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2006.09.24
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先日 ちょっと書いたが、講談社「大衆文学大系8」(1971年11月)所収の松田竹の嶋人「黒駒の勝蔵」を読んだ。
 次郎長もので悪役で出てくる男。
 こちらを主人公にしたものには、ショーケン主役の「 風の中のあいつ VOL.1 ◆20%OFF!風の中のあいつ 」がある。
 青春時代劇で、けっこう面白かった。
 さて、この「黒駒の勝蔵」だが、かなりの長編で、なんと、この「大衆文学大家」には、途中までしか納められていない。博徒から勤王の志士となって京に上って、さあこれから、というところまで。あれあれ、このあとどうなったんだ。
 実地取材もしていて、「紬の文吉」は「津向《つむき》」にすんでいたから「津向の文吉」の訛伝だろう、などと、実証的なことも書いている。その一方で、近藤勇が、新徴組として甲州にいた、と、首をかしげるような場面もある。
 勝蔵が主人公で、勤王派ということで、次郎長や、地元の対立する博徒は佐幕派ということになっている。当時の博徒に、そんな意識があったのだろうか。
 歴史的には、勝蔵は、赤報隊に入り、新政府軍に使い捨てにされ、処刑されてしまうのだ。

 勝蔵が勤王に傾くきっかけを作るのは、武藤藤太という人物である。
 甲州の武藤。全日本プロレスの武藤社長の縁者?

 漢語に和語を当てる表記もいろいろ。
 「白地《あからさま》に」、「清淡《すっきり》」、「焦燥《あせ》る」、「慰撫《なだ》める」はわかるが、「敦圉《いきご》んだ」は、見慣れない用法。辞書を引いてみたが、「敦圉」という語はないようだった。
 「嬋妍《あでやか》」「纏頭《はな》」などは、漢語の知識が豊富でないと思い浮かばないよう法では。

 音読みで和語を表記した例としては「迂路《うろ》つく」、音読み訓読み混合では「痴乎褒乎《ちやほや》」が目についた。

 「言質」には「げんしち」とルビが振ってあった。昔はこう読んだと、何かで読んだ記憶がある。

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Last updated  2006.09.24 23:04:52
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