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2009.02.18
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カテゴリ: 欧米露の本
初恋

 有名な小説だが初めて読んだ。
 中年男性が、自分の初恋を思い出して記したもの、という体裁になっている。
 それを人に読ませたということなのだろうが、読んだ人の感想があるわけではない。

 年上の女性への初恋と、その女性の恋人を知った時の衝撃。その後の複雑な思い。
 印象的な物語ではある。
 19世紀のロシアの貴族の生活というのがどういうものなのかさっぱり想像がつかないので映像としては浮かんでこない。
 作者が詩人であることからすると、おそらく、詩的な文章を味わう小説なのだろう。

 岩波文庫は表紙に紹介文が書いてあるのだが、そこではっきりとネタバレになってしまっている。主人公が衝撃を受けるところはさほど重要ではないということなのだろうか。

 読んだのは、1933年4月15日第1刷、1960年8月5日第14刷改版、1995年7月15日第64刷のもの。
 もう70年以上前の訳なのだ。
 やや古くは感じるが、自然な訳文だ。
 「弄媚女《コケット》」(p71)は訳者の造語だろうか。
 「痙攣的《けいれんてき》に」(p88)は珍しい表現だ。「痙攣しながら」ではなく「痙攣的に」と訳したくなるような原文なのだろうか。


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Last updated  2009.02.18 09:45:38
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