表具師 坂上加麗堂
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昨夜、仕事をしていると、ポタポタ水の落ちる音が・・・。音をたどると、なんと、いちばん奥の壁際から水が・・・。今朝、水道屋さんにTEL・・・。ところが、来てくれたのは、夕方 遅いっ!!私の家は一階が仕事部屋で、二階に台所や風呂など水周りが集中しています。なので、一階の天井裏と二階の床下 つまり、一階と二階の間に配管が通っています。水道屋さんが、流し台の前の 床下収納庫をはずし、照明をあて 覗きこむと・・・「わっ!!!」「えっ!何ですか?」「坂上さん、えらい事になってます。」「どうなんです?」「湖になってます!」「・・・・・・・。」二階の床下からでは、作業が困難なため、一階の天井に穴を開け水を抜き、作業をするとかで、その場所は、物置にしている所。明日の工事に備え、置いてある物の移動です。運び出すにつれ、次第に 状況が見えてきます。仮張り(パネルのような物)は無事。三軒幅の鳥の子(和紙)がアウト!額は無事で、屏風が・・・。屏風のほとんどは 柿渋を塗った和紙で包んであります。これは、昔の人の知恵で防水&防虫の効果があるそうですが・・・はたして大丈夫か 開けるのが恐いような・・・。でも、あの状況にして、被災は意外と少なく、不幸中の幸い。今も、ポチャッ ポチャッ と 水が落ちる 不気味な音が響いています。天井の板 一枚の上は 湖 !スリル満点の一夜です。
2007年01月11日
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