今が生死

今が生死

2011.01.15
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テーマ: ニュース(100313)
カテゴリ: 政治
新内閣が発足した。与謝野経済財政相と海江田経済産業相に関心が集まっているが、ここでは江田五月法務大臣と死刑制度について論じたいと思う。江田新大臣は、人権擁護のアムネスティ議員連盟の創設時からのメンバーで、前の千葉法務大臣と同様死刑廃止論者である。

世界的には死刑廃止の風潮が強く、各国とも次々に死刑廃止に傾いているが、わが国では世論調査をすると死刑制度は存続した方がよいという意見の方が多数派である。

光市で起きた若妻殺人事件では被害者の夫が署名活動その他の活動を行い、無期懲役相当とする判決をひるがえして死刑を勝ちとって賛嘆されたりしている。

死刑廃止論は、人間の尊厳があり、いくら罪を犯した人といえ、国家として命を奪ってよい訳がなく、人が人を殺す制度はいかなる理由があっても容認することができないとして、死刑は廃止すべきであるという意見である。その代わり12~3年すると仮釈放される無期懲役の中に釈放のない終身刑を設けるなどの提案をしている。

死刑廃止反対論は残酷な事件を起こしたのだからその報いは当然受けるべきで、死刑が無くなったら凶悪犯罪が増えるだろう。また遺族の心情として自分の肉親を残酷に殺した犯人がぬくぬくと生きて生活していることに我慢できないであろうとの同情心がある。

江田法務大臣は、「民主党はかって仮釈放のない無期懲役や、死刑執行停止の法案を提出したことがあり、様々な勉強をしたい」と述べており、江田法務大臣による、現在111人いる未執行死刑囚に対して執行命令が出るか出ないかは微妙である。

凶悪犯に対しては死で報いるべきだとの考えが支配的なわが国であるが、反省を求めたり報復の気持を満たすのは死刑だけではないと思う。死ぬのは一瞬でその後を生きる苦労を思えば死刑にしてもらって幸せだと思う人もいる。死刑より、一生かけて罪を償ってもらう方法を考えていく方がよいと私は考えている。





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Last updated  2011.01.15 20:21:32
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