頃から難病を患い、今は別府の病院に入院しています。近況を訊ねました。病状は小康を得ている由。しかしコロナウィルスの影響で面会能わずとのこと。別室にあるリモート映像を通じてのみだそうです。しんみりの話題だけではいけません。足を止めての会話は元越山を望む場所でした。その山を肴、次のようなことを話してくれました。「先日、福岡からやってきて救助要請のあった登山客を運んだのはドクターヘリではなく防災ヘリだったよ。その1週間前にも登山道で蜂刺されの事故があって消防の救急隊が出動した。元越は、山と渓谷社の『九州百名山』に掲載されて以来、登山客が増えたね。そういえば鶴岡町に住む年輩の男性がいてね、その人は雨の日以外、ほぼ毎日、元越に登るんだ。鎌を持ってね。登山道に這い出た草や蔓を切りながら。頂上には看板や温度計を設置している。ありがたいことだよね。でもね、彼に登山の理由を尋ねたら、家にゴロゴロして奧さんに鬱陶しい扱いを受けるらしい。それが嫌でのことだそうな」 帰宅して風呂。夜のお勤めは麻婆豆腐と鯖の塩焼きでした。後者は脂の乗っていい感じ。豊後水道は関鯖が有名ですが、その漁場から南に下り、太平洋に開く辺り、日向灘に開く海域のそれも違う意味で格別です。前者は速吸瀬戸の急流に揉まれて締まり、アスリートの肉質です。後者は湧昇流がもたらす食物連鎖のそれぞれのステージ(プランクトンや小魚)を飽食。丸々、太っているのです。どちらを取るかと言われたら、迷うことなく肥えた鯖です。今日の一句鯖肥えて脂ののって鼓打つ今日のランなし今日の酒ウィスキーロック2ショット 燗酒2合 寶焼酎ストレート1ショット今日の写真は柿です。散歩途中、大ぶりのものを発見。千切ってガブリ。残念、渋柿でした。
2020年10月11日
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Thursday, September 24, 2020 午前4時起床。雨。 降りこめられて終日家の中に過ごしました。此の1ヶ月、フランスの自転車レースにかまけて、読書がおざなりになっていました。写真はここ数日、手に取った本です。沢木耕太郎「一号線を北上せよ」講談社文庫、半藤一利・保阪正康「ナショナリズムの正体」文春文庫、森屋洋「中国古典一日一言」PHP文庫。 沢木氏は幾つかのジャンルを持っています。この本は「深夜特急」と同じ紀行系です。私は、人の人生を切り取ったノンフィクションの方が好きです。 次本、ナショナリズムの正体は二人の対話形式です。この本がよかった。「始めに」という前書きの中に、次のような記載がありました。長くなりますが、引用します。「わが国の文化・国土・自然を誇りにたるものとする思い、すなわち愛国心は尊いものであるが、それは本質的に”防衛的”なものなのである、とわたくしも思っている。あるいは保守的なものと言いかえてもいいかもしれない。そして保守とは、歴史の風雪に耐えてきた伝統や文化や道義を大事にすることであり、急激な変化を嫌い、漸進的な改良を志向するものであるとわたくしは考えている。 それに対してナショナリズムとは、いや、本文で保阪さんとともに語ったように、悪いナショナリズムとは、自分を国家目標や国家の政策と一体化して、それを善悪を超越したものとして考え、そのイデオロギーを急進することが最善であり、そのために生命を捨てることが美学であり、それ以外のものを認めようとはしない偏狭な言動なのである。そして政治権力者は政策目標推進のために、此のナショナリズムを利用することを常とする。なにもわが国の指導者のみを言っているのではない。中国や韓国の指導者もまた然りなのである。その意味では、ナショナリズムとは愛国心とは違って、自分の民族を最高位と考えて他国に押しつけようとするイデオロギーと言っていい。それはまた、他民族への友情や共感をあれよあれよという間に憎悪や敵意に変えてしまう激しい感情でもあるのである」 目から鱗です。この後、厳しい言葉が続きます。「特定秘密保護法、集団的自衛権を行使できるようにする安全保障関連法、改正通信傍受法、共謀罪など国家の根幹に関わる法案の、無茶苦茶な採決は、いったいこれが民主国家のやることなのであろうか、いったん法案が提出されれば、それがいかなる内容であろうと、担当大臣が質問にきちんと答えられず、ただはぐらかすだけであろうと、その法案の真実をあきらかにするために不可欠な公的文書が『作成していない』『廃棄して存在しない』とそっぽを向かれようと、そのときにその文書が公表されると徹底的な論議もせず、文書の正当性や内容についての信頼性を強引に否定する姿勢で対処されようと、政府によって強行採決されてしまう。しかも誰に対しても何の責任も追及されていないこの国のこのようなありかたは、わたくしなんかには国際社会に恥をさらし、疑われ、孤独に突き進むだけであると思えるのである」「100年前の第一次世界大戦いらい国家総力戦の時代となり、戦争はもはや戦場でのみ戦われるものではなく、老若男女の別なく戦火に見舞われるようになった。その破壊力の無軌道さ、無制限な大きさ、非情さ、残忍さ、については、昭和20年3月10日、鬼哭啾々たる焼け野原に呆然と立ったことのあるわたくしは骨髄にしみて知っている。そして戦争のない日常の平凡な美しさこそ、かけがえのない人間の営みであり、わたくしたちが自分の力でしっかり保つべき大切なものであることに間違いはない。 それだけに今は何をなすべきかではなく、何をなすべきではないかを言い続けねばならないと思っている。何をなすべきかを語る言葉は、語気も激しく、しばしば戦端を開いてきた言葉であり、何をなすべきでないかを語る言葉は、静かではあるが、戦争を終わらせるために残されててきた言葉であることは、歴史が証明してきているのである。そのこともわたくしは体験から知っている」 反戦平和を念頭に置いての言ではあります。今から6年前に出版された本です。警鐘という言葉がありますが、まさにそれを鳴らす内容です。以後の6年間も同じような態ばかりを見て取れました。ナントカナランノカではあります。それにしてもです、東京大空襲で老若何女が無差別、黒焦げになる悲惨を骨髄にしみて知っている、この言葉には迫るものがあります。 守屋氏のそれは言わずもがな。中国古典にある故事・名言を切り取って365題を解説です。史記、十八史略や論語など人口に膾炙のものもありますが、初めて知る内容多しです。手元に置いて、折に触れるのもよいかと。トイレに置いておこうかな。 長くなりました。終日雨のせいで、書くことがありませんから。 午後、本に倦いて午睡。ウトウトしながらマーラーの「巨人」を聴きました。NHKFMがやっていたのです。トーマス・ヘンゲルブロック指揮北ドイツ放送交響楽団。夜もベストオブクラシックを眠り薬にしました。笛田博昭というテノール歌手のプログラムでした。写真はそれとは関係ありません。夜のお勤めに出た焼き茄子です。 白茄子はこのよう、フライパンで蒸し焼きにします。事前に竹串で数カ所を刺し通すのを見せてくれました。空気穴をこさえるのでしょうか。今日の一句秋雨に気配を消して守宮這う今日のランなし今日の酒冷酒一合 三楽梅割り1ショット 赤ワイングラス2今日の写真は私の左腕です。昨夕、毛虫に刺されました。痒いといったらありません。もう一箇所、この腫れがあります。数日、我慢しないと治りません。
2020年09月24日
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Wednesday, August 19, 2020 午前3時起床。晴れ。 朝食までの間、井伏鱒二「黒い雨」を再読。私、昨日のブログで「1枚の写真は一万の活字に勝る」と書きましたが、その逆もまた真です。広島と長崎の原爆資料館を訪ねたことがありますが、展示資料に勝るとも劣らぬ悲惨さが書かれてあります。主人公の書き残す日記に次から次、襤褸になって死んでいく人間の様子が有らん限りなのです。読むべき本の一冊でしょう。この本は創作ではありません。被爆した人物二人の日記をベースにしています。それだけに描写がリアルです。私の再読理由は、この本に戦争末期の生活様式が詳細に書かれていて、参考になるからです。例えば防空壕の中で蚊に難儀していたこと、ユーカリの葉を燻すと蚊遣り効果のあったこと、などです。こういう話は昭和の時代、戦争中のことを書く折、参考になります。でもユーカリの木、当時、日本に栽培されていたのか疑問です。調べたら明治期に渡来とありました。一安心です。 逸れました。今朝は朝食が遅くなりました。野菜畑に収穫は朝のうちに限ります。籠を持って出た妻が、隣のおばちゃんと立ち話。食卓に戻ったのは午前9時前でした。写真はその籠中です。日毎、多寡のあるものの、茄子は切れません。 次の写真はその塩揉みです。これ、好物なんです。ご飯が進みます。 午前、午後とも「新米刑事モース オックスフォード事件簿」。エピソードの2と3を見終えました。昨日、海外ドラマはカット・短縮されたテレビ放送ではなく、完全版を見るべしと書きましたが、改めてそう思いました。次の写真はそれとは関係ありません。昼に食べた冷やし中華です。3杯こさえ、何かと気にかけてくれる隣のおばちゃんに、妻がその1杯を届けました。 陽の傾いて、サイクリングに出ようか、それとも走ろうか。勃然、よし、南瓜の始末をして秋野菜の準備にかかろう。地下足袋を履きました。写真は広がったその蔓を始末するの図。 一本の蔓からこれだけの収穫。でも此のタイプ、食べたことがありません。食用になるんだろうか。 このところ日照り続きです。甘藷や里芋が息も絶え絶え。今日は夏野菜に加え、それらに散水。時間をかけました。最後に南瓜の跡をトラクターで耕耘。結局野良仕事に3時間。汗びっしょりになりました。 シャワーを浴びてプシュッ。今日もモースを真似て黒ビールでした。 当ては塩麹漬けのポークをトマトソースを絡めて炒めたもの。これ、いい感じでした。 もう一品は白茄子。こちらは醤油をフライパンに引いて焼いたようです。バタンキュー。 今日の一句新米の粒立ちやよし朝ご飯今日のランなし今日の酒キリン一番搾り黒生1 発泡酒レギュラー缶1 赤ワイングラス2 いも焼酎ロック1今日の写真はアシダカグモです。大きい。見た目気持ち悪いのですが、殺めてはいけません。ゴキブリを食します。が、この蜘蛛のいるということは、拙宅にゴキブリ野郎がうろうろしているということでもあります。おまけはトラです。このところ夏バテ気味?遠出、北海道・本別に旅したからだろうか。
2020年08月19日
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Tuesday, August 18, 2020 午前3時起床。快晴、無風。 やりました。佐伯市蒲江が38.3℃を記録。全国9位にランクインです。ちなみに岐阜県多治見市は38.4℃。全国7位でした。高校野球に例えると、禁玉さんのまちは甲子園常連校。翻ってわたしのまちは21世紀枠の初出場。何の格かわかりませんが、格が違います。ニュースによると、西日本の上空は、太平洋高気圧の上にチベット高気圧。厚い(暑い)蒲団の二段重ねがせいだそうです。写真は酷暑を乗り切るための朝ご飯です。佐伯には船曳網があり、チリメンの釜茹でがスーパーに出回ります。それにオクラを添えて。ご飯がすすみます。 午前8時半、父をN医療センターへ。耳鼻咽喉科と泌尿器科に定期検診でした。聴覚をほとんど失い、私が説明を聞く役目です。両科の間に2時間ほどの待ち時間を要しました。処方箋を薬に換えての帰宅は正午。西瓜作りに朝晩の父ですが、病院通いは疲れるようです。写真は私の持参した本です(上巻のみ)。此のお陰で間が持ちました。朝日新聞「新聞と戦争」取材班が、2007年から1年をかけ行った戦時報道とその後の検証記事を纏めた内容です。「植民地朝鮮で」「カメラマンの話」「戦場の記者たち」「女を集める」「社論の転換」・・・。こういう切り口で写真付き、数頁の記事が山盛りです。第11章は「表現者たち」。火野葦平が中国・杭州で小林秀雄から芥川賞を受ける写真、菊池寛や林芙美子の従軍写真、特攻基地鹿屋海軍航空隊を視察中の川端康成・・・。特に川端のそれは、死地に赴く若者を見送ってのことなのか、呆然とした表情でした。1枚の写真は1万字の活字に勝るといいますが、当にその通りです。「林芙美子の一番乗り」という見出しが文章には、朝日の従軍記者であった彼女と毎日新聞の従軍記者吉屋信子をして、新聞間、作家間の競争を呈したとありました。「作家とメディアが一体となって戦争熱を煽り、国民が争ってそれを読む」戦時下にあって猶なりふり構わずの部数獲得競争ではあります。 遅い昼(ハヤシライス)を済ませ、AmazonPrimeに追加された「新米刑事モース オックスフォード事件簿」を見ました。今回、シーズン1の9作を見ることが可能となりました。このドラマ、NHKで放送されたことがあります。全部を見ましたが、改めて今日、エピソード1との違いに首をかしげました。NHKにない場面が其処此処にありました。加えて吹き替えでした。それをして思いました。映画はオリジナル、かつ吹き替えでない字幕のものを、がよいです。話がそれましたが、このドラマ、何が本格的なのかわかりませんが本格的。深いです。主人公モースと上司のサーズデー警部補がとてもいい感じなんです。私感ですが、モースは高村薫氏の描く合田警部にちょっと似ているかな。 夕刻、修理に出してあったキャノンデール・シナプスを引き取りにSサイクルへ。写真は持ち帰って2台並べるの図です。これでやっと金網フェンス激突の始末が終わりました。ちなみに修理代金はハンドルのテープ巻き直しを含め20ラー近く。痛い出費となりました。 野菜に施肥と水遣り。それを終えてラン。写真はその折りの切り取りです。1枚目は永馬橋袂の櫟です。今日はカナブンに加え、蝶が樹液を吸っていました。 道に這い出したモクズガニです。触りましたが、動きませんでした。命を落としていました。上海蟹の仲間です。川漁にあって主要漁獲物です。茹でたものは珍重されます。 帰宅してシャワー。最前に観たドラマにモースが黒ビールを飲むシーンが頻繁でした。それに影響され、今夜のお勤めは私も同じ類いを。 当ては何かな。ああ、またこれか。連日です。私の主食は米でなく茄子、なんちゃって。えっ?米でもなく茄子でもない?酒だろうって?うーん、そうかもしれません。 妻は茄子の皿を私のほうに押しやり、自分はハウス蜜柑をパクパク。私の分まで食べてしましました。今日の一句暁月に甲羅を焼かる藻屑蟹今日のラン6km今日の酒EBISU黒レギュラー缶1 発泡酒レギュラー缶1 いも焼酎ロック2今日の写真は折れたディレイラーハンガーです。変速器を自転車のフレームに固定する小部品。転倒でこれが折れました。こちらは折れた側です。小さくcannondaleと書いてありました。変速機のワイヤー導入ピンもこの通り、曲がっていました。ロードレーサーは細かい部品で構成されています。このあたりの調整や整備はその道の方でないと無理です。助かりました。
2020年08月18日
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Tuesday, August 11, 2020 午前3時起床。晴れ。昼過ぎ、雷鳴の鳴って俄雨。激しい降り様でした。 思うところあって、今日から早朝サイクリングを始めることにしました。夜の白むと同時に出発し、1時間、汗をかこうという算段でした。写真は玄関の引き戸に見送ってくれたクマゼミです。当地ではワシワシと呼んでいます。 出鼻をくじかれました。サドルに跨がってペダルを踏み始めた途端、リアディレイラーがカチャカチャ音をさせました。先日、フェンスに激突した際、自転車ごと転倒したせいで、デリケートな部分がおかしくなったのでしょう。家に戻り、故障の箇所を探しましたが不明。手に負えません。プロに見てもらうに如くは無しです。開店時刻を待ってシオツキサイクルに持ち込みました。このお店、知る限り佐伯市にあって、ロードバイクを扱う唯一の店舗です。ご覧の通り、ピナレロを展示販売です。イタリアの名車が400ラーで売られていました。 マスターが私のキャノンデールを見て一目瞭然、ディレイラーハンガーの折れている状況を指摘。その部品、取り寄せになるから修理の終わるのは週末になる、と言われました。ついでです。ハンドルが地面に擦れ、破れた箇所がありました。テープの巻き直しもお願いしました。次の写真は私の愛車です。これでやっと転倒事故の始末が終わります。 始末は終えましたが、後に残ったものもあります。頭に500円玉大のハゲと、右肩に治癒の瘡蓋です。写真はその内の後者です。頭部のそれは恥ずかしいので割愛。 家に戻りました。明日の仕切り直しに備え、もう一台あるキャノンデールを壁掛けから下ろしました。タイヤに空気を注入。準備万端です。余談です。ロードレーサーの空気圧は約7barです。触るとパンパン。親指に力を込め押しても、1粍すら凹みません。 昼をし、野暮用のあるという妻を見送りました。今日もアニメ「サイコパス」の続きを楽しみました。なかなかに深いストーリーです。侮れん。 雨の上がって午後5時、着替えて走りました。出発してすぐ、K製材所の隣、木立小学校の校庭脇にある水田にコンバインを認めました。NのF君が乗り、さあ突っ込むぞ、の場面でした。 刈り始めたら速い速い。4条でしょうか6条でしょうか、人の歩くスピードを上回る速度で一気です。運転席はガラス張り。エアコンが効いているようでした。 それを横目、何時ものコースを頑張りました。雨上がりで湿度が高く、気温も32℃。汗が噴き出ました。永馬橋を折り返し、最前の水田に戻ると、案の定、刈り取りは終わっていました。 次の写真はコンバインの刃です。基本、天井を張り替える際のバリカン、生け垣を剪定するエンジンバリカンと同じ仕組みのようです。 刈り取った稲を挟み上げ、脱穀の空間に運ぶラインです。複雑です。ぱっと見、何がどうなっているのかわかりません。 書くことがないので、ランの最中に聴いたラジコのことを。TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」です。毎朝放送の2時間番組です。ラジコだと、1週間遡って全国の放送局の番組を聴くことが出来ます。ということで今朝のそれを夕刻に走りながら、でした。この番組は毎日のニュースを取りあげます。日替わりで登場のコメンテーターが真相、裏側に切り込むというスタイルです。テレビのワイドショーとは一線を画すといいましょうか、硬派というと言い過ぎですが、そのような感じです。今日は次のようなことをブリブリ言っていました。「春選抜に選ばれたチームが夏になぜ1試合だけ甲子園の土を踏むのか、中止になったはずではなかったのか、夏の大会は取りやめになったのに、なぜ地方大会は同じ時期に開催するのか、ましてやこのコロナ禍にあってだ、中止してしかるべき。新聞もテレビも感動ばかりを大々的に報じるばかり、gotoトラベルを批判しながら、各紙各放送局ともこの催しに異を唱えはしない」 良し悪しは微妙ですが、こういう切り口を取りあげること自体はいい感じです。 森本毅郎氏のトーク、少し天邪鬼を感じますが、私は好きです。ということで彼の本(未読)を手に取り、パラリ、捲ってみました。30年以上前、NHKを退職した折に認めたエッセイです。在職中、インタビューした人たち20名近くのことを書いています。相手は斉藤秀雄、実篤、円地文子、山田洋次、森有正、開高健、飯田龍太、山本健吉・・・。エッセイと書きましたが、内容は深いです。 余談です。森有正にインタビューした折の音声とオルガン演奏はレコードになりました。学生時代に購入しました。タイトルは「思索の源泉としての音楽」でした。CDも所有。森の全集も購入し、半分ほどに目を通しました。今日、その折りの様子を書いた森本氏のエッセイを読んで、森のモヤモヤしたパスカルが、なんだか合点のいき、輪郭のはっきりしたような気持ちになりました。 旦那、その本、そんなにいいのか?猫には難しいのか?byトラ。今日の一句秋を終えF君の飲む麦焼酎今日のラン6km今日の酒アサヒスーパードライレギュラー缶1 麦焼酎ロック3今日の写真は朝ご飯のおかずです。茄子の漬物とヤズの漬け。魚料理は南蛮と煮付けが少し残っていますが一段落しました。それとは別、写真にはありませんが、昼は茄子の炒め物、夜も茄子のお浸しでした。顔が茄子の輪郭になってきました。
