今が生死

今が生死

2013.01.20
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カテゴリ: 生き方
大鵬が亡くなった。家が貧乏で納豆売をして生計を助けていた背は高かったがやせ細った少年が、努力一筋で大横綱になり史上最多の優勝32回を達成した。大鵬の心の基本であり大好きの言葉は「忍」であった。人は心の上に刃を載せて生きているのである。あらゆる困難に耐え忍んで生きていかなければならないという自戒と弟子たちへの励ましの気持である。

今朝ドラで「純と愛」をしている。両親との意見の食い違い、ホテル客のトラブル、兄の離婚など次から次に主人公純に難問が襲いかかってくる。祖父のホテルの再興を夢見ているがそれもどうしょうもない父親によって売却されてしまった。いつも出口の分からない困難な状況に置かれているが夫の「愛(いとし)」に支えられながら奮闘し、それなりの結果にたどり着いている。

これらは人生そのものだと思う。思うように行かないことは一杯ある。努力がちっとも報われないこともある。いわれのない非難中傷にさらされることもある。身内の離婚や病気や死に直面することもある。強く生きよう、正しく生きようとすればするほど波風が立ってくるように思える。

それが人生だと思う。朝ドラでは純がいつも大騒ぎして泣いたり騒いだりしているが、大鵬は心の中に忍を据えて柔和な顔で世間に対してきた。あの痩せた体で、柏戸よりはるかに劣った運動能力で歴史に残る大横綱になった努力とその裏に隠された困難との戦いに、心から同情、称賛し、ご冥福をお祈り申し上げる。





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Last updated  2013.01.20 10:25:55
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