今が生死

今が生死

2021.03.12
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テーマ: 認知症(620)
カテゴリ: 健康


認知症の予防には食生活や生活習慣が重要な役割を果たすことが分かっているが本稿では大分大学神経内科の松原悦郎氏の日本内科学会誌に発表した生活習慣に関する前向きコホート研究を紹介する。
その研究によると何事も多ければ多いほどよいということはなく、過ぎたるは及ばざるがごとしで何事も至適バランスを保つことが重要とのことだった。平均年齢73.8才の人では最低限の歩数3,276歩歩けば十分で無理してそれ以上歩く必要はないことを明らかにしている。睡眠時間も多ければ多いほど良いのではなく、認知機能低下を防ぐには6時間から7時間13分位がよくてそれよりも短かすぎても長すぎても危険因子になることが判明したとしている。心拍数も一分間に55以上あれば防御的に作用するので脈拍を60とか70に増やさなければと思う必要はない。会話時間も1時間20分から5時間20分が適切でそれ以下でもそれ以上でもよくないとのことだった。
一般に歩数は5000以上、睡眠時間は7~8時間以上などと言われていたが、正確なデーターはなかった。今回松原先生達は臼杵市の住民にリストバンド型のセンサーをつけてアミロイド蓄積の状態などを精密に測定し、様々な補正をして上記の結果を得たのでかなり正確なデーターと思われる。つまり1日3,276歩以上歩き睡眠は6時間以上、会話は1時間20分以上、脈拍数は55以上にしておけば認知症になりずらいとのことだった。今回の論文では遺伝の関係とか食生活などについては言及されていなかったがこの論文に書かれた最低限の生活習慣を守って行こうと思った。なお歩数についてはグラフで見る限り1万5000歩でも悪影響はないので多すぎる弊害はあまりないと思う。睡眠時間はグラフで見ると8時間15分以上は危険因子となっており、歩き過ぎは良いが眠り過ぎはよくないと思われた。





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Last updated  2021.03.12 14:50:17
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