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2008.10.10
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カテゴリ: TV・映画・演劇
天王洲アイル この日記の登場人物
 昨日ニコライは、天王洲アイルに行ってきた♪
 横浜線で東神奈川に出る途中、
 ウサギのちゃんちゃんこを着た 若いオネエサン たち、
 三人も見かけてしまった! ニコライとお揃いだね♪
 うっしっしー、やっぱり流行ってるんだねぇ♪
 あとは、フリンジブーツだな。



さて、 ニコライは、なんで天王洲アイルに行ったんだ
って?んんー・・・
キミ、ニコライが、オサレっぽいオフィス街に登場するのは怪しいってことかぃ?
失礼な!初めてじゃないんだよ、でも、ここ8年行かなかったら、
知らん新しい電車が通っていた!
「りんかい」なんとかって地下鉄 みたいの。
大井町で乗り換えたんだが、地中深過ぎて、予定の電車に間に合わなかったじゃないか!

そう、それで、何の為に行ったかというと・・・
コレ↓観に行ったんだよ。
KEAN~キーン
エドモンド・キーンっていう、19世紀初頭に実在した英国の舞台役者の話。
もとは、デュマの『キーン、或いは狂気か天才』とかいうお芝居らしいのだが、
それを、サルトルが脚色し直した脚本に基づいた舞台だよ。
役者という存在自体が、実存主義の題材としてはピッタシだよね。

さて、その舞台を、市村正親主演でやっている。
それを、ニコライは、ママリン・ノンチャン・ウニやんと観に行った。
のだが・・・
幕が上がる前に、ママリンが、このお話のアウトラインを語ったのだが、
ママリンの記憶は、 滝沢修(=エドモンド・キーン)主演 のだったんだよ。
ママリンの話で、ウニやんの期待は膨らみ過ぎてしまった。
だって、ママリンの話と今回の市村キーンがあまりに違うんで、
家に帰って調べたんだよ、そしたら↓
「民芸『狂気と天才』は、村山知義演出、主演は滝沢修」 って書いてあった。
そりゃ、そんなスゴイのと比べたら・・・
詳しくはこの方のサイトを→■ 1963年9月22日の日記

市村キーンはハッキリ言って「どたばた喜劇」だった。
キーンの舞台役者という道化師的な心情がクローズアップされ過ぎで、
でも、これは 19世紀初頭の話 なんだよ、、、
時代錯誤な感じがした。
サルトルが、 19世紀初頭という時代設定のままでキーンを描いた 理由は、
もっと違うところにあるんじゃないのか?と。

これは、役者の問題というより、演出家の脚本理解の問題かも。
あるいは、市村座長の、舞台となっている時代や哲学的な事柄についての
勉強不足に起因するのではないか?と思う。
産業革命から半世紀経ってる、アメリカ独立後の、フランス革命後の英国なんだよ。
19世紀初頭には、もはや階級社会のヒエラルキーが歪んでいて、
血筋というプライドのみに自尊心を支えられた上流社会の人々の虚栄と、
個人の才能で成り上がった人物の近代的自我・・・
そんな人間存在を問うシリアスな話を想定していただけに、
部分部分で大いに笑ったが、果たして、それで良かったのか?
という、納得いかない舞台であった。

ウニやんとしては、そういう感想を持ったらしいのだが、
新聞評は、ベタボメだったらしい。
「19世紀初頭の舞台俳優を主役にしたお芝居である必然性が
 全く感じられない、そんな舞台だった。」
(ウニやん評)
辛口過ぎますかねぇ?
格調高いシェークスピアの台詞がちりばめられながら、
残念ながら、人間存在を問うドラマではなく、
三角関係の愛と嫉妬と・・・ってな底の浅いドラマになっていたのだよね。

市村正親は、来年はゴッホを主人公にした『炎の人』を演ずる予定。
この演目も滝沢修の代表作。踏襲しているのだねぇ。
ゴッホもコメディになっちゃうのかしら~。





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Last updated  2008.10.10 20:14:54
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