今が生死

今が生死

2013.01.19
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カテゴリ: 政治
アフリカ諸国への経済や技術援助が盛んんに行われており、各国企業がこぞって進出している。アルジェリアにも日本人を含む多くの外国人が働いていたが、彼らはガス田近くでイスラム武装勢力によって拉致された。アルジェリア軍は人質救出作戦と称して武装勢力への攻撃を開始し、武装勢力だけでなく人質もかなりの人数が死亡したと推察されている。

外国人を人質にして莫大な身代金を得ようとしていたと考えられるがその首謀者の経歴と思想を見てみたい。首謀者は、イスラム法研究者のアブドラ・アッサム師を信奉しているモフタル・ベルモフタル司令官(40歳)とみなされている。アルジェリア南部の砂漠を拠点とし、たばこ、盗難車、武器、薬物などの密輸収益で各地のイスラム過激派に資金援助してきた。また身代金目的の誘拐事件もしばしば起こし、数百万ドルの資金を得たこともある。

今回の事件も身代金目的だったと思われるが、銃撃戦になってしまい、犠牲者が出た。彼ら過激派の目的はイスラムを守ること、イスラムを攻撃した人達への報復、ジハードである。ジハードのためなら人を殺してもよいとされており、殺人や自爆はあちこちで起きている。

人類の願いは世界平和である。他人や他国人を殺したり、攻撃してはならない。それは人たる者の常識だと思う。それなのに過激派は、あちこちで殺人や攻撃を繰り返しており、無法状態である。イスラム国インドネシアからの留学生と親しくしていたことがあるが、個人的には人なつこくて明るく、とても集団暴徒になるような人々とは思えなかった。

彼らの思想的根拠はコーランである。私は岩波文庫で3冊に翻訳されていたコーランを読了した。その時代、つまりマホメットの時代を生き抜くに必要な様々な戒律や決まりのことが書いてあったが現在にそぐわないと思えるところもあった。原理主義者はあくまでコーランの教えに忠実に行動しようとしているが、時代はどんどん変化している。その時代に即して教えを信奉し、維持していくことが大切と思われた。





