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2003.12.04
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カテゴリ: その他の読書録




 書名から分かるとおり、「 イエスタデイ・ワンス・モア 」の続編。
 30年前にタイムスリップし、1959年の東京に生きる主人公が、6年後に、来日するビートルズを父親が殺そうとするというのを知って、それをふせぐべく、1966年にタイムトラベルして……。というSF仕立ての小説。青春小説であり、風俗小説でもある。
 ビートルズが滞在していた間の日本がどうだったかが描かれている。
 重要なのは、「あの時」を描くことなのだ。
 主人公が物怖じせず、妥協しないことに驚く。
 たとえば、デパートでジャケットを買うと、値段は「一万一千三百円」と書いてある。1966年に一万円以上するジャケットを躊躇せずに買うのだ。そのすぐ後に、「公務員の初任給は二万三千円ちょっとよ」というせりふがある。
 身なりには金を惜しまないのだ。
 ポール殺害を命じられたのが誰か、というのは途中で読めた。それでもおもしろいことにかわりはない。
 洗練された都会の感性にあふれた小説である。
 なお、父親が自分のことを「愚弟」という場面がある(p174)が、「愚弟」というのは「私の弟」と意味で使うか、あるいは年長者に対して自分をさしていう言葉。





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Last updated  2005.04.01 21:24:47
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