2020年08月11日
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Friday, July 3, 2020 午前4時起床。終日雨。 朝ご飯の前、野良着に着替えました。雨の降り出す前、長葱に施肥と3cmの覆土。伸長に従い土を重ねていきます。白い部分を伸ばすためです。種から育てました。初めての栽培なので暗中模索。といってもインターネットに教科書数多。いい時代です。ポツリ来て、先日持ち帰った木の枝を梅林下、たちの悪い雑草の上に焼きました。岳父の墓を覆っていた椎です。よく燃えました。写真は一仕事終えての朝ご飯に添えられたデザートです。北海道・栗山町のキングメロン。噂に違わぬ絶佳です。他の追随を許さぬ甘さは濃厚の極み。 妻は野暮用で実家に出かけました。昼を挟んで夕刻まで書斎に。三浦哲郎に倦いて(いえ、内容にではなく活字にです)気分を変えよう。リリアンさんの書き込みにあった塚本邦雄を読んでみることにしました。筑摩書房の現代文学大系第68巻「現代歌集」には載っていませんが、幸い、小学館の昭和文学全集にありました。 杣夫にもなんとなく理解できそうな歌を以下に。戦争のたびに砂鉄をしたたらす暗き乳房のために禱るるも(水葬物語)戦死者ばかり革命の死者一人も無し七月、艾色(もぐさいろ)の墓群(日本人霊歌)乳房ありてこの空間のみだるるにかへらなむいざ楕円積分(感幻楽) こちらは西行をめぐる俊成・定家父子、それぞれの想いの丈です。 塚本邦雄は前衛歌人と言われています。先の3首もそのような空気を孕んでいます。 この「夕暮の諧調」も、平安末期から鎌倉初期の短歌界にあって西行のそれが前衛か否かを論ずる内容となっています。父子の前段に、僧でもあったのですが、登蓮という歌人の一文もありました。西行をコテンパンにこき下ろしています。出家をポーズと断じる論調は必読です。塚本本人の「前衛とは」という想いを登蓮に言わしめているよう。快文でした。 塚本邦雄、もう忘れません。リリアンさん、有り難うございました。 さてと、雨が降るし、今日のお勤めは早めに始めるか。妻の買って戻った鰺をチャチャッ。トラに裾分しました。 もう一品こさえようか。茄子を輪切り、ポン酢に練り辛子を混ぜたものと合わせてビニールの中へ。5分待つとその名の通り「茄子のポン酢辛子漬け」が出来上がります。これ、辛さが尾を引き、いい感じなんです。 やっ、焼き茄子もあるぞ。 流した酒は生酒の底溜まり。今日はこれを干して打ち止め。プロ野球、中日・金満戦を観戦途中に寝落ち。1時間経って覚醒。以後、日付変更線を越えるまでネットサーフィンに時間を浪費でした。今日の一句茄子喰うて球磨の流れを案じつつ今日のランなし今日の酒ボンベイサファイヤ梅酒2ショット 冷酒2合 スモークヘッド1ショット今日の写真はトラです。なにか、まだ刺身を欲しいのか。中鰺1尾のそれを食べて猶の図。飼い主も飼い猫も足るを知らずの畜生です。
2020年07月03日
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Sunday, June 28, 2020 午前4時起床。晴れ時々曇り。湿度高し。汗ばみましたがエアコンの世話にはなりませんでした。我慢して書斎に読書。 午前、親方がやってきました。食べて美味しかったからと言い、1/2をくれました。兼ねてから約束の地這い胡瓜に加え、オクラとインゲンの苗、合わせて8本も。有り難うございました。 次の写真は拙宅菜園、胡瓜の蔓を検分の彼です。この後、茄子の芽かき具合を見て、よく手入れしている、褒めてくれました。後になって実家から戻った妻にその旨を伝えたら、喜びました。彼、帰り際に曰く「(チェーンソーを回す仕草をしながら)これをするきーおまい、小銭ぁあるんよ。エアコンぅー3台こうたんぞ。うちんがじぇんぶで7台ぃなったわい。えっ?なんぼしたかっち?3台でおまい30万円じゃーがよい」 午後はカープ戦を聴きながら寝落ち。目の覚めて、森下の初勝利を知りました。着替えました。以下はカメラン写真です。Iさんがチョコを連れて散歩に行き遇わせました。老犬になりました。癌を患っているとのこと。おいチョコ、具合はどうだね?声をかけました。問題ないわさ、へっへっへ。笑顔(?)を返してくれました(そのように見えました)。 F工業前を通りかかりました。鉄工所に飼われる猫がこちらを眺めていました。この正月、帰省した娘とここを散歩した折、目の上を怪我し、一番ひ弱だった子猫の黒ちゃんが、今日は見違えるばかり、鋭い眼光でした。 どうですか、この睨み顔。 エジプトの猫神顔負けです。 家に戻りシャワー。その後はお決まりの勤行。プシュッ。いも焼酎に切り替えました。食卓に妻の話を2時間聞かされる羽目に。言い分、ごもっともです。いえ、私に対する不満ではなく、常日頃の思いの丈、持って生まれた性、背負う業、それらが綯い交ぜになって漠とした内容でした。話の行きがかり上、私の方に矢が飛んでこないか冷や冷やしながらの傾聴でした。焼酎の味がいつもと違いました。今日の一句肌の濡る蒸して蒸しての半夏生今日のラン6km今日の酒SAPPOROゴールドスターレギュラー缶1 いも焼酎ロック3 今日の写真は「世界名画の旅」全5巻です。文庫版全7巻のうち数冊を持っていましたが、福岡在住のFさんに貰った本箱の中にA4版の揃いを見つけました。写真が大きくてこちらの方がずっとよいです。40年近く前、朝日日曜版に掲載された記事を纏めたものです。読み物として一級品。よき時代の新聞記者は巾が広く奥も深い。引き出しも豊富。Fさん、有り難うございました。
2020年06月28日
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Saturday, June 27, 2020 土曜日と書いて、ん?昨日、ブログの冒頭に土曜と書かなかったっけ。見返して、嗚呼やっぱり。それをして、曜日感覚無しの杣夫です。幾度も書きますが、私はサンデー毎日です。 午前4時起床。曇りのち雨。本降りでした。 午前10時、本に倦いてサイクリング。今日は木立の中を周回しよう。畑野浦と浦代、両峠を練習場所にしよう。しかし、漕ぎ始めてすぐ、落ち始めました。10km程を走っただけでした。濡れましたが、びっしょりではありません。遠出しなくてよかったです。 午後はRCCでカープ戦を聴きました。床田が打たれました。昨日も書きましたが中日の高橋周平、相手チームながら天晴れです。試合の前半から厳しい戦況でした。歯ぎしりしながらも午睡。目が覚めて敗戦を知りました。妻は不在。実家へ泊まりに行ったようでした。今日はTBSラジオ、久米宏「ラジオなんですけど」の最終回。それをラジコのタイムフリーで聞きながら猶微睡みました。 晩ご飯は妻の作り置きを当て、いも焼酎を流しました。物足りなかったので秋刀魚の蒲焼き缶を開けました。写真は5リッターボトルです。飲んだ嵩を知る為、日毎に線を入れます。この通りです。毎日ではありませんから、日付は跳び跳びです。 アルコールが入ると、活字はいけません。映画やドラマにシフトです。NHKBSでやっているポアロ、次いで松本清張の「顔」を見ました。ポアロの途中、いいところsw電話が鳴りました。舌打ちしながら受話器を取りました。親戚筋からでした。女同士の痴話喧嘩、その愚痴を聞かされました。適当に相づちを打っていて、思わぬ長話になりました。飲みながらだったので、酔いが回りました。写真は電話を切って、気分を変えよう。ウィスキーの王様ラガウリンをショットグラスに満たすの図です。当ては北海道・岩内、北海道クレイルのカマンベールチーズ。再掲です。 もう少し熟成させた方がよかったかな。 開けた折は気づきませんでしたが、箱の中にこんなものが入っていました。開高健の創業者西村氏に宛てた書簡でした。チーズの感動を認めています。うーむ、「美食家で有名」か。北大路魯山人が食べたらどうだろう。でも無理な相談です。魯山人は1959年没。西村氏が岩内に工房をこさえたのは1975年ですから。つまらぬことを書きました。 さて、書くことに事欠きます。おかしいなと思ったことがあるので、つまらぬそれを以下に。 川端康成の小説に「千羽鶴」というのがあります。評価の高い作品です。私はそうは思いません。泥々した内容ですし、茶碗の品格について川端らしからぬ浅い表現ですから。さて、先日、その続編に相当する未完の作品「波千鳥」を手に取りました。主人公に関係する女、文子が独り関西汽船(多分)を経て別府、湯布院、九重・半田両高原、法華院温泉を経て久住、竹田へ旅するの書簡、その数通が小説の大部分を占めます。手紙には日付を打っています。 文面は愛する男に対する未練です。私の疑問は、ストーリーから離れます。細かい話になります。 10月24日の手紙中に、次のような下りがあります。「『荒城の月』の作詞者土井晩翠も、今年なくなりましたので、竹田町では岡城址に、私が来ます少し前、晩翠の追悼会を催したそうです。作曲の廉太郎と作詞の晩翠とはロンドンで一度会ったことがあるとかいう話です・・・」 千羽鶴も波千鳥も、小説中、年をはっきりさせる記述は後にも先にもこの下りだけです。晩翠の没年を調べてみました。1952年です。それで、この手紙が昭和27年の10月24日を指すことがわかりました。そこで私、はたとなったのです。 晩翠の命日は10月19日です。しかも深夜だったそう。死因は急性肺炎。となると、竹田町がその死を知るのはラジオだと早くて20日の午後。新聞だと21日でしょう。重ねてですが、文子が24日に書いた手紙には「私が来ます少し前、晩翠の追悼会を開催した」 とあります。24日の「少し前」とは、通常、数日前を指します。とするならば23日、22日はあり得ない。20日か21日でしょう。ここで素朴な疑問。訃報に接し、即座、その日または翌日に城址で追悼会を催すなんてこと、するのでしょうか。手早いというか、なんともはや、ではあります。どう考えても合点がいきません。もしかして川端先生、波千鳥の取材で久住逗留の折、飲ませ喰わせの歓待を受け、そのお礼、ちょっとサービスに滝廉太郎と土井晩翠の逸話を絡めて、ということはなかったのでしょうか。 随分前、それが証拠、久住の佐藤酒造が主人、大作家の宿に毎日、酒を届けた由。それが縁でその蔵の看板酒が「千羽鶴」を名乗った話は、大分にあって有名の逸話です。 余談です。私のまちのランドマーク「城山」の麓に佇む佐伯一の割烹(私そう思っています)、小料理の店「はし本」は、その千羽鶴をメインにしています。秋の立って、この店でこの燗を舐めるのは待ち遠しい楽しみです。今日の一句独り酒コルク香りに守宮酔い今日のランサイクリング10km今日の酒いも焼酎お湯割り3 グラスワイン赤2 アイラモルト1ショット今日の写真はロードレーサーのチェーンをクリーニングするブラシです。自転車のメンテはYoutubeを参考にします。プロの方が洗車に使っていたので即購入。1ラーほどでした。
2020年06月27日
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Sunday, June 14, 2020 午前3時起床。晴れのち曇り。 朝のうち、陽が射しました。野良着に着替え、野菜畑の雑事を。葱の中に雑草が伸びて、見栄えの悪くなっていました。草を引き、化成肥料を与え、その上に土寄せをしました。思いのほか時間を取られ、地下足袋を脱いだのは正午前。汗びっしょりになりました。シャワーを浴びてゴロリ、本を眠り薬、ウトウトなりました。写真は、拙宅敷地内の取付道路に落ちた梅です。収穫せず、貰い手もないので、その儘にしておいて落下。勿体ないことですが、仕方ありません。 書くことがないので、先日読んだ辻仁成「函館物語」集英社文庫について。1996年(平成8年)に上梓されました。函館に高校生活を送った辻氏(1959年生まれ)が30を過ぎて再訪、1週間滞在しての函館を切り取るエッセイです。文庫本サイズです。全ページのうち1/3は写真です。青柳町や十字街界隈のレトロ食堂や喫茶店、観光客が足を踏み入れぬ露地の切り取りに、古き良き時代の街の香りをプンプン。「杉の子」(酒場)のことや青函連絡船のエピソードが混じり、期待に違わずでした。私にとっては郷愁の一冊です。 先に書いた通り、1996年の訪函が本の中身です。文章は、その折りの印象と、高校時代を過ごした1970年代後半の記憶を行き来します。それに触発というか、掻き立てられました。私、1970年台後半、1978年(昭和53年)の10月から1981年(昭和56年)の3月までを函館に暮らしたのです。彼の高校時代が描写をして、白昼夢を見るような一冊でした。 余談です。氏は芥川賞受賞者。「海峡の光」が受賞作です。函館の少年刑務所に勤務する刑務官と、罪を犯し入所してきた幼馴染みの男の微妙な関係を切り取る問題作です。調べて今61歳、パリ在住、函館観光大使だそうです。今日の一句昼寝して海峡を渡る夢の中今日のランなし今日の酒ズブロッカ2ショット エビスレギュラー缶1 麦焼酎水割り1今日の写真はネタ切れにつきトラです。玄関に活けたダンスパーティーとのツーショット。こうしてみると、歳を取ったような感じを見て取れます。長生きして頂戴ね。
2020年06月14日
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Sunday, May 31, 2020 午前4時起床。終日湿りました。粉糠雨。 午前、書斎に本の整理。全集物の配置を変えました。最も利用するのを手に取りやすいところに収めました。小学館の昭和文学全集です。別巻に、昭和文学史と文学論、加えて昭和文学大年表を掲載。作家と作品の索引の添えてあり、便利なんです、これが。 本、少なからず処分しました。全集も、です。断捨離後、残した全集を以下に。 志賀直哉全集 夏目漱石全集 芥川龍之介全集 獅子文六全集 筑摩書房現代文学大系 このうち、志賀、漱石、龍之介のそれは次回の断捨離で思い切ろうと考えています。 次の写真は森有正全集です。勿論全部を読んではいません。6巻以降は哲学的考察が続き、難しく、手に負えないからです。但し、最後の2巻は日記であり、それを辿るのは小気味よいです。晩年、季候のよい札幌に滞在したことなんぞも書いてあり、惹かれます。大切な本です。 戻ります。さてもの昭和文学全集、1冊約1,000頁。1ページに細かい文字がぎっしり3段。それで全36冊。500名以上の昭和作家作品を掲載しています。しかし、摩訶不思議のことがあるのです。中に五味川純平と山崎豊子が含まれていないのです。前者は反戦平和をテーマ、戦争文学の金字塔作家です。後者も社会悪を厳しく糾弾の社会派。しかるに両者を差し置き、私小説作家の数多をこの全集に刻むとは。収録・掲載基準にどうしても合点がいきません。誰かその理由、実情をご存知でしたら教えてもらえませんか。うすうすは、なんとなく・・・なのですが。 昼をした後、ひっくり返って読書。知らずのうちに寝入ってしまいました。妻の帰宅に目が覚めました。夕刻、小雨の中を一緒、散歩しました。写真はその切り取り、花3題です。1枚目はバイカウツギ?白が際立っています。 2枚目は立葵。雨に濡れ、項垂れているよう。 最後はサルビア・ファリナセア。妻に教えてもらいました。へーっ、紫のサルビアがあるんだ。ちなみに花言葉は「永遠にあなたのもの」だそうです。うーん、おっさんには縁の無い世界です。 調べて、歯の浮くような花言葉に行き当たった後です。清めないといけません。早速生酒を取り出しました。当てはキムバラ(キムチのバラ肉炒め)でした。バタンキュー。今日の一句青梅のぽとり落ちたり膝枕今日のランなし今日の酒冷酒2合 麦焼酎ロック2 ウイスキー1ショット今日の写真は煙る神武代です。国道388号が蒲江方面に向かいトンネルを潜るところ。昨日、九州南部が梅雨入りしました。その影響でしょうか、鬱陶しい空模様です。ちなみに、気象庁の予報に用いる地域名「九州南部」とは、宮崎、鹿児島のことです。大分・佐伯は宮崎県境。それをして半分梅雨入り、いや、入ったも同然です。
