今が生死

今が生死

2014.03.26
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カテゴリ: 政治
山梨県厚生連から平成24年度健康管理活動報告書を送って頂いた。さすが全国でも有数の健康管理施設なのでがん発見数等括目すべきデーターが沢山あった。

乳がん検診の成績では数多くの乳がんが発見されており、人間ドック受診者のうち、視触診、超音波、マンモグラフィの3検査全てを受けたグループ中の乳がん発見数は29例あったが、そのうち視触診で指摘していた症例は1例もなかった。このデーターでみる限りもっとも金と労力と時間がかかる視触診は検診には無効であることが分かるが、いまだに厚労省はそれを行うように推奨している。

数年前東北の乳がん検診グループの報告で視触診をしないと見落とされるケースがあるとのデーターが示され、それが新聞でも報道されて一層視触診重視の流れがでてきたが、見逃される例は確かにある。今回の山梨県厚生連のデーターでも、超音波検査と視触診のみのグループでの発見状況を見ると、5例が超音波のみでみつかり、1例が超音波では見つからなくて視触診で見つかった。きわめてまれなことだが、そのように発見能力の低い検査方法に多額のお金をかける意義がどれだけあるだろうかと疑問に思う。

超音波やマンモグラフィにも見落としはあるが、視触診のそれとは比較にならない。上記3種の方法全てを用いた検診で発見された乳がんで1例も視触診では指摘していなかったことは既に述べたがマンモグラフィでも18例は指摘していたが6例は見逃されていた。超音波でも18例は指摘していたが5例は見逃されていた。超音波かマンモグラフィで見逃されていたものが合計で11例もあったことを考えるとマンモグラフィと超音波両方とも行うのが最も見逃しを少なくする方法と考える。

厚労省は殆ど発見能力がない視触診に多額のお金と労力をかけるのではなく、超音波とマンモグラフィ両方行う方式を推奨すべきだと強く進言するものである。





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Last updated  2014.03.26 22:38:27
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