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Last updated  2013.01.20 09:51:06
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Re:武装勢力の首謀者とその思想(01/19)  
黒ネコ88  さん
、時代はどんどん変化している。その時代に即して教えを信奉し、維持していくことが大切と思われた。

~~~全くその通りかと思います。
時代に即した真理こそ、未来永劫に信じていくものかと思います。
しかし、コーランを読破されたとは、、、すごいことだと思います。 (2013.01.19 22:47:55)

Re:武装勢力の首謀者とその思想(01/19)  
イスラム教にも殺生を戒める戒律があるそうです♪( ´▽`)
彼らがやっていることはイスラム教に反することではないかと思います♪( ´▽`) (2013.01.20 08:40:17)

真理をどう受け止めるかは人間にかかっている  
楽天星no1  さん
黒ネコ88さん
コーランの「死んだ動物の肉を食べるな」は病気予防の上から真理といっていいと思いますが、その当時より時代が進んだ今、死んで冷凍保存して長期間すぎたものは食べていると思います。キリスト教でも原理主義があります。経典に忠実にとはそこに書かれていることをそっくりそのまま実行することではなく、その精神を受け継いで行くものだと思います。イスラム教で豚肉を食べない理由も勉強してみましたが、私からみると大した理由ではなく、それなら全て動物の肉は食べないにしたほうがよいと思いましたが、砂漠地帯で動物の肉を食べないと生きていけませんので豚以外の動物の肉をたべろとなっていましたが、それを言わなければイスラム諸国の食生活経済がもっと豊かでいられたのにといつも思っていました。 (2013.01.20 09:26:50)

殺生を戒める戒律  
楽天星no1  さん
幸福の科学松原 俊さん
>イスラム教にも殺生を戒める戒律があるそうです♪( ´▽

おっしゃる通りです。きちんとコーランに書いてあります。その故か個々のイスラム教徒の人は人柄がよく付き合い易いです。所が別のところにはイスラムの敵は徹底的に懲らしめよ。攻撃せよ。そのために自分が命を落としても聖戦のための死は最高のことで極楽に行けると書いてあります。イスラムの自爆テロや、破壊活動は全てこの記述から来ています。今度のこともアルジェリアに隣接するイスラム国リマにフランス軍が攻撃したのをアルジェリアもそれに加担したので、イスラムの敵であるとして大義名分を立てて武装活動を起こしたとされています。

(2013.01.20 09:41:15)

Re:イスラム武装勢力の首謀者とその思想  
にゃんた7151 さん
私は無宗教なので、感覚的によく解りませんが、友達や知り合いは様々な宗教に帰依しています。その人達は個人個人、とても善い人達ですが、宗教の話になると、途端に人が変わります。
科学者でさえ、自分の信じる宗教以外の宗教を『邪教』と呼び、「邪教を信じる者には黒い血が流れている!」と真顔で言い放ちます。
血は赤色だ(厳密に言えば、波長の関係で赤色に見える)といくら説明しても、「黒い!」の一点張りです。宗教の世界には、無宗教の人は入り込めない世界があります。
時代が変わったからと言っても、おそらく通じないでしょう。
また、宗教ほど血生臭いものはありません。宗教は人を救うのが使命ですが、宗教戦争は昔から残虐極まりなく、執念深さは時空間を越えて、幾世紀にも渡ります。
おそらく世界が平和で一つになる事はないでしょう。 (2013.01.20 10:24:46)

宗教は人を救うものか?  
楽天星no1  さん
にゃんた7151さん
[宗教は人を救うのが使命ですが、宗教戦争は昔から残虐極まりなく、執念深さは時空間を越えて、幾世紀にも渡ります]

一般的に宗教は人を救うものと思われていますが、いつ誰がそのような定義をしたのかわかりません。
マホメットはお金持ちの年上女性と結婚して商売をしている途中で洞窟みたいなところでアッラーの啓示を受けたと言って村人たちに話し始めましたが必ずしも人を救う為ではなかったと思います。
イエスキリストも階級闘争の中で貧しい者の味方として活動していた最中に捉えられ処刑されました。死後それを悼む人たちによってその活動が新約聖書にまとめられましたが人を救うためというよりその人を悼み称賛するためのものだったように思います。旧約聖書においてはなおさら人を救うものではありません。
釈迦は悟りを開きましたがそれは長年人生の目的について悩み追求してきたことに解答を得たことであり、人々を救うために広めろと言った訳ではありません。これら3代宗教以外にも世の中には一杯宗教がありますが、勧誘する時には必ず「人々を救うため」と言いますがその根拠はありません。本当のところは自分たちの仲間を増やして勢力を増し自分たちが有利になりたいのが動機です。従って宗教同士の争いは激烈です。死人の山が出ることもしばしばです。人の命は地球よりも重くどんなことがあっても尊重すると教えているのが宗教だと思ったら大間違いです。
従って世界平和のためには各宗教が定期的に集まって平和のために自分たちは何ができるかを常に討議すべきだと思っています。

だだし、上記で述べた宗教論は宗教の本質論であり、個々の信者の方々が敬虔な信仰によって自分を磨き、社会貢献しようと様々に努力なさっておられることも知っており、宗教不要論を述べたものではありません。 (2013.01.20 15:50:01)

私は教祖ではなく信者の視点で書いています  
にゃんた7151 さん
イエス・キリストもマホメットも仏陀も『教祖』と言われる人達は、後々に神格化されたものだと思っています。なので楽天星さんが言われる様に、『教祖』と言われる人達が、多くの人達を救おうと考えたとは思っていません。
むしろ私は信者の方に目を向けています。
信者の多くは困難な状況に悩み苦しみ、救いを求めて宗教に帰依するのでしょう。苦難の連続でも、「神様(仏様)が自分に試練を与えて下さっている」と思う事で、困難を困難と思わなく思います。この時点で救われています。だから信者は信心深く、自分の信じる宗教を絶対だと思います。それは逆に見れば、自分の信じる宗教以外は邪教になるのだと思います。絶対視すればするほど、他を許せなくなるでしょう。信者は救われますが、この絶対視が視野を狭くして、客観的に物事を見れなくしているのだと思います。
しかし各宗教の上層部は違います。勢力拡大の為に信者を増やそうと必死です。困っている人達や純朴な人達に声をかけ、親切にして取り込みます。上層部には邪念があると思います。
私は宗教家(上層部)に邪念がある限り、宗教家同士で話し合うのは絵に描いた餅で無理だと思っています。 (2013.01.21 09:16:16)

正にその通りだと思います  
楽天星no1  さん
にゃんた7151さん
私は宗教家(上層部)に邪念がある限り、宗教家同士で話し合うのは絵に描いた餅で無理だと思っています。
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正にその通りだと思います。イスラム法学者やその他の宗教の幹部も自分の宗派の利益や増強を考えるのではなく、地球規模で人類を救済するものが宗教であり、その役割を担わされているのが自分たちであるとの認識を心の底から持ってもらいたいと念じております。 (2013.01.21 14:15:08)

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