今が生死

今が生死

2015.09.06
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カテゴリ: 生き方
今日は用事で東京に行ってきた。帰りに「脳科学からみた祈り」という本を買ってき
て電車の中で読んできたので読後感を書かせて頂く。帰りが遅くなって時間がないの
と、感銘を受けたことが多くて文章が少し長くなるかもしれないので英文翻訳は省略
させて頂く。

著者の経歴は書いてないので詳しいことは分からないが、東大医学部卒の表紙の写真
で見る限りかなり美人の脳神経医である。

今まで「大人になったら脳細胞はもう増えず減る一方だ」と信じられてきたが、1998
年に大人の脳細胞も日々生まれていることが発見された。従って何歳になっても脳を
育てていけることが分かってきたのである。

愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの研究から他人に愛情を向け思いやりをもつこ
とが自分の幸福におおきな意味をもつことが分かってきた。

祈りにはポジティブな祈りとネガティブな祈りがある。嫌いな人に悪いことが起こる
よう祈るのはネガティブな祈りで脳に大きなストレスがかかり、コルチゾールという
物質が分泌され記憶回路で重要な役割を果たす海馬が萎縮してしまう。他人の幸せを
祈るのはポジティブな祈りでスーパーエンドルフィン、ドーパミン、オキシトシンな
ど脳内快楽物質が分泌されて幸福感に満たされると同時に記憶力が高まり、集中力が
増すと言われている。従ってよい祈りは祈っている本人の脳にもよい影響を与え、幸
福感を与えるものである。

スポーツなど勝負事に勝ちたいという祈りは、ライバルを蹴落とし叩きのめしたいと
いう攻撃性に力点が置かれてしまい、アドレナリンやノルアドレナリンが出てしま
い、常に戦闘態勢では脳にとっても体にとっても危険。競争や勝負に勝つことを祈る
場合は敵の失敗を祈るのではなく、この勝負を通じて共に成長していこうといのるこ
とが出来たら良い祈りとなって自分の幸せにもつながっていく。

困った時の神頼みで困った時だけ祈るではだめ。日々人のために祈り続けることが大
切。人間の脳は他人から褒められる、よく評価されると快感を生み出す報酬系の一部
が活動することが分かっている。しかし誰かから褒められなくても自分の内側前頭前
野が自分の行動を素晴らしいと評価することにより非常に大きな快感がもたらされ
る。これが社会脳と呼ばれる機能でボランテアなどで得られる喜びもこの機能によ
る。心の底から人々の幸福を願っての利他行動ならたとえ人々に褒められなくても大
きな快感があり、持続的な幸福感に結び付く。

平穏無事な人生より様々な困難が襲ってくる人生の方がそれを乗り越えるたびに深い
幸福感を感ずることが出来る。それを知らないでなぜ自分だけこんな苦しみを味わわ
なければならないのかと自暴自棄になったりぐれたり犯罪を犯したりして落伍者に
なっていく人もいる。分岐点は脳の仕組みを知っているか否かで、困難を乗り越える
人は崩れない幸せを掴み、知らない人は不幸になっていく。

まだ一杯いいことが書いてあったが、文章が長くなってしまったし、家内が「早く風
呂に入って寝なさい」とうるさいのでこの辺で筆をおきますが、興味のある人は、上
に本を掲載しておきましたので実物の本を読んで下さい。







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Last updated  2015.09.07 00:04:18
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