The Life Style in The New Millennium

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2004.01.03
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5年ほど前に会ったY君の話です。
当時、サラリーマンを辞めて商売を
始めたばかりの私に対して、Y君は
すでに有名企業の取締役でした。
同い年の私に対して、彼は、
憎たらしいほどの自信をギラギラさせて言いました。
「私に追いついてください。追いつけるものなら・・・」
こんなY君の就職活動時代の話です。

大学卒業を控えた頃の
Y君は体力には絶対の自信がありました。
でも、勉強には全然自信ありません。
とりあえず、三流大学は卒業できそうですが
問題は就職です。
家に帰ると、お父さんは酒で赤くなった顔で。
「毎日、新聞の証券欄に社名が載る会社に入れ。
入学試験は勉強だが、就職試験は情熱があれば
何とかなるはず」
「オヤジの時代とは違うよ」
Y君は逃げるように自分の部屋に飛び込みます。
とは言え、
昭和30年代に大学を卒業して
大手新聞の記者になったお父さんには、
どうしても気が引けます。
実はY君、どうしても入社したい会社がありました。
Sという外食チェーンです。
会社説明会で社長の話を聞いて、
「これだ」
と思ったのです。
当時、5つしか店を持っていない小さな外食チェーンに
賭けたいと思ったのです。
「この社長の会社なら、きっと新聞の証券欄に、
毎日、社名の載る会社になる」
そう思って入社試験を受けたのですが、
あえなく不合格。
しょんぼりしていると、息子の様子が変だと
思ったのでしょう。お父さんが、また真っ赤な顔で。
「本当のこと、教えてやろうか。
ワシは、今でこそデスクと呼ばれて
社内で威張っているが
入社試験は落ちた。貧乏で
アルバイトばっかりで勉強なんか
できなかったからな。
それでも、新聞記者になりたいからな。
ワシ、新聞社の前で座り込みした。
1週間くらいたった日。
当時のデスクが、ワシの肩を叩いた。
天丼を食べさせてくれた。
それで、教えてくれた。
どうしても、この会社に
入りたいならロシア語をマスターして
来年来い。
ワシは、その言葉に賭けた・・・
それから、1年、必死で
ロシア語を勉強した。
若い頃、5年間ほど、ソ連に飛ばされたりしたが
夢は果たした・・・」
その話を聞いたY君。
翌日から、志望する外食チェーンの
受付で朝9時から社長が出社するのを
待つことにしました。ガードマンに
追い出されたりしたこともありましたが
「一度でいい、あの社長会うまでは・・・」
Y君は意地になって毎朝受付の所に行きました。
1週間2週間過ぎても社長に会えません。
なんと1ヶ月ほど過ぎた日、
Y君はやっと社長に会わせてもらえました。
社長室に通された彼は、
この会社を志望した理由を一生懸命に話して
「情熱だけは負けません」
と締めくくりました。
このY君は、10年後、同期では
一番早く27歳でこの会社の取締役になりました。
そして、この会社はY君入社15年目のある日、
新聞の証券欄に社名を載せました。





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Last updated  2015.08.29 10:39:51
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