今が生死

今が生死

2013.02.02
XML
カテゴリ: 仕事
大津市でいじめによる自殺があった。大阪ではバスケのキャプテンが教師の激しい体罰を受けて自殺した。その他にも多くの人が尊い命を自ら絶っている。その結果誰が悪かったのかの責任追求はなされるが、その自殺を防ぐ手立てはなかったのか、というより根源的で重要な問題に言及しているマスコミはほとんどない。

自殺は人には言えない想像を絶する苦しみを経て決行されることが多い。その時何らかの手をさしのべることはできなかったのであろうか。
働く人を支える「労災病院」の社会的貢献の一つとして、労災病院では年中無休で電話相談を行っている。横浜労災病院(045-470-6185)では午後2時から8時まで電話相談を受けつけ、さらにメールでの相談も行っている。そのメールの担当者は勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義さんだ。山本さんは13年前からメールでの相談を一手に引き受け24時間以内に全て返信しているという。信じられないタフさに驚くと同時にその熱意に心から敬服した。

労災病院だから会社等で働く労働者でなくては相談できないのか聞いてみた。仕事上の悩みで自殺する人を救うのを目的に組織されたので、労働者が中心だが、その人を家庭で支える配偶者や祖父母、子供たちも労働者に関係する人達と言っていい。退職した人でボランテアで働いている人も勿論労働者だ。中学生、高校生、大学生も未来の労働者なのだから要するにどなたのご質問もお受けするとのことだ。山本さんは昼間は外来診療や講演活動等でとても忙しい。でも1日決算主義を掲げているのでメールにも1日以内に返信するのを基本にしている。しかも無料で相談に乗っているのだ。

24時間以内に返信するのもすごいが13年間も続けてきた情熱にも驚いている。先生の返信メールで自殺を思いとどまった人がいるかいないかは分からないが、苦しんでいる人達のために寸暇を縫って命懸けで返信を書いている先生の姿が目に浮かぶ。本当に頭が下がる。

自殺だけでなく、職場や学校での悩みや、生き方の悩み、親子関係、うつ状態など悩みならなんでも相談に乗ってくれるとのことだ。そのメールアドレスは
mental-tel@yokohamah.rofuku.go.jp 追い詰められて死ぬしかないと思いつめている人がいたらメールしてもらいたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.02.02 21:33:25
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: