今が生死

今が生死

2014.09.21
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カテゴリ: 感動したこと
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Albert Schweitzer(1875~1965)アルベルト・シュバイツアー、90歳没、ノーベル平和賞受賞者

シュバイツアーは子供の時に、貧乏な家の子と豊かな家の子がいることに気づかされ、不幸な人がいるのに自分はこんなに恵まれた生活をしていていいのかと悩む。学校では小学校、中学校とも音楽以外は成績が悪く、高校の時は退学を勧告された。しかし却ってそれで発奮し、大学に入ってからは勉強して哲学博士、神学博士になる。

牧師になって宣教して歩く中で「どういう人が幸せかというと、どうしたら人類に奉仕できるかを模索し、遂にそれを発見する人である」と気づき、30歳になったら医学を学び、アフリカに行って病気で苦しむ人達を救うのだと決意する。その決意通り30歳で医学部に入学し、6年間学んだ後、38歳の時エレーナ夫人(看護師)と共にアフリカのランバネラに行き鳥小屋を改築した診療所で診療を開始した。

アフリカで診療活動をしている中で「生命への畏敬」の想念が湧いてきた。自分の生命を敬うことはもちろんだが他者(人間だけでなく他のすべての生命あるもの)の生命も自分の生命の中にあるものだと感じて敬うことが、自分つまり人間が生きると言うことだと自覚した。

人間に害を与える蚊その他の生物についてもその生命を敬うことが重要と考え、徹底して生きとし生きるものを大切にして生きてきた。それがノーベル賞につながったのだと思う。

彼の生き方と「生命への畏敬」の想念は、世界中の若者たちに大きな影響を与え、人類に奉仕する方法を模索する人達が数多く出現した。私も大学は理学部に入学していたが、彼の本を読んで、自分も同じように医師になってアフリカに行きたいと決意して大学を中退して医学部に入るべく勉強して医師になった。

シュバイツアーと私では能力や決意の度合いや生命への畏敬の度合い等が異なると思うし、使命も異なると思う。しかし、なぜ医師になったのかの原点を忘れず、人類への奉仕の方策を模索し続けて行こうと思う。






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Last updated  2014.09.21 22:58:09
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