今が生死

今が生死

2014.01.23
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カテゴリ: 健康
今第26回山梨県農村医学会から帰ってきたところである。私が発表した内容は「一般に認知症になったら治らないと思われており、自分も何例かに認知症の薬を投与したが殆ど効かなくて、認知症は何をしてもダメと思っていた。しかしここ2年の間にアリセプトやリバスタッチパッチの投与で少なくとも4例著明に改善して、普通の人と変わらないくらいに改善した」という報告であった。

発表後フロアから質問があり、3例目は確実に効いたと思われるが、1例目はうつ病の薬を止めてアリセプトやリバスタッチパッチを投与しているが、うつ病の薬を止めただけでも元気になることがあるので、検証が必要ではないかとの指摘があった。ご指摘はありがたいのでそのことも含めて今後検証していきたいが自分的には認知症の薬が効いたとの実感を持っている。

私の発表の前に山梨県厚生連健康管理センターの発表があり、健診に認知症検査を取り入れて希望者にタッチパネル式の認知症検査を行っているとのことだった。それによって早期発見されると治る率も上がるのではないかと思った。というのは私が経験した著効例4例は、いずれも発症2年以内で、早期だったので治りやすかったのではないかと思えたからである。発症後何年も経っていて頭の中が殆ど壊れてしまっているような状況なら効果はないのではないかと考えられる。

この学会では私の発表後、特別講演1で高相和彦先生の「ピロリをコロリ、胃の悪者をやっつけろ」と特別講演2で井上勝六先生の「美味から滋味へー和食のこころ」の講演があり、いずれも素晴らしい内容で感銘を受けた。

ところで自分の発表だが、昨夜自宅で家内に聞いてもらって練習した。制限時間が決められているので時間ばかり気にして早口で喋ったら、「もっと落ち着いて聞いている人に分かってもらえるようにゆっくり喋った方がよい。そんなに時間が気になるならスライドに書いてあることを全部読もうとしないで、要点だけにすれば時間の節約になる」と指摘してくれた。おかげで本番では時間オーバーしないで、しかも皆さんにある程度分かってもらえるように発表できたと思われ、よかった。今後も学会発表する時には、事前に予行練習として家内に聞いてもらおうと思った。





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Last updated  2014.01.23 19:43:12
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