今が生死

今が生死

2010.01.31
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カテゴリ: 仕事


「人生はカレーライス」の中の一話である。20歳代の終わり頃、入社して数年が経ち、営業部内での成績もいい方だったので慢心していた部分もあったのか仕事で大きなミスをしてしまった。上司である部長と一緒に得意先を訪れ土下座までして平謝りしたが、「もう契約はできない」と言われてしまった。

帰りの駅に向かう途中、部長に「申し訳ありませんでした」と言うしかなく、今すぐ会社を辞めてお詫びすべきなのか、頭の中は混乱しきっていた。ずっと黙っていた部長は「時間は巻き戻せない。でもやり直せないことは殆どない」と言ってくれた。下を向いて歩きながら涙がこぼれてきた。意外な一言に救われた思いをしたと同時にふつふつとやる気がでてきて生き返り、5年後にその得意先から再び契約をとることが出来たとのことである。

失敗の無い人生はないと思う。誰でも大なり小なり失敗の経験があると思う。その時はあまりの失敗に取り返しが出来ないと思う。場合によっては自殺してお詫びするケースもある。周りからも様々な圧力がかかる。この部長のような方は珍しい。部長自身の責任問題になるので、その腹いせに部下を追い詰めるまで叱ることもあるだろう。

いい部長で助かった。しかしいいことを言ったものである。確かに時間は巻き戻すことは出来ない。しかし「失敗はやり直せるのだ」の言葉は部長自身の体験から出た言葉ではなかろうか。

その部下は5年かかって失敗を取り戻したとのことでその執念はすごいと思った。「失敗は取り返しができない、やり直しは出来ない」と思っている人が大半だと思うが、今すぐではなく長いスパンで考えれば何時かはやり直しが出来るのではなかろうか?

一つの失敗が引き金になり、次から次に失敗して人生の坂を転げ落ちていく人もいる。その失敗に自暴自棄になり、一生立ち直れない人もいる。この物語の主人公のように、失敗は失敗として反省し、必ずやり直して見せるの気概で仕事に挑戦していけば、何時かは取り戻せるものなので、失敗しても勇気をもって、挑戦していく気持ちで仕事に復帰してもらいたいと思う。





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Last updated  2010.01.31 22:46:52
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