2020年05月31日
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Tuesday, April 7, 2020 午前4時起床。晴れ。 ニュースによると、今日、政府の緊急事態宣言が出るとのこと。ブロ友さんたちの話題にも上っています。朝餉に向き合う妻に言いました。「実感が湧かないんだ。殆ど人に遇わないし、そもそも木立内から出ることも少ないからね。僕にとっては今のところ、何の制約もないよ」彼女「あら、私は違うわよ。カーブスに通えないし、コーラスも休みが続いているわ。秋にある第九コンサートも練習発会式の延期通知があったのよ。お気楽なのはあなただけよ。それにつね三通いも遠慮してるし」私「つね三はコロナウイルスのせいと違うよ。家計を考え、年金の支給開始まで控えているだけだよ」 さて、その河岸つね三ですが、昨日、マタギのJさんと会うことがあり、お店のことを彼に聞くことが出来ました。脈絡の有る無しは別として、面白い話だったので、以下に書いておきます。彼曰く「つね三ですか?先週行きましたよ。お客は普段よりちょっと少なめだったけど、閑古鳥の鳴くような感じではなかったな。丁度その日は伊勢海老が手に入ってね、味噌汁を大将に作って貰おうと持ち込んだんですよ。そしたらね、お椀の中にタラノメが混じっているんですよ。勘弁して欲しかったな。(ここで話が変わり)えっ、玉葱は有るかって?ええ、親父が作っています。でもね、猿の野郎が引いて困るんですよ。奴ら、遊びだから始末に負えないんですわ。撃とうにも集落内だから発砲はできませんしね。それじゃーまた。近いうちにつね三へ突っ込みましょう」 ふーん、猿が出て、玉葱を引っこ抜くのか。堪ったものではないです。そう言えば先日、隣家の横を1尾、うろうろしていたな。 戻ります。写真は妻と囲んだ朝餉です。筍御飯と筍の味噌汁。尽くしでした。 昼を挟んで終日書斎に。本を2冊読了。1冊は雑学めいた新書。もう一冊がこれ。保阪正康「『きけわだつみのこえ』の戦後史」文春文庫。重かったです。読み進めるうち、のし掛かってきました。内容は戦没学生の手記を集めた出版物「きけわだつみのこえ」の世に出るまでと、出てからの紆余曲折を辿る内容です。論点は、出版された手記の内容が編集者により削除された部分のあって、それが特定の政治的意図によってなされた点です。保阪氏は、戦禍に命を落とした彼らが浮かばれるには、そこのところをはっきりさせなければいけないという、純粋に鎮魂を願う気持ちから、この本を上梓したようです。それがヒシヒシ伝わってきます。 余談です。3何年前の4月、私、東京・本郷にある「わだつみのこえ記念館」を訪ねました。目的は、成迫忠邦氏を偲ぶ為でした。成迫氏は佐伯市木立の生まれ、日本大学出身、入隊して石垣島に配属、墜落した米軍飛行兵の捕虜を上官の命令で斬首した人です。復員後、その事実が発覚。大分県庁に就職の決まってさあこれからの時に東京・巣鴨の拘置所に収監されました。裁判で絞首刑判決を受け、28歳の若い命を落としたのでした。さて、訪ねた際、この本のことは露知らずでした。もしもこの本を読んでいたら、その折り、対応してくれた館長と理事長の印象が変わったのかもしれません。「あなた、庭に雪の舞っているよう、花びらがひらひらよ」 顔を上げました。写真には花びらの舞う様子は映っていませんが春爛漫。難しい話は横に置いて戦後75年、日本は平和です。 その陽気に触発されました。ロードレーサーのうち、シナプス出ない方のペダルを交換。MKSタイプにしました。これでビンディングシューズを履かずとも気軽に乗ることができます。 こちらはシナプスに装着のビンディングタイプ。 ペダル交換した方に乗って10kmほどを走ってみました。感覚が蘇ってきました。空を見上げ、サイクリングの季節だな、そう思いました。 家に戻り、ランの格好になりました。以下の写真はカメランです。1枚目は水田に映る元越山の稜線です。田植え間近。 こちらは水を引き始めた水田です。アオサギが何かを啄んでいました。 おっ、向津留の奥は既に田植えが終わっているぞ。 小平近くにある農業倉庫に、田から上がったばかりの田植機が停まっていました。前の軽トラは稲を運搬する役目です。 田植機の前面です。両サイドに幾段も稲をストックの棚を有しています。 こちらは背後。このマシン、6条植えです。メカニズムの子細は判りませんが、デリケートのようです。 金鳳花でしょうか。夕暮れ、マジックアワーにこの群生。目線を同じくすると、路傍の雑草であっても可憐、いやそれ以上、気品もあっていい感じです。 夜のお勤め、今夜の当てはヘダイの塩焼きでした。焼酎を飲みながら、総理の宣言発令記者会見を見聞きしました。何だか演説に聞こえました。これが角栄さんだったらどんな感じになるのだろう、コロナ渦にあり不見識ですが、そんな思いが頭を過りました。今日の一句夕闇の迫りて急ぐ田植えかな今日のラン6km今日の酒焼酎ロック2 ウィスキー3ショット今日の写真は満月です。スーパームーンを妻が教えてくれました。ん?月、丸くないぞ。
2020年04月07日
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Sunday, March 15, 2020 午前4時起床。晴れ。終日、強い北西の風が吹きました。 昼までは書斎に。午後は録画した新米刑事モースを見ました。今日は野良仕事なし。 夕刻、石抜きをするために、松葉掻きでそれを寄せました。その足で、走りました。以下にカメランを4枚。1枚目は畦塗りの図。先日、そのアタッチメントを付けたトラクターの写真を載せました。それで塗ったと判ります。これを鍬1本でとなると、酷い目に遭います。 JのKやん宅前にある枇杷が実を付けました。食べ頃になるのは梅雨入りの頃です。 次は桜二題。大島桜かな? こちらは河津桜? 今日は日曜日だからでしょうか。走っていて、5人に行き遇わせました。うち3人とは足を止めて立ち話。一人はお寺の住職。時々、柴犬を連れた姿を見かけます。しばらくぶりでした。不整脈のあって、カテーテルによる手術をしたとのこと。書くこと能わずですが、宗派や寺の経営について話してくれました。その業界も厳しいご時世とのこと。K林業製材所に社長がいました。昨年末、一緒に倒した櫟にまだ駒を打っていないとのこと。その道に素人の私ですが、知る限り、周りの人は打ち終わったはずと返しました。最後の一人はKさん。薪ストーブのオーナーです。庭先に玉切って積んだ樫を割っていました。近くの山を切っている人に貰ったとのこと。上等の薪です。羨ましいな。 林道途中にタラノメが点在します。まだほんの2~3センチなのに、早くもちぎられた後。食べるに食べられぬ大きさのはずです。私の所有する山ではないので仕方ありませんが、なんとはなし、けしからん気がします。よし、それならば私も負けじ、その先を越さねば。 家に戻って風呂。今日のお勤めは最初からウィスキーのストレート。イギリスドラマのシーンに、それをグビリの場面が多いのです。刺激を受けてのことでした。当ては塩麹に漬け込んで小一週間の牡丹肉。柔らかくなっていました。 メインは里芋のラザニア風。パスタではありません。潰した里芋を平たく伸ばし、その上にシメジ、コーン、チーズなどを撒いて焼いた料理。薄味でしたがその分、材料の風味がよく出ていい感じでした。 書くことがないので、このところ気に障ることを。 或る方の演説です。その方、形容詞や副詞を多用します。 「あらゆる」「いち早く」「一層」「果断に」「切れ目のない」「しっかりと」「真摯に」「全て」「速やかに」「全力を」「大胆に」「断じて」「力強い」「着実に」「躊躇なく」「何としても」「万全の」「引き続き」「必要かつ十分な」「真正面から」「全く」「毛頭」「揺るぎのない」・・・。 形容詞は名詞や動詞、副詞は形容詞をそれぞれ飾る言葉です。面白いことに、どれもがカッコいい言葉です。修飾される言葉の程度を高め、持ち上げ、飾り立てようとするものばかりです。演説に使うには持って来いの言葉ですし、それを使うと格調が高くなります(なったような気がします)。 しかし、それは使う人に依りけり。或る方がこれらをたくさん使うと、己の言い分を100点満点だと飾っているように聞こえてなりません。それには理由があります。或る方は「真摯に受け止め」とか「丁寧な説明」とか言いながら、飾り立てた言葉とは裏腹、実際にはそうでない振る舞いと言動をしてばかりだからです。立場をわきまえず、人の話にヤジを飛ばしもします。加えて取り巻きの子分さんたちの言葉も嘘か本当かわからない、怪しいのです。時として馬脚を現しもしますが、それも不問。 私は、その方と会って話したことはありませんが、伝え聞くところを総合すると、人品の程はある程度推察することができます。巧言令色鮮し仁、その印象を持ってしまうと、尊敬の念は失せ、演説が空虚な言葉に聞こえます。鼻に付き、空言のような感じを覚えます。底の知れるとはこのことです。胸をそらせながら語っても、訴えるような目つきをしても、その方の口からだと、上げ底、言葉遊びのようなものに感じます。実態のない空言かと。 その方、、特によく使うのは「切れ目なく」と「しっかり」が多いようです。「しっかり」かぁ、よくよく考えると、物差しの及ばない言葉です。 余談です。上に書いたこととは関係ありませんが、形容詞ついでということで。 いつだったか、形容詞の少ないほど文章が締まる、というようなことをある文豪の本に読んだことがあります。それの少ない作品を書くことが作家の真髄なのでしょうか。漱石にしても川端康成にしても、気にかけて読むとそれの少ないことが判ります。 余談です。私、類語が好きです。久しぶりに今日の類語を。「馬脚を現す」の類語本性を露にする、ぼろが出る、化けの皮が剥がれる、アラが出る、仮面を脱ぐ、尻尾を出す、メッキが剥げる、、地金が出る、お里が知れる今日の一句唇の寒きことほど耳を立て今日のラン6km今日の酒ウィスキー3ショット 冷酒1合 ワイングラス1 今日の写真はSさんに貰った本です。双葉十三郎「外国映画ハラハラドキドキ僕の500本」文春新書950円。鑑賞の参考になります。 前にも掲載したことがありますが、私の所有する種本はこれ。写真の左です。1,000ページ、カラー版。5,500円です。世界の映画評論家60名の寄稿に依っています。双葉氏はストーリー中心の解説ですが、こちらは時代背景、映画の意図するところまで踏み込んで深い。 その一例が「戦場のピアニスト」の批評。略記します。「思想的な映画ではない。ホロスコートに対する明らかな視点もなければ、典型的ロマン・ポランスキー映画でもない。控えめで知的な作品。セピアに縁取られた濃茶色のスクリーン。何度となく涙を誘う。賢いポランスキーは、綿密に計画された恐怖を描くためには、細部に手を抜かないのが最善の策と決めた」
2020年03月15日
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Wednesday, March 4, 2020 午前4時起床。夕刻まで湿りが続きました。そぼ降る雨が冷たかったです。 午前は書斎に読書。今日はこれを手に取りました。「松本清張と昭和史」。前書きに、氏の処女作「死なう団事件-軍国主義下の狂信と弾圧」の出版に際し、清張が推薦文を書いてくれたとありました。昭和前期(終戦まで)の時代を記録によってあきらかにする重要性をして、励ましてくれる内容だったとのことでした。それを契機、「史実に対して謙虚に向かい合」い「史実を通じて歴史を支えている人間を見つめていく」自分につながっていった、とのこと。 清張といえば「砂の器」や「ゼロの焦点」、「点と線」、「Dの複合」など硬派の推理小説です。昨年、図書館に借りた大作「昭和史発掘」を通読し、別のイメージを持ちました。殆どを2・26事件の検証が占めるノンフィクションです。1964年から71年にかけて週刊文春に連載されました。保阪氏「死なう団事件~」の上梓が1972年です。その清張に励まされ、とても嬉しかったことも、先の本が前書きの中に。それとは関係ありませんが、「昭和史発掘」は縁あって私の本棚に並んでいます。これは断捨離の対象ではありません。大切な保存版です。 余談です。2・26事件といえば五味川純平です。彼の作品に幾度も取り上げられています。「虚構の大義」「御前会議」「ノモンハン」、何れも昭和前期を舞台の戦争批判小説です。中でも「戦争と人間」に描かれた2・26事件は、歴史考証のような記述で滔滔と。素晴らしいです。 余談の余談です。その小説に「矢次樵夫」なる人物が登場します。五味川はその名に「そまお」とルビを付していました。これが気に入り、私、一時、梅林庵ブログに樵夫を名乗っていました。しかし調べて「樵」は「そま」と読まない。そこで「そまお」と同じ意味を持つ「杣」に替えて「杣夫」としました。写真は五味川のこれも大作「人間の条件」です。氏の本は全て図書館からでしたが、これは先の「昭和史発掘」と同じ縁、Sさんに貰った本箱に入っていました。いつか息子が読むまで取っておきます。 午後は映画「シンドラーのリスト」。この映画を見るのは3回目。言わずもがな、ホロスコートを描いた戦争物。こういう映画は娯楽とは別物です。その意味においては、文学、映画、音楽・・・、須く芸術は平和を願うツールです。また、人の心を大いに揺さぶります。 監督のスピルバーグが面目躍如ですが、原作を書いたトーマス・キニーリーはなお凄い。この本でブッカー賞受賞とのこと。写真はそれとは全く関係ありません。私がずっと映画を見ている間、妻はこれをずっと剥き続けていました。里芋です。夜の食卓に煮っ転がしとなって並びました。 夕刻、さてと、走るか。何時もの林道コースに汗をかきました。数日ランを休んでいました。身体が重かったです。写真は杉の花です。今にも花粉がこぼれ落ちそうでした。 タラノメは1週間もしないうちに芽吹きそう。ここを散歩の人に遅れを取らないよう、早めに狩ることにしよう。 小中尾集落付近に差し掛かりました。畑が菜の花で一杯でした。地域おこし協力隊のS君が、一昨年までここに拙宅のオンボロトラクターを使い、ニンジンや南瓜を作っていました。佐伯を離れた彼、今どうしているかな。 家に戻って、おっと、忘れていた。雛人形を片付けねば。妻が箱に収納、私はそれを屋根裏部屋に抱え上げました。来年の春にまたな。 シャワー。今夜の当ては先の里芋と八宝菜でした。写真がそれです。椎茸は親方にもらいましたが、あとは全部拙宅菜園で採れました。素材はB級品ですが、自給だと格別の味がするんです(負け惜しみです)。 今日の一句鵯がシンドラリスト覗き居り白木蓮辛夷の露を払いけり冷雨つき雛を閉じ終え猫眠る今日のラン6km今日の酒焼酎お湯割り2 冷酒2合今日の写真は白木蓮です。これが膨らむと、俳句の通り、次は辛夷です。
2020年03月04日
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Saturday, February 15, 2020 午前4時起床。朝のうちは曇りでしたが、昼前から弱い雨の降ったり止んだり。 終日在宅。午前は読書、午後は撮りだめたビデオを幾本か。再放送の始まった刑事モース~オックスフォード事件簿、いい感じです。続いて「世界で一番北の航路~ノルウェー・沿岸急行船」。フィヨルドの入り江伝い、島伝いに定期船が行き交います。クルーズ船仕様ですが、生活物資の運搬を兼ねたライフライン的役割も。流れる大小のまちや集落の暮らしと自然が旅情を誘います。船舶職員の様子も描かれ、惹かれました。番組の最後、船は最北、北極海に面した灯台近くのまちに寄港。そこを管理をする、私たちとほぼ同年齢の夫婦が暮らしが登場しました。執着の港では棺が降ろされました。まちを出て幾年、80を過ぎて亡くなった女性が、生まれた地に葬られるというシーンでした。 夕刻、空模様が優れず、ランは無し。多めに筋トレをしただけでした。 長風呂で汗をかきプシュッ。冷凍のイノホルを解凍して当てに。冷蔵庫に保存してあったロールキャベツをチン、バゲットを焼いて白ワインを流しました。 書くことがないので手に取った本のことを。「悩ましい国語辞典」神永暁(かみながさとる)時事通信社1,600円。辞書編集に携わった方のエッセイです。200余りの例を引きながら、慣用句の変化、意味や用法の揺れ、使用時の悩ましさについて蘊蓄を書いています。言葉の意味や使い方は時代と共に移り変わるといわれていますが、その通り、筆者の悩ましさがよく判る本です。文化庁の「国語に関する世論調査」を頻繁に引用ですが、作家の文章を怪しいとする指摘もありました。面白いです。例を幾つか。 「悲喜交交」は「ひきこもごも」と読みます。悲しみと喜びが入り交じることです。しかし、「空港に行くと、別れと再会、悲喜交交の模様を見て取れます」と言うような使い方は間違いだそうです。一人の人間が、悲しみと喜びとを代わる代わる味わう、あくまでも一個人の心境を表現する言葉とのこと。正しい使用例は「昨年、自分にとっては還暦、加えて定年退職、寂しくもあり嬉しくもある、悲喜こもごもの年でした」。続けて、浅田次郎氏の作品に「三人の悪党」という小説があり、その下りに「その日の警視庁は送る者、送られる者、悲喜こもごもの挨拶でごった返した」というのがあり、この用例をして、挨拶をしている人は一人ではないから、この場合は「グレーゾーン」と指摘。 「大地震」を一般的には「だいじしん」と読むのが一般的。しかし、NHKは「おおじしん」とだけ読むようにしているとのこと。根拠は「以前からの慣用的な読み方だから」らしい。うーん、どうなんでしょうか。 「すし」をどう書くか。鮨、寿司、寿し、鮓のどれも間違いではない。違いは土地の違いによるらしい。引用します。「殆どの県で『寿司』が一番多い。北海道、富山、石川、福井、島根、山口、香川、徳島、愛媛、高知、佐賀は『寿し』という表記が多い。『鮨』という表記が一番多い県はないが、東日本の方が西日本よりも割合が多い。東京は34%、大阪は12%。『寿司』は東京53%、大阪61%」なるほど。 アリス「ジョニーの子守歌」の歌詞に「風のうわさ」という言葉が出てくる。渚ゆう子の「京都の恋」は冒頭から。しかし、これは誤用らしい。理由は「噂(うわさ)」が、風評、風説、風聞という意味で、風が伝えてくるもの。従い、「風のうわさ」は重言(二重表現、馬から落馬する、頭痛が痛いなど)だから間違い、との説。正しくは「風の便り」らしい。ふーん、そうなんだ。今日の一句玉葱が背筋を伸ばす春の雨今日のランなし今日の酒アサヒスーパードライレギュラー缶1 白ワイングラス2 ジン1ショット ウイスキー1ショット今日の写真はネタ切れにつきトラです。日向ぼっこ能わずで、ストーブ前のソファーにこの図。おまけ。壁を這う蜘蛛です。この大きさになるまで、どれほどの虫を捕まえたことか。役に立ってくれる生きものです。
2020年02月15日
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Friday, December 27, 2019 午前4時起床。晴れ。北風強し。 巷間、大方は今日が仕事納めのようです。新聞やラジオに歳末の空気を見聞きすると、無職の私も一年の〆を終えたような気分になってくるから不思議です。自分には関係ないや、そう思い返し、手に取った本がこれ。ニール・ドグラース・タイソン、エイヴィス・ラング著「宇宙の地政学(上・下)」です。扉の裏に「なぜ天体物理学者に仕事があるのか、不思議に思ったことのあるすべての人に」と書いてありました。著者はアメリカの天体物理学者。前書きの中で「活気あふれる経済には、少なくとも利潤追求の動機、地球上での戦争、宇宙での戦争のどれか一つが必要」と喝破。本文でそれを逐次説明し、解説していきます。科学の発達は戦争を促し、今後それが宇宙に及ぶというような内容です。折しもトランプのおとったんが宇宙軍を創設しました。まだ読了していないのでなんともいえませんが、この本、時宜を得たものかと。新刊本のコーナーにあり、書名に惹かれて開きましたが、難儀しそうです。余談です。「地政学」、ウィキは「地理的な環境が国家に与える政治的(主に国際政治)、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究する」学問であり、19世紀になって発展した、とあります。それはちょっとまったです。古代中国に南船北馬という言葉があります。三国志を読むと、まさにウィキの解説を地でいっています。昨今流行りのこの学問分野、その概念は既に文明の芽生えた頃からあったかと。孫氏の兵法と同じです。それをして、態々地政学というほどのものではないのかもしれません。ただ、この本の如く「宇宙」という断りの入った時、そのアウトラインは何だろう、ということで借りてきたのでした。 日中、友人Mが訪ねてきました。先日、エノミの木を倒してあげたところの家主です。山登りが趣味です。居間で珈琲を飲みながら彼の山行を問いました。応えて曰く「来年は北アルプスに数回を予定。新幹線で大阪まで行き、その後は夜行バスで現地に。すべて単独行だ。岩登りはしないし、冬山にも入らないけれどね。山はいいよ。えっ、一緒に行きたい?止めておけよ。いいことばかりではないよ。2人だと互い、迷惑になることもある。お前が行き倒れになるようなことはないだろうけれど、腰の悪い俺がトラブって台無しになることもある。パーティーは嫌だな」なるほど、一理ありです。 今日は午後の早い時刻に走りました。NHKFMがクラシックリクエストをやっていました。それを聴きながらでした。以下はカメランの切り取りです。1枚目はF工業近くの林に咲く椿です。 こちらは小中尾川。昨日一昨日の雨で少し増水していました。年の明けると、この流れも若水となります。 沖集落と小中尾集落を結ぶ道です。よく見ると、杉林が少し黄色味を帯びていました。そろそろ花粉を飛ばし始めるのかな。 こちらは拙宅梅林の枝先です。よく見ると蕾のようなものが。 次はフォックスフェイスを2枚。1枚目はまだ青い方。 熟れるとこの色に。このところの霜降で葉を落とし、やっと形になってきたようです。 走り終えて薪を居間に運び込みました。トラの向こう、グリーンのボートに積んである量が拙宅24時間の暖房を叶えてくれます。 玄関に咲くバーベナです。サクラソウのプランターに一緒、妻が植えたようでした。 風呂に浸かってプシュッ。ビールを飲んだのは1週間ぶりでしょうか。舌が日本酒に慣れ、泡の美味さを感じません。 当ては鍋でした。妻曰く「肉は見えている(上に載っている)だけだから」確かに、白菜ばかりで肉が少なかったです。年金暮らしという言葉がありますが、その年金も後数年経たないと支給されない杣夫です。鍋の中に懐の寂しさを見て取れます。 その彼女、食事の後も台所に。次の写真は大根を煮るの図。 こちらは酢の物になるのでしょうか。何だかお節というより精進の様相です。今日の一句格別の青空を買う晦よ今日のラン6km今日の酒アサヒスーパードライレギュラー缶1/2 日本酒3合 今日の写真はネタ切れにつき、トラの背中です。夜、冷えてくるとストーブの前にやってきます。耳だけをこちらに向けて固まります。
2019年12月27日
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Monday, December 16, 2019 午前4時起床。晴れのち曇り。夜、雨になりました。 朝の内に家を出ました。天井の張替をしてサッパリしたい。千円カットに突っ込みました。馴染みになったおっさんが「正月がきたねぇ」、私も「そうですねぇ」。大晦の数日前まではこの挨拶言葉が交わされます。 頭の軽くなって某簡易郵便局へ。年賀状を買うためでした。インクジェット用のものではない方を所望。しかし売り切れでした。仕方なしにじゃーそれで。 ついでです。昨日、ブログに書いたアエログラム(航空書簡)を置いてあるのか、訊いてみました。否、郵便書簡(ミニレター)ならあるとのこと。郵便書簡はアエログラムの国内版。アエロは90円ですが、こちらは葉書と一緒の63円。安いです。 でもインターネットの時代です。年賀葉書の発売枚数は2003年の44億枚余りをピーク、2020年は半分近くに減ったことをニュースが報じました。アエログラムや郵便書簡はすでに老兵。去るのみなのかもしれません。 余談です。其処の局長は私と同世代、知り合いです。今年、奧さんを亡くしました。お悔やみを言いました。彼にとっては寂しい正月となります。元気がなさそうでした。早く安息の日々になるといいのですが。 写真は家に戻っての昼食です。菠薐草と味噌汁に香の物。昨日の二日酔いはすっかり治りました。 午後は父を歯医者へ。今日は抜歯の予定でした。しかし90を越えていること、心臓疾患の投薬を受けていることから、内科医への相談を経た上で、ということになりました。今日は患部を掃除しただけ。 さてもの父の耳、すっかり遠くなりました。説明する先生の声に頷いてはいたものの、聞こえていないはずです。帰りの車中でそれを確かめました。案の定でした。補聴器を嫌うし、筆談をし始めると腹を立てるだろうし(過去にそういうことがありました)。物忘れの兆候はまだないので、特に心配はないのですが。仕方のないことではあります。 待合室に会計を待っていたとき、空の暗くなっていることに気づきました。支払いを済ませ、急いで帰宅。干した大根を軒の下に運び、薪を居間へ。其の後、着替えて走りました。一汗かいて午後4時過ぎに風呂。写真は湯船に浸かりながらの一冊です。既知のことも含まれていますが、知らなかったことが多かったです。 一例を引きます。由比忠之進が認めた佐藤栄作首相への抗議書です。 要約すると、沖縄・小笠原返還交渉に弱腰、ベトナム戦争・北爆支持のため、アメリカの斥候となって東南アジア諸国を訪問しようとする首相を諫言の内容です。この抗議書は遺書となりました。携えた儘、首相官邸前で焼身自殺したのです。「わたくしは本日公邸前で焼身死をもって佐藤首相に抗議する。第三国人のわたくしが焼き死することはもの笑いのタネかもしれないが真のベトナム平和と世界平和を念願する人々がわたくしの死をムダにしないことを確信する」という言葉で結ばれていました。 保阪氏はベトナム戦争への当時の日本の関わり方を考証します。「日本の経済成長は~中略~アメリカ資本に委ねていたので、ベトナム戦争への協力は高度経済成長の当然の代償であった。~中略~多くの人々はそれに目をつぶった」と指摘。その最中の事件でした。 その抗議をして、首相は反政府運動の拡がりを恐れました。興味深いのは、次の下りです。「佐藤内閣の側近たちは、ふたつの事実をさがし回ったという。一つは不治の病、たとえばガンを患っていなかったか、そしてもう一つが特定のセクトにつながっていなかったか。いずれかの事実があきらかになれば、佐藤首相への抗議というより、厭世的な自殺か政治的意図を含んだ自殺にすり替えることができる。衝撃的な自殺の意味を弱めることになる。しかし側近の努力は徒労に終わった」 保阪氏は由比氏の生い立ちから72歳までの生涯を概説、彼が曲折を経て真のエスペランチストであることを説明しています。 うーむ、まさにタイトル「檄文に秘められた真実」ではあります。今日の一句難聴の父が仕草や冬の虫今日のラン6km今日の酒燗酒1合 ワイングラス4今日の写真は夕食のピザです。バジルソースは妻の手作り。もう一枚、この春に収穫の玉葱をトッピング。自家製は何に増しての、ではあります。
2019年12月16日
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Saturday, December 14, 2019 午前4時半起床。晴れ。 週末、楽しみのひとつに新聞書評欄があります。今日の朝日が保阪正康氏の評を掲載していました。荒川洋治「霧中の読書」です。保阪氏は、荒川氏のことを「少年期から小説、詩歌に親しんだ著者」と評し、「多くの作家の作品を通して著者が学び、人生の指針としたことの骨格を丁寧に書き込んでいる」と書いています。最後にこの本を「模範的な短文で説く読書家の人生訓」と推薦しています。 荒川洋治氏は現代詩作家です。彼のこと、好きなんです。その名を知ったのはラジオ番組でした。リーマン時代、通勤時にTBS「話題のアンテナ日本全国8時です」を聴くのが楽しみでした。ゲストは曜日替わり、火曜日が荒川氏でした。言葉や本を話題、興味深い話を提供してくれました。うろ覚えですが、井伏鱒二は大作家だとか、立派な本は最後のページにその本の紙を漉いた製紙メーカー名が掲載されているとか、日本近代文学館の中に「すみれ」という喫茶店があって其処の珈琲が云々(今はBUNDANという店名に変わっています)というような話でした。番組を聴いて、紹介の本を読んだり、案内の土地をも訪ねもしました。出張の折り、空いた時間に駒場公園の日本近代文学館を訪ね、鴎外や藤村の自筆原稿を見、漱石の文字が下手くそだったことを覚えています。 戻ります。荒川氏の詩集は手に取ったことはありません。現代詩、よく解らないのです。彼の随筆はとてもいい感じです。保阪氏の褒める「模範的な短文」なのです。この本、読まない手はないです。そういえば荒川氏自身も、ラジオで川端康成の例を引き、文章は短いほどよい旨の話をしていました。簡素で無駄のない文体、憧れです。 昼過ぎに携帯電話が鳴りました。7段からでした。予定されていた忘年会が都合で中止になった由。人間というものは一度飲みモードになると、もういけません。火がついたら消すことのできない性です。でも一人酒だと寂しいのか、私のことをを思い出し、誘ってくれたのでした。有り難い。即座にスイッチが入りました。二つ返事。午後5時過ぎを約束でした。 覗くと、おっ、やってるやってる。既にジョッキ2杯目でした。やっ、マロもいるぞ。今日は愉快な酒になりそうだ。余談です。マロは誘いのあって、その時刻を待ちきれず、家でひっかけてたそうです。彼も酒をいきなり飲んだら身体に悪いと思っているんでしょう。飲み会の前に必ず嗽をする口です。 ビールの中瓶を貰いました。手酌のコップに口をつけそうになって、乾杯が未だだった。慌ててグラスを合わせました。私もマニアワン口です。当ては彼らの皿から鰺フライと刺盛(赤足、スマ、鰺)を横取り。杯がすすみました。話題はもっぱら最近の会社事情。二人の活躍を知り、嬉しかったです。私の退職後も訊かれました。サンデー毎日だけれど、結構雑事のあることを話しました。次の写真は猪肉です。玉葱と炒めてあります。 このところ猿酒ばかりを飲んでいました。甘露を口にしていません。そのことを言うと7段「俺も三楽の4リットルを毎日ですよ。あのボトル、非常用の水を溜めておくのに重宝なんです。もう20本以上、水の備蓄ができました」 うーむ、何が流石か判りませんが流石です。 猪には焼酎が合いますが、今日は日本酒で攻めてみよう。メニューの端からやって頂戴。順にカパカパやりました。 出汁巻き玉子を注文したら、野菜天が出て来ました。緑の丸い形はブロッコリーです。その隣は椎茸を丸ごと。どちらもいい感じでした。 飲んだ飲んだ。しかもピッチが速すぎました。途中からよく覚えていません。前後不覚になりました。 すっかり馳走になりました。誘ってくれて有り難う。こんなに楽しい酒を飲んだのは久しぶり。後は頼んだぞ。今日の一句一献は二つ返事で冬の夜今日のランなし今日の酒ビール中瓶1 冷酒5~6合(?)くらいかな 今日の写真は甘露中の甘露「北雪雫」です。午前に訪ねてきたオーディオの師匠に貰いました。7段からの誘いがなかったら、待ちきれずに抜栓していたと思います。師匠、ありがとうございました。
2019年12月14日
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Monday, December 9, 2019 午前4時起床。晴れ。夜明け前の外気温3℃。霜降。 午前は父を歯医者へ。待ち時間は郵便局に野暮用を済ませ、ディスカウントストアを冷やかしたり。其所に入ると足は自然と酒売り場に。焼酎の品揃えは充実ですが、そのほかは今ひとつ。いや、今二、今三です。例えばウィスキーの棚にはバーボンやスコッチは僅か数種類、日本酒はメジャーの蔵が中心、ガラス扉の大型冷蔵庫なんぞはありません。ビールも三大メーカーの主力商品と各種発泡酒を山積みですが、海外のものは皆無。そそられません。成城石井のようなお店の欲しい佐伯です。どうしても飲みたい時はネット注文か大分まで出っ張るか、です。 午後1時、歯医者の治療を終えた父を連れ戻りました。簡単に昼食を済ませ、チェーンソーのメンテ。写真はカバーを外し、バーを取り除くの図。細かい木屑がチェーンソーオイルに濡れてこびりついています。ブラシで除きました。 次の写真は18インチと21インチのチェーンソーバーとそれに使うチェーンです。先日、大きな杉を切って、21インチを装着したままでした。短い方に取り替え、刃を研ぎました。この刃研ぎ、面倒なんですが、作業効率のことを考えると、避けては通れません。 それを終え、父に言われた通り、肥料運びをしました。アサヒ産業が無料提供の有機肥料を引き取りに。写真はそれを芋畑の横に降ろすの図。この成分、窒素;リン;カリウムの構成比が4.2:3.5:1.4です。葉物野菜に適しているようです。 もう一枚は無料配布の広告です。余談です。この会社を訪ねると、女性社員の多さに驚きます。現場も男性に交じって若い女性が働いています。皆さん、総じて笑顔、愛想がよいのです。とてもいい感じ、軽トラに満載して帰る途中、気分が晴れて嬉しい。 夕刻、着替えて走りました。昨日ランを休んだため、足が軽かったです。汗をかいた後に湯船に浸かり、脹ら脛を揉んで疲れをとりました。 写真は晩酌、燗酒を嘗めながら手に取った本、保阪正康監修「『写真週報』に見る戦時下の日本」です。 写真週報は1938(昭和13)年2月16日号を創刊号として1945(昭和20)年7月11日を最終刊、延べ375号が刊行されました。「政府と軍部が考えた国民誘導のフォト・マガジン」です。この本は、その各号を時局の変化に重ねながら検証しています。隅から隅まで目を通すのには時間を要しそう。取り敢えず巻頭と巻末にある保阪氏の解説を読みました。氏は写真週報をして「戦争の必需品となる底の浅い文化」と評しています。その辺り、大切なので引用します。「昭和という時代を俯瞰したときに、いや大日本帝国およそ80年の歴史を丹念に検証してみると、国家が国民に対してその政策を正確に、誠実に伝えたことはほとんどない。いつの時も~(中略)~『当局の指示を信頼して』と呼びかけるだけであった。そこに真の信頼や道義、あるいは真摯さが凝縮されているなら、こうした表現はあえて使わなくても国民は信頼したであろうが、そうしたことが欠けているがゆえに常にこの表現を繰り返さなければならなかったという教訓を学び取る必要がある。~中略~日中戦争、対米戦争の戦時下にあっての相手方の困惑(それは日本軍が無敵だと自慢することになるのだが)に対して、侮蔑的、あるいは傲岸さをそのまま表すような表現を用いるという共通点がある。答えは容易である。『当局』はそういう語で、国民を指導できる、あるいは信頼を克ちとることができる、と信じていることになり、それがこの国の『文化』だという意味に通じてくる。~中略~『戦争』を政治的解決の第一手段に用いる国は、必然的にそういう文化を抱えてしまうということだ。そういう底の浅い文化は、戦争の必需品となる」 なるほど。この本をパラパラ捲ってみると「戦争に従属する品のない文化の象徴と言うべき国家的スローガン」で埋まっています。 余談です。引用した「侮蔑的、あるいは傲岸さをそのまま表すような表現」、どこぞの国のアナウンサーや報道官がよく用います。それらの国は底が浅いのだろうか。 戻ります。晩酌の当てにイノホルが出て来ました。冷凍してあったパックが出て来たとのこと。湯煎してくれました。写真は煮込みに含まれていた猪の肝臓です。これ、絶品なんです。 焼酎に替えました。うとうと、寝落ちしそうになりましたが直ぐに覚醒。映画を1本見ました。「探偵はBARにいる3」です。札幌が舞台です。懐かしいなぁ。松田龍平の役柄、キャラがよかったです。でも10点満点中5点。今日の一句十三夜師走の夕に微笑んで今日のラン6km今日の酒燗酒1合5勺 麦焼酎お湯割り2 ジン2ショット今日の写真は日向夏の全体図です。随分と黄味を帯びてきました。あとどのくらい経ったら食べることができるんだろうな。
2019年12月09日
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Friday, December 6, 2019 午前4時起床。終日曇り。最高気温11℃、最低気温3℃。寒し。 午前に図書館へ。返却期限を数日過ぎていました。本の借り換え。今回は控えめに5冊を。写真はその内の1冊。新刊コーナーにありました。題名にある「ならず者」とは画商のことです。ルネッサンス以降現代アートまでの歴史を画商の側からの視点で書いています。著者はクリスティーズに籍を置いた後、サザビーズに入社の鑑定家・画商です。この本、厚く、まだ半分ですが、引き込まれます。いい本に出会いました。 いい本と言えばこちらも。昨日届いたHさんのスマートレターに混じっていた新聞書評欄の切り抜きです。パブロ・セルヴィーニュ、ラファエル・スティーヴンス著「崩壊学 人類が直面している脅威の実態」草思社。柄谷氏の評を要約すると、以下の通りです。 石油がなくなれば経済成長の決定的終わりとなる。資本主義の世界経済が崩壊する。何らかの解決策があるはずだ、という甘い見通しを持ってはいけない。国連のいう「持続可能な開発」はもはや非現実的。気候変動が論より証拠。今すぐ温室効果ガスの排出を全面的に止めても、温暖化は何十年も続く。産業革命以前の環境に戻るためには数世紀ないし何千年もかかる。このままでは、自然破壊と飢饉、病気が生じる。それは後進国に始まって全世界に及ぶ。経済危機が世界戦争に帰結するだろう。その兆候はすでにある。ではどうすればいいのか。人類がこの現実を認めることである。一切の望みを棄てることだ。そうすればささやかな希望と活路が見えてくる。 恐ろしい話です。著者は40過ぎ、フランスの農業技師で生物学博士。専門は環境農業とあります。手に取りたい一冊です。余談です。柄谷行人氏の書評を読みはじめ、グレタ・エルンマン・トゥーンベリさんのことを思いました。彼女のことを批判的に評するメディアや要人がいますが、どうなんでしょうか。かといって、なにもできない・しない杣夫ではありますが。余談の余談です。朝日の書評委員が一人は保阪康正氏です。Hさん、肝心の所に青線を引いてくれていました。 戻ります。私のできること、することといったら、妻に言いつけられたことだけです。「あなた、大根の水が上がったわ。こぼして頂戴」 樽の中がタプタプになっていました。全部、大根からのものです。 重石をどかし、樽を家の中に持ち込みました。次の写真は半分萎びた大根です。これを再び空の樽に並べ、酢や砂糖、醤油なんぞを混ぜた液を加えます。重石を載せてもう数日で漬物の完成です。「あなた、冬瓜を割って頂戴」 スパッ。鋼が青紙スーパーの庖丁、熊本・八代「盛高刃物」謹製のそれだと硬いものも歯を見せるだけで。 あれこれの始末を終えました。夕刻、着替えて走りました。カメラを持ちましたが被写体のいいのがありませんでした。帰宅して風呂。今日の当てはこれです。燗酒で流しました。鰺の漬けがいい感じです。 このところ、燗酒はストーブの上に載せた深底の鍋に張った湯に浸けます。チンと違い、冷めにくいのです。私、ぬる燗よりも熱燗の方が。燗冷ましなんぞはもってのほかです。チビリやっていたら、冬瓜の出来上がり。酒がすすみました。今日の一句冬瓜を割りて独酌水の入り今日のラン6km今日の酒燗酒3合 ホットウィスキー1今日の写真は鯖缶です。コーラスに出かけて妻不在。もう一品欲しいな。我慢できずにパカッとやってしまいました。これ、ギョニソと横綱を争うつまみの王様です。nkucchan宅の冷蔵庫にはイクラを常備ですが、拙宅の棚にだって鯖缶を常備だぞ。
2019年12月06日
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Thursday, November 29, 2019 午前5時起床。明け方に降りだしました。一時、雨脚が強かったです。それも昼前にあがり、その後は冷たい北風が終日でした。午前、妻が父を歯医者に。私は無聊、映画「コロンビアーナ」を見ることに。「レオン」「ニキータ」のリュック・ベッソンが監督。それに勝るとも劣らぬというと少し違います。勝りはしませんが、劣りもしないニュー・フレンチ・アクション・シネマです。ストーリーとは別、冒頭、コロンビアの首都ボゴタと思われる家並みが続きます。街全体が大きな摺鉢状の地形になっていて、市庁舎など官庁は茶碗で言うところの茶溜まりに、茶筌摺れから茶巾摺れになるに従い、家屋は富裕層から貧困層に変わります。口造りから溢れたところは貧窮のバラックです。その空撮がその国のイメージをその通りに切り取っていると感じました。この入りがとてもいい感じでした。内容は親を殺された子の復讐劇、ベッソン手法です。10点満点中7点。 昼過ぎに戻ってきた妻が「あなた、漬物にするから大根を10Kg分、惹いて頂戴」 アイアイサー。冷たい風の吹く中、特大を10本。 庖丁で葉を落とし、外に備え付けのシンクで土を洗いました。後は彼女の役目です。「なによ、全部で20Kgあるわ。困ったわねぇ。仕方がないわ。味の違うのを二通り作りましょう」 妻はピーラーで皮を剥き、うちの8本を半分に切り、さらにそれを二つに割りました。塩を打って樽の中へ。これに重石を載せて1週間、水の出るのを待ちます。其の後、味を付けるのだそうです。 こちらは何とも大きな短冊です。 残りの2本を網に乾かした後、別の漬け方で楽しむとのこと。 時刻が下がりました。走るか。しかし、こんな空模様です。寒さに折れ、ランは無し。 木立小学校の銀杏が色づいていました。 木立川左岸の芒です。冬枯れになって、北西に揺れていました。 家の中に這々の体。熱めの湯船で身体を温めました。写真は今夜の当て、ポテサラです。沢山こさえたらしく、おかわりを勧められました。 次の写真は今日読んだ本です。保阪正康「自伝の人間学」新潮文庫。カバーに「(自伝は)身を切るような深い自省や貴重な記録性がある一方で、醜い自己誇示もある」と書いてあります。テロリスト、宗教家、タレント、科学者、スポーツ選手、政財界人、冒険家、新聞記者などを扱っています。保阪氏はそれぞれの自伝をして「人間の強さや弱さ、それに賢明さも愚かさも知ることができた」と後書きに書いています。読んでその通りでした。中身は手に取ってのお楽しみですが、一つだけ書くならば、自伝の落とし穴、自慢話と上から目線、加えて影を落とすであろう過去を消してのことがいかに愚かであるかを、角栄、盛田昭夫、佐川清のそれで例示。本の中でボコボコにやっつけている。皮肉の好きな方は溜飲の下がる思いがするかと。今日の一句大根に塩打つ妻の指細し今日のラン無し今日の酒麦焼酎お湯割り1 燗酒1合 今日の写真はクウネルアソブのトラです。しかし彼を皮肉る飼い主もクウネルアソブなんだよな。
2019年11月28日
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Sunday,September 15,2019 午前5時起床。晴れ。 図書館への返却期限が過ぎています。借りた本は全て終えたのですが、目先の雑事に紛れ失念。急がねばなりません。約束事は守らねば。ということでもう一日待ってもらい、明日月曜日に突っ込もう。保阪正康のリスト持参だな。写真は昨日今日と手に取った陳舜臣「中国五千年(上)(下)」講談社文庫です。陳には大著「中国の歴史(一)~(七)」があります。そのコンパクト版といいましょうか。これから大国の歴史を俯瞰しようとする人は、まずこれから、がいいと思います。 午前中はマラソンをテレビ桟敷で観戦。序盤、抜け出した設楽選手の顔が20kmを過ぎて変わり始めました。目の周りが赤く、熱中症のような表情になりました。可哀想な失速でした。胸突き八丁の競り合いには目を見張りました。2位確保が頭を過ったのか、振り返る大迫選手。迫り来る服部選手の姿を見、動かぬ足で猶藻掻きました。代表入りのために全てを掛けてきた年月がスルリ。一発勝負の選考会には賛成ですが、その非情を目の当たりにすると、一抹のやりきれなさを覚えます。 午後はAmazonで刑事ジョン・ルーサーのシーズン4を。あと1話で終わりです。 午後3時を過ぎて作業着に。野菜の水遣りを済ませました。写真は芽の出た水菜です。それにしても石の多い畑だな。 こちらは大根。 植え付けを待つ白菜。こんな小さい苗が大玉になるのですから不思議です。 折角襤褸に着替えたので、昨日の続きを。篩を持って畑の石抜き。一輪車3杯分をやっつけました。汗びっしょり。さてと、地下足袋を脱ぐか。あっ、そうだ、親方と電話で話し、そろそろ山に、ということになったんだった。チェーンソーの刃を研がねば。 ピカピカになりました。前の写真に丸鑢が写っていますが、研ぐ角度を間違えると、切った断面が平面になりません。曲がるのです。ちなみに刃も鑢もバーも消耗品。本体は自前ですが、これらと油は全部親方持ちなんです。 シャワーを浴びてプシュッ。当てが出て来ました。馬鈴薯の煮っ転がしがいい感じです。 うっ、今日も茄子でした。しかも二品です。食傷気味、喉につかえる恐れがあります。それを防ぐため、冷酒で流さないと。鶴齢生酒の底溜まりを始末しました。バタンキュー。今日の一句石抜きの終わらぬ畑鴉鳴く今日のランなし今日の酒SAPPORO黒ラベルレギュラー1缶 冷酒1合 宝焼酎ロック1今日の写真は届いたDMです。無収入の身には辛い。しばらく我慢して貰おうか。こちらは蚊取り線香です。いい香りのするものも発売されて、嫌みが少なくなりました。これ、都会住まいにはあまり縁のないものでしょうが、田舎生活には欠かせません。
2019年09月15日
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Monday,September 9,2019 午前2時起床。晴れ時々曇り。気温は34℃近くまで上昇。湿度も高く、蒸しました。写真は未明の読書。荒川洋治の三冊目「過去をもつ人」みすず書房。これもエッセイ集です。「読書という悪書」と題した小文に、ショーペンハウアーの「読書について」を引用していました。それを以下に。「本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。絶えず本を読んでいると、他人の考えがどんどん流れ込んでくる」「(読書は)自分の頭で考える人にとって、マイナスにしかならない」「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだ」うーん、「世界」という書物か。凄いなぁ。引用は続きます。「書く力も資格もない者が書いた冗文や、空っぽの財布を満たそうと、空っぽ脳みそが捻り出した駄作は、書籍全体の九割にのぼる」「いつの時代も大衆に大受けする本には(手を出さないのが肝要)」「人々はあらゆる時代の裁量の書を読む代わりに、年がら年中最新刊ばかり読み、いっぽう書き手の考えは堂々巡りし、狭い世界にとどまる。こうして時代はますます深く、みずからつくり出したぬかるみにはまっていく」 荒川氏は「読めばいいというものではない。読書そのものが『悪書』になることも多い」と書いていました。うーん、書く力も資格もない者の書いた冗文か。きつい言葉だな。何だか私のことを言われているような・・・。 荒川氏は現代詩作家です。文章は締まって読みやすいです。この1週間に彼の本を3冊読みましたが、終えて、既視感のようなもの(内容ではなく、スマートな文体に)を覚えました。思い当たりました。この文章、新聞記者のそれに近い。 余談です。ショーペンハウアー(私が大学生の頃はショウペンハウエルの表記が主流であったような、BMWをベーエムヴェーと呼んでいたように)はドイツの哲学者です。カントを尊敬していたとのこと。二人の名前をしてデカンショ節を連想、あるいは聞いたことがある人もいるかと。♪~デカンショー、デカンショーで半年暮らし アヨイヨイ あとの半年寝て暮らす アヨイヨイ デッカンショ初めてこれを聞いたとき、デカルト、カント、ショーペンハウアーを略したものと勘違い。哲学科の学生が勉学に半分、あとの半分は食う寝る遊ぶの生活をもじってと、勝手に思っていました。実際は違います。兵庫県丹波篠山市の盆踊り歌なのです。それが何故学生に歌われるようになったのかということについては、ウィキに詳しく書いてあるので割愛。デカンショの元の意味には色々あるようです。私はデカンショが「デカセギショ」、すなわち出稼ぎからきているという説に与します。 午前6時、本に倦きました。ラジオ英会話を打ち遣り、早朝散歩に。以下の写真はその切り取りです。1枚目は木立小学校とその向こう、生目山です。 振り返って元越山の稜線。何れも霧がいい感じです。 木立は三方を山に囲まれています。この時刻になっても里は半分眠っています。そこにひそり咲く白曼珠沙華。妖艶です。 この花も然り。 新鮮な空気を1時間、胸いっぱいに吸い込みました。汗ばみました。 次の写真は朝餉に添えてあった香の物。やっぱり茄子です。 南瓜がいい味付けでした。 午前、父からTELあり。迎えに来て欲しいとのことでした。朝、嫂の車でN医療センターに定期受診。それが終わったのでした。薬局に向かいました。助手席に乗り込んできて曰く「昨夜、奥歯の上下が疼いた。ちょっと歯医者に寄ってくれ」H歯科に突っ込みました。今の歯科医は殆ど予約制です。飛び込みは最後に回されます。案の定でした。治療は午後1時半、帰宅は午後2時を廻りました。参ったな。遅い昼は妻が作り置いてくれたカレー。牛スジがいい感じでした。 中途半端な時刻でした。録り溜めたNHK海外ドラマ「刑事ルーサー」を見ました。ストーリーには惹かれますが、どうもしっくりきません。考えて、吹き替えのせいだ。思い当たりました。特に主人公のそれに違和感ありです。洋物は字幕に限ります。 午後3時、襤褸に着替えました。父の家の敷地周りに植わる茶の木を剪定。写真は着工前です。 竣工図。 道路に散った枝葉はこれで吹き飛ばします。箒を使うのは面倒。全て機械で始末が私の流儀です。 おっ、お帰り。学校は楽しかったかな?ちょっとこちらにおいで。三人並んだところで、ブロアーの空気を吹きかけてやりました。帽子が飛びました。Tシャツを捲るよう言い、その中に吹き込むと「チョー気持ちいい」大喜びしてくれました。「おいちゃんを見ちょれよ。こうしてブロアーの口を左耳に当て、吹かすと、頭の中のゴミが右耳から吹き出てくるんよ」右の二人は笑いましたが、左の彼は半信半疑、その表情がいいのです。 茶の片付いたあとは石拾い。丁度頃合いの穴が空くコンテナがあるのです。松葉掻きで寄せた小石を掬って入れ、篩います。 ついでトラクターに乗りました。里芋の横を一回し。ここには高菜を植える予定です。 最後に茄子と地這胡瓜に遣り水。汗びっしょりになりました。それを終えてシャワー。午後6時半になりました。大相撲のビデ録を見ながらプシュッ。当てはまたもや茄子。 次に登場も茄子。 缶は2本で堪えてやりました。焼酎飲みの王道(勝手にそう決めています、こちらは西の横綱、東のそれは白波です)、宝焼酎を抜栓。これ4リットルあります。何が大丈夫なのか判りませんが、これでしばらく大丈夫です。今日の一句夭折の白曼珠沙華ひそり咲く今日のランなし今日の酒サッポロ黒ラベルレギュラー2缶 宝焼酎ロック2今日の写真は3枚。1枚目と2枚目は早朝散歩に行き遇わせた猫です。鈴を付けて可愛いでしょう。もう1枚は暈のかかった月です。幻想的と言えなくもないです。
2019年09月09日
