105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 5
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspheical 22
AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED 15
Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D 8
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 23
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (F053) 2
SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 12
SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 9
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 1
Pentax M42 Super-Takumar 55mm F1.8 12
Pentax M42 Super-Takumar 35mm F3.5 4
Pentax M42 Super-Takumar 28mm F3.5 5
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 33
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4 14
MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 7
MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 25
MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4 28
MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5 3
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★ α7S + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2[後期型] の巻 ★今回の散歩撮はオールドレンズのお気に入り<My Best 5>に入る「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」のそれも[後期型]です。前期型を先に入手してその明るい元気な写りと色のりの良さから普段遣いで楽しんでいましたが、そのレンズの(絞り羽固着のための)分解・調整が初めてだったため万が一失敗したときのための代替としてたまたま安く手に入ったのがこの[後期型]だったのです。その代替のための手入れをした[前期型]よりかなり安く手に入ったこちらの方が実はAC(アクロマチックコーティング)の残存度が高いというか状態が良かったようでROKKORらしい空気を放つレンズとして[前期型]の出番を食ってしまうほどになりました^^。そんなレンズのもう過ぎてしまいましたが我が地元の紅葉の様子をご覧いただきたいと思います...まずはうちのCobbyから...ようやく元気な姿をお見せすることができました。”腎線癌”で片方の腎臓を摘出する手術をして10日ほど経ったところですが、食欲は戻っているもののまだ便が少し柔らかくて様子を見ているところです。抜糸前なのでまだ傷口を舐めないように特別な服を着せられています、本人はこういう「服」は嫌いなのでご機嫌はいまひとつです(笑)。開放ですが良いボケ味ですよねえ...加えてα7Sの豊かな階調性からかそのボケがとてもふくよかです。そして紅葉となります...まだ紅くなりきっていないところもあった時期ですが、とても情緒があって良い描写ではないでしょうかねえ。もう他のほとんどの部分がこうして真っ赤に色づいています。朝9時前くらいの写真ですが、朝日に照らされて素敵な色を披露していました。コントラストの強い部分を少し切り撮ってみました...このレンズらしい味わいがあって好きな描写です。この柔らかいボケの描写の中にAUTO ROKKOR派が喜びそうな「収差の味」みたいなものを感じさせてくれます。そして最後はCobbyが退院してきてからようやくカメラを持ってまだ紅葉は楽しめるかなと公園に寄ってみた時の一枚です。残念ながらの状態でしたが、いかがですかこの一枚...開放で一部周辺にはグルっと感も醸してますが、インフォーカスのROKKORらしい「見たままの色と臨場感」とボケの絶妙なバランスが醸す空気がなんとも言えません。α7Sにこのレンズを付けると書斎の防湿庫にはこのコンビが長く置かれることになります...それくらい気に入っているレンズ...そんなレンズの話題でした...^^。2023年12月 江川周辺・キラリ☆ふじみにて#α7S#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2[後期型]
2023.12.28
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★ α7S + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 の巻 ★このところ連日の猛暑...いや「危険な暑さ」のせいでCobbyの朝の散歩の時間がどんどん早まり、いまやタイトル通り「日の出」前に家を出るくらいなってしまった。私が休みの時の午後の散歩は日が落ちる少し前になってしまったし、朝も午後もなんとも写真にはつらい光の弱い時間帯になっているのですねえ^^;)。それでもちょっと歩いているとすぐ汗をかき始めるくらい暑くなってきますからもう嫌になってきますよね。そんなこのところの散歩なのでまあカメラ持っていてもシャッター切ることがとても少ないです^^;)、なのでかえって朝の散歩撮の方がまだ地面も熱くなってない分風も若干涼しくそして日陰の快適さも感じられて写真的には若干楽でしょうかねえ。[午後のCobby]午後というより夕方ですからいかにも光が弱いですよね、その分α7Sが緑をとても厚みのある色として描写してくれてます...Cobbyの柔らかさと合わせ悪くないですね^^。[ピラミッドアジサイ]広い畑の隅に咲いているピラミッドアジサイです、落ち着いた白がとてもきれいでしたねえ。雲に隠れた太陽のお陰で隅々まで光が回り柔らかさもひとしおの描写です。そして早朝らしいというか日の出前から歩きだしている恩恵とでも言えるかもですが、素敵な空を拝めます...[朝焼け][大きな太陽]すぐに暑くなってくるとはいえおひさまが顔を出すのと同時に行動を開始するのはやはり気持ち良いものですよね。特に2枚目のまん丸の太陽を自分の目線より下で見るのは山や海でのご来光を仰ぐときくらいですから「特別感」が半端ないですね...まさに「早起きは三文の徳」でしょうか(笑)。[太陽とCobby]そんなきれいに丸く出た太陽を入れてCobbyを撮っておきました、「早朝の色」がにじみ出ていますね。Cobbyの足元に一つ小さなゴーストが出てます...このレンズ逆光には強くないですので、これが普通の明るい太陽が背景に入るとオレンジ色のコマのようなゴーストがはっきり出てきます。[雉(キジ):トリミング]太陽も少し高く上がり気温もにわかに上がってくると周囲がいつもの色になってきます。そんな田んぼの一角に隠れれるようにキジがじっとしていました。いつもなら「ケーン」と鳴いているのでしょうが、まだ起きたばかりか静かに佇んでいました...朝の採餌の時間だったのかもしれませんね^^。こうしてカメラを向けていたら反対側へすごすごと歩き出したので、申し訳ない気持ちでこちらも退散しました^^;)。もう何年も前からこの辺りでは雉の鳴き声を聞き、さらにつがいのキジも見かけたりしています...毎年ここへ来るのでしょうか、それともつがいで見かけるように何代ものキジがここに住み着いているのでしょうかねえ、謎です。[ササグモ]いつも「クリスマスローズ・ハイブリッド」などきれいな花を育てているご近所さんですが、この白いキキョウもこのところ毎日のように目を楽しませてくれています、この日はふと目についたのが花の奥にいる「蜘蛛」です。足に黒いトゲトゲをたくさんつけて面白い形をしています、調べると「ササグモ」というみたいですね。虫たちもこの涼しい朝のうちにこうして盛んに行動しているんでしょうね...でも見れば見るほど不思議な形です、歩きにくくはないのでしょうか^^。さてさて久しぶりの散歩撮の記事でしたが、もう暑くてこんなもんです(笑)。もう少し涼しくなってくれないと体が持ちません、それでなくとも週4日勤務先まで猛暑のなか50分ほどかけて自転車通勤を続けているのですからもうヘトヘト^^;)。この日も午後4時前に気温38℃のなか自転車でスタートしましたが、身体自体は熱を持たずそれほど汗もかかずで...少しは「暑さに慣れてきた」のでしょうかねえ。まあこれから本格的な夏が始まりますのであと1ヶ月ちょいは熱中症に注意しながらグッドミュージックで乗り切りたいところです^^。2023年7月 江川周辺ほかにて#α7S#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2
2023.07.27
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★ α7IV + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2《後期型》 の巻 ★前回せっかくの素敵な色になっていた白梅をじっくり撮ることが出来ず悔しい思いをしましたが、今回はカメラはそのまま「α7IV」にMinoltaの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」を付けての散歩撮になります。まあ気温が上がってポカポカ陽気の一日でしたが、こうなると土手の河津桜がチラホラどころではなくなってきます...一気に開花が進みますよね。公園の白梅の方は林の影になるので午前中の日当たりがいまひとつなせいか今まで遅々として進まない状況でしたが、こちらもこの気温の上昇でかなり進みそう...。「α7IV」の方はオールドレンズでも「III」のように色に不安(不満)はなく使い勝手がすこぶる良い。ただ出てくる画像を見るとα7IIIより「濃いめ」かなと思いますね、私としては画素数が増えなくても良かったのですがその新開発のセンサー&画像処理エンジン<Bionz XR>が吐き出す画はけっこう「III」とはタッチが違い「III」の時のように単に「抜けが良い」だけではない微妙以上の差があります。でもその「濃いめ」がRAW現像時Lightroomが用意する<クリエイティブルック>の使用でも随分と印象を変えてくれるのでFUJIFILMの<Film Simulation>くらいのバリエーションが得られて面白いところでもあります...それも意外に「こうしたい」と思ったタイプがしっかりあるので「III」までと現像プロセスでもけっこう違いを感じます^^。LightroomのSony用のカラープロファイルは好きな色味がなくあまり使ってこなかった経緯がありますが、このAdobeの<クリエイティブルック>はほぼSONYそのままなので明るいイメージでは[SH]や[VV2]、そして落ち着いた雰囲気でこれだけは「α7S」でも時折使っている[camera DEEP]は[VV]に近いものがあり...現像プロセスの時短に貢献してくれてます^^。そんな「α7IV」ですが今回インフォーカスの空気・臨場感で良い味を出すAC(アクロマチックコーティング)の魅力満載の「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2《後期型》」ではどんな画を見せてくれるか楽しみなところです...[Cobby:PT]Cobbyの一枚は[PT(ポートレート?)]でOK、いつぞやの経験からWBを[オート(場の雰囲気を残す)]にして今のところ色味もいい感じです。まだ場数を踏んでないのでなんともですが、先述した「濃いめ」の印象もこうしたWBの設定いかんでも変わってくるのかも知れませんね。[河津桜 #1]まだ殆どの木ではこうして枝に僅かな花が付いている感じですが、日当たりの良い木から背景に見えるように開花を始めています。[河津桜 #2]良さげな花を探り撮りにくい斜面に踏ん張りながらの撮影です^^;)。濃いピンク色が其方此方に見られるようになるのが待ち遠しいですね。[河津桜 #3]こうしてどの木も準備万端の状況です、陽気も良くこれを撮っていたらどこからともなくミツバチの群れがやってきました...[河津桜 #4]もう少しすれば「メジロ」などもやってくることでしょうね、またかわいいあの鳴き声を聞けるのが楽しみです。このレンズ<前期型>同様に色味はけっこうはっきりしているので枝が必要以上に目立つため少しライトな感じに仕上げてます。それでもやはりインフォーカスの空気感は良いですよねえ、見たままの色味・臨場感が素敵です。まさに河津桜はこれからが本番といったところでレンズの候補を考えるのが楽しくなります(笑)。そして先日の素敵な色を見た「梅」です...[白梅 #1]花もずいぶんと増えてきました、フレームに収まる数がもう数えるのが面倒なほど...ただしまだCobbyの背景に使えるほどの満開には遠いです^^;)。[白梅 #2]花の中心を彩る濃いピンクの花があちこちで見つけられます、こうしたアングルでもインフォーカスと背景のボケとのバランスが何とも素敵な「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です。[白梅 #3]黒背景も良きかな...多少絞ってもこのボケとのバランスは保持されます、ここがROKKORですよねえ^^。今回の画像に出てくる梅の花の多くに雌しべのないものが見られます、偶然の産物らしいですがその結果エネルギー消費を抑えミツバチなどの訪花動物が多くなり、より立派に結実する花を底支え(間引き効果)しているようです...誰が教えたわけではないのに自然とは素晴らしいですね。[白梅 #4:VV2]この一枚は少し明るめが欲しかったRAWファイルだったので[VV2]を当ててみました。Sony用[camera vivid]と違って緑がとても自然な明るさで出てくれて梅のピンクと素敵な対比が生まれました。[白梅 #5]こうしてきれいな花がまさに鈴なり、こちらにもミツバチが集まってます。そろそろいい匂いも漂ってきそうです。しかし画像を見ていてもオールドで撮ってるとは思えなくなってきます、素敵な描写オンパレードです。そしてこの日の極めつけが...[白梅 #6:VV]ツボミ、開き(咲き)はじめ、そして全開とすべての花がまさに絶好調の一枝が素敵な色と描写で再現されました。[VV]の<camera DEEP>的な使い方で仕上げてみましたが...素敵です^^。いかがでしたでしょうか...この「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2《後期型》」は大のお気に入りなんですが、「α7IV」ではなにげに格調高い写りを見せてくれました^^。RAW現像を基調とするデジカメ撮影では今回のように新たなエッセンスとなる<クリエイティブルック>はいままでにない描写を楽々と可能としてくれます、私のオールドレンズの母艦「α7S」では見られない描写が可能になるのですからまた新たな楽しみが広がりますよね。じっくり味わっていきたいと思います、そんなα7IVでのオールドレンズの話題でした...^^。2023年2月 江川周辺ほかにて#α7IV#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2
2023.02.21
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★ α7S + AUTO ROKKOR 55mm F2《後期型》 の巻 ★久しぶりに登場「ROKKOR Family Tree」、なんかようやくオールドレンズの記事が書けるような気がします(笑)。ここしばらくオールドの母艦として使っている「α7S」や「α7RII」に新顔のZeiss Loxia 2/50が付いてましたからね、なんとなくホッとします^^。その「ホッとする感覚」からすると今回のX-T1で使える中華製レンズたちはちょっと<失敗>だったかもしれません。普段使っているオールドレンズとあの2本のレンズはそれほど値段は変わらないくらい安いので気にならないのですが(+1本はタダでしたし...)、元々「X-T1」の立ち位置というのは<Film Simulation>で楽しむオールドレンズというものでしたのでちょっと道から逸れてしまったような感じです^^;)。まあ安くてよく写る中華製レンズを体験して高い純正レンズに手を出すことがなくなったのは良かったのですが、X-T1でのオールドレンズの出番がなくなってしまいそうですからね^^;)。せっかく「URTH」のかっこよいマウントアダプターもあるので<Film Simulation>のカスタマイズで楽しむ中華製レンズはしばらくお蔵入りさせて、X-T1でもオールドレンズを楽しむことに専念しようと思うきょうこのごろです...まあ何事も経験ですけどね^^。さて今回のレンズは上のファミリーツリーにもありますが、1961年生まれの《後期型》の「AUTO ROKKOR 55mm F2」です。私の持ってるROKKORの中でもAC(アクロマチックコーティング)の残存度が高く、”AUTO ROKKOR”の中でも発色の良いレンズという個性に加えてROKKORの肝となるACのおかげで素敵な空気感を醸してくれるレンズである...と自分では思っているんです^^。なのでこのレンズの《前期型》の「明るく・元気なレンズ」というだけではないとても魅力のあるレンズで大事にしている一本なんですよねえ。それではそんなレンズがここ二日ほどの散歩撮でどんな表情を見せてくれたのかご覧頂くことにしましょうか...[Windmill]スッキリした気持ち良い開放での描写です、なんの不安もありません...インフォーカスの空気感がとても良いです、これなんですよねえ^^。[サザンカ]公園ではもうきれいな個体を見かけることがありません、このまま収束でしょうかね。梅や河津桜にバトンタッチという感じです。変則的な咲き方をしていた一輪のサザンカが珍しくてついシャッターを切りました、このレンズはほんと色の出方がハッキリしていて気持ち良いのです。[畑の人形]いつも散歩で通る時に見る畑の人形ですが、良く見ると手前のバンパーのようなものは10/31の「Happy Halloween」となってました。畑の住人は結構なご老人だったんですが、粋なプレートを飾っているんですね^^。そんな前ボケとなったプレートやネットを含めた空間描写の良さもROKKORの好きなところですね^^。[Pyracantha]もうX-T1で何度も撮っているアングルですが、やはりROKKORの描写は一味違いますねえ。真っ赤な実だけでなく細い枝も含めインフォーカスの醸す臨場感も良いのですが、背景の大きなボケの中にしっかりとした状況説明が見て取れるところ...まさに臨場感豊かなボケというところでしょうか^^。[ナンテン]そしてこうして寄ってみれば薄い被写界深度に収まった実はキリッとして、「鷹の目」まではいきませんが霞かベールといっても良いような大きなボケを背景に浮き上がります。[ロウバイ #1][ロウバイ #2][ロウバイ #3][ロウバイ #4]どの絞りにも共通したボケとフォーカス面のバランスの良さ、たしかに背景には気を使いますがベールをまといながら醸す世界はROKKORならではの感触です...と思ってます(笑)。[白梅 #1][白梅 #2][白梅 #3][白梅 #4]こうした自然光下での渋い描写がなんともいえません、先日の絞った中華製レンズの描写もバランスは良かったのですが、少し絞った画像に見られる細い枝のまさにこのROKKORによる臨場感が素敵な「持ち味」なんですよねえ^^。[白梅 #5]この一枚は日が変わって日差しのある時のものですが、開放での淡い玉ボケによる光のシャワーのような背景もまた素敵です...つくづくROKKORの描写にしびれます(笑)。いかがでしたでしょうか...ROKKORの中でも大好きな一本「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2《後期型》」、現代レンズにはない素敵な描写が得られます。こうした描写を見ているとこのレンズの7年後にあの収差の大暴れする「MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」が世に出てくるなどと誰が想像できたでしょうか...まああちらはあちらでとても『楽しいレンズ』ではあるんですが(笑)。やっぱり楽しいオールドレンズ散歩撮でした...^^。2023年1月 江川周辺にて#α7S#AUTO ROKKOR 55mm F2(後期型)
2023.02.02
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★ α7S + AUTO ROKKOR 55mm F2<後期型> の巻 ★ROKKORのなかでもこのレンズはメジャーではありませんが色乗りの良さでとても気に入っています。そしてたまたま手に入れた《前期型》が絞り羽の癒着による動作不良だったため初めての分解整備のために万が一のことを考えて予備として用意(入手)した格安のレンズが今回の《後期型》になります。(写真左《後期型》:写真右《前期型》絞り値がf/16までとf/22までの違いあり)その《後期型》が思わぬ見っけもんで、ROKKORの肝である「AC(アクロマチックコーティング)」の残存度がとても高いと思わせてくれる描写をしてくれます...手持ちの「ROKKOR」の中ではピカイチと自分ではそう感じてます^^;)。《前期型》は色乗りの良さと線の太さで「元気なレンズ」という側面が強かったのですが、この《後期型》は落ち着いた素敵な空気を醸し出す「大人のレンズ」とでも言いたくなる側面がとても気に入っているポイントです。季節は秋真っ只中とはいえ散歩撮のコースではまだ徐々にという感じで寒さだけは増しているかなというところですが、α7Sとこのレンズが「秋」を見つけるような一枚を収めることができたかご覧いただきましょうか...^^;)。[コスモス #1][コスモス #2][コスモス #3]まずはコスモスの3枚を見ていただきましたが、いかがでしょうか...インフォーカスに見られる空気感がとても良いと思います。そこに絞りを開けたときの背景に見られるROKKORに共通するベール感を醸しながらも臨場感のある状況説明の上手なボケ描写が素敵にバックアップしてくれます。[ハナミズキ]背景のくねくねした枝がうるさく感じますが、そこはα7Sが若干和らげてくれてますかねえ^^。それでもインフォーカスの真っ赤な実が開放から比較的シャープに出るこのレンズの気持ちよさが感じられます。[タカノハススキ]こちらも悪くないですねえ、ROKKORらしく気持ちよくボケた背景にインフォーカスの素敵な臨場感が感じられます。[モミジ 紅葉はじめ]今年のモミジもあまり状態が良くなさそうです^^;)。葉のいたるところに白い斑点が見えてます、近年こんな感じが多いのですがどうしちゃったんでしょうかねえ^^;)。なので適度な日があたっていましたから裏に回って「色」を収めてみました。元気なレンズの《前期型》同様に色乗りは良いので色づき始めたイロハモミジの「感触」はしっかりつかめるかな^^。[セイタカアワダチソウ]これなどまさに「元気なレンズ」そのまま、気持ち良い描写ですよねえ。秋らしい雲と青空を背景にメリハリの効いた描写はまさに「元気」そのもの...しっかり《前期型》の系譜は引き継がれています。[氷川神社]本堂の注連縄にピントを置いての開放です。やんわりとした前ボケとなった鳥居もとてもいい感じですし、周囲の大木のために日が差しても暗い境内の雰囲気がとても良く伝わります...その中でも本堂の落ち着いた描写が目を引きます。シャドー&ハイライトにとても粘り強いα7Sによるところも大きかなと思いますね。[来迎寺 地蔵尊]こちらは木々の間を抜けて入る光にたくさんのお地蔵さんのうち2体のみに光があたってとても印象的だったもの。質感もよく地蔵さんの良い表情がうまく収まってくれました。毎日の散歩でも光の状態だけはまさに一期一会です、なので散歩にカメラは必携です(笑)。[モミジバフウ 紅葉はじめ]最後はわが街の紅葉始まりの状況です。もうすでにかなりの数の葉が落ちていますが、そんな中でとても目立っていた「色の変遷」がよく分かる木を狙ってみました。燃えるような「赤」はまだまだこれからですが、この時期でなければ見られないこうした「過渡期」もまた美しいですよね。そんな状況をα7Sとこのレンズがちぎり絵のような素敵な描写を見せてくれた気持ち良い一枚です。いかがですか...このレンズはホント大好きな一本です。「鷹の目」のような開放の柔らかさの中に見せる独特な空気感には至りませんが、シャープなインフォーカスとその背景に見られるまさに「これぞROKKOR」と言えるような空気がとても良くて手放せない一本となってます...「MC ROKKOR」のようにフォーカス面に見られる素敵な臨場感・空気感・立体感とはまた一味違った柔らかさが引き立つところ、このへんが「AUTO ROKKOR派」の虜となるところでしょうかね(笑)。今回はそんな魅力あるレンズの散歩撮でした...^^。2022年11月 文化の杜公園・江川周辺ほかにて#α7S#AUTO ROKKOR 55mm F2《後期型》
2022.11.12
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☆ α7S + AUTO ROKKOR 55mm F2《後期型》の巻 ☆このところ雨が多くて「散歩撮」の方の更新がずいぶんと久しぶりとなってしまいました。そんな雨の合間に少しずつお気に入りのレンズで歩いた散歩撮を見ていこうと思います...元気印のレンズと言えば《前期型》なんですが、そんなDNAを引き継ぎながらも(私的には)Minolta Auto Rokkorの肝である「AC(アクロマチックコーティング)」の残存程度が高いと信じているお気に入りの《後期型》の方をα7Sずっと付けて歩いていました。他のROKKORなどに見られる線の細さみたいなところがあまり見られずどちらかというと明るくメリハリの効いた画を出してくるのが前期・後期に共通している感じなんですが、やはりそこは単なるコーティングにとどまらないレンズの描写性能に大きく関わってくる「AC」が効いていると、人が感じる自然な「色味」や「臨場感」を鋭く捉えてくれる力を感じますね^^。そして開放からベールをまとったような独特なボケの中に顔を出す絶妙な臨場感を味わえる楽しいいレンズだと思っています。そんな味わい深いレンズなんですが、今回はそろそろ暑くなりだしたということで(すでにカメラ3台は夏仕様に切り替わっていますが...)できるだけ早朝の愛犬Cobbyの散歩を私が買って出ようということで、朝5時台の画像も加わりけっこう変化のある写真が見られるかと思います^^;)。そんな早朝と午後の光の違いなどを味わっていただけるかどうか...さっそくご覧いただきたいと思います。[ゼニアオイ]開放でも臨場感をよく出してくれるこのレンズでもゼニアオイだけはどこか「切って貼ったような」描写になりがちです(笑)。それでも素敵な背景の描写とともに元気な咲き具合をキリッとした表情で見せてくれます。[早朝の光]一年ぶりくらいに早朝撮影をしましたが、やはり朝は気持ち良いですねえ^^。まだ人もいないお年寄りのためのグランドゴルフ場を兼ねた公園ですが、おいしい空気が画面から伝わってきそうです。梅の木(?)の幹に生えてきた小枝にピントを置いてますが、周囲・背景との良いバランスで描写されこのF2レンズの使いやすさを感じます、開放だけで遊べちゃう...というか絞りを触りたくなくなります(笑)。そうそう、この時期きれいに咲き始めたアジサイもいい感じでしたねえ、どちらを見ても花のきれいな状態で散歩途中で足を止めることがしばしばありました。[アジサイ #1][アジサイ #2][アジサイ #3]寄って醸し出す空気もまた良しです、やはりアジサイは葉のきれいなうちに撮っておきたいものですね。生き物の描写もまた良いです、まあやはりポイントは光なんですがねえ^^;)。[Cobby]このROKKORに共通したような背景の描写はなんとも言えません。Nikkorのように(3次元的描写は横においておきますが)「ボケても形がわかるような」という単純なものでもなし、一様に薄いベールをまとって見せるおぼろげな中にも臨場感を醸してくる描写は一味違いますねえ^^。[氷川神社のにゃんこ]この一枚などは暗い神社の境内でで中央重点測光がとても効いた一枚でしょうかね、にゃんこの存在感がとても良いですよねえ...Cobbyを睨みつける目が活き活きとしています、そしてこの空気です。そしていまアジサイに先駆けて地元の菖蒲田がとても素敵な見頃を迎えていました。このレンズで曇りや光ある午後の中でと3日間ほど通るタイミングがあって、このレンズの味を活かすべくきれいな花を収めてみましたのでまとめてご覧いただきます...[ショウブ #1][ショウブ #2][ショウブ #3]光の弱い曇り空でコントラストは弱くなりますが逆に色はきれいに出ますからきれいに咲いている花を捉える被写界深度(絞り)を選びます。[#1]のように少し距離がある花を1段絞って広めに捉えながら気持ち良いボケ加減を残すのもまた一興です...もう1段絞って<f/4>ともなるとさすがに花たちはキリッとしてきますが柔らかな背景とのバランスがいまひとつとなってきます...まあそのへんは好みですが^^;)。[ショウブ #4][ショウブ #5][ショウブ #6]こうして一輪を浮き立たせるのはとても上手いレンズです、素敵な背景あっての事ですよね。そして他のα7シリーズからすると驚くのはこれらがほぼ調整なしの画像で「Lr」にてvividなどカラープロファイルを当てただけの画像だということ、「α7S」のシャドー・ハイライトでの粘り強さは相変わらずですが現像で手を入れさせないモノを出してくる数の多さには驚きます(笑)。[ショウブ #7]逆光から狙った画もまたいい感じです、そして...[ショウブ #8]このショウブ最後の一枚もまた良くないですか?ここまでのショウブの画像に共通するように花が綺麗に浮き上がって来るだけでなく、ボケ領域の描く素敵な臨場感と空気感には惚れ惚れしますね^^。最初に書いたこのレンズの美味しいところが全て出ている一枚だと思います。ここからは朝に午後に撮ったいろんな被写体でこのレンズらしいそしてオールドらしい描写をいくつかご覧いただきたいと思います...[ナガミヒナゲシ][カツラ][薔薇:深紅]いかがでしたでしょうか...《前期型》に強く感じられる「元気印」を持ち合わせながらもその描写に見られる落ち着いた空気感がこの《後期型》の好きなところです。大好きな一本の「XR RIKENON 50mm F2」同様に開放だけで楽しめるレンズではあるんですが、その描写傾向はずいぶんと違いますね。「鷹の目ロッコール」のようにボケや色味に見られる「コク深め」の一端も認められると思いますし、なによりフォーカス面・ボケ両面に見られる臨場感と空気感にはROKKOR共通のすばらしさを感じられます。XR RIKENON 50mm F2同様に出番の多いレンズなのがおわかりいただけるのではないでしょうか、今回はそんな魅力ある「AUTO ROKKOR 55mm F2《後期型》」の散歩撮でした...^^。2022年6月 山崎公園・江川周辺ほかにて#α7S#AUTO ROKKOR 55mm F2《後期型》
2022.06.07
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☆ α7S + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>の巻 ☆前回新年第一回目の記事はなんとフィルムの話になったのはちょっと意外でしたね。まあこれもちょうど現像が上がってきたタイミングの問題だったわけで、今回いよいよ新年最初の散歩撮の話題としてはタイトル通り先日の「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」でのCobbyの素敵な写りを受けてROKKOR組の出番となりました。このファミリーツリーもせっかく作ったので何かと出番を持たせてます(笑)。この図で言うところの1961年生まれの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の後期型になりますね。自分的に緑のロッコールの所以であるAC(アクロマティックコーティング)がしっかり残っている玉という認識です^^。こいつがまた先代の「α7RII」の時に落ち着いた渋い空気感の画を吐き出してくれていたんですよねえ、それだけ気に入っていたレンズなんですが、もうそろそろ手に馴染んだかなと思う「α7S」ではまだ今回で二度目の使用なんですよねえ。やはりなんといっても「鷹の目ロッコール」を早くα7Sに馴染ませたいという思いが強かったせいですかねえ(笑)。散歩撮の画像としては大晦日までの何日かしばらくこのレンズを付けてましたので年明けに撮ったものではないのですが、第一回目の散歩撮の記事としてはMinoltaから始まってまさに望むところだという感じですね^^。それでは画像の方を見ていただきましょうか...[枯れた畑のバラ]どうでしょうこの渋い描写...背景のROKKOR的な霧のようなベールに包まれた柔らかな空気が、朽ち果てんとする花弁の姿を優しく包み込むような一枚ですね。こうした絞りを開けた時の背景の空気感というのはROKKORに共通して感じるような気がします。[梅]つい先日紅葉の終わった近所の公園にまさに季節をつなぐように春を知らせる梅がすでに開花し始めています...毎年のことですがこの早さですから見つけると驚きます^^。色の出方に「元気なレンズ」の面影を見ることができますね。枝が交錯するような状況で背景がうるさくなりそうですが、α7Sのおかげか奥に向けて徐々にボケる枝を丁寧に重ねてくれます...その中から可愛いピンクのつぼみがこれまた優しく浮き上がります...なんともいえない描写です。[クロガネモチ]こうして順光で臨めばまさに「元気」そのもの(笑)。いつぞやのこのクロガネモチをα7Sで開放で撮った時に感じたのですが、SSが振り切りそうな状況では光の一番集まる中央はややもするとコントラストが異常に落ちるような描写が見られる感じですね。ですからこうしてしっかり露出を決めて撮ってやると明るく照らされた中央がメリハリのあるコントラストに加えて豊かな階調性で描写されます。これって当たり前ののことなんですが、プラス補正がいい味を出してくれる「α7S」ではしっかり頭に入れておかないとオールドレンズで多用する「開放」では気を付けねばならないポイントかなと思いますね。[小菊]なんてことはない畑仕事の安らぎのための小菊なんでしょうか、少々葉が傷みだしているのですがこのレンズで被写界深度を少し広めにとってみるとこの独特な空気感・臨場感です...ここなんですよねえ、このレンズの「AC残存度」が高いと思わせてくれる所以ですね^^。[Mail box]「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」の薄いピントで出るあの空気感には及びませんが、おなじ<F2>の「XR RIKENON 50mm F2」とかなりと言っていいくらい違いますよね(XR RIKENON 50mm F2はまた違う良さがあるんです)...このROKKORの「空気感」が大好きなんです(笑)。[コサギ]これはコサギですが、この江川に飛来するサギ類も少なくなりました。この時期朝夕になくコサギ・ダイサギ・アオサギとたくさん見られたんですが、寂しい限りですね...あのカッコの良いオナガガモも全く目にすることがありませんからねえ^^;)。普通に景色的にこうして撮ってもメリハリの効いたリッチな画を出してくれますよねえ。[早贄(はやにえ)]そしてその江川沿いにある河津桜にたくさんの花芽が出てきているのを眺めていたらこれを発見。モズによる「はやにえ」ですかね、多少暖かい地方では12月あたりでも見られるとは聞いていたんですが...リアルですねえ、11月頃に江川・新河岸川の合流地点あたりで見かけたあのモズの仕業でしょうかね。そしてどうでしょうかこのボケ、α7IIIやα7RIIでは太い二線ボケが気になるようなところが「α7S」は随分と和らげてくれますよね...このへんがボケの大きな変化として感じられる「肝」のようです、1画素の余裕(豊かな階調性)ですかね^^。[ららぽーと #1]さていきなり夜景になりました、これは意識的に夜散歩をしたわけでなくてCobbyが夜中の2時過ぎに私の部屋のドアを叩いてきて散歩をせがんできた時のものなんです...まれに気分が優れず草を食べて吐きたくなる時があるようです^^;)。[ららぽーと #2]せっかくなので高感度に強い「α7S」を下げて1時間ほど歩いたんですが、この時期の丑三つ時はとても「寒い」です、かじかむ手でシャッターをきるのが辛いくらい(笑)。α7Sとはいえ暗部にノイズは感じます、ですがこのしっかりとしたデティールの描写にはやはり驚きますね。[コンビニにて]これなどは明るい看板に露出を合わせていますのでかなりのマイナス補正となり現像時シャドーを持ち上げた時にノイズがかなり目に付きます、でも暗い場所にある看板やフェンスに目を向けるとこれですからねえ...撮れればラッキー以上のものがありますよね...きれいな空気のせいで星まで写ってます。[小さな幹]最後はこのカメラとレンズの組み合わせらしい一枚です、「ニュートラル」でのRAWは意外にあっさりした色味で出てきますがこれは「Adobe vivid」をあてただけでJpegに落としてます。それでも小さな幹を含めたインフォーカスに見られる「開放での臨場感・空気感」はまさにROKKORですね...たまりません^^。さていかがでしたでしょうか...新年一発目の「散歩撮」は素敵な滑り出しでした、やっぱりROKKORが好きなんですねえ...またα7Sがいい仕事をしてくれます(笑)。この一年も楽しいカメラライフを送れると良いなあと思います、皆様にとっても良い一年でありますように...^^。2022年1月 山崎公園・ららぽーとほかにて#α7S#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2<後期型>
2022.01.02
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今回の散歩撮で使ったレンズはあの元気なレンズという私的な「愛称」を与えられたMINOLTAの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(前期型)」の方ではなくAC(アクロマチックコーティング)のよく効いている(と自分的に思っている)[後期型]の方です^^。とはいえこちらのレンズも前期型同様な描写傾向ですから、どこまで前期型の特徴的な「元気な」というところが出てくれるかが今回の見所となりますかね。[葉上の雨滴](f/2, 1/400, ISO100)以前に「PENTAX-M 135mm」でも同じようなアングルで撮りましたが、やはりひと味もふた味も違いますね。フォーカスエリアの葉の表情などどうでしょう、ゾクッとするような描写です...葉脈が人間で言えば皮膚の下の血管が透けて見えるような生々しさが感じられます。[トレニア](f/2, 1/1600, ISO100)この日は朝方にちょっと雨に降られています、なので日は差している時の画像なんですが、濡れ加減の花や葉に若干精彩がないのですが前期型のような明るい(元気な)イメージが見て取れますね。[ヤマトシジミ](f/2, 1/250, ISO100)こちらも雨滴がちらほら目に付きます、でもこの一枚の見どころはフォーカスが捉えたヤマトシジミの描写です。開放で近接(ほぼ最短)なんですが、とても柔らかな描写なんです。とても気持ち良い描写です、ぜひ大きくしてみていただければと思います^^。[コムラサキ](f/2.8, 1/250, ISO100)まだ実はとても小さいですが段々ときれいに色づいてきたコムラサキです。その枝先に向かって徐々に色づき出している様子を撮ってみました。1段絞ってみると少し離れた背景も適度なボケ感でフォーカス面を素敵に浮き上がらせるには十分な柔らかなボケだと思います。[エノコログサ:ゴースト?](f/2.8, 1/320, ISO100)そして今回驚いたのがこの逆光での一枚。この3本ほど見えるゴーストなんですが、よく見ると<f/2.8>と一段絞った絞りの形ですよね。こうしたゴーストは今まであまり、いやほとんど見ることがなかったのでびっくりです(笑)。これ開放だったら丸く出るんでしょうかねえ、これから陽が少しずつ低くなるので試して見る価値がありそうです。なんたってご覧のように全体に出るフレアかボケか区別しにくい描写のなかにROKKOR的なベールを纏ったような質感を感じられるからですねえ...ちょっと楽しみです^^。あの「Super-Takmar 55mm F1.8」のサークル・ゴーストに負けないキャラクターを見つけた思いですね(笑)。[曼珠沙華 #1](f/2, 1/320, ISO100)さてこのレンズでの曼珠沙華です。あの「Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S」で撮った場所(路地裏)なんですが、もうほぼ全滅でしたからびっくりです^^;)。そんななか唯一と言っていいくらいなんとか元気を保っていた1ヶ所を撮ってきました...ボケても分かるので横の花入れられません...ROKKORならではのボケで救われた一枚です(笑)。[曼珠沙華 #2](f/2, 1/320, ISO100)ピンク色のシベがけっこう目に付きますが、これ開放でのフリンジではありません。これすべて雌シベなんです、萎れだす直前からこういう色になるんですかね...不思議です。やはりこのレンズハッキリ出る色だけでなくAUTO ROKKORの中でも線は太い方ですねえ、エッジのハッキリした出方をしていると思います...そのへんが「元気」を感じさせるんでしょうねえ。[曼珠沙華 #3](f/2.8, 1/320, ISO100)傾きかけた陽を受けていますが、その花にすてきな輝きが加わり元気さがしっかり出ている感じですよね。[曼珠沙華 #4](f/2.8, 1/2500, ISO100)川辺の曼珠沙華もとても明るくメリハリを伴う気持ち良い「元気」な描写です。そこにしっかり背景とのバランスの良さでこのレンズらしさを確認できます。[曼珠沙華 #5](f/2, 1/160, ISO100)そこでいつも休憩している場所に寂しげに咲いていた二輪を自分の体で影を作って撮ってみました。ほかのと違い花びらの前にきれいに揃った雄シベにピントを合わせたので花びらも若干以上に柔らかくなっていますね。全体のパステル調の色みが素敵です...あいかわらずのベールもしっかり見て取れます。[曼珠沙華 #6](f/2, 1/1250, ISO100)このアングルを外すと萎れが目立つ一輪でした^^;)。傾いた光を受けてこちらの一輪も明るく元気なハッキリとした色を出し、花自体がメリハリのある描写で引き立ちます。[Cobbyと曼珠沙華](f/2.8, 1/320, ISO100)Cobbyも一緒に入れて撮った一輪、Cobbyが負けてます(笑)。まだまだ元気な花の状態が手にとるようにわかるスッキリとした描写で好感が持てます。[曼珠沙華 #7](f/2, 1/2000, ISO100)最後の一枚は単に「元気」というだけではない美しさがありますよね。開放で強く出る背景のベール状のボケだけでなく、逆光に負けない美しい花の描写にはAC(アクロマチックコーティング)の粘り強さを感じます。いかがでしょうか、どうしてもα7IIのときの「前期型」の印象が強いので、α7RIIでのこのレンズの思いの外ROKKOR的な描写とのギャップがとても大きいんですよねえ。こうしてα7IIIでしつこいくらい撮ってみると、線の太いメリハリのある描写やハッキリ出る色みなどの共通項は強く感じられますが、やはりそれだけでない「ACによる魅力」が気のせいだけではない...上記の画像などのように...ROKKORをより感じさせてくれる要因が「後期型」にはあるような気がします。今回はそんな「元気」だけではないとはっきり言えるようになった「後期型」の話題でした...^^。2021年9月 江川周辺ほかにて#α7III#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2(後期型)
2021.09.24
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前回いま一番のお気にの入りレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」での散歩撮をご覧いただきましたが、今回は予告通りこのレンズの前期型を使って、果たして出てくる画像が同じなのか違うのか見てみようということにしました。まずはレンズの見た目から...[2本のROKKOR]右が「前期型(1959年~)」そして左が「後期型(1961年~)」です。<MINOLTA Manual Lens List>によると後期型には3タイプあり私のものは最初の後期I型のようです。絞りが前期型はf/22まであり、後期型はf/16までです...そのうえで前期型はf/2~f/5.6まで中間絞りもセットできるようになってます、細かな被写界深度の調整ができるんです^^。軽くなっていった後期II型・III型と違い上の2つのレンズは重量も全く一緒(約260g)で、構造的に(プレビューレバーを含め)絞りだけが違うように見えます。でも上の二つのレンズを見ていただくと分かりますが、前玉に写る青い光の色具合が微妙に違いますよね、右(前期型)の方が青の中に『緑』が強いんです。そこらへんをちょっと比べてみました...[前期型][後期型]こうして個別に見てもやはり「前期型」の方により緑が濃いのが分かります。これってもしかして予想に反して「前期型」の方がAC(アクロマティックコーティング)の残存程度が強いのでしょうかねえ、それとも緑が強くて青っぽく見えるんですかねえ?...今回初めてこうして色比べをしたのですが、だんだん自信がなくなってきました(笑)。そんなα7IIでは「元気なレンズ」と呼んでいた「前期型」の写りを見ていくことにしましょう...[サルスベリ #1](f/2, 1/800, ISO100)これカメラがα7IIIだから黄色みが強いというわけではありません、午後の西日があたっているんです(笑)。ですから赤も少し強めに出てますね、それにしてもこの柔らかな描写はどうでしょう...前後のボケもとても良い感じです。[トレニア](f/2, 1/200, ISO100)ここまでの2枚が比較的天気の良い日の撮影でした、どうでしょうかねえ...「元気なレンズ」というまではいかないまでもMC ROKKOR以降に通づるはっきり目の「色」は感じられますよね。[タマスダレ](f/2, 1/200, ISO100)近接の開放ですから(インフォーカスの)主役から外れるとすぐに大きくボケ始めます。曇天だけにやはり「線の細いAUTO ROKKOR」系からは外れた線の太さを感じます。[サルスベリ #2](f/2, 1/250, ISO100)これは前に「後期型」でも見た同じ絞りのアングルですが、時間の経過とともに花が寂しくなってます。でも相変わらずこの開放での背景のボケに見るこうした臨場感はとても素敵ですね。[アベリア](f/2, 1/320, ISO100)背景が暗くなってもあのベールがかかったような柔らかなボケでそれほど汚くなりません。[Cobby](f/2, 1/640, ISO100)以前からこうした(光の)状況下ではあまりこの絞りでCobbyは撮らなかったですが、やはりどことなく描写が落ち着いてきちゃいます^^;)。でもCobbyに見られるように柔らかいながらも線の細さを感じさせず、開放からシャープなメリハリを感じます。[Slide](f/2, 1/1600, ISO100)なにせこの日は(雨でもない)日曜でしたのでご覧のように散々見てきたすべり台も人でいっぱい^^;)。あまりの周辺減光に端の人が暗くなりすぎてLightroomで少し周辺を明るくしました。やはり色の出方はハッキリしていますがその描写はとても自然で好感が持て、なおかつ背景の建物に見られる柔らかさはROKKORならではのものかと...^^。[サルスベリ #2](f/2, 1/1000, ISO100)もうこの一枚まで来ると光にもよりますが、「元気なレンズ」とはもう言えません(笑)。中心のインフォーカスの花に見る慎ましやかなシャープさと背景のバランスは前回のMC ROKKORに通づるものを感じます。[マルバルコウソウ](f/2, 1/125, ISO100)こういう小さな花に焦点を当てる開放はご覧のようにとても柔らかさを強調してきます。けしてフォーカス面が特別柔らかいわけではなくシャープに出ているんですが「いらぬ強調」が全然ないんですね、そこに近接ですからすぐにアウトフォーカスの独特な柔らかい背景が加わりますから「ソフト感」満載になるんですねえ^^。いかがでしょうか...私的にはこのレンズのα7IIの時の印象があまりに強くて、こうしてα7IIIの描写を見ていると同じレンズとは思えないほどです(笑)。たしかに良い天気の下でのものが少ないので余計にそう感じるかもですが、ROKKOR的な描写は確かに見て取れます。今回改めて「後期型」と比較してこのレンズを使ってみればその描写の差をそれほど強くは感じることがなく共通点を見ることの方が多かったですね、引き続きいろんなシチュエーションで確認していきたいと思っています。そうしたなかで今回のテストでは「後期型」に感じるインフォーカス及びアウトフォーカス含めての空気感・臨場感での優位性が「前期型」に比べ微妙に上回っているなというところを覆すほどではなかったのは事実でしたねえ...^^。2021年9月 文化の杜公園ほかにて#α7III#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(前期型)
2021.09.03
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最近の暑さにしばらくブログも滞ってしまってましたが、久しぶりの記事は相変わらずのお気に入りレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です。もちろんここ最近は<後期型>しか使ってません、α7RIIで使って以来随分とこのレンズ<前期型>の持つイメージと変わってしまいました。そこでオールドレンズの母艦がα7IIIになったこともあり、前期・後期それぞれ使って見ようかということにしました。今回まずは<後期型>から始めてみます、α7IIでの<前期型>の明るい・元気なというイメージをα7RIIがこの<後期型>でそれを随分と変えてくれてなかなか渋いROKKORらしい描写を提供してくれるようになりました...その要因として「AC(アクロマティックコーティング)の残存程度の高さ」を挙げました...「人間の目で見たままの違和感を感じない自然な描写性を追求した」描写をより楽しめることになるんだと思います。まあそのへんの根拠となる「ACの残存程度」なるものがどの程度の差があるのかははっきり分かりませんが、出力としての画像から勝手に判断しているだけなんですです^^;)。それではα7IIIでの<後期型>の描写を見ていきましょうか。[ハナミズキ](f/2.8, 1/125, ISO100)どうでしょう...1段絞ってますが相変わらずフォーカス面と背景のボケとのバランスがとても良いです。インフォーカスのハナミズキの枝の自然な臨場感・空気感が感じられます。AUTO ROKKORはACの「濃い緑」が特徴で写りとしてはプラス「マイルド」という点も挙げられるんですね、そういう意味では私の持っている「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」がその際たる1本であると言えるんです。ですがこの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」は2本とも開放からシャープなフォーカス面を見る事ができます。あえて言えばアウトフォーカスとのバランスで「マイルド」というふうになるのかな。フォーカス面を含め「マイルド」な描写は意識的にプラス補正などを加えて撮らないとなかなかお目にかかれません^^;)。それに加えて『色乗りの良さ』ですね、上の画像にあの特徴的なベールを纏ったようなボケがついてくると「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」の<コク深め>ということが言えそうなくらいですからね(笑)。まあ上の画像のように「自然な」臨場感・空気感が大好きなところであることは確かなところです...そのへんはこれからの画像でも十分に確認できると思います^^。[Cobby](f/2, 1/125, ISO100)右奥へかけてのボケの中に若干の「コク深め」の感触を見て取れます^^。総じてボケがとても優しくて「荒れ」を感じさせません。Cobbyとその足元を含めまさに自然な空気感と背景の見事なバランスがまさにROKKORと言っちゃいましょうかね(笑)。[ムクゲ](f/2, 1/160, ISO100)これなんかはもう1段絞っても良かったかもですが、開放のインフォーカスに見られる空気感は絶品だと思います。[Swing → Spring Rider](f/2, 1/1250, ISO100)[Spring Rider:D700+AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED](f/2.8, 1/1600, ISO200)この上の2枚は既出のものです...銘玉と言われる「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」の色乗りが良く臨場感のある画像がとてもインパクトも強く目を引きますが、「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」が同じような条件下で見せるより柔らかな背景での被写体(Spring Rider)の自然でクリアな空気感・臨場感は私にとってとても魅力的に映ります。[ナス](f/2, 1/1/320, ISO100)[ナス:D700+AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED](f/2.8, 1/640, ISO200)こちらもまさに先の[Spring Rider]と同様ですね。「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」のいかにも色乗りの良い画像からすると「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」は一見地味に見えますが、撮りたかった「ナス」のしっかりとした描写は自然な葉たちの描写の中でしっかりとその存在感を示してくれていると思います。[サルスベリ:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4](f/1.4, 1/160, ISO100)[サルスベリ](f/2, 1/500, ISO100)上の2枚は同じROKKOR組による「サルスベリ」ですが、「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」の開放でのベールを纏ったような柔らかな空を背景にシャープな花がやはり慎ましくそして優しく目に飛び込んできます。そして「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の方は花たちの臨場感も素敵ですが、それ以上に背景のボケに見られる見事な臨場感が素晴らしいですよね。このへんは好き嫌いという範疇になってしまうのでしょうか...でもやはりこうしたAC(アクロマティックコーティング)を基本とするROKKOR組に共通する柔らかなボケは絞り羽枚数が6枚・8枚と違っていても同様な感触を与えてくれる素晴らしさをとても感じます。次は是非「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(前期型)」の描写を見ながらその違いがあるのかどうかしかと確認してみたいと思います...まずはそんな大好きな<後期型>の美味しいお話しからでした^^。2021年8月 文化の杜公園ほかにて#α7III#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2(後期型)
2021.08.29
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さて今回もROKOR組の一本です、開放だけで楽しめるレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」ですね(笑)。今までずっとレンズの分解整備でご紹介していた<前期型>を使っていましたが、最近はずっと<後期型>を使っています。以前にも書きましたがこの後期型のAC(アクロマチックコーティング)の残存程度が良いのかとても素晴らしい描写をしてくれるんです。人の見た自然な色・空気を感じさせてくれて、そこにこのレンズの味であるはっきりとした色味が加わり...<前期型>でその色の出方に見る「元気なレンズ」という印象に正統派ROKKORのイメージが重なり...時折びっくりするような空気感を伴う素敵な1枚をプレゼントしてくれる一本なんですよねえ^^。今回も色に関しては文句のない出方でこのレンズが納得の描写になってます、そんないまとてもお気に入りのレンズの空気感を見ていただきましょうか...[ノウゼンカズラ #1](f/2, 1/200, ISO100)鷹の目ロッコールほどのコクには至りませんが、はっきりとした色味が気持ち良いですね。そこにフォーカス面のぱきっとした写りと空気感、そして柔らかなボケが加わりROKKORの1枚が出来上がりです(笑)。[ノウゼンカズラ #2](f/2, 1/500, ISO100)素敵な浮き上がり方とインフォーカスの花だけでなく上部の葉の描写も陰影に富んだ描写で目を見張ります。[キラリ☆ふじみ:池の主](f/2.8, 1/400, ISO100)池の主は池の淵の緑の中にいるとCobbyに見つけられて甲羅を突かれます(笑)。亀を撮るだけだと開放でも全然OKなんですが、画面の多くを占める背景が少しボケすぎて面白くないです...が、たった1段絞っただけで奥の建物がまるで細部までしっかり描き込まれた絵画のような描写になってます。[もみじの新葉](f/2, 1/640, ISO100)ひときわ長く伸びたモミジの新しい葉たち、新鮮な緑色が深緑の季節を予感させますがこの先どうなるのかも気になるところです(笑)。こうした距離での背景はROKKORらしい臨場感を醸すようなボケが見られてまた一興です。[Colorfulな樹皮](f/2, 1/125, ISO100)たくさんある「カツラの木」がワンパターンなのと違って樹皮がこんなにカラフルなので目立っていました...木の種類が分かりませんが、たしか秋にはしっかり紅葉する木だった気がします。秋田の方では山桜の樹皮の質感を生かした樺細工というのがありますが、この木で同様に作ってもなんかとても渋い細工ができそうですね^^。[号令を待つCobby](f/2, 1/500, ISO100)今にも雨が降ってきそうな状況でしたが、さすがにニュートラルな色味のα7RIIでも青みが少し強く出てきました。でもなぜかα7IIを彷彿とさせて良い雰囲気だったので、大きく修正する気にならなかった1枚です(笑)。しっかり浮き上がったCobbyのおやつが欲しくて「ヨシッ」の号令を待っているヨダレ寸前の真剣な顔がとても印象的です。[Colorful Slides](f/2, 1/1250, ISO100)公園のカラフルな遊具がどんよりした空気とともにとてもヴィヴィッドに描かれています。色の出方はほんとにはっきりして気持ち良いレンズです...でもこのレンズ(後期型)からはもはや「元気なレンズ」という形容詞は外されそうです...ACの弱い<前期型>ならではなんでしょうかね^^;)。[Swing and Slides](f/2, 1/800, ISO100)キリッとした写りながらも天気の状況が伝わってくるしっかりとした空気感を描いてくれてますよね。子どもたちにさんざん握られたスイング遊具の取っ手(手すり)が遊具の年季の入った様子と反比例するくらいピカピカに光っているのが印象的です。今回は自然光下の撮影がほとんどでしたので、このレンズの渋い描写が目立ちましたね。鷹の目ロッコールほどではないにしても色乗りのとても良いレンズだし、AC効果によるものか優れた空気感の描写がとても気持ち良いです。お手頃なオールドレンズ群の中では一押しのレンズなことは間違いないところですね^^。2021年6月 キラリ☆ふじみほかにて#α7RII#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2
2021.07.02
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先日来『α7RIIから外せません』と言っていたレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の後期型ですが、ほんとこれ良いんです^^。とびっきりシャープなわけではないのですが持っている前期型の明るく元気な描写を得意とするのとちょっと違った私の思うROKKOR的な世界をとても感じさせてくれる一本なんですよね。しばらく毎日のように使っているとそうした部分がまさに納得の画を出してくれるので「外せない」のですよねえ(笑)。このレンズ<後期型>はなにせ<前期型>の分解・整備のための予備としてどうでも良いくらいの価格...送料込で3,900円だったのですからねえ...これはまさに見っけもんです(笑)。当初前期型の整備が上手くいったので全然使うことがなかったのですが、こうしてその素晴らしさに気がついて使い続けているうちに若干ムラっ気のあったヘリコイドの回転具合も滑らかとなり、絞り輪の操作にプラス・ワンアクション必要な前期型より使い勝手が良くなりました(笑)。そんな後期型の散歩撮ですがご覧頂きましょうか...[Phalaenopsis?](f/2, 1/400, ISO100)この花はご近所の植木鉢に咲いていたものですが、その鉢の淵に種類を表す札が付いていて「Phalaenopsis」と書いてあるんですが、これって胡蝶蘭のことですよねえ...どうもピンとこない名前なんですが(笑)。それにしても花の白の出方も良いし、葉のスッキリとした描写にもこのレンズの良さが見られます...まさにこの空気感なんですよねえ^^。[文化の杜公園の藤 #1](f/2, 1/3200, ISO100)開放ですが、遠景を含めボケ方がとても良いです。F2のレンズの使いやすさを表す1枚ですね...でも「APO-LANTHAR 50mm F2」の方は大違いですよ(笑)。[文化の杜公園の藤 #2](f/2.8, 1/2000, ISO100)一段絞るとこうして安定感のあるというか、フォーカスのインとアウトのとてもバランスの良い画を出してきます。[キラリ☆ふじみ](f/4, 1/1000, ISO100)そしてこのレンズでも<f/4>で池の中心より手前にピントを置いてみました。さすがに背景にα7IIでの「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」ほどの適度な甘さが見られません、シャキッとしちゃいます。あの素晴らしい背景の甘い描写はもしかしたら「微妙なピント位置」の違いから来るかもしれませんね、いろいろ試してみたいと思います^^;)。[カツラの木](f/2, 1/640, ISO100)こちらもよいですねえ~、明るい柔らかな背景に木陰の新しめのカツラの葉たちの生き生きとした描写がたまりません。[氷川神社のにゃんこ](f/2, 1/250, ISO100)どうですか...にゃんこの目から耳にかけての臨場感たっぷりの描写、素敵な描写ですよね。このレンズはF2始まりということでオールドレンズにありがちな開放での柔らかさみたいなものはかなり限られた条件でしか出ませんが、こうして開放でのインフォーカスに見られるシャキッとした描写はとても美味しい気がします^^。[シャガ](f/2, 1/30, ISO100)上の1枚からすると開放でちょっと柔らかく感じます、あのF2.8の「Tessar 2.8/50」とはやはり違いますね。でも画全体から醸す柔らかさがまさにROKKORなんです^^。[フレンチ・ラベンダー](f/2.8, 1/1250, ISO100)とても明るい条件ですが、こうして背景の柔らかなボケも<前期型>よりまろやかさを感じます。これほんと同じレンズとは思えません^^;)。[コデマリ](f/2, 1/500, ISO100)小さな花それぞれは結構シャキッとしているんですが、この全体の柔らかなムードは変わりませんねえ。[Cobby](f/2, 1/800, ISO100)そして今回の「メッケモン」の一枚がこれ!アンニュイな表情のCobbyを臨場感豊かに描写しながら優しい空気が全体を包んでくれるというなんともいえない1枚です。後ろの大木、そして目の前の木漏れ日の当たり方を含めCobby周りの空気感・臨場感がなんともいえません。私的には同じ絞り&アングルで撮った「APO-LANTHAR 50mm F2」を超えた1枚だと思っています...もう<ROKKOR>最高^^。さていかがでしたか...このレンズ、まさに私好みの一本となりました。絞ってキリッと描くさまはMC ROKKORにも負けないくらいで、コーティング(AC)による臨場感・空気感の素晴らしい描写は背景を含めピカイチと言ってもいいくらい。まさに今嵌まりに嵌っているレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」です...という話題でした。2021年4月 「キラリ☆ふじみ」ほかにて#α7RII#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2
2021.05.01
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このところCobbyとの散歩撮が続いている割にアップできてません^^;)。というのもメルカリに出品していたRolandのヴィンテージ「SPECE ECHO RE-201」が売れたんです!極上美品ではあるんですが、少し安めに設定して出品したところ24時間以内に売れてしまいました、凄いですねえ^^。入金はあと3日ほど先ですが、これからのオールドレンズライフの軍資金には十分なくらいなんですよ...助かりますね。そんなわけで少し落ち着きましたので、溜まりに溜まった画像を見返してみると...例の後期型「AUTO ROKKOR 55mm F2」の画がまた良いんです。花もこのところの気候のせいかなんだか終わるのが早い感じで、撮りだめた写真をアップしておかないと旬を外しそうですからね(笑)。ではさっそく「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」の画像を見ていただきましょうか...[ハナミズキ:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2](f/4, 1/2000, ISO100)真っ白なハナミズキですね、もうこの翌日くらいから茶色が強く混じり出して最盛期は終わります。ちょうどこの前日に「Tessar 2.8/50」でもこのアングルで撮っています...[ハナミズキ:Tessar 2.8/50](f/4, 1/2500, ISO100)こころなしか花の白に「元気」が見られます...1日でこれだけ見栄えが変わってくるんですね、まさに『花の命は短くて』ですよね^^;)。でもどうでしょう...ROKKORもTessar に負けないシャープな描写でしっかり対抗しています、5mmの画角の差が幹の写る範囲でわかりますね。多少後ろに下がりますからやはりROKKORは幹を幹として陰影をしっかり描いています...特段ボケの弱いレンズではないですが、これくらいの描写のほうが気持ち良いですね。[野菊](f/2, 1/2000, ISO100)逆光気味でボケの柔らかさも出てますが、どうでしょうかこのフォーカス面の醸すこのレンズ独特の臨場感というか空気感...もう最高ですね^^。[レッドロビン](f/2, 1/1250, ISO100)垣根(レッドロビン)の少し飛び出した新しい葉の美しさがこれでもかという感じで出ています。透けた葉の美しさが素敵な柔らかさとともに繊細な感覚で描かれているのを見ると、このレンズの前期型を線の太さとはっきりした色で「元気なレンズ」と呼んでいたのが嘘のようです(笑)。[モクレン](f/2.8, 1/1000, ISO100)畑の一角に咲いていたモクレンですが、葉の清々しい色とともにこの爽やかな描写はなんともいえません。一段絞ったおかげで影になり気味の背景もうるさくならずに済んだようです。[ハナミズキ 白](f/4, 1/1600, ISO100, +1.0EV)これもまた爽やかさの漂う1枚です。花だけでなく透けた葉たちにも素敵な陰影が感じられますね。[ハナミズキ 赤#1](f/2, 1/5000, ISO100, +1.0EV)今年はこの赤いハナミズキもあまり色濃くなることがなくその淡いピンクをほどよく引き立ててくれました。柔らかな雲がまたいい感じに浮かんでいたので画像に華を添えてくれてますね...それを使ってもう少し強調してみようかと、(外側の花弁のような)総苞がつぼまってかわいい花が一輪あったので、少し寄りながら強めのプラス補正をかけてみると...[ハナミズキ 赤#2](f/2, 1/1250, ISO100, +1.7EV)なんとも素敵なな世界が現れました...ROKKOR的ファンタジーワールドでしょうかね^^。少し前のTessar 2.8/50の明るく捉えたハナミズキとはやはりかなりタッチが違います、まさにROKKOR的柔らかさと言えば良いのかな...ますます惚れ直しちゃいますね(笑)。いかがでしょうか...たしかに以前からもっていたイメージの『元気な明るさ』が得意であることは間違えないと思うのですが、前期型以上にフォーカス面の捉えるシャープな臨場感・空気感とアウトフォーカスが醸す柔らかさのバランスがまさに『絶妙』な描写というのが見えてきますね。α7RIIからこのレンズが外せません、そんなレンズのファンタジーな世界の話題でした...^^。2021年4月 江川周辺にて#α7RII#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)#Tessar 2.8/50
2021.04.22
