今が生死

今が生死

2008.10.31
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カテゴリ: 読書
マザーテレサは1979年にノーベル平和賞を頂いたが、その前後には世界を股にかけて交友を広めており、英国のサッチャー首相やアメリカのヒラリイ・クリントン上院議員、ダイアナ皇太子妃など世界の超有名な人と面会している。

マザーテレサとお会いしなければ一流人と見なされないという風潮があり、世界中の指導者が彼女に会いたがっていたし、巨額な寄付もしてくれた。彼女の行動と確信からすれば当然のことと思われた。

ところが、健康を害しながらも活動を続けていた彼女の晩年(84歳)、イギリスのチャンネル4のテレビ局が、1994年11月8日に30分番組でテレサは人を救うよりも有名人と会うのが好きだったとか、ほらを吹いてお金を集めたとか、集めた金で病院を作るよりも巨額な金を修道院に使ってしまったとか、独裁者を支援したとかの悪口を放送した。

彼女を神のように崇めていた人たちにとっては驚天動地の出来事で、テレビ局に抗議が殺到したが、謝罪がなく、それを契機に彼女に対する批判があちこちから湧き上がった。

人間完璧な人はいない。またもし完璧だったとしても、批判のない人はいないと思う。神の境地に近い彼女も晩年になって大きな批判にさらされたが、びくともしなかった。

いい評判を得るために活動していたのなら、評判が悪くなったら怒るだろうし、もう止めたとなるだろうが、評判のために活動していたのではないので、平気でいられた。

彼女を崇める人は圧倒的に多いが、けなす人もいる。けなされてもおたおたしないで自分の決められた道を堂々と歩んでいける人間になりたいと思う。





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Last updated  2008.10.31 21:11:58
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