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Saturday,September 7,2019 午前4時起床。曇り時々雨。今日も湿度が高かく、蒸しました。 午前7時半、作業着に着替えました。地区総出(といっても出席率は3割程度、欠席理由の半分は高齢化、もう半分は別の家庭事情、一部にさぼりのあるのはご愛敬)の草刈りでした。木立川堤防の両岸を始末。馬力のいい蔓草が蔓延(はびこ)り、難儀しました。途中、俄雨に遇いました。でも適度の湿りは炎天下の作業よりずっとよい。1時間ほどで終了。家に戻り、ついでということで梅林下の半分と蒟蒻畑の周囲を始末。地下足袋を脱いだのは11時を廻って、でした。写真は木立川右岸の始末を終えるの図。向こうの稜線にかかる雲は、日向灘からの湿った南風が尾根を越える際に露点となって・・・なのです。 昼を挟んで読書。今日読んだ本は昨日に続いて荒川洋治。「文学の門」みすず書房。2008~2009年にかけ、週刊朝日や季刊銀花に掲載されたものを集めた散文集です。 何れも数頁ほどの短い文章ですが、内容はどれも深い。本の紹介であったり、時代認識であったり、エピソード、体験などが散りばめられています。その中から幾つかを。 十八史略について、邦訳になっているものは、古典に()書きで言葉を補っているとのこと。直訳のみだと、読者は事態を飲み込めないからと説明。それをして、元の漢文の「つくり」とは、「語と語の間に、いつも白い雲のようなものが浮かんでいる」と説きます。そのもやっとしたしろいくもをはっきりさせるため、訳者が状況説明になるよう加筆するのでしょう。荒川氏は続けて、明治以前の日本人は、括弧なしの書き下し文で漢籍に触れていたことを引き合い「少し判らないことや、ことばがあっても絶望せずに前へ進む。そんな心がけも学んだ」とし、当時の人たちの学ぶ姿勢をよしとします。いい感じです。 「世界の歴史」全30巻の第7巻「宋と中央ユーラシア」を執筆の井原弘氏、彼の文章をして「比較的地味な時代にあって、中央集権的君主態勢の構築、科挙制の確立、本格的知識人の登場、華麗な都市文化」などをして、宋の時代の魅力を賞賛。私も漢詩を読んで然りと思います。 昭和10年代の文学を、「1930年代は近代文学から現代文学への転換の重要な時期であり、”文芸復興”とも呼ばれた(奥野健男)」と評し、その到達点の作品を挙げています。島崎藤村「夜明け前」、志賀直哉「暗夜行路」、徳田秋声「仮想人物」。これが日本文学屈指の名作と明記。実によいです。みなさん、読んだこと、あります?痺れますよ。 徳田秋声については、この7月、金沢を旅した際、記念館を訪ねました。写真はその折りの入場チケットです。スタンプ帳に貼り付けてあります。 閑話休題。今日の午後、娘の使ったエレクトーンが送られてくる予定でした。YAMAHAのステージア。価格は1本します。岐阜・多治見の一部に流通の通貨に換算すると1,700ラー弱。引っ越しを機、実家を倉庫代わりにしようという魂胆かな。トラックが着いて、取付道路の李や梅の枝が支障になり、敷地内に乗り入れること能わず。運送会社の方が梅林の中を運んでくれました。 縁側の靴脱ぎ石を跨ぎ、運び込むの図。重量は100Kgを超えます。楽々抱えるお兄さんたちの腕っ節が強そう。 難なく搬入完了。妻が冷たいお茶を出しました。美味しそうに飲んでくれました。嬉しかったです。少しの会話にお二人のgentleを感じました。九州一円にピアノ等を集配。大変な仕事です。写真はタンノイの横に鎮座の図。私も弾けるようになりたいな。でも無理だわな。鋸を引くのは得意ですがね。 決まりがついたので、着替えて走りました。いつものコース、今日は調子がよかったです。途中、NのY君に行き遇わせました。彼は瓦職人です。一つ年下。同級生の家の倉庫片付けを手伝っていました。立ち話をしました。曰く「Hちゃん(私のこと)、娘さんやT君(私の娘息子)は結婚したん?俺にはもう小学3年の孫がいるんよ。先日は某競技の九州大会で優勝したんじゃーが。走るんがちびっと速いだけなんじゃけんどの。付いて歩く(応援に付きそう)んもやおねー(大変)んじゃが。小遣いも弾まんといけんしのぅ。H(彼の息子、私が少年野球監督時代にナインでした)け?うん、今は名古屋に行ったきりよ。酒か?Hちゃんな飲むん?俺ぁ飲むなー飲むけんど、朝が早ーし夜も遅ー。ほんじゃーきー飲まれんのよ。熊本や玖珠日田に日帰りじゃーきのー」 そこは震災を被った地域です。屋根の補修がまだ続いているようです。彼は大柄です。炎天下の作業で真っ黒。ギョロ目の厳つい顔です。それをして思い出しました。ちょっと失礼な話ですが、折角ですから以下に。 PTAでお父さんたちが学年対抗のソフトボール大会を催しました。彼は棒学年チームのキャッチャー。守備の位置につくとき曰く「誰か、面(キャッチャーマスクのこと)を貸してくりーの」某者曰く「もうお前の顔に掛かっちょる」 Y君、御免な(笑い)。 彼の写真はありません。代わりは生目山に降りかかる通り雨です。 私の立つ場所で振り仰ぐと、雲間から青空。終日こんな天気でした。 家に戻ってシャワー。頭を拭いてプシュッといきたいところでした。「あなた、今日は母と一緒にスシローよ。庭手入れのお礼だって」おっ、それはいい。すぐさま着替えて出発。義母と妻、3人一緒に突っ込みました。 しまった。眼鏡を忘れた。タッチパネルの文字が見えません。 握りの写真は幾枚か撮りましたが、ご案内の通りなので割愛。妻が次から次と注文。パクパクやって直ぐに満腹。そんなに長居できるところではありません。私もビールのピッチ、アクセルを踏み込みました。 あー、食べた食べた。私は鰯、〆鯖、秋刀魚なんぞを中心でしたが、二人は色違いの皿が多かったようです。 お義母さん、ごっつぁんでした。写真は帰りの車中から撮った虹です。明日は雨が上がるのかな。帰宅してバタンキュー。今日の一句杣の道九月の虹に促され今日のラン6km今日の酒生中3 冷酒5勺今日の写真はその冷酒です。帰宅して飲み直そうと引っ張り出しました。眠気が勝って如何ほども、でした。
2019年09月07日
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Tuersday,September 5,2019 曇り時々雨。時折、晴れ間が覗きました。 魔が差して午前1時起床。この時刻はクラシックを聴くわけにもゆかず。書斎で本と向き合いました。司馬遼太郎「以下、無用のことながら」文藝春秋。600頁近くある厚い本です。作者が雑誌や全集の月報、歌集なんぞの跋文であったり、寄せた随筆を集録。実によいです。折に触れての歳時記めいた内容、学生時代の彼の読書、自作品の余話、詠んだ弔辞・・・。それぞれに意味深長の文章が含まれていました。気づかずにスルーするか否かは感性の問題です。例えば「人間というものは誰であれ、世を送ってゆく」「自分の信念で生きるというのは、刃物の上を素足でわたるようなもの」「人は、死とともに、哲学になってしまう」などです。扇谷正造氏の講演「空気に爪を立てる」を高校生の時に聴いたことがありますが、一言一言に爪を立てるよう向き合うと、その意味がぐっと深まるのです。 余談です。司馬氏、「街道をゆく」もそうですが、世を送ってゆくと「いく」ではなく「ゆく」を用いています。大雑把に言うと、「いく」は口語的、「ゆく」は文章語的でしょう。「従容と死にゆく」や「季節が去りゆく」、「桜の散りゆく」に「いく」は使いません。 夜の明けて本に倦きました。雨の合間を縫って散歩。途中、Mさんに行き遇わせました。私より数才年上。太っていましたが、毎朝のランニングでスリムになっていました。曰く「今度、下関海峡マラソンを走ってくる」のだそうです。頑張るなぁ。写真は岡の沖にあるサニーハウスです。障害者サポートセンター。ここで花を育て、年数回、即売会を開きます。人気の催しです。今は端境期。中はがらんどうでした。 あぜ道を歩きました。刈り取った後に穭(ひつじ、二番穂のこと)が伸びていました。その茎にジャンボタニシの卵です。何時も思うのですが、どぎつい色合い。 小平の川沿いに彼岸花の趨り。そうか、二百十日を過ぎたんだった。天気図に台風が二つだ。大過なければいいけれど。茄子は持ちこたえることができるかな。 小一時間歩きました。妻は某小学校に出勤。朝早くに出かけていきました。よし、映画を見よう。「羊の木」。KINENOTEによる粗筋は「さびれた港町の魚深市。市役所職員・月末一(錦戸亮)は、移住してきた6名の男女を受け入れるよう命じられる。しかし6人は言動に落ち着きがなく尋常ではない様子で、彼らの周囲には不審な同行者がいた。実はこれは受刑者を仮出所させ過疎化が進む町で受け入れる国家の極秘プロジェクトだった。6人の経歴は伏されたままだったが、月末は彼ら全員に殺人歴があることを知る。犯した罪に囚われながら、それぞれ居場所に馴染もうとする6人。そんなある日、港で死亡事故が発生。月末の同級生・文(木村文乃)を巻き込んで、町の人々と6人の心が交錯していく」 いい感じでした。松田龍平が狂気を好演。10点満点中7点。 その後、ストライク・フォースの続きに移りました。眠気が差し午睡。 目の覚めて、よし、茶の木の剪定、続きをするか。作業着を纏いました。着工前。 竣工図。途中、俄雨があり、往生しました。 終えて、隣家の皐と茶が伸び放題。見かねてチャチャッ。エンジンバリカンの威力に忽ち丸坊主。いい感じになりました。写真はお礼に貰った柿です。 午後6時、地下足袋を脱ぎました。今日も茶毒蛾にやられました。シャワーを浴びプシュッ。戻ってきた妻と残り物で晩ご飯。粗食でした。WBC-U18はカナダに勝利。金満はドラゴンズに逆転負け。カープは床田が好投して勝利。クエックエッ! 決まりのついてブラームス。ピアノコンチェルトの1番2番を聴きました。秋の立つと漱石の「こころ」同様、懐かしくなるのです。今日の一句白彼岸赤に先駆け日の暮れる今日のランなし今日の酒キリンロング缶1 宝焼酎ロック2 今日の写真は緑一色。父の芋畑脇、茱萸に巻き付く昼顔です。ピントがずれてしまいました。 白粉花はいつまでたっても、です。 これ、何だか判ります?胡麻なんです。 枯れて、茣蓙の上で叩くと、この中に入ってある胡麻がバラバラ落ち出て来ます。 こちらは茶の木を覆う蔓に咲いた花。名を知りませんがいい漢字です。 蒟蒻畑の端に植えた日向夏です。年々、付ける実の数が増えます。 とどめを。今年の蛇はこれが最後です。見かけたら、つい亮さんのために、と思うのです。
2019年09月05日
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Thursday,August 22,2019 午前4時起床。晴れのち曇り。日中の最高気温は32℃を超えたようです。加えて湿度高し。それでも家中を開けっぱなしたら、僅かの南風であっても家の中の細い通路にそれの集まり、通る風が心地よいのです。友だちとのランチや実家の用事、カーブスなんぞで妻は午前に外出。夕刻まで戻りませんでした。それをいいこと、終日、エアコンの世話にならず、その場所にひっくり返り読書、ラジオ、昼寝を楽しみました。 午後、高校野球の決勝戦を観戦。途中、母からTELあり。剣先を貰ったので下ごしらえをして欲しい旨でした。いい型のものが20杯ほど。ワタを出し、希望通り刻みました。後は母が自分で煮付けるとのこと。駄賃に7杯、貰いました。私もゲソを煮付けてみました。いい色合いになりました。 こちらは外套膜。鮮度抜群。2枚を刺身に。残りは1枚1枚をラップに包んで冷凍しました。これで今夜の当てができたな。 甲子園の決着を潮、着替えて散歩に。小一時間、ラジコを聞きながらブラブラ歩きました。おっ、父の栗畑、早生が弾け始めたぞ。下草が伸びているので、明日の朝は草刈りだな。 纏わり付くような湿気でした。家に戻って汗を流しました。当然プシュッ。当ては最前の剣先でした。返ってきた妻が「あなた、これもあってよ」出て来ました。もう勘弁してよと言いたいところですが、よく冷えて、口の中で甘く蕩けるんです。見た目はイマイチですが美味しい。 ネタ切れです。書くことがないので今日、板敷きにひっくり返って読んだ本のことを。「本当にスゴかった江戸」英和出版社900円。 内容の一部を列記すると、紙や衣類のリサイクルが徹底されていたこと、江戸の庶民は本好きだったこと、目の病気が多かったこと、性に大らかであったこと、それ故堕胎専門の医者がいたこと、物価と生活費のこと、治安は世界一だったこと、戸籍制度は寺が担っていたこと・・・。体格のことも書いてありました。「動物性脂肪を殆ど摂取せず、炭水化物をエネルギーに、毎日激しい労働をこなしていたから、庶民階級は殆どが細マッチョ」だったそうです。平均身長、男性は157cm、女性は何と145cm。かなり小さい。大まかな括りとなっている目次の写真を以下に。蘊蓄を得ることができました。ちなみに時代劇の好きな方に。ご存知だとは思いますが、当時の貨幣価値、大方の目安として1両は10万円のようです。従い、よく盗まれる千両箱は1億円。今日の一句剣先が土用の波に遊ばれて今日のランなし今日の酒キリンラガーレギュラー1缶 焼酎三楽ロック3今日の写真は散歩途中に行き遇わせた猫2題。1枚目は段ボールを塒(ねぐら)の子猫。痩せている。姿を見てハッと思いました。野良猫は夏痩せをするんだろうか。 こちらは飼い猫(未確認)。時々目にする行動半径の広い野郎です。
2019年08月22日
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Monday,August 19,2019 午前6時過ぎ起床。曇り時々雨。未明に遠雷。基礎英語を聴くことができませんでした。 雨模様なのでサイクリングはなし。正午過ぎまで書斎。ブランチだったせいかお腹は空かず。そのまま図書館へ。先日リクエストした本の準備ができたとのメール連絡がありました。それを借りにが目的でした。高村薫「我らが少女A」毎日出版1,800円。一昨年の8月から1年間、毎日新聞に連載されたものです。掲載中は頓着なしでした。先日、ブログに書きましたが、三八広告で知った次第です。主人公は勿論合田雄一郎。一連の作品では刑事でしたが、この本では警察大学校の教授。読む前からワクワク。楽しみです。余談です。高村氏の刑事小説中、「マークスの山」と「レディー・ジョーカー」はお薦めです。内容が深いです。女性は合田雄一郎のスマートさに痺れると思います。なお、両作とも映画化、テレビドラマ化されています。テレビドラマの方はAmazonprimeに加入したら無料で見ることができます。 ついでということでそこに置いてある新聞各紙の1週間分を纏め読み。エアコンの効いて人影のないテーブルは快適でした。捲りながら勃然、拙宅酒保にビールの欠品していることを思い出しました。よし、帰りにディスカウントショップへ寄ろう。そうしました。禁玉さ御用達のSAPPORO赤星を探しました。4軒を梯子。どこにもありませんでした。舌打ちし、黒ラベルとキリンラガーを買いました。写真は目移りして衝動買いのウイスキーです。国産。山梨・韮崎にあるサン・フーズという醸造所が生産。ふーん、韮崎か。韮山とは違うんだな。 帰り道、鰺を買おうといつものスーパーに寄りました。売り切れでした。鰯の丸干しと乾き物のつまみを数袋見繕いました。写真はその店の駐車場に行き遇わせた犬です。名を聞くと「シャビ」。飼い主はサッカーファンなんでしょうか。訊きそびれました。 家に戻って妻曰く「あなた、今夜は鰺刺よ。冷蔵庫に入れてあるから刺身にして頂戴」 以心伝心とはこのことです。早速チャチャッ。トラも10日ぶりにありつきました。 さてと、雨が止んだので走るか。着替えました。何だか気分が乗らず、散歩を1時間。以下はその切り取りです。木立小学校の横を通る道すがらにこの花が。なんとも強烈なルドベキアです。 前方沖橋を渡って木立川左岸を下流へ。ん?視線を感じました。対岸に建つ家屋の塀に黒猫がこちらを見ているぞ。コンデジの望遠をマックスに。漆黒の姿がなんとも魅力的です。 次はカンナ。この赤も夏ならではです。私の好みではありませんが。 公民館グランドで折れ、沖田の中を大溝にそって下りました。穂が出たばかりの水田です。ここは田植えをせず、籾をドローンで直接散布。直播きでした。当然、稲は条をなしていません。コンバインで刈る際、縦に揃っていないけれど、不都合は無いんだろうか。 おっ、蟹だ。サワガニと違い、目つきが鋭い。暴れん坊のような顔です。 木立川の左岸に戻りました。元越山の稜線は雨雲の中でした。湿りが近づいている。嘗て、市中の人は南から雨の近づく様子をして「馬鹿と雨は木立からやってくる」と囃しました。町中が農村の木立を見下すニュアンスが含まれています。その馬鹿が私です。余談です。妻は市街地の住人で、父親は銀行員でした。田舎に嫁すのに幾ばくかの抵抗あったかと(笑い)。 雨が迫り、遠目、刈り取りを急ぐコンバインが見えました。稲刈りに湿りは大敵です。この後、小雨がパラついた程度で収まりました。よかったです。 帰宅してシャワーの後はウイスキーを一嘗め。次いでプシュッ。うん、キリンもいい感じの刺激です。鰺刺の出たのを潮、冷酒に変えました。今日の一句秋雨に丸と太りて茄子の道今日のランなし 散歩1時間今日の酒ウイスキーシングル2 キリンラガーレギュラー1缶 冷酒1合今日の写真は考証に、読み物としても使える年表本です。日毎の記録なだけに至って詳述。例えばこんな頁が。昭和16年、「軍需景気に盛り上がる競馬熱」とあります。菊池寛が「競馬場へ三年出入りすれば、一万円近くは損をするのだ。だから、競馬場へ三、四年続けてくる人は、よほど金回りのいい人である」と書いています。当時の1万円は2,700万円。凄いなぁ。ちなみに今の中央競馬、重賞レースにセントライト記念というのがあります。セントライトは馬の名前です。日本競馬史上、初のクラシック三冠馬となりました。昭和16年の出来事です。
2019年08月19日
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Tuesday,August 13,2019 午前3時起床。曇りがちの天気でした。湿度が高く暑かったです。夜の明けるまでこの本を読みました。8月15日が近づいているのも理由の一つですが、ノベルの題材に、或いは想像を膨らませるためにも、です。 書いた人は星徹。内容は中国帰還者への取材を中心としたルポです。まえがきの一部を、長くなりますが引用します。「戦後の日本は、戦争被害の事実を明らかにすることに比べて、自らの侵略戦争の加害事実を十分には明らかにしてこなかった。この加害事実についての総括・反省がほとんどないままに、多くの日本人は戦後を生き、行動経済成長期に突入し、現在にいたっている。そのことこそが、現在の日本社会における様々な矛盾の最大原因である、と私は思う。~中略~今後の日本社会の進歩の一助にしたいと思い、旧日本軍が中国で何をどのように行ったのかの一端を本書で明らかにしたい~中略~何故多くの日本人青年が数々の蛮行を起こすにいたったのかも明らかにしたい~中略~歴史の事実から学ぶ。このことこそが、今日本にとって最も必要とされていることだと思う。歴史の事実は、個人的・国家的な好き嫌いや損得勘定で変えることはできない。『あの国は嫌いだ、むかつく』→『日本の侵略の事実を認めたくない。認めると不利になる』→『侵略の事実はなかった、たいしたことなかった』といった非科学的なものの見方は、日本の将来に大きな災厄をもたらすだろう。この様な見方ではなく、いま私たちに最も必要とされているのは、『歴史の事実』→『人類的立場での考察・検証』→『現在に、そして未来に役立てる』といった見方である」 全く以てその通りです。 捕虜少年の首を切ろうとして暴れられ、母親の元へ返すと嘘の耳打ちし大人しくさせて斬首した話。村を略奪、焼き払う最中、息子が嫁を迎えるからその納屋だけは焼かないでと訴えてきた老婆、そのすがる手が軍刀の鞘に触れ、汚された思い、銃で彼女の腹を撃ち殺めた話。将校になりたての勇気を試すため、捕虜の首を切るそれこそ「試し切り」の話・・・。 復員した兵隊の口は重いと聞いたことがありますが、高齢となり語っておかねば、世に伝えることで殺めた中国人へ詫びる思いなのでしょうか。著者の取材に息せき切ったよう、滂沱滂沱で応じる様子が手に取るよう。迫り来るものがありました。 読み終え、「加害事実」についてはおぼろげながら知ってはいるものの、ここまでの内容には、自身、目を向けてきませんでした。目の前に提示され、頭を殴られたような気持ちです。 朝から重たい話しでした。次の写真は朝ご飯に添えた茄子の塩揉みです。これで2本分。半月或いは銀杏切りにしたものをビニール袋に入れ、塩を少々。それを振りながら揉むと次第に水分が出て来て泡立ちます。袋の口を下にして絞り、水分を切ったのがこれ。簡単です。 午前、ロードレーサーを天井に吊る金具を見繕いにでかけました。昨日とは別のDIYへ。その後、義母に頼まれた買い物を。正午前に帰宅。家では妻が父の家の仏壇に供える団子をこさえている最中でした。 午睡。ん?二の腕に何か動くものが。小さな蜘蛛でした。5mmほどの大きさでしょうか。写真がそれです。ハエトリグモとは少し違うような。サソリのような感じでした。 目の覚めて、昨日し残したロードレーサーの組み立てをしました。箱から出したところ。 完成です。キャノンデールシナプス、いい感じです。近所に試し乗りをしてみました。これまでのものより低いギア比の段があり、体重が80Kgを越す杣夫にとっては有り難い。坂登りに朗報です。 続いて購入した吊り金具を天井の梁に付け始めました。4mの高さに閉口。脚立の上に立つのが怖くて中止。別の方法を考えます。汗びっしょりになりました。シャワーを浴びてプシュッ。今日の当ては厚揚げと茄子の煮物。盆の定番です。 精進には日本酒です。流したのは島根・出雲の純米大吟醸・佐香錦「天穏」。上品な口当たりでした。 窓の外が赤くなって、勝手口を出てみました。夕焼けでした。嵐の前の静けさなのか、秋に向かう色合いなのか。 台所では妻が夏野菜カレーを仕込んでいました。茄子やピーマン、オクラまでは頑首ですが南瓜も入っている。 寝る前、プロ野球のチェック。諦めたペナントレースではありますが、やはり気になります。おっ、延長戦に突入だ。最後はサヨナラ勝ちで金満を負かしました。よし、いいぞいいぞ。今日も勝ってこのカード勝ち越しだ。今日の一句罪無きの首を切る祖父時代今日のランなし今日の酒サッポロ黒ラベルレギュラー2缶 冷酒2合今日の写真は2枚です。1枚目はヤモリ。このところ見かけませんでした。ヤモリは家守あるいは守宮と書きます。居なくなって心配していましたが、顔を出してくれ一安心。これからは屋根裏にトラを上げてはなりません。狩って食べるのです。もう一枚は自転車工具。数年前、乗り始めたのを機、安物を誂えていました。私のレベルでは、それぞれを何に使うのか、殆ど判りません。
2019年08月13日
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Monday,June 24,2019 午前4時起床。快晴。強い陽射しの一日でした。 午前10時、野暮用があって妻と銀行他へ。思わぬ手間取って、帰宅は午後2時を過ぎました。写真は昼を一緒したラーメン屋「遊楽」です。先日、友人Kが来左た折りも突っ込みました。 シンプルメニュー。ラーメン1本勝負です。 大盛り、これが650円。と、その時でした。入ってきた巨漢のお兄さんがカウンターに腰掛け「ラーメン、ダブルで」と言いました。ん?ダブル?メニューにはないが。2杯の注文なのだろうか。大盛りなら大盛りと言うはずです。それが出て来ました。私の食べる大盛鉢とは器が違っていました。一回り大きい。うーん、よく判らん。勘定をする折り、店の大将にダブル如何、訊いてみました。曰く「ダブルは麺の量が普通の2倍、大盛りは普通の1.5倍だよ。大盛りもダブルも同じ値段、650円」なるほど。私の腹には大盛りが丁度か少し多めでした。ダブルだと、満腹になるだろうな。 家に戻って以降、読み止しの乙川優三郎を。「生きる」は秀逸でした。これで直木賞を受賞。主人公の心の機微・揺れの表現は妙味。惹かれました。直木賞の中でも出色と思います。余談です。乙川のことを知ったのは10年ほど前、Sさんに文庫本を頂いたのがきっかけでした。彼は、弊社が合併した前後、親会社から副社長として弊社に出向していました。任期が終わり、親会社に戻りました。以来、賀状の交換が始まりました。数年後、親会社を退職。一献如何との連絡を頂きました。その酒席で乙川のそれを1冊、なのでした。大分駅から佐伯駅までの車中に読了したとのことでした。江戸・下町に暮らす独り身女性の生き様を描いた内容でした。人間の内面を浮き彫りにする作家と感じました。以降、数冊を手にしましたが、「生きる」には行き当たらなかった。久しぶりに上等の小説を読んだ気分になりました。 着替えて走りました。いつものコースでした。カメランの切り取りも毎度のことで変わり映えしません。1枚目は緑の世界。午後5時前でしたが強い陽射しに青の陰影がいい感じでした。 小中尾ダムが折り返し点です。まだ梅雨入りしていませんが、ダム湖は9割方の貯水量です。飲料水には用いません。防災を兼ね、全て水田の灌漑用に使われています。それにしても空が青い。 堰堤の天端は蕨の穴場です。収穫する人がいません。両側に闌けてまま。 帰宅したら、妻もカーブスから戻っていました。「あなた、鰺を買ったわよ。御願いね」 チャチャッとやっつけました。トラには腹身に加え、内臓を。ペロリでした。 こちらは刺身。鮮度抜群。シラタはかけらも混じっていません。切り口のエッジが立っているの、判ります?これだけが1/3ラーです。 次の写真はアボガドの刺身です。わさび醤油につけると乙な味です。今日の一句追腹の気持ちや如何に菖蒲色今日のラン10km今日の酒発泡酒レギュラー1缶 冷酒2合今日の写真は合歓木です。いい色合いだったので再掲。
2019年06月24日
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Saturday,June 22,2019 午前5時起床。晴れ時々曇り。 今日も終日書斎。野良仕事はせず終い。葉書を書いたりmailを出したり。あっという間に一日が終わりました。写真は暑さに辟易、食べた棒アイスです。そのことをして、昨年までは毎年ビルの中で仕事をしていました。エアコンが効いて快適でした。今年の夏からは暑さとの戦いです。冷たいものを食べすぎないよう、注意が必要です。昼ビーもしないよう心がけないと。幸い、ここは田舎です。都会の鉄道沿線にあるよう、昼からやっている居酒屋にぶらり散歩の途中、というわけにはいきません。鄙でよかった。 夕刻、キャノンデールを漕いで郵便局へ。葉書を投函。家に戻りラン。今日も小中尾ダムまで往復。ハーハーゼイゼイがいい感じ。亮さんではありませんが、悪い汗が噴き出ました。写真は堰堤から振り返ったランニングコースです。羊腸の道。 向津留の農道を行く黒猫を追いました。気づかずでしたが、30mで気配を察知。駆け足になりました。のらくろ模様のこの猫、最近、よく見かけます。飼い猫なんだろうか。 家に戻ったら、妻が胡瓜や茄子の世話をしていました。水遣りと脇芽摘み。蚊取り線香を腰に下げていました。写真は大きくなったトマトです。口を開けて待っていますが、なかなか熟れません。 たっぷり汗をかきました。プシュッ。これで酒保のビールがなくなりました。 今日のあてはこれ。「エノキダケとオリーブ以外は全部自家製よ」と妻が自慢しました。 ならばと白を抜栓。この手のワインも後数本。補充しなければ。 動物性タンパク質が足りません。と、即座にこれが。いい気色になりました。 メモ カープは今日も負け。どうなっているんだ。 高校野球、甲子園予選が南北海道で開幕。今年、全国最初の試合は函館高専対函館陵北。高専が敗れました。そのことをして私、学生時代、高専野球部と対戦したことがあります。空港近くの高台にグランドがありました。5年生の投手に剛腕がいました。それまでに対戦したなか、最も球威のあるピッチャーでした。練習試合当日はホームベースからセンターに向けて大風が吹いていました。変化球のよく切れたことを覚えています。余談です。陵北高校のことは知りません。調べたら1983年に開校した公立高校。今年の春に生徒募集を停止、2021年3月閉校とのこと。甲子園の予選、その第1試合、遠く北海道であっても何らかの関わりはあるものです。 このところ「『文藝春秋』に見る昭和史」(文藝春秋)に嵌まっています。昭和2年以降に掲載の記事中から抜萃がよろしい。教科書や通史本に載るような型通りのものではなく、これぞ生きた歴史だ、という感じの臨場感があります。勿論裏話も。知的欲求というと少し違い、面白半分、興味本位、ワイドショー的な魅力を含んでいます。スクープ的な色合いもあり、惹かれます。例えば5代目柳家小さんが2.26事件の反乱軍に初年兵として混じったことを本人が寄稿した記事です。あの小さんがです。一方、哲学の大家に関する痛恨記事も。東条英機肝いり、昭和18年開催の大東亜会議の大東亜宣言草案を西田幾多郎が起草したということを大宅壮一が書いています。三木清、和辻哲郎、阿倍能成、鈴木大拙に影響を与えた大哲学者です。なぜに大東亜宣言なんぞを、と。大宅はその理由を、戦後刊行された「西田幾多郎全集」にそれだけが集録されていないことを挙げて紐解いていきます。この文春昭和史、全3巻です。各巻700頁あまり。各頁二段に文字がびっしり。相当な密度です。ヤフオクやブックオフで1/3ラーが相場。本はもう買うまいと堅く決めていましたが、これだけは買いです。今日の一句底を突く酒保の棚見て夜の更ける今日のラン10km今日の酒サッポロ黒ラベルレギュラー1缶 宝焼酎1合 白ワイン360ml今日の写真はトラです。私が終日在宅だと、傍に頻繁。可愛くて仕方ありません。
2019年06月22日
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Monday, April 29, 2019 午前4時半起床。雨。 昼前、本屋を冷やかしに出かけた以外、終日在宅。降り籠められて「骨董第2集」。特集の一つが「李朝の民芸」でした。この中に建築家の伊丹潤氏が「李朝の影」と題した随筆を寄せていました。「李朝の白」は「悲哀であり、悲しさにほかならない」、「けっして閉ざされた心でも開かれた心でもなく、一度、身体で濾過し、抑えに抑えた中性的ともいえる、平面なのか立体なのかという反輪郭の物体」、「流れるような空と、土であったり、風である」とのこと。なるほど、言い得て妙です。合点がいきました。 余談です。司馬遼に「街道をゆく」シリーズがあります。朝鮮のことは2巻「韓のくに紀行」で扱っています。李朝という括りでは28巻の「耽羅紀行」。耽羅は「たんら」とも「ちんら」とも読みます。済州島にあった王国のことです。15世紀のはじめ、李氏朝鮮に併合されました。司馬は李朝の影響を受けたこの土地のことを書いています。征服された国の側から李朝を考察する視点、なかなかよいです。文化は辺境に残ると言いますから。此処を歩いて廻る司馬遼太郎、流石です。飛ばし読みですが再読。 戻ります。今から50年近く前に刊行のこの「骨董」(読売新聞社)シリーズ、2週間に1冊、図書館で借ります。当時の文化人が寄せる文章が実によいです。審美眼というか、美術品の切り口を骨董の側面から、です。確か6集まで刊行されたはず。次を手に取るのが楽しみです。 書斎でごそごそしていたら、トラが巡視にやって来ます。1日数回です。うち、1回は必ず太腿の上に乗ってきます。今日は底冷えがしました。彼の腹が温く、こちらもほっこり。おーよしよし、お前が一番だ。「もういい」というまでブラッシングをしてやりました。 午後、活字に飽いてブルックナーの7番をハイティンクの棒で。昼前、友人と昼食のため出かけて妻不在。大音量に身を任せました。至福。 午後5時を過ぎて早めの風呂。文庫本を持って湯船にゆったり。足の傷は塞がりました。もう大丈夫です。たっぷり汗をかいて、頭を拭きました。喉が渇きました。料理が出来るまで、間に合いません。〆鯖の最後を充てに焼酎を嘗めました。 夕食のメインはこれ。パンは麦福のものです。カンパーニュ系、好きなんです。白は佐伯から長野に嫁した女性の造るワイン。私の父がその実家と交誼あり、貰ったものです。それを横取りしました。父曰く、抜栓の折は飲みたいので半分寄こせ。そうします。 夜、酔眼で、録画したNHK番組「刑事フォイル」を見ました。毎回のことですが深い。いいドラマです。今日の類語「横取り」 掻っぱらう、分捕る、略奪、ぱくる、掠め取る、失敬、略奪、着服、横領、窃盗 朝鮮の歴史は大陸と日本列島に挟まれての哀しいものでした。私、李朝白磁はそのことをしての色合いだと思います。今日の一句春湿り李朝の白磁涙雨今日のランなし今日の酒黒白波5勺 白ワイン2グラス 赤ワイン2グラス今日の写真はブルックス・ブラザーズのシャツです。nkucchanが購入し、アップしていました。私にも半袖が3枚、長袖が9枚あります。こちらのは全部、義弟からのお下がりです。身銭を切ったものではありません(笑い)。持つべきはセンスがよくて、同じ体型の義弟です。 この通り、カジュアルなので会社へは着ていけませんでした。殆ど袖を通していません。背広はもう不要ですが、こちらはこれからです。
2019年04月29日
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平成31年3月11日(月) 午前4時、床を離れました。妻はまだ夢の中。未明の外気温11℃。晴れ。夜の白んで、昨日の雨が嘘のよう。気持ちのよい青空が広がりました。 午前は株主の出席する小会議。ピリピリの時間でした。予定の時刻に終わらず明明後日、別の小会議後に再会とのこと。写真は昼に食べたカロメイと野菜ジュースです。出勤前、ちょこちょこ筋トレをします。その影響で腹が空き、これだけでは物足りない。でも、それがいいんです。少しのストイックが健康に良い。 合間を縫って明日予定の会議の打ち合わせ。或るプランを作る集まりの座長をしています。多くの意見を出して貰い、落とし処を判断し、収めるのが役目。と、こう書くと格好いいのですが、実際は事務局をする課長、係長の手腕に依るところ大。私はお飾りです。 午後2時46分の少し前、黙祷の呼びかけが社内放送されました。そうか、今日で丸8年か。その年は拙宅にとっても大きな1年でした。息子が大学を卒業、電力会社に就職を決めた矢先でした。詳しいことは書くこと能わずですが、原子力関係でした。会社が左前となり、配置換え、出向を繰り返しました。東海村の彼のアパートを訪ねた時は、息子の環境に涙が出ました。その後、トラバーユを一度ならず。今は別の電力会社で安定した生活を送っています。そんなことを思いながら、サイレンの音に首を垂れました。東北は、未だ多くの方が日常を取り戻せていません。傷は消えず、安息もいつの日か、です。そのことをしてこちらは南海トラフ、豊後水道・日向灘に面する私のまち佐伯も大津波の来襲が予測されています。その時は「てんでんこ」、そう妻と話しています。 夕刻、会社にTELがありました。父からでした。勤務中は特別のことがない限りTELをしないで、と伝えてあります。内容は、明日、お客さんがあるから和菓子を買ってこい、とのことでした。勘弁してよ、でした。しかし、実際の処、寄り道の面倒よりも、父の小さな頼みによって帰宅時刻が遅れ、日の暮れてランやロードレーサーの練習ができなくなることを厭う気持ちがあってのこと。我が儘でした。思い直しました。運転免許証を返上して以来、父の行動範囲は極端に狭くなりました。いや、点と言った方がいい田舎生活です。交通手段は家族の車以外、タクシーに頼るしかありません。路線バスは便数が少ないし、バス停まで1kmはあります。加え、些事であっても兄嫁や妻に頼むのは心持ち敷居が高い。実の息子に、の方が使いやすいのでしょう。ニコニコ笑顔で老父母の手足となって、が息子の役目です。小用を頼まれて舌打ちしている場合ではありません。禁玉さんの母親孝行を見習わねば。 和菓子店に寄り、買い物を済ませて帰宅。ブツを父に渡して自宅に。着替えて走りました。以下は変わり映えしませんが、道中の切り取りです。1枚目はこれ。名前を調べましたが、判らず終い。 農道に咲くムスカリです。 こちらは小中尾集落の入り口。スノーフレークです。鈴蘭水仙。 水仙といえばこちら。馬力のよい喇叭です。 タラノメは未だ芽吹きの兆候無し。 おっ、お前たちか。元気にしていたか。白い方の目の色、ブルーが魅力的です。 汗ばみました。すぐさま風呂。写真にはありませんが鳥のタタキが今日の当て。スーパーで購入のものでした。流した酒は福岡・久留米、山口酒造場の「庭のうぐいす」純吟。少し刺していい感じでした。 書くことが無いので読んだ本から印象に残るものを思い出して。井上ひさし「自家製文章読本」新潮文庫(再読)。以前、ブックオフで求めた中の一冊です。その中の最後に「読むことと書くこと」の段に面白い内容がありました。概略を紹介します。 張何某が18世紀後半に表した書物に「正文典」というのがあるそうです。それによると、文章は病に罹るらしい。その病名が症状とともに書いてありました。以下に引用します。病名 症状軽 重みなし、貫禄不足俗 趣味がよくない疎 荒っぽく、語の使用法がピント外れ枯 魅力がない尖 枝葉にこだわり、まとまりがない晦 文意不明瑣(さ) こまかくて、こせついている猥 くどい浮 うわすべり泛 漠然としていて今様ではない略 万事に雑で、意味不明粗 はずみがない胖(ばん) 内容がふたしか砕 話があちこち、意味が通らない冗 むだ多し陋(ろう) てらっていて、いやしい浅 含意にとぼしく、深味なし渋 勢いがない穢(お) 流露感がない俚 下品排 盛り沢山すぎて、ことばに輝きなし緩 締まりがない巍 万事に大袈裟寛 だらだら、でれでれ訏 強すぎる表現短 文章の中心思想に深みがない散 散漫嫩(どん) 生煮え、不消化 以上です。原典には続けて対応療法が書いてあるそうです。文章を直す職業として「文医者」というのもあったと。今で言う塾の国語教師か。科挙の中国です。さもあらん。 さて、それを引用の井上ひさしは「筆者(井上)の経験から云うと、他人の指摘や治療法はあまり役に立たないようだ。それよりも事故の精神の領国を富ましめるのが根本的対症療法である。言語共同体が生み出してきた言語作品をどこまで深く読み、書き手の精神の劇を、自分のものとして体験して心の内側をよく耕す。ここにすべてがかかっていると自省している」と書いています。 なるほど。精神の領国を富ましむる云々は別にして、先述の病名と具体的症状の面白いこと面白いこと。全部私の症状ではあります。 余談です。文章読本は谷崎潤一郎、丸谷才一のものを読んだことがあります。川端康成や三島由紀夫、菊池寛、伊藤整のそれぞれが執筆のものも。調べたらまだまだありそうです。ただ、個人的には作家の書いた読本は難しく、あまり参考にはならないと思います。川端康成は小説自体を読むほうが勉強になる。参考にするなら、新聞記者の文章を旨とするのがよいと思います。センテンスが短く、単刀直入です。作家の名文に比べ、文学的味わいは劣るところのあるものの、総じて明快。スマートです。記者の随筆等、見つけたら読むよう、心がけています。写真は井上の本です。今日の類語「ストイック」 節制、節度、倹しい、質素、慎ましい、慎み深い、謙虚、恭しい、遠慮深い、低姿勢、腰が低い、控えめ、奇特、殊勝、神妙、しおらしい、健気、涙ぐましい 「倹しい」は「つましい」と読みます。列記したものはそれぞれストイックとは違う意味を持つようです。一番近いのは節制と涙ぐましい(努力)でしょうか。今日の一句暴風がミモザを打ちぬ島の道背戸間に驟雨を集め流れゆくミモザ垂る驟雨のせいも恨み無し満開のミモザの色や風を染む庭ミモザ家主の心透けて見え鄙に咲くミモザを手折る乙女あり今日のラン5km今日の酒冷酒2合 白波お湯割り2杯今日の写真は父の庭に咲く白木蓮の全景です。花弁が早くも腐り始めました。もう一枚はまさに薹の立った蕗の薹。拙宅裏庭です。
2019年03月11日
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平成31年3月5日(火) 午前4時半起床。晴れ。未明の外気温4℃。写真は今朝に取り付いた本です。帝政ロシア、ロマノフ王朝の女帝が伝記。図書館の書架で見つけて借りたのでした。一昨年の4月、東京の森美術館でエルミタージュ展をやっていた折、彼女の肖像を見たことがあります。その印象が潜在意識にあったのでしょう。世界史を知らぬ杣夫です。早く追いつかなければなりません。思い立ったが吉日、いい機会になりました。未だ手に取ったばかりですが、早くも彼女の乱れた私生活が始まりました。楽しみです。何せ愛人10人、関係を持った男はざっと100人以上。 この本、昭和56年に初版です。40年近く前の出版。そのせいか、文字が小さい。やっつけるのに骨が折れそうです。 出勤途中、昨日の高菜を妻の友人宅へ届けました。そこの奥さんはW子といいます。高校時代、妻と同級生だったとのこと。結婚し3人の娘さんを育てました。ピアノの教師です。ブツを下ろしたら笑顔の礼を言われ、私のツーシーター4駆を見送ってくれました。辻を曲がる時、ルームミラーに猶彼女が佇んでこちらを見ている姿を認めました。勃然、徒然草の32段「九月廿日のころ」を思い出しました。「かやうの事は、ただ、朝夕の心づかひによるべし」ではあります。目元の涼しい人妻、朝から気分がよくなりました。 仕事は終日会議。弊社で一番大きい会議室に缶詰でした。出番は無し。午後、眠くなってはイカンということで腹の膨れないカロメイ(カロリーメイトの略)2本と野菜ジュースのみ。 夕刻、真っ直ぐ帰宅。玄関を開けたら、紙の箱が幾つも。妻が雛人形を片付けたようでした。屋根裏部屋に運び上げました。こうしておけばいいことがあるかな。 空きっ腹を抱えて走りました。カメラン。以下の写真はその折りにであった動物や花の類いです。1枚目はNのTやん夫婦の連れた柴犬ハナ。お利口さんです。 F工業の鉄工現場から走り出てきたニャロメです。もう1匹キジトラがいたのですが、今日はなかなか近寄ってくれませんでした。 Tさん宅の前に咲いたユキヤナギです。 接写してみました。一輪一輪も絶妙。 直ぐ近くにM・Tさん宅の空き家があります。彼女は10年ほど前にご主人を亡くした後、間を置かず老人ホームに入所。誰も住んでいません。水仙だけが毎年この通り、綺麗な花を咲かせます。 帰宅して風呂。夕食を食べた後は本の続き。ノンアルなので頁が進みました。今日の類語「吉日」 佳日、好日、凶日、悪日、厄日、日柄 類語辞典にはこの項に六曜の大安、仏滅等が並んでいました。今日の一句ハゲ吸いの椀を啜りて妻の笑む妻の肩揉みてぞ判る苦労なり今日のラン5km今日の酒ノン今日の写真はトラです。朝、出勤前にブラシング。彼はこれが好きなんです。おーよしよし、お前が一番だ。彼も撫でる私も至福の時。
2019年03月05日
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平成31年3月4日(月) 午前4時起床。夜来の雨は上がりました。未明の外気温9℃。玄関の雛人形を見て今日が4日。早く片付けないと、という思いになりました。親の心ではあります。 さて、明日から難儀の大会議が金曜まで続きます。世間一般、株主総会の開催は概ね6月の最終営業日ですが、弊社には年4回あります。そのうちの最も重要な位置を占めるのが今回です。大会議が終わると翌週から小会議。終了は再来週となります。万事抜かりなくいきたいものです。写真はそのこととは全く関係ありません。夜の明けるまでページを捲った本です。「世界図書館遺産 壮麗なるクラシックライブラリー23選」ジャック・ボセ著、遠藤ゆかり訳、創元社。昨年6月の朝日新聞読書面に紹介されました。手に取って見たかったのですが7ラー強。佐伯の図書館が購入するのを待っていました。 序文に図書館というものはシュメールの時代からあったこと(当時は粘土板)、古代ギリシャには本の市場や私設・公共、それぞれの図書館が存在したこと(勿論この時代ですからパピルス、紙の発明は時代が下がります)、ヘレニズム時代にはエジプトにアレクサンドリア図書館という世界最大のものがあったが家事で消失したこと、なんぞが認めてありました。11世紀以降は修道院が図書館の主役となり、宗教改革を境、知の拠点は大学へ。平行して王朝も図書館を設け・・・。図書館の概史が判りましいた。続けて著者は、近い将来、デジタル化が進み、自宅が閲覧室になると断じます。それをして、この本を刊行した目的の一つ、ノスタルジーに満ちた図書館の存在を懐かしむことになると結んでいます。この感じ、よいです。最後に「何世紀もの間続いてきた図書館の活動が様々な出来事とつながって、一つの現実が目の前に現れる魅力」を語っています。以下に引用します。「1995年、アメリカの作家ニコラス・バスベインズが1914年に出版された3巻本を探していた。その数年後、彼はたまたま行ったボストン・アシニウム(ボストンの公共図書館)で、地下の棚にその本が放置されているのを発見した。本は開かれた様子がなく、袋とじの頁も切られていなかった。記録を見る限り、一度も貸し出されていないようだった。彼は思わず声を上げた。『(ボストン・アシニウムは)いったい誰のために、この本を買ったんだろう。いまから85年も前に』。すると、司書はこういった。「バスベインズ先生。先生のために買ったんです」うーん、いい話です。 本の中身は、世界各国の有名図書館を来歴・由来と写真で解説。どの図書館も素晴らしい。次の写真はその中の一つ、アイルランド・ダブリンのトリニティ・カレッジ図書館です。 年間20万人の観光客が訪れるとのこと。「ケルズの書」を見るためだそうです。その本、知りませんでした。8世紀に制作された聖書の手写本だそうで、アイルランドの国宝とのこと。世界で最も美しい本と呼ばれているそうです。それをして、数年前訪ねた東洋文庫のモリソンコレクションを思い出しました。懐かしい。 戻ります。トリニティ・カレッジは1592年に創設とのこと。書架に並ぶ一冊一冊には何が書いてあるのだろう、誰が書いたのだろう、電灯のない時代、燭下に認めたその人の人生とはいかばかりか。そんなことを想像してみるとロマンです。 余談です。トリニティ・カレッジは大学・研究機関の総称だそうです。アイルランドのダブリン大学はイギリスのケンブリッジ、オックスフォードと並ぶ名門だそう。どういう関係があるのかわかりませんが、拙宅の薪ストーブはトリニティという機種名です。加えてアイルランド製。なんだか嬉しさがこみ上げてきました。 話が長くなりました。閑話休題、午後3時を過ぎてポカ休。高血圧の薬が心許なくなっていました。S内科に突っ込みました。先生は相変わらず。日常の話をしただけでサヨナラ。次の写真は待合室に飾ってあった雛人形です。兎でした。多分、先生の奥さんが手作り。支払いを待っていたらグリーングラスのママに話しかけられました。カラオケなし、日本酒充実のスナックです。もう何年も訪ねていません。彼女は風邪気味とのこと。1月の中旬以来、店を休むことが多かったと話しました。もう一人、女性に話しかけられました。父がホームセイフを販売していた頃のお客さんでした。私を息子と知っていて声を掛けてくれました。世の中は狭い。 隣の薬局で2ヶ月分の錠剤を受け取り、真っ直ぐ帰宅。走ろうか、それとも自転車の練習をしようか。迷っていたら帰ってきた妻曰く「あなた、高菜が闌けそうよ。今から収穫し、誰かにあげて頂戴」 庖丁を持ちました。次の写真、どうですか、この緑。 袋に詰め込んで軽トラの荷台に載せました。誰に持っていこうか。釧路まで配達は無理だし、名古屋も遠いし。 風呂を浴びての夕食は鶏飯でした。炊き込みご飯とハゲの吸い物。アルコールには手を付けませんでした。最前も書きましたが、明日から大会議です。赤ら顔をしていては恥ずかしい。笑われますから。 ということで目が硬く、夜更けまで読書。強の類語「万事」 あらゆる、有りとあらゆる、有らん限り、有りっ丈、何でも彼んでも、何も彼も、根掘り葉掘り、一から十まで、何事も 万事抜かりなしが一番ですが、なかなかそうはいきません。 今日の一句爛漫に青葉の色や高菜切る今日のランなし今日の酒ノン今日の写真は一昨日、あまざけ工場「麹の杜」の鏡割りです。友人のFが撮したものをくれました。樽の中も勿論あまざけです。日本初のあまざけ鏡割り。
2019年03月04日
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平成31年2月28日(木) 午前4時起床。曇りのち晴れ。未明の外気温6℃。 午前中、株主代表の集まる前座会議。今年度の事業計画を終えるために議決を頂かなくてはいけません。幾つか質問がありましたが、部下たちが上手く答えてくれました。午後は大会議に備えたボードミーティング。写真は昼に食べたおにぎりです。 このところ、この手のコンビニ商品で済ますことが多いです。理由があります。先日、妻に某学校からTELあり、急に教師1名不如意、1ヶ月、助っ人をお願いできないか、との依頼でした。旧知の友人を通じての頼みでした。断ること能わず。而して朝、私と同じ時刻に家を出ます。負担軽減ということで最前の仕儀、弁当なしとなっています。次の写真はnanakoカードと今日のレシートです。野菜飲料1本無料引換券をゲット。 1時間早く会社を後に。ポカ休を取りました。いつもの床屋はこのところ午後5時に店を閉めます。天井の薄い人には申し訳ないんですが、ここ数日、髪のボサボサが気になって、どうしても今日中にサッパリしたくなりました。1,000円カットに突っ込みました。15分で終わり。安上がりです。 帰宅してランの格好に。着替えました。走り始めて直ぐ、大分クボタに勤務するKのM坊と行き遇わせました。AのSちゃん宅の倉庫横でトラクターと格闘していました。ロータリーのベアリングと爪の交換でした。私のトラクターも爪が減っていました。取り替えの価格を尋ねると、50~70ラーとのこと。35ラーくらいからあるそうですが、安物買いの銭失い、直ぐすり減ってしまうそうです。でも拙宅菜園用。それで構わない。彼に頼もうかと思いましたが、思いとどまりました。大分井関、KのS君に少しの義理があります。それを話し、礼を言って別れました。長話ではありませんでしたが、彼との時間になんとなく走る気持ちが失せました。1km行かないところで折れ、くるりUターン。途中、空き家となったTのMさん宅に1本ある甘夏の木から二つを泥棒。次の写真はそれと拙宅の木に生ったポンカン、合計4個です。 夕食はかしわのぶつ切りが入った鍋。水菜てんこ盛りでした。 さて、木曜日ともなると、書くことに窮してきます。手に取った本をしてのあれこれを。 常盤新平「コラムで読むアメリカ」旺文社文庫。図書館で借りた本が底を突いたので、随分前、ブックオフで購入の100円本。作者が50年近く前のアメリカを旅行した折の雑文(エッセイなのですが、本人の後書きに雑文とありますから)を纏めて掲載してあります。「Ⅳ 70年代に何が起こったか」の項に「十代の百科事典」という小見出しがあり、その文中に懐かしい辞典の名前を見つけました。ランダム・ハウス英語辞典(Random House Dictionary of the English Language)です。ランダムハウスはアメリカの大手出版社です。私、その名を聞いたことがあります。大学の教養時代、英語教師がこれから英語を学ぼうとする者はこれくらいの辞典を1冊持つべきだと力説、ランダムハウス英和大辞典を紹介したのです。先の英語辞典の日本語訳です。クラ館(クラーク会館の略)の大学生協にありました。A4の2分冊。厚さは併せて15cmほどあったでしょうか。価格は20ラーほどだったかと。結局、買わず終い。欲しかったのですが1万円を超す買い物は学生に重荷。仮に購入しても、猫に小判豚に真珠。枕か、漬物の重石にしかならなかったはず。今思えば、買わなくてよかった。ちなみに今、ヤフオクを覗いたら1.5ラーほどの値段でした。だらだら書きました。戻ります。常盤新平の述によると、そのランダムハウス社が百科事典を出したとのこと。重さ5Kg、2,856頁、300万語、図版13,800。ブリタニカのそれは有名ですが、これは知りませんでした。英和辞典よりこちらの方に惹かれます。手に取ってみたいです。今日の類語「雑文」 俗文、駄文、拙文、悪文、難文、迷文、名文、達文、美文 文章にも色々あります。美文調というと高山樗牛が思い浮かびます。高校の折、国語教師の徳永直先生に「滝口入道」を紹介され、その文調を真似た日記を書いたことがあります。以下はその冒頭が一文です。「やがて來こむ壽永の秋の哀れ、治承の春の樂みに知る由もなく、六歳の後に昔の夢を辿りて、直衣の袖を絞りし人々には、今宵の歡曾も中々に忘られぬ思寢の涙なるべし」今日の一句寒戻り鳶の高し梅の散る白酒のまだかまだかと未だ二月今日のラン1km今日の酒冷酒1合5勺 ウイちゃん1ショット今日の写真は拙宅庭の今3枚です。1枚目は早咲きの桜。名を知りません。バックが曇天なのではっきりしません。接写してみました。うん、いい感じです。こちらは水仙の蕾。これからです。おまけ、裏庭の蕗の薹。坂本直行の作品、六花亭の包装紙然り。
2019年02月28日
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