今が生死

今が生死

2023.05.31
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カテゴリ: 読書

今、朝ドラで牧野富太郎をモデルにした「らんまん」を放映しているので本屋で富太郎が書いた「植物知識」という本を買ってきて読み始めている。前書きにつぎのようなことが書いてあった。
「花は植物の生殖器である。花はまことに美麗で、かつ趣味に富んだ生殖器であり、動物の醜い生殖器とは雲泥の差があり比べものにならない。見たところ醜悪な所は一点もなく、まったく美点に充ち満ちている。」
動物のそれがそんなに醜悪かどうかはさておくとして花は確かに美しい。この花は種を生ずるために存在している器官で、種を生ずる目的がなければ存在しなかった。美しい花を咲かせ種を作るのは子孫を残し種族が絶えることなく地球が続く限り生き続けるためである。
これは動物も同じで人間も同じである。と述べていた。その通りだと思う。人間も年頃の女性が美しいのは花が美しいのと同じだと思う。
しかし人間は産児制限法(避妊法)を考案し、堕胎手術法まで考案した。結果として文明が進んだ国では子供が生まれない少子化現象がおこり、未開発国では自然のままで人口はどんどん増えていく。
「街頭インタビューで収入が少ないので子供を育てていく自信がない」などの声をよく聞く。それにこたえて政府は少子化対策として児童手当や出産手当を出して出産を奨励するが、殆ど効果はない。
それは少子化はお金の問題ではないからである。動植物が自然に子孫を残すように自然の営みを行っていれば自然に人口は増えていく。
しかし増えすぎては困るということで上記避妊法や堕胎法が考案されて、人類自ら人口調節を行うようになったのである。未開発国の人口はどんどん増えて文明国の人口は段々減って遂には消滅してしまうかもしれない。
「それでは困るので何とかせい」と言われて金を配ったりして、少子化対策は金で解決できると思っている人が多い。しかしそれは全く違うのである。意識の問題なのだ。
前述の街頭インタビューの「お金がないから子供は産めない」という人は、子供より重要なことがあるというのであろうか?子供を産むことを第一に考えてその子を育てるために必死で働く。それが当たり前の人生で「お金がもらえるなら産む」というのは本末転倒で、お金を配ることばかり考えている政府は根源的な問題を考えてもらいたいと思う。





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Last updated  2023.05.31 22:09:56
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