今が生死

今が生死

2008.11.01
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カテゴリ: 読書
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これは熊本の友人が送ってくれたハイビスカスの花である。今日池田清彦氏の「遺伝子がわかる」という本を買ってきたので、その中であまり知られていなかったと思われる点を紹介する。

オーストリアの修道士メンデル(1822-1884年)が修道院の庭で足掛け8年エンドウの交配実験をくりかえして遺伝の法則を発見(1865年)したのは133年前とかなり最近のことである。

それまではメンデルと同時代人で進化論で有名なダーウィン(1809-1882年)を含め、当時の科学者は、ほとんど両親から由来した性質は子の中でまじりあって遺伝するという、混合遺伝を信じていた。父から半分、母から半分遺伝子をもらって子供は生まれてくると信じられていたのである。

そのような中で遺伝子の優劣の法則、分離の法則、独立の法則を見つけたメンデルは修道士ながら、すごい秀才だと思った。

以来遺伝子の研究は目覚ましいが、単一のDNAの断片に背を高くする遺伝子とか、頭をよくする遺伝子とかはないとのことである。このDNAは美人になるDNA、これはある病気になり易いDNAとうふうなものは存在しなくて、遺伝形式はもっと微妙で複雑とのことである。

私たち一人一人は様々な性質を有しているが、それは親からきわめて微妙な様式で遺伝されたもので、子供達にもきわめて複雑な様式で遺伝されていくとのことである。

最初にメンデルが見つけた遺伝の法則は極めて単純なものだったが、人間の形質はエンドウの何百倍もあり、極めて複雑なものだと思う。ダーウィンの進化論ではないが、人類が持っている良い性質をよい環境の中でよく子孫につなげてもらいたいと願っている。そして悪い形質はカット出来ればよいと考える。





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Last updated  2008.11.01 22:00:40
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