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いま再び「ROKKOR」がマイブーム、しばらく高解像レンズが2本もあるので味を確かめるべくそのレンズたちのトレーニングを兼ねてどっぷりと浸かってきたのですが、あの<55mmTypeB>と呼んでいた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」がなんとも素敵な描写を見せてくれてα7RIIから外せません(笑)。そんなROKKOR組(ほかもあり)の画像をしばらくとっかえひっかえ使っていたここ何日かの散歩撮からピックアップしてみたいと思います。まずは「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」からいってみましょうか...このレンズ、最近調子が少し悪いんです。いつぞやの焦点距離がおかしかった(無限遠の位置が不良だった)ものを清掃を兼ねて整備してしばらくはとても調子良かったのですが、ここに来てヘリコイドが回りきらなくなったというか無限遠まで回らなくなってきました...もう一回調整してみないとです^^;)。[ソメイヨシノ](f/1.4, 1/2500, ISO100)さてこの日は少し曇っていましたので少し明るめに撮るべく気をつけながらの撮影でした。しかしこの一枚ほか開放の画像に見るフリンジの多いこと...現像時手間がかかってしょうがなかったですねえ^^;)。この画像も大きくしてみるとまだまだ残っているのが分かります...でもまあこのレンズらしいボケと雰囲気で仕上がりましたので良しとしました^^。[花見客](f/1.4, 1/1600, ISO100)これが面白い1枚ですね、一度にこんなたくさんの人をこの植物園で見ることはこの時期しかないのですがその雰囲気を残しておこうとかなり手前にピントをおいてボカして撮ってみました。すると、どうでしょう...このレンズのボケの素性がわかるというか、柔らかさの中になんともいえない臨場感を醸しているのが分かり、ROKKOR組の優等生らしさがうかがえましたねえ。[花吹雪](f/2, 1/4000, ISO100)そしてこの日は風も強かったんですよねえ、この区画一番の大きな桜の木からご覧のように素敵な桜の花びらの散る様子が見られました。こうして写真に数多く写るということは、かなりの勢いがあったことが分かっていただけると思います。とても素敵な雰囲気の中、あれだけ人がいたんですが見に来る方は一人もいらっしゃらないです...もったいないですよねえ(笑)。続いては「MD ROKKOR 50mm F1.4」です...このレンズ、今回はちょっと面白い描写をしてくれましたねえ...開放からシャープな方なんですが、周辺減光もけっこう出てちょっとノスタルジックな調子が感じられました。[コサギ](f/5.6, 1/320, ISO100:トリミング)これは以前にもMC ROKKORでダイサギのきれいな1枚が撮れましたが、このMD ROKKORでもトリミングしてますがやはりレンズ中央の美味しい部分はご覧のとおりです。花曇りという天気でしたので、こころなしかコサギの美しい羽の様子がMC ROKKORを上回るくらいきれいに描写されていました。[ソメイヨシノ](f/2, 1/3200, ISO100)1段絞っただけですが、こうして画面全体に解像感高めの描写をしてくれます。淡くなった「緑のロッコール」MD・前期型ですが、こうして見るとシャープな描写に傾きだしているのが分かるような気がします。[シックな街灯](f/1.4, 1/8000, ISO100)周辺減光も感じられるどこかノスタルジックな感触がなんとも素敵な1枚です。特に開放でのボケで中央の街灯がとてもシックな描写になっているのが印象的です...が、けっこうフリンジが見られました^^;)。[クリスマスローズ-ハイブリッド・グリーン](f/1.4, 1/640, ISO100)タイトルのようになんとも長い名前だということが分かりました(笑)。このあとシベがこれでもかと花びらから飛び出すくらい伸びています、でも素敵な色合いです。このインフォーカスの自然なシャープさとアウトフォーカスの柔らかさのバランスはROKKORらしくて大好きです。そしてこの間に雨の日が入りました、そうなると最近は出番がコンデジの「Nikon P7100」に回ってきます^^。[Cobby](f/2.8, 1/500, ISO100)ほぼ傘を指しながらの散歩でしたのでこれといった写真は少ないですが、この一枚はアングルとCobbyの尻尾をピンと張った姿勢が(35mm換算)28mmの広角らしい構図とピッタリ呼応してなんともいえない安定感でお気に入りの1枚となりました^^。そして最後がここ直近の「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」となります...[八重桜](f/2, 1/640, ISO100)ここに来ていきなり咲き出した下鶴馬氷川神社境内の八重桜ですが、なんともいえない淡いピンクが素敵です。[ナノハナ](f/2, 1/2000, ISO100)なんのことはない土手沿いの散歩道の傍に咲きそろってきたナノハナですが、まだ小さい花がパラパラとついている状態だった個体を開放でファインダーを覗いていたら、その小さな花たちがふわふわ浮いているようでなんともかわいい空間だったのでシャッターを切った1枚です...その浮遊感をしっかり感じさせてくれるこのレンズに感謝(笑)。[ハナミズキ #1](f/2, 1/1250, ISO100)いよいよハナミズキが公園を彩り始めました。しっかりとした『白』で咲きそろうのもあと少しだと思います。こうして若い小さな葉と一緒に撮れるのは僅かな時間だけです...いわば絶好のシャッターチャンスです(笑)。この「後期型」...こうしたボケにも「前期型」では見られないような描写を感じさせてくれます、なんともいえない空間です。[ハナミズキ #2](f/2, 1/3200, ISO100)こうして開放が続いてもあまりボケに破綻を感じません、少しグルっとした感じは出てますが、相変わらずイン&アウトフォーカスに見るAUTO ROKKORらしいバランスには眼を見張るものがあります。[ハナミズキ #3](f/2, 1/1000, ISO100)これなど私の「前期型」だと背景のボケはもっと汚く見えてしまいそうです。上手くでた花びらの「できたて感」が特筆モノで明度以外現像時ほとんど手を入れてません。いかがでしょうか...こうして3本プラスα並べてみても最後の「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」の画が出てくるとグッと引き締まるのが感じられるほどこのレンズ「良いですねえ」(笑)。正直言っていまあの標準レンズ最強と言われる「APO-LANTHAR 50mm F2」より魅力を感じています...ちょっと大げさかなあ...でもそのくらい気に入っています、とことん付き合いたい気分ですね(笑)。今回は手に入れてだいぶ経ってからその魅力を大発見してしまった「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」を中心にROKKOR組の散歩撮がますます楽しくなってきた話題でした...^^。2021年4月 江川周辺にて#α7RII#AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4#MD ROKKOR 50mm F1.4#Coolpix P7100#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)
2021.04.08
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きょう4月4日は二十四節気の一つで、温暖となり、青空が広がり、草木は芽吹き、清々しいと呼ぶのにふさわしい頃ということで『清明』と言うそうです。今回はまさにそんな気持ち良い青空の下でこの地域一番最後に最盛期を迎える桜堤に「FE100mm F2.8 STF GM」で臨みました。そしてまたまた空いてしまったこの記事の間隔、その間の「APO-LANTHAR 50mm F2」など高解像度を誇るこの2本のレンズに加えそれらに負けないくらい素晴らしい1枚を残してくれた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(後期型)」の画像も最後に加えて味わいの違いを楽しみたいと思います。(※なのでカテゴリーは「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」になってます^^)[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/8, 1/200, ISO100)「FE100mm F2.8 STF GM」らしい空気感のなんともいえない1枚です、この時期の私の「ふるさと自慢」のできるアングルの1つですね^^。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/16, 1/100, ISO100)このボリュームがすごいでしょ^^、この桜堤は桜の木が土手から下がったところに全て植えられているので土手から手に取れるくらいの距離で楽しめます。上2枚の絞りを見るとf/8はまだしもf/16は絞りすぎ?と思われますが、相変わらずこのレンズの場合は「T値(露出値)」です...T16で概ねf/8程度でしょうか、そう見るとExifも納得だと思います(笑)。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/5.6, 1/1000, ISO100)こんなアングルも土手で少ししゃがむとどこでも撮れるものなんです。見るとどの花も中心がもう真っ赤でたくさんの花びらが風にのって散ってきます。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/5.6, 1/1250, ISO100)はじめに話題にした二十四節気の『清明』というのが納得の1枚です...空気感がとても良く出ています、このレンズお得意の描写ですよね。そんなこのレンズの素敵な空気感を楽しめるショットをどんどんアップしてみましょう...[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/10, 1/80, ISO100)背景の素敵な花たちをちょっとはっきり目に出してくて<T10>まで絞りました、なのでSTFが効いていません...でもこのレンズの基本的な性能の高さは見えてきますよね。あの独特な空気感は薄れる感じはしますが、背景の柔らかさは健在で「葉」の描写に見る解像感の高さがうかがえます。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/8, 1/320, ISO100)こちらは不意に飛んできたベニシジミチョウを入れたものですが、とっさにMFに切り替えてます。近接で目や触覚にしっかりピントを合わせるにはAFでは融通がききません...アングルを微妙に変えてもMFならすぐに微調整が効きますからね(笑)。花たちはきれいですのでSTF限界まで絞ってボケながらも背景の形状をしっかり残すように撮りました。鱗粉まで感じられる蝶の描写や、ただ立体感が出るだけでなくその場の空気・臨場感までも醸す特徴的な描写もこのレンズならではですね^^。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/5.6, 1/500, ISO100)背景までの距離が良いとこうして形状は分かるながらもとろけるようにボケてくれますね、この桜堤ならではの緑が爽快な1枚になります。[FE100mm F2.8 STF GM:α7III](f/5.6, 1/100, ISO100)こちらは我が家の狭い庭に咲くカイドウです。なんとこの日がピークだったようでこのレンズで残しておけて良かったです(笑)。素敵な色合いとかわいいシベがとても印象的で、そんな様子をしっかりと気持ちよく記録してくれました^^。続いて「APO-LANTHAR 50mm F2」に登場してもらいます。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2.8, 1/8000, ISO100)八重の梅ですが、いかがですか...花一つひとつの描写が素晴らしいですよね。α7RIIの少しクールに出る印象もプラスに働いて「白」の美しさが引き立ちます。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2, 1/2500, ISO100)これは以前に「XR RIKENON 50mm F2」の開放で撮ったアングルですね。比べるのが可愛そうなくらいしっかりと解像しています^^;)...もうこのレンズの場合、遠景でも絞る理由を探してから絞り輪を触ります(笑)。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2.8, 1/1600, ISO100)隅の方が甘い描写にならないように気持ち1段絞りました...が、そんな必要なかったみたいです(笑)。こちらも我がお膝元で一番の大きさを誇る桜ですが、今年は少しボリュウーム感がいまひとつでした...左に見えるのが植物園の早咲きの桜です。正直このレンズで景色を絞って撮ると、「気持ち悪い」くらいに写ってしまいます...私は好きじゃないですね...ここが唯一このレンズ嫌いなところ(笑)。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2.8, 1/2000, ISO100)いかがですか...絞りこのくらいで十分ですよね、フォーカスされたテント&子供のなんとクリアなことか。この絞りで最奥でも十分解像感のある描写が見られます、高解像レンズとはこういうものなんですね。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2.8, 1/500, ISO100)私はこのレンズのこういう描写が好きです。こうしたシチュエーションで活きてくる開放&<f2.8>ではないかと思っています。逆光ながらも柔らかさの中にしっかりと質感を出してくれて、ボケの中にしっかり感じられる臨場感...素敵な描写だと思います^^。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/4, 1/800, ISO100)いくつかのレンズで「ROKKOR」らしい画を求めて先日比べたアングルです。試しにこのレンズで同じピント位置(例のカモのいた池の中心よりかなり手前)で撮ったものですが、もうピント位置も何も関係なしですね...どうやって撮ってもしっかり解像してしまいそうです(笑)。この日<f/5.6>まで絞ってお堀の桜を撮ったのですが、ベンチにいるファミリーが何を食べているかまでがわかるようなあまりのえげつない写りでビックリです^^;)。[APO-LANTHAR 50mm F2:α7RII](f/2.8, 1/1000, ISO100)こちらのレンズ最後の一枚は上と同じ曇り空でしたが、明るめに撮った枝垂れ桜です。あまりきれいな個体ではなかったのですが、まさに「あばたもエクボ」にしてくれるレンズ全開の1枚です...美しいところを余すところなく描写してくれます...という意味です(笑)。さてさて、こうしたそれぞれに個性のある「味」は違えどしっかり解像するレンズのあとにご紹介するのが前回意外にも「ROKKOR」を強く感じさせてくれた写りの素晴らしさに認識を新たにした「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です。実はあれ以来ほんとこのレンズに嵌ってしまいました(笑)。愛着を強く持って使っていた自分で整備した「前期型」の描写は何だったんだろうと思わせる実にROKKOR的描写で、整備が間違っていたのかと思わずにはいられないほどこの「後期型」には素敵な描写をもらえます。桜から離れますが、いくつかその描写を見ていただきたいと思います...[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f/2, 1/1600, ISO100)オールドレンズテストの定番アングルです...フォーカス面に強めのエッジは感じられますが、それほど強い色味は感じられず、かと言ってシャープなインフォーカスからアウトフォーカスへ向けてもしっかり臨場感を醸してくれての周辺減光バッチリと素敵なオールド的かつ「ROKKOR的」描写です。[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f5.6, 1/1250, ISO100)レンズの美味しい解像感を楽しめる絞りではこの通り...爽快な空気感もしっかり出て不安のない描写です。[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f/4, 1/1600, ISO100)柔らかい背景に前ボケも気持ちよくフォーカスされたハナミズキをシャープに描いてくれます。抜けの良さはα7RIIならではのものでα7IIではこうはいかないだろうなあとは思います...でも『健康的』『元気』というイメージは確かに確認できるんですが...だいぶα7IIのものとかけ離れています(笑)。[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f/2, 1/1000, ISO100)これなどはこのレンズらしいと思っていたはっきりしたエッジ・太めの線を感じることができますよね。でもこんなに落ち着いた描写は意外です(笑)。[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f/2, 1/8000, ISO100)ピント面のシャキッとした描写に対してとても素敵な背景のボケです、うっとりしてしまいます(笑)。いままでピント面と背景のバランスがこんなにも良いレンズだとは思いもしませんでしたから、このところこのレンズには驚かされてばかりいます^^;)。そして決定打...[AUTO ROKKOR-PF 55mm F2:α7RII](f/2, 1/320, ISO100)花や葉の状態がとても良かったせいもありますが、このレンズでこの描写...こんなに落ち着いた描写で良いんでしょうか(笑)。御衣黄(ギョイコウ)の花のキリッとした描写も素敵なら葉の質感といい背景を含め全体から醸す柔らかさといいまさに「AUTO ROKKORここにあり」という描写ではないでしょうか^^。ここまで見てくるとこの「後期型」とお気に入りだった「前期型」の違いってもしかしたらコーティングの残存程度差から来るのかもしれないと思えてきました。絞りの違い(f/16までとf/22まで)くらいでレンズ構成は全く一緒だし、違いを見つけることができないですから、そうなるとAC(アクロマティックコーティング)の効果が後期型には強く残っているのかもしれませんね。そこから来る空気感・臨場感をしっかり捉える性能が私の『後期型』の方が強いと見るとなるほど納得です。minoltaとしては後の<NEW MD>になるまでこの「緑のロッコール」と言われる由縁のACを施していましたが、その「ピント面の鋭い描写性を維持しつつも画全体的に<マイルド感>があり、人間の目で見たままの違和感が無い自然な写り」を底支えしているLeicaに通づる独特なコーティング技術ですからねえ。そのコーティング技術はとても繊細で時間の経過(及び間違ったメンテナンス)による劣化も強くていい状態の個体もなかなか多くはないと聴いています。この自分の個体「後期型」がそのコーティングの良い状態で残っていたのかもしれません...そういう意味では『大事に』、そしてガンガン使って旨味を享受したいところです(笑)。いや~、ここ最近仕入れた高解像度を誇るレンズ2本にここまで(多少意味が違えど)対抗できる描写を持つオールドが手元にあるというのが分かっただけでも大収穫の散歩撮でした。久々に嬉しい、そして楽しい記事を書かせてもらいました...という話題でした...^^。2021年4月 江川・新河岸川沿いにて#α7III, #α7RII#FE100mm F2.8 STF GM#APO-LANTHAR 50mm F2#AUTO ROKKOR-PF 55mm F2
