今が生死

今が生死

2010.01.05
XML
カテゴリ: 付き合い
昨年のクリスマスイブの当直の日に自殺未遂で救急車で運ばれてきた男性も元気になり近く退院の予定である。

昨日身の上話をお聞きした。子供は4人おり、末っ子が4歳の時離婚したが、4人の子供は祖父母に育ててもらったがお金は全部自分が寝る時間も惜しんでトラックの運転などで働いて子供たちにつぎ込んできたとのことである。

食べたいものも着たいものも我慢して子供たちのために働いてきたのに今このような目にあうのはどうしてだか分からないとのことだった。2年前に家のローンが払えなくなったときに長男に助力を求めたが返事がなかった。丁度長男の会社が長男の働いている工場を閉鎖する時で、タイミングが悪かったのかもしれないが、以後その家は競売にかけられ、自分の住む家がなくなって車の中で生活することになったのだという。

そうなってからも家庭を持っている4人の子供たちから何の援助も得られなかったという。ハローワークには何度も足を運んだが仕事は与えてもらえなかった。

この状況の中で死にたいと思っても無理はないと思う。「今考えても子供たちのために働いてはきたが、子供達に何も悪いことはしてこなかった思う」とおっしゃっていた。この状況に置かれたら私も死にたくなったと思う。

今の世の中どうなっているのかと思う。病院には誰一人お見舞いにも来ない。悲しいことだ。
病院のソーシャルワーカーの尽力でこの方は生活保護がもらえそうだが、昨日はっきり言っていた。「もらえてからも職探しは続ける。そして何時かはきっと社会に恩返しするつもりだ」と。

子供さん達には子供さんたちの言い分があるのだと思うが、親子の絆は何物にも代えられないものだと思う。大金を出してくれと言っているのではない。それぞれの家庭の家計が苦しいのも知っている。でも苦しければ苦しいなりに、気持ちだけでも温かい言葉をかけてやれないものなのだろうか。心からお願い申し上げる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.01.05 22:22:21
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: