今が生死

今が生死

2007.02.04
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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 世界平和
2月2-4日に東京高田馬場の国境なき医師団事務所で行われた研修会に参加して今帰って来たところである。参加者は17人で、医師7人、ナース4人、事務者5人、主婦1人、男性9人、女性8人の内訳であった。3日間、講義は勿論、日常会話も全て英語で、参加者は殆ど英語ペラペラだったが男性医師5人だけがペラペラではなかった。医師7人中5人が男性で2人が女性だったが2人の女性は他の参加者同様ペラペラだったが、どうしたことか5人の男性医師のみが若干英語力に問題があった。その中でこの私が少しはましな方だったのだから、男性医師というものは語学習得は困難なのかと思った。その5人の卒業大学は、東大、京大、北大、新潟大、京都府立医大で、入学の時は英語もかなり勉強したのだと思うが、今回は女性群と事務の男性はペラペラなのに5人はつかえつかえで目だってしまった。
皆さんアフリカなどに行って医療や救援活動をしたい人ばかりで、生き生きとしており、私のようにシュバイツアーがそうしたから自分も義務で行きたいといった感じの古い重苦しい人はいなかった。そういうことが好きでしょうがないといった感じの人たちばかりで、世の中にはいればいるものだと思った。義務感で行きたいと思っていた私は恥ずかしいと思った。しかし少し見方を変えてみると、インターネットで募集し、東京、大阪その他で説明会を開いて参加者を募った割には、全国からたった17人しか集まらなかったのはそういう人はそれほど多くいなかったということだと思う。
今回の研修で強く感じたのは、そういう所では医師、看護師などが重要な役割を果たすものと思っていたが、実際はロジスティシャンと呼ばれる事務職の方がさらに重要な役割をはたしていることが分かった。団員の健康管理から、現地の食料や診療所の建設(テント)、運搬、予防接種の手配、医師や看護師の配置など全てに関っており、現地の人を指導しての様々な活動は彼らの真骨頂を示せるもので誇り高い職業だと思った。研修会であるロジスティシャンの活動報告を聴いた。彼はコンピューター販売会社で営業成績も優秀だったが感ずる所あり、転職してロジスティシャンになったが、今は最高の仕事をしているとの実感があり、幸せだと語ってくれた。なによりも、現地人も含め仕事仲間が心から尊敬できることは以前の会社ではなかったことだと語っていた。
英語力不足の5人の男性医師の内3人は目前に定年を控えている人たちだった。若手の医師は「定年後がこういう仕事にはぴったりだと思いますが私は定年までかなりあるので待ちきれなくてきました」と言っていた。定年になればなったでまた色々問題もあり、定年後ならベストと言うわけでもないと思うが、年取ってもその心があることをよしとして、思いを秘めて老人同士、高田の馬場の飲み屋で静かに飲んだ。この内何人が実際に行けるだろうかと思った。星ハート





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Last updated  2007.02.06 13:24:10
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