2021.04.04
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さてこのところ例のオークション出品のために整備をしているRolandの「RE-201」に時間をとられてなかなか更新がままならず滞っております^^;)。でもこの「SPACE ECHO RE-201」はその甲斐あって見事な再生を遂げております...今度このレポートを書きたいくらいですね(笑)。今回は撮りだめたカットの中からタイトルにあるように「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の話をしようと思います。これが私の持っている二つの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」ですが、右が前記型(f/22まであり)左が後期型(絞りf/16まで)になります。右の愛用している前期型が絞り羽根不良で、その初めての整備のために失敗した時のリスクを考えて左の後期型を仕入れていました。※今まで前期型・後期型など区別がどうもつきにくく悩んでいたんですが、探せばあるんですよねえ...詳細なminoltaのMFレンズの焦点距離別仕様リストみたいなものが。 MINOLTA Manual Lens List → URL:http://minolta.eazypix.de/lenses/もうこちらを見れば自分のレンズがどの時代のどの世代なのか一目瞭然ですよ、ぜひご覧ください。どちらも5群6枚というレンズ構成は変わらず同様の写りかとずっと思っていたので、特に使い勝手(状態)の良さと自分で整備した愛着から前期型ばかり使っていました。その状況ではよく言われる色乗りの良さは当然のごとくだし、私の言葉で表すなら「健康的なレンズ」「元気なレンズ」というものでいままで散々書いてきたとおりです(笑)。ところが今回「後期型」をα7RIIに付けてしばらく使ってみたのですが、「元気」というよりいかにも「AUTO ROKKOR」という匂いの強い画がたくさん出てきました。これはカメラをα7IIからα7RIIに変えた時に「前期型」でもMinoltaを強く感じさせてくれたことに似ている感じですが、今回は特にその色の出方でも違いを感じましたので記録しておくことにしました。それでは見ていくことにしましょうか...[コブシ](f/2, 1/125, ISO100)初っ端これです、とても色の「淡さ」を感じます。コブシの葉自体はどちらかというと黄緑なので余計にそう感じるのかもしれませんが...。でも見れば見るほどボケを背景にフォーカスされたコブシの花・枝が素敵に浮き上がるというだけでなく、背景の太めの幹や竹などにまで見られる豊かなトーンが目につきます...良い描写ですよねえ^^。[ソメイヨシノ](f/2, 1/2000, ISO100)畑の縁にソメイヨシノのとても低い木を見つけたので寄って前ボケを使ってみました。芯は赤くなりだしていますが、まだ花に元気があったのでそれなりにきれいに出てくれました。[ハナミズキ](f/2, 1/2500, ISO100)ようやくこのレンズらしい強めの色が見られます、元気な線の太さも感じられますよね^^;)。ボケは強めのレンズですが、8枚絞りのAUTO ROKKORらしくおしなべて柔らかなボケになってますね。[ジューンベリー #1](f/4, 1/200, ISO100)開放で撮ったかなと錯覚を起こすような1枚です。少しくらい絞ってもこうしてとても柔らかな描写となり、フォーカスされた小さなジューンベリーの花もシャープに出ているのですが、全体で醸す柔らかさはまさにROKKORと言えるものですよね。[ジューンベリー #2](f/4, 1/400, ISO100)そしてこの色味です。初めてα7IIで「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」を使ったときのような印象を受けます^^。そのくらい青と緑の色味が爽やか系の匂いを醸しています。今回ご覧いただいているように濃い緑が少なくどちらかというと「萌黄色」に近いものが多かったので特にそう感じるのかもしれませんが、写真を見て「感じるイメージ」としては随分と違いを感じます。天気はとても良かったのですが、このレンズ特有のあふれるくらいの「元気」さは微塵もありませんよねえ、逆にこんなに落ち着いたと言ってもいいくらいの爽やかな描写は意外です(笑)。[ジューンベリー #3](f/2, 1/800, ISO100)小さな花とはいえ開放では先端の一輪くらいしかピントが合ってません、そして玉ボケのように見えるものは全て散って地面に落ちた周りにある早咲きの桜たちの花びらです。こうした淡い玉ボケのせいもあり余計に柔らかさが目につくようになります、撮り方(光)のせいですかねえ...今までと随分と印象が違います。[ソメイヨシノ #1](f/2.8, 1/1600, ISO100)もうひと絞りすると散りだして美しくないガクまでたくさん入ってしまうので少し控えめな絞りで撮りました。こうして見るとこのレンズらしい線の太めというかしっかりと強めのエッジを感じることができます。[ソメイヨシノ #2](f/2, 1/8000, ISO100)こちらは奥のおしゃれな街燈がどういう描写になるか気になって、葉が少し目立つのですが一番手前の枝にピントを置きました。その街燈がとても素敵なボケ方で趣があり全体でもちょっとノスタルジックで味のある1枚ではないでしょうか。[スイセン](f/2, 1/1250, ISO100)最後はCobbyと信号待ちをしているときに足元で見つけた大きめで真っ白なスイセンです。近接ですが、このレンズのボケの強さがわかるような一枚ですよね、そしてそのボケ方も自然でとても柔らかくて...使えますよね(笑)。フォーカスされた中央のシベ一本のキリッとしている様が印象的です。いかがでしょうか...上にも書きましたが、今回強い色味のものが少ないのが原因かとは思いますがいかにも「AUTO ROKKOR的」な印象を強く感じることができます。これから「前期型」も合わせちょっと使い込んでみたくなりますね、つい先日アップした記事のα7IIを超えるROKKOR的描写がこちらのレンズでも立証できそうですからね。そんな楽しみのできた話題でした...^^。2021年3月 山崎公園ほかにて(α7RII + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 -後期型- )
2021.04.02
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今回のレンズの主役は「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です。α7IIIで「健康的なレンズ」そしてα7IIで「元気なレンズ」という印象を持っていた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」ですが、α7RII導入から少しイメージが変わってきました。そこで今回はα7IIIとα7RIIでこのレンズのイメージをはっきり掴もうとCobbyの散歩でしばらく使ってみました、幸い天気の良い日が続きこのレンズ(持ち前のと思っていますが)の明るく元気な側面が出てくれるかテストにはちょうどよい天候でした。まずはα7IIIの画像から見ていただきます...[キラリ☆ふじみの小径](f/2, 1/1000, ISO100)相変わらず抜けの良さ、それに伴う空気感はα7IIIですね。そしてこのところオールドレンズを使っている時α7IIIの「色味」に不自然さが感じられなくなってきました^^;)。これはα7IIの色に関する「Cool」な強いイメージがあって、同時に使っていると否応なしにその落差を感じさせられたのでしょうかねえ...不思議です(笑)。[ミツマタ](f/2, 1/2500, ISO100)ちょっとノスタルジックな色味を感じさせる1枚です。ですがイメージとしてはこのα7IIIでの「健康的な」という側面を感じることができホッとしますね^^;)。[Cobby](f/2, 1/4000, ISO100)このレンズの分解整備の前の絞り開放でしか撮れなかった時のことを思い出させてくれる渋い1枚です。スッキリとクリアなCobbyと柔らかくボケた背景、このレンズのイメージそのままという描写で安心します...こんな画がたくさん出てくるので絞りが油膜で固着しても出番が多かったです(笑)。「クロッカス](f/2, 1/2500, ISO100)まさに非の打ち所がないクロッカスの「元気」な描写^^。近接で開放ゆえの背景のちょっと荒れ加減なところも健在です、でもそんなにグルグル感の出るレンズではありません。[市役所の河津桜](f/4, 1/2500, ISO100)そして背景の距離が良かったせいもあり、この絞りでの素敵なボケを背景に河津桜がキリッとした写りで文字通り目を楽しませてくれます。こうして見てもこのレンズの8枚絞りの素直な柔らかいボケは後発の「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」に負けない素敵なボケですね。[白梅](f/2, 1/2000, ISO100)どうでしょうこの全体の柔らかさ。素直なボケのおかげでこんな調整もお手のものです。[白梅](f/2.8, 1/1600, ISO100)まさに「健康的」な1枚^^。こんな素敵な色合いをいとも簡単に見せてくれるレンズなんですねえ、α7IIIでの印象は間違いではなかったですね。[白梅](f/2.8, 1/640, ISO100)しばらく前にも少し弱い光の下で見せてくれた「ROKKOR的」な背景からくるイメージの柔らかさをこうした好天候下でもしっかり見せてくれます。ここまでがα7IIIでの画像です。こうしてみてくるとまさに「緑のロッコール」が持つ柔らかさを持ちながらも臨場感・空気感をしっかり醸してくれる事がわかりますね。ただこのレンズ...色味はとてもはっきりしているうえに、他の「AUTO ROKKOR派」が好むレンズたちの柔らかさを前面に出してくるというよりは線が太いというかはっきりとしたエッジで「元気」な印象を与えてくれるんだと思っています。さてそんなα7III~α7IIでの印象なんですが、α7RIIで使ってから少し印象が変わりました。裏面照射型CMOSセンサーはα7IIIと同様ですが、ローパスフィルターレスに高画素という要素でいささかα7IIとは随分とかけ離れた印象を受けました。次にそんなα7RIIでの画像を見ていただきます...[オオタカの森の木](f4, 1/1600, ISO100)やはり精細感は高いですが、エッジの強さも感じられます。[パワーショベル](f/2.8, 1/5000, ISO100)とはいえこうして逆光気味に絞りを開けてみると柔らかさが前面に出てきます。planarなどとは随分と違います^^;)。この画像は最近アップデートで新たに加わった「Luminar4」の新機能<AI 空の拡張>を使って「Lightning」を加えてみました...逆光で暗めの画像にけっこうリアルに溶け込んでいます、凄いですよねえ^^。[ホトケノザ](f/2, 1/3200, ISO100)これなんかは柔らかな背景が全体のイメージを決めながらもフォーカスされたホトケノザがクリアに描かれて上のCobbyの1枚同様にROKKOR的なイメージがけっこう感じられます。[白梅](f/2.8, 1/160, ISO100)一段絞ってもこの柔らかさです。幹・枝の交差の角度をいろいろ変えたらこんなどこから生えたのかわからないような写りになりました...突然ニョキッと生えたようになってますね^^;)。[白梅](f/2, 1/320, ISO100)そして日陰で撮ってみればこれです、白梅たちのなんとも落ち着いた描写が素敵です。たくさんの枝が前に交錯していますが、明るい背景も柔らかいながらもそれぞれがしっかり認識できるほどしっかり空間を感じさせます...良い描写ですよねえ。[紅梅](f/2.8, 1/320, ISO100)先の画像同様に一段絞っていますが、柔らかな背景に少し角があるとはいえたくさんの玉ボケの中に小さな開き始めの梅がじんわりとシャープさを醸しながらとても落ち着いた優しい描写になっています。高画素というよりローパスフィルターレスの効果ですかねえ、α7IIではなかなか味わえないところだと思います。[河津桜](f2.8, 1/2500, ISO100)そして後発のα7IIIにも負けない抜けの良さはこちらもローパスフィルターレス仕様のおかげでしょうか、スッキリと浮き上がりそして空気感もしっかり醸してくれます。どうでしょうか、α7RIIは微妙ですがこのレンズに「ROKKOR」をより強く感じさせてくれるような気がします...その分α7IIでしっかりでていた「元気さ」は少し影を潜めるように思います。特に強めの光の下での描写にα7IIにはない素敵な「空気」を感じさせてくれるのでそのへんをこれから詰めていくのも面白いかなと思っています。だんだんというかやっとですが、α7RIIの面白みが見つけられてきたように思います...まだまだこれからですね...という話題でした^^;)。2021年2月 江川周辺・キラリ☆ふじみなどにて(α7RII & α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2021.02.26
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<「元気なレンズ」というイメージはα7IIでのものか?>以前からα7IIでのMinoltaのこのレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」は色の出方と意外な線の太さから『元気なレンズ』というイメージで捉えていました。その後α7IIを卒業して現在のα7RIIを使ってこのレンズをいろんな場面で使ってみるのですが、色はさすがに気持ち良く出るんですが、以前から持っていた文字どおり『元気な』というイメージがどこかへ行ってしまった感じがするんですねえ。そんな思いを抱いてここ何日かずっとこのレンズを使ってみたんですが、なんとなく分かってきたことを撮ってきた画像を見ながらまとめてみたいと思います。<オールドレンズゆえの解像度?>まずはα7IIからα7RIIへ変わって高画素でのこのレンズの限界が少し見えてきました。というのはこのところ立て続けに手に入れた「APO-LANTHAR 50mm F2」など解像度の高いレンズ2本を使っていて感じること、つまりファインダーのピント拡大で高倍率の方を使った時に一番わかり易いのですが...高解像度のレンズでは拡大倍率を上げるとより精細にピントの確認ができますが、このレンズの場合はα7IIの時と同じく見え方が荒くなりせいぜいコントラストで確認するのがやっとという状況になります。これ「オールドレンズだから」かというとそうでもなくて、兄弟レンズの「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」などは倍率上げてもしっかりピントを確認できるんですよねえ。このレンズや「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」などはやはり古さのせいかこうした傾向は顕著です。こういう見え方からも「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」のレンズの解像度としての順当な「進化」を感じることができます。<解像度と「味」は別物>ただそのために写りが悪いかというとけしてそうではなく、高画素機での描写が変わってくるものの『味』はしっかり認められるという感じですね。私にとって肝心なのはその高画素機でどう変わったかということで、今回のブログのタイトルではありませんがその写りがα7IIIでの「ヌケの良さ」などとは違った「精細感が増す」ところ、裏面照射型CMOSセンサーとはいえ画素数&描画エンジンが違って画的にも <α7III≒α7RII>であり、味としてはα7IIの面影を残しているように感じます。そんなところがなんとなく掴めてきたので、ここ何日かの画像を見ながら検証してみたいと思います。