今が生死

今が生死

2014.09.23
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カテゴリ: 仕事
私が勤めている病院の院長は水平目線が信条である。職員の集会でも話すし、医大の1年生が看護業務などの実習に来た時も必ず話している。

目線には見下げ目線、見上げ目線、水平目線がある。自分を偉いと思っている人や金持ちの人などは、ろくでもない人や貧乏人を見下してみる。自分を貧乏と思い、教養がないと思っている人は金持ちや教養がある人を見上げてみる。水平目線とは金持ち、貧乏人どこに違いがあるのだ。教養があるなしと言ったって人間に違いがある訳はない。見上げたり見下げたりしないで、どんな立場の人も全く同格であり、お互いが最高の誠意を尽くして付き合っていくことが大切と思って人を見る視線である。

これは常識ある人なら殆どの人が頭ではわかっている目線だと思うがともすれば上にずれたり、下にずれたりする。病院などでは患者さんは弱い立場である。医療関係者などは弱い立場の患者さんに対して見下げ視線になりやすいことを危惧して院長は繰り返し水平目線と言っているのだと思う。

大学病院の病院長も歴任してきた方で経歴からみると偉い人だが、水平目線で生活しているので外からみたらちっとも偉くない。白衣を脱いで歩いていたら小使いさんと間違われるかもしれない。患者さんに対しても職員に対しても全く同じ姿勢である。

医局医師の中にはプライドの高い人もいるかもしれないが、院長がそのような姿勢なので多くの職員は水平目線を心がけている。

今日は秋分の日で休日なので岡島に買い物に行きその近くの食事処"司"で昼食を食べて帰ってきた。デパートでも食事処でも、店の人の対応がよくて気持ちよかった。この人たちも水平目線を教え込まれているのだなと思った。金持ちらしいとか教養がありそうだとか、貧乏たらしい、よぼよぼで汚らしい老人だ等には一切関わりなく笑顔で全ての人に対応していたのは素晴らしいと思った。

私も頭ではそのことはわかっているつもりだが、現実生活でいつもそれが実行されているかと言えば自信がない。しかし常に水平目線を保つように努力していこうと思っている。





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Last updated  2014.09.23 17:14:46
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