[柿の木](f/2, 1/3200, ISO100)これは何度と無くシャッターを切っている柿の木畑なんですが、この木の描写をよく見るとやはり線が太い印象が精細感を伴って...高画素機でその素質がエッジが強いという印象になっている気がします。ボケの中にその旧来の印象が強く出ているのが奥に見える重機(パワーショベル)の描写に見てとれますね^^。[ススキ野原](f/2, 1/1600, ISO100)いまだにたくさんのススキがある場所ですが、中央左の大きめの穂にフォーカスしています。いつもこの時間は逆光になるので奥の林とのからみでノッペリとした印象になってしまいます。ご覧のように周辺減光が見られますが、細い枝それぞれの描写を見ても...強めのエッジで細い枝を描く感じ...α7IIの時より精細感を増していますね。[下鶴馬氷川神社の狛犬(右)](f/2, 1/250, ISO100)このレンズでこんなに落ち着いた描写を見られるとは思ってもみませんでした(笑)。光にもよりますがエッジの強さはしっかり認められるし、やはり背景のボケにこのレンズの太い線を抑えた柔らかな感触はとても良いですよね。[紅梅](f/2, 1/320, ISO100)そしてこうした画を見ると「元気なレンズ」時代の印象が嘘のようにROKKORを感じさせてくれます。[クロガネモチ](f/2, 1/2500, ISO100)こちらは元気な色の出方をしている1枚で、周辺減光が空をいい塩梅におどろおどろしくしてくれてなんとも言えない雰囲気を醸してくれてます。ピントを外れた赤い実がその色を持て余すように「滲み」を感じさせます^^;)。[マルバルコウソウ](f/2, 1/1250, ISO100)この日はとても良い光が目について撮影がとても楽しかったのですが、このマルバルコウソウもランプシェードのような殻を素敵に演出してくれました。以前であればMC ROKKOR-PG 50mm F1.4的なイメージです(笑)。そうして見てくるとこのα7RIIではレンズの素性をしっかりあぶり出してくれているのかなと思うところがありますね...α7IIではこんなに「ROKKOR」を感じさせてはくれませんでした^^;)。[氷川神社の狛犬(右)](f/2, 1/640, ISO100)この描写はまさに光のおかげです。でも不思議です、このレンズにこうした狛犬の描写に見られる「臨場感」というか、ある種「透明感」のようなものを期待したこともないし、見たこともなかったのですからね(笑)。[ジョウビタキ](f/4, 1/320, ISO100)最後の一枚はオマケですが、Cobbyが草の中の匂いを嗅ぎ回っている眼の前にパタパタっと舞い降りてきたジョウビタキの♂です。びっくりしましたねえ、ほんと目の前だったので身動きできなくて植え込みをチョンチョンと移動して木の影になったところでおもむろにカメラを構え、木の影から少しカメラを出して撮った1枚です。野鳥(渡り鳥)の季節だということは分かっていますが、こんな人の多い都市公園で目にするとは...どうせなら私の大好きなメスに出会いたかったですが(笑)。さていかがでしたでしょうか...α7RIIによってこのレンズの本来の「ROKKOR」的な描写が認められるようになってあの「元気な」という強烈なイメージが影を潜めてしまったのは残念ですが、それこそアップグレードした描写を突き詰めることができるようになった気がします。次回以降にα7RIIのWBの設定をケルビン値でコントロールして5,000k~5,500kあたりで「元気さ」が出るかどうか試してみたいと思います(笑)。今回は少し時間をかけて「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の秘めたる実力を探ってみるという話題でした、新たな魅力をどんどん掘り起こしたいですね...^^。2021年1月 氷川神社・文化の杜公園ほかにて(α7RII + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2021.01.12
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きょうは私の散歩撮の日だ、でもいざ家を出るとCobbyにその違いが分かるはずもなし...結局この日は時間を気にすることはないとはいえCobbyペースになってしまった(笑)。まあ要は気の持ちようだ...今の時期そんなに近場で被写体となるものが多いわけでもなく、風も強かったので家を出る前に急遽レンズを「APO-LANTHAR 50mm F2」から「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」へ取り換えたということもあり「気楽に行こう」である^^。まあもう一つの目的みたいなものもあったんです...α7RIIでの自分のこのレンズに対するイメージがどうもα7IIの時と違ってくるので、少し粘って使ってみようということなんですねえ。まあしかしこの風にはまいりますね、寄って撮るときなどとても難儀します。とても強い寒気が列島を襲ってくるということでその影響なのですかね...日本海側など雪の被害を受けている方々には申し訳ないですが、新年早々雪だけは勘弁ですよね^^;)。Cobbyに1枚寒い時用の服を着せて出ましたが、まあ彼はなんでも身につけるのは大嫌いなので用意が大変です...着せた直後は体が硬直したようになり動きませんから、リードを付けるのに楽だからとハーネスなどを付けた時も同様に固まってしまうのでもっぱら普通の首輪しか使ってません...そんなCobbyと風を切って出発です(笑)。今回のコースは文化の杜公園方面でした。先日は畑のコースで見かけた「モクレン」同様に公園内の「ハクモクレン」も葉の一枚もない枝先にたくさんのツボミが見られます...[ハクモクレン #1](f/4, 1/1250, ISO100)[ハクモクレン #2](f/2, 1/4000, ISO100)こうして開放とf/4のものとを比べるとよく分かりますが、開放での線の太さみたいなところは色のはっきりしたところと合わせこのレンズらしい描写でホッとします^^。ボケも8枚絞りの柔らかさも見て取れますよね...ということでしばらく開放での描写を見極めようと、開放を多用してみました。[ミツマタ #1](f/2.8, 1/400, ISO100)[ミツマタ #2](f/2, 1/640, ISO100)色や線の太さは確認できますが、やはりこの場合一絞りした方が背景の玉ボケの整然とした感触も良くてミツマタもメリハリが出てきますね...f/2.8くらいだとそれほど丸ボケの角も目立ちにくいですしね。こうして前回から引き続きこのレンズの様子を見ていると絞った時の描写が随分と違いが出てくるような気がしてきましたね。「RICOH XR RIKENON 50mm F2」ではありませんが、絞って精細感がみるみる出てくるタイプとはちょっと違いますが、高画素なりのトーンの出方の違いなどからくるんでしょうねえ。[スイセン](f/2, 1/400, ISO100)1月といえば「スイセン」も咲く頃ですが、早くも見つけました^^。日陰なのですが、どうでしょう・・・ROKKORらしい柔らかな描写ですね...再びこういう画を見られるとホッとします^^。相変わらずあまりシャッター切れませんでしたが、このペースは守っていきたいですね。そしてこのレンズを手に入れた時を思い出しながら...絞りが油膜で固まって開放でしか撮れなかった初期の頃...その開放の美味しい描写をα7RIIで改めて確認してみようと思います。2021年1月 文化の杜公園ほかにて(α7RII + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2021.01.08
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きょうは正月休み最終日、明日からまた仕事だ...年末・年始と新型コロナのせいか静かにゆっくりさせてもらいました。さてその休み最後は長女が初詣のついでに旦那さんを含め家族で挨拶に来てくれたので、孫もおり少しは正月らしく盛り上がりました^^。皆でワイワイ昼食を頂いて孫が昼寝をする間に私はCobbyを連れての散歩撮へ。先日α7IIIでとても新鮮な描写を見せてくれた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」を今回はα7RIIに付けてみました。このレンズα7IIのときに見せた「色」のしっかりと出るところはそのままなのですが、線の太さがα7RIIα7IIIでは控えめでレンズのイメージを覆すようなところも見せてくれているので、そのへんをしっかり見極めていきたいですね。[江川](f/4, 1/160, ISO100)まずは江川沿いを歩いていて目についたこの川のきれいな水の様子、このところの雨不足でそれほど水量は多くないですが、静かに水草を揺らしながら滔々と流れているさまは見ていてとても気持ち良いですね。橋の影があり輝度の落差が大きいのですが、それぞれにしっかりと陰影を捉えています。光も強いためマイナス補正をかけて撮っているんですが、それでも現像時かなり明度を落として川の明るいエリアの表情がしっかり出るようにしました...左の暗部とのバランスが難しいですが、暗いながらも状況はしっかり把握できるほどに捉えていました。[植え込みのニャンコ](f/4, 1/125, ISO100)これはそんな江川沿いを歩いているときに出会った植え込みの中に隠れるように昼寝をしていたニャンコです。Cobbyが近くまで匂いをかぎにいったので、起こされた機嫌の悪さからか凄い目つきで睨んでいます(笑)。さすがにこの暗いところにいたニャンコに露出を合わせたので手前の枝は白く飛んでますが、ニャンコの描写はピントもバッチリでとても精細に描かれています。ただし周りの葉や枝を見るとしっかりこのレンズの特徴である太い線を感じさせてくれます、このへんが高画素機でのイメージなんですかねえ...画素数の多い分線一本一本が細分化されるのでしょうか...線の太さの出方が若干違うように思います。[親水公園](f/2.8, 1/500, ISO100)こちらが東上線のすぐ脇になる場所で「親水公園」と呼ばれるところです。現像していて思うのですが、こうした輝度差の大きい画像でもシャドー部がしっかり描写されており調整がとても楽になりました。この絞りでフォーカスしたのは橋の奥にいるカルガモ2匹です、それでも周辺部の描写を見てもとてもしっかりしているではないでしょうか。[Cobby](f/2.8, 1/320, ISO100)日陰ながらもCobbyの最近シルバーになってきた毛の一部がしっかり見て取れます。そして絞りもちょうど良く8枚絞りの生み出す自然で柔らかなボケが見られますね...この素直なボケも好きなポイントなんですよねえ^^。α7RIIでのこのレンズ...なかなか素敵な描写をしてくれるのでちょっと驚いています(笑)。[Rainbow-Ghost ?](f4, 1/1000, ISO100)そして最後の一枚...この日一番驚いたと言っていい1枚です、ご覧のように逆光気味に撮ったものですが、『虹のゴースト』が出ているんですよね。α7IIで散々使ってきたレンズなんですが、こんなゴーストは出たことがなかったです...新たなキャラクター発見か(笑)。いままでのα7IIでのたくさんの画像のイメージがありますので、釈然としないところも多いのですが、ここまでスッキリした画像を量産してくるとそのイメージを変えないといけないかもですね。これからα7RIIがオールドレンズの旗艦となり、他のレンズもその持っていたイメージを変えられそうですが、こうして新たな発見などもありそうなので楽しみではありますね。そういう意味では「X-T2」ではオールドレンズの差がわかりにくいという『欠点』で手放す要因となってしまったのですが、このα7RIIでは『新たな探究心』に火がついたというところでしょうか^^。これからですね...^^。そして前回のブログではありませんが、横でCobbyが早くからスヤスヤと寝ている姿を見るとホッとします(笑)。2021年1月 江川親水公園ほかにて(α7RII + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2021.01.04
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さて今日はちょっとマイブームの「STFレンズ」から離れて、せっかくの良い天気なのでだいすきな元気なROKKORレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」をα7IIに付けての散歩撮です。この間このレンズのα7IIIでの画像には随分と驚かされた記憶がまだ鮮明に残っています。α7IIIの抜けの良さは理解していたんですが、あそこまで『繊細』なエッセンスを盛り込めるカメラとは思ってなかったのでこのレンズのイメージを覆されてしまいましたからねえ(笑)。でもきょうはα7IIですからある時はノスタルジックに、またある時は太い線とはっきりとした色ででこれ以上無いくらいに明るいそして『元気』なイメージを見せてくれると思います^^。まずは気持ち良い空からです...[秋の空](f/8, 1/2000, ISO200)今日はほんとに気持ち良い空でした、特徴的な雲は見られませんでしたが秋の空の高さを感じられて気持ち良い散歩撮ができましたねえ。[諏訪神社](f/11, 1/25, ISO200)出だしにα7IIの確認を怠り、ISO感度がすべて200で撮影してしまいました^^;)。中途半端に上げたりすると次にすぐわからないのがいけませんね...というより単なる確認ミス...なにせ明るいまたは逆光という場が多かったので...トホホ^^;)この一枚はそんな状況での逆に助かった一枚...1/25なら大丈夫だなとちゃんとそこは見てるんですがねえ(笑)。偶数の8枚絞りなので光条は8本と決まっているはずなんですが、間に何本か出てるのはなんでしょうかねえ。また社の屋根下にうっすら感じの良いゴーストが見えます、なにかに使えそう(笑)。[何の木?](f/5.6, 1/500, ISO200)[ソヨゴorウメモドキ?](f/4, 1/500, ISO200)ご覧のようにホント空が良かったです。赤い実のきれいな木は素敵な描写ですね、まさに元気いっぱい^^。[マリゴールド](f/2, 1/5000, ISO200)そして『ノスタルジック』な一枚...健在です。しかしこのマリゴールドいつまで咲いているんだろうか...もうカメラをとっかえひっかえ何枚撮っただろうか(笑)。でも見るたび花がきれいなんですよねえ^^。[アベリア #1](f/2, 1/5000, ISO200)面白い描写ですよねえ、玉ボケが渦を巻いているよう。葉っぱの反射でできた玉ボケですが、ぐるぐるボケの影響かたまたま葉の配置がこうだったのか記憶にございません(笑)。[アベリア #2](f/2, 1/5000, ISO200)そして正統派な写りも一枚。花もきれいだしボケの配置もバッチリ、上の一枚とえらい違いですね。「こんな描写もできます」的な期待を裏切る写りかも...^^;)。[カツラの木の下で読書?](f/2.8, 1/4000, ISO200)このレンズf/2.8どころか開放でもほぼ周辺減光はないんですが、あまりのノスタルジックな描写に周辺減光を後から足しました、なんとも素敵な一枚に大変身^^。素敵な黄葉の木の下でご老人が読書...絵になるなあ、と思ってみたら手には携帯でした...今どきですねえ(笑)。[キク #1](f/2.8, 1/800, ISO200)MC ROKKOR-PG 50mm F1.4にも引けを取らない一枚かも...開放だと厳しいんです^^;)。線がちょっと太めなので「繊細」とはいきませんが、なかなかの雰囲気を醸していますよね。MINOLTA-SONYの系譜みたいなものをまたしても感じてしまいました。[キク #2](f/2, 1/8000, ISO200)このレンズ、こうでなくては(笑)。元気モリモリっていう感じですよね、色の出方も一直線的な感じでほんと気持ち良いです。正統派からノスタルジックまで元気にこなすこのレンズ、手放せませんねえ^^。いい気分転換ができた散歩撮でした...^^。2020年11月 文化の杜公園ほかにて(α7II + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.11.11
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今回はα7IIIのオールドレンズでのメリット・デメリットについて自分なりに感じたことを記してみようと思います。基本的にα7IIIはとても優れたカメラだということは認めているんです。「α9」と「α7RIII」の良いとこ取りのカメラでAF・高感度でもα7RIIIより抜きん出たものを持ち、α9ほどではないが連写にも優れていますよね。そして私が一番気になる点の「色(味)」についても純正・サードパーティ製のレンズを問わずとても素直に出してくれてプロではない私でもその差がしっかりわかります^^;)。ただオールドレンズの話になるとまたこれが別物になりそうなんです。今回は前回α7IIにての散歩撮から続きカメラをα7IIIに変えてみた画像を柱に「IIとIIIを比較」してみたいと思います。※前回のブログはこちらまず単純にメリットであるIIIの抜けの良さですね...(f/2, 1/1250, ISO100)今回使ったレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」は開放だけで十分楽しめる一本として手に入れてからずっと使っているものです。上の写真はRAWからのほぼ撮って出しですが...Lightroomに取り込んでそのままjpegへ書き出したという意味です...もうのっけからこうした画像が出てきます。周辺は少し荒れますが、α7IIIではフォーカス面のススキはこのように非常にキリッと、そして精細感さえ感じさせるほどに描写してきます・・・もう何も補正する気が起きません(笑)。[アカマンマ](f/2, 1/1000, ISO100)[柿の木](f/2, 1/8000, ISO100)開放が続きますがお付き合いください^^。開放といえど川の小さな中洲に生えたアカマンマはしっかりと描かれています、周辺は暗い部分が多いので分かりづらいですが下の柿の木のように若干...いやしっかり周辺減光が見られます^^。でもそれぞれの主役はキリッとしているんですねえ。ススキ同様にα7IIの時ほど極端な線の太さは感じられません...ただしこのレンズ特有のはっきりした色味は健在です。柿の木などノスタルジックな感触がありますが、それをより感じさせるのが...[西洋アサガオ](f/2, 1/8000, ISO100)[ガーベラ](f/2, 1/2500, ISO100)こうした背景では暴れることもなく8枚絞りによるとても柔らかなボケを見ることが出来ますし、キリッとした主役との相乗効果でその場の雰囲気・空気感が忍ばれるのはさすがにROKKORといったところだと思います。絞るとこんな画も出してくれます...[ハナミズキ](f/5.6, 1/250, ISO100)真っ赤な実や葉の立体感もしっかりと感じられ、かつ背景の柔らかなボケも健在です。この日は開放でこんな一枚も撮れました...(f/2, 1/8000, ISO100)電信柱の電線を使って空高く蜘蛛の巣を張っていた蜘蛛です、ビックリですよね(笑)。薄い雲がおひさまを隠していましたのでゴーストのたぐいは出ないで済み...面白い一枚となりました。近接では花などもいい感じです...[キクイモ](f/2, 1/2000, ISO100)もともと開放からシャープな像を結ぶレンズですが、キクイモの花びらに見られるヌケの良さはα7IIは少し置いてけぼりを食らってます。近接ゆえ近くの葉のエッジに見られる繊細なボケ感も見逃せませんね^^。[タカノハススキ](f/2, 1/8000, ISO100)こちらもα7IIに比べるとさすがに距離のあるボケには違いを見つけられませんが、ススキの穂により精細感が感じられます。[キスゲ](f/2, 1/640, ISO100)これα7IIだと図太い線でまるっきり絵画風になります、でもα7IIIの描写は微妙に臨場感を残します。そのへんの抜けの良さ・精細感に優位性が見られますね。ただし最後に記しておかないといけないことは上記画像の多くで「微妙な色味の調整」が必要になっていることです。これはまずα7IIでは必要ないですからね^^)v。『色味』については好き嫌いがあるので一概に指摘できることではないのですが、「記憶色」を基準にしての話として聞いていただけると幸いです。前日のα7IIの写真のなかにもあったこんな一枚..(f/4, 1/1600, ISO100)まるで「昭和ノスタルジー」を彷彿とするような描写、そして強烈なくらいはっきりとした色の出方でα7IIで撮っているとなんとも楽しくなる描写なんです...この色、いやこの描写は「α7III」では出ませんねえ。裏面照射型CMOSセンサー他のおかげで撮影できる環境がとても増えました。描写も上に見たようにα7IIと比べても精細感のある繊細な描写も可能になっています。でもオールドレンズに関してはその楽しみ方にもよりますが、私の経験上の見解ですが、その描写をオールドをオールドらしく見せてくれる資質はとても高いと思っています。前回も書きましたが、安いオールドレンズでこれだけ楽しめるα7IIはもう絶対手放しません、オールドレンズをα7IIで使っている方がいたらぜひ大事に長く使ってください。基本的に手のかかるカメラほど上達も早いですよね...これ実感です(笑)。高感度や連写には弱いですが知恵と工夫でどうにかなります、けして手放さないでください。2020年10月 江川周辺にて(α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.10.28
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今日は朝からとても天気が良かったです、こんな日はα7IIにその名も元気印「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」での散歩撮にかぎります(笑)。ところで今日仕事から帰ってメールのチェックをしていたら、マップカメラさんから嬉しい知らせが入っていました。9月から10月にかけて1ヶ月ほど催されていた【EVERYBODYxPHOTOGRAPHER.com】での標準レンズフォトコンテストで私の写真が「花賞」で入賞していたということでした。この一枚です...Title[Super-Takumar彩る...](※クリックするとコンテスト結果発表ページを見られます)8月の早朝に「α7II+Super-Takmar 55mm F1.8」で撮影したサルスベリです。やはりこの虹色のサークルゴーストがインパクト強かったんでしょうかねえ^^。そういえばこの私のブログで「XR RIKENON 50mm F2」に次いでこの「虹のサークル・ゴースト:Super-Takumar」がアクセス数がとても多いページなんですよね。オールドレンズ入門用のようなレンズですが、このサークルゴーストは皆さんの関心が高いのでしょうね、ここまではっきりきれいに出るオールドってあまりないですものねえ。また副賞としてMapCameraで使えるポイント<3,000pt>もいただきました。こういうのが先日のレンズの一件ではないですが買い替えの「きっかけ」になっちゃうんですよねえ。まあ楽天のキャンペーン・ポイントみたいに期限付きではないので、いつでも使えますからじっくり考えましょうかね...危ないなあ(笑)。さて本題の「元気なレンズ」です^^。まあ相変わらずの画を出してくれますよ、そして散歩撮始めてすぐに変わったものを発見してしまいました。きょうのCobbyの決めたコースは江川周辺コースだったのですが、その江川の土手に出た途端にこんな生き物と遭遇しました...慌ててピントリング回してすぐにシャッター切ったので少しボケ写真になってますが(もちろんトリミングしてます)、これなんでしょうか?こうして川の中を潜ったり泳いだりしているんです。体型からして「カワウソ」の類ですかねえ。ペットが逃げたのか、はたまた捨てられたのでしょうか。この江川は留鳥でカルガモがいますし、サギ類やカワウなどもしょっちゅう見かけますので小魚など餌となるものは豊富なようですからね...なので居着いても生息できるとは思いますが。上の写真の後にすぐ姿が見えなくなりました、泳いでいった様子もないですからもしかするとこの辺に穴でも掘ってねぐらにしているのかもしれませんね...基本夜行性でしょうから。しばらく目を離せなくなってきました(笑)。その後下鶴馬氷川神社を経て公園を回って散歩を続けましたが、その間のカットをいくつか見てみましょうか...[ススキ・水草](f/5.6, 1/250, ISO100)先程の生き物を撮った後に土手を降りて撮ったものです、長い水草が光が当たりとてもきれいでした。こういう小魚が隠れる場所も多く水もきれいな方なので餌となるものが豊富なんですよね。[カルガモ](f/4, 1/500, ISO100)そしてカルガモです^^。はっきりした色、まさにこのレンズらしい描写です。[公園のハナミズキ](f/8, 1/320, ISO100)こちらのハナミズキはもう実だけではなく葉も真っ赤です。どうですか、この太い線でコッテリ感満載の色味...順光ですから当たり前と言えるんですが、その「程度」が違います(笑)。[公園のニャンコ(親)](f/4, 1/1600, ISO100)もうこのレンズしか撮れないような一枚^^。空の青といい葉の緑と花の黄色といい、これでもかというくらいはっきり出ています。そして順光に近いのに臨場感の出たニャンコを中心としたフォーカス面の描写には驚きます...ぜひ大きくして見てください^^。実はこのにゃんこの横に子猫がいたんです。でも親は私達が近づいているのもわからないくらい花壇の中を夢中で覗き込んでいましたから、なにか子猫に食べさせる餌となる昆虫・小動物がいたんでしょうね。私達に気がつくと慌てて花壇の中に入ってしまいました...後で覗いたら前回「FE 70-200mm F4G」でアップで撮ったあのニャンコでした。[公園のニャンコ(子)](f/4, 1/125, ISO100:トリミング)こちらはその子猫。私達に気づきすぐに横の草むらに入っていきましたが、親を呼んでいるのか可愛い小さな声でミャーミャーと鳴いていました...可愛そうなのですぐにCobbyとその場を離れましたよ^^。まあここまでのところこの「元気なレンズ」の特性がこれでもかというくらい発揮されてます...でもこれがα7IIIに付くとガラッとその性格を変えて「繊細さ」も描写してくるので最近悩んでます(笑)。そんなレンズが時折見せる渋い描写も見られました...[タカノハススキ](f/2, 1/6400, ISO100)開放・逆光での一枚ですが、RAW現像時ほとんど手を入れてません露出バッチリでした^^。「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」がやはり開放で見せるシルキーな写りとまではいきませんが、落ち着いたROKKORらしい柔らかい描写を見せてくれました。たぶんα7IIIだとこれにヌケの良さが加わって、線の太さを和らげ「繊細な」写りに見せてくれるんだと思います。以上この日の私の好きな元気なレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の【らしい描写】を見ていただきました...楽しいレンズですよ...(笑)。2020年10月 江川周辺にて(α7II + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.10.27
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きょう(9/3)は公休日、3歳になる孫娘が目の手術を終えて我が家に休みにやってくる。まだ3歳だというのに既に目の手術を3度も!なんとも可愛そうなのである、網膜剥離の危険を避けるための施術だというがもう聞いているだけで変わってやりたい気持ちが抑えられないです。帰ってきて元気に動き回る孫を見るとホッとします、しばらくは本人の見える見えないの反応を見ながら様子を見てというが...ほんにこのじいじの目を上げたい気持ちでいっぱいです(T_T)。さてそんな元気な孫を見て安心しながら夕方にCobbyを連れて散歩に出ました。今回は先日α7IIIに付けたままの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です、少しこのレンズを徹底して資質を掴みたくて事あるごとに持ち出そうと思っています^^。とはいえ短い夕方の散歩なので枚数はとても少ない、少しずつ日が短くなってきているのがわかりますね。きょうは土手コース、自宅前の公園のサルスベリもツボミは多いものの花がたわわな状態にはなっていません...[サルスベリ#1](f/4, 1/60, ISO100)この枝などツボミしかありません、しばらくは要観察の状態が続きそうです^^。[サルスベリ#2](f/4, 1/80, ISO100)こうして見るとこのレンズ、ほんとα7IIIでの画像はスッキリしてます。α7IIIで使っている時のこのレンズの形容詞が浮かんできません、それほどα7IIで使った「元気なレンズ」のイメージを覆しています(笑)。[オトシブミ(揺籃)](f/2.8, 1/30, ISO100)また行ってみましたこの場所へ^^。やはり前回のAF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G EDほどの繊細感は出ないですが、8枚絞りからかボケ自体はとても柔らかいですよね。どこの日付から20日間かわからないので羽化まで来るたびに見てみるしか無いのですよねえ、でも楽しみです...どんな虫が出てくるのかが^^。まあこんなところで後は土手の長いコースを歩きましたので秋の匂いがする雲を追いかけたりとかしながらのんびりCobbyと歩いていました。そんな中見つけた土手からの景色...[Funny Sky](f/8, 1/80, ISO100)[元のLightroom-edit画像]はじめのものが「Lminar 4」にて仕上げた画像です。プリセットから少しダイナミックなエッセンスを選び<Ai補正>の「Ai Accent」を好みで上げてみただけなんですが、受け渡した元のLightroomの画像と比べると空の表情のメリハリが出ただけでなく前景の明るさを含めた臨場感もアップしています。空の色味も<ライト>の「暖かみ」を上げて見た目に近い状態になりました。何のレンズを使ったかわからなくなりますが、仕上げにはとても使えるソフトなんですねえ^^。「スカイリプレースメント」などの機能は自分の写真ではなくなると思っていたんですが、ほんの少しのエレメントの補正でここまで変わるといやはやなんともといった世界です(笑)。ただしプラグインで「Ai Accent」の使用はLightroomでのブラシでの補正やあれこれパラメーターを触っての補正を考えると1発補正でOKなので使い途ありですね。今回はAUTO ROKKOR-PF 55mm F2の継続使用での散歩から「Luminar 4」での便利な補正という話題でした。2020年9月 江川土手ほかにて(α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.09.04
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前回α7IIで思わぬ発見というかレンズのイメージを変えてしまうような画像を提供してくれた「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」でしたが、次の日に迷わずα7IIIに付けて散歩撮に出てみました。あいにく初日は相棒のCobbyが土手のコースを取ったものですから広い空と田んぼくらいしかなくα7IIIでの味わいの違いや特徴的な画像が得られませんでしたが二日目は比較できるコースを取ってくれましたので幸い条件もほぼ一緒だし良い素材が確保できました。加えて今回は以前にα7IIで撮った「これがAUTO ROKKOR-PF 55mm F2的な」画像かなというものと比較もしてみました。まずはα7IIでの画像で見るこのレンズの特徴的な性格みたいなものをおさらいしてみたいと思います。[ヒゲナデシコ](f/2, 1/3200, ISO100)[ハクモクレン#1](f/2.8, 1/500, ISO100)[ハクモクレン#2](f/4, 1/3200, ISO100)どうでしょうか...太めの線でというかエッジのはっきりしたその描写で直射光下ではこれでもかというほど『元気なレンズ』を主張してきます^^。そして少しプラスに露出補正をして柔らかさを出してみようとすると...[カツラの葉](f/2, 1/250, ISO100, +0.7EV)[マーガレット](f/2, 1/250, ISO100, +0.7EV)繊細さが若干不足気味でROKKOR的であるかどうかは微妙ですが撮影意図には十分答えてくれて、優しい雰囲気を醸してくれます...この色味も大好きなんですよねえ^^。そしてレンズの違いがはっきりと見出しにくいX-T2では...[カンナ](f/2, 1/480, ISO400)素敵な背景となった大柄な葉のエッジの絶妙なボケ加減も素敵です。これ「Velvia」で撮ってますが、まさにVelviaの[Saturation High & Tonality Hard]が生きる組み合わせですね^^。とまあこうした過去のたくさんのα7IIでの作例から出てきた私のこのレンズに対する「元気なレンズ」というイメージが分かっていただけると思います。そしていよいよこのレンズの「α7III」での作例を見ていただきたいと思います。[ヒメムカシヨモギ](f/2, 1/250, ISO100)[アサガオ](f/2, 1/13, ISO100)最初の2枚で既にこのレンズのイメージを外してきました^^。『抜け感』が違います、ともに夜明け直前の画像ですが、『このレンズこんなに繊細な感じが出たっけ?』と思わず口から出ます(笑)。[イチモンジセセリ](f/2.8, 1/100, ISO400)こちらも意外ですね、イチモンジセセリがとまっている花と手前の花がうまく被写界深度内に収まっているのですが、もうイチモンジセセリしか見えないです^^。よく見るとニラの小さな花にあまり線の太さを感じません...まさに『意外』です。いつもきれいなニラの花を見られる場所なんですが、つい先日咲きだしたと思ったらなかなかきれいな個体に出会えません...酷暑のせいでしょうか。[ヤブミョウガ](f/4, 1/15, ISO800)夜明け前の画像とともに抜けの良さを感じさせる1枚がこれ...「氷川の森」ヤブミョウガの群生地です。フォーカス面の一本がこれでもかというくらいの立体感・臨場感で驚きです。色の出方はこのレンズらしいのですが、ピント面のシャープさと柔らかいボケ感の背景を含めた全体としての「柔らかさ」は程度は違えどMC ROKKOR-PG 50mm F1.4に通づる感触ですね。[氷川の森で](f/2, 1/80, ISO800)これはちょっと失敗した1枚、ピントを外しました(笑)。でも設計の古いレンズはピントを外しても輪郭をしっかり残すと言われているようにこの場の雰囲気はとても良く伝わってきます。[マリーゴールド](f/2, 1/200, ISO100)店舗の前庭に咲いていたきれいなマリーゴールドですが、元気な色の出方はあいかわらずです。でもそこにある主役の繊細な浮き上がり方がやはりα7IIではあまり感じられないポイントでしょうか...。[ニラ](f/4, 1/160, ISO100)こちらの別の畑の縁に咲いたニラはきれいでした、時間的に昇ってきた朝日に照らされてプラス補正が不要なくらい白い花たちが輝いていたのが印象的で、その雰囲気をしっかり出してくれてます...見ると小さな蕾たちも清楚な質感をしっかり描いてくれて、これまた意外なんです(笑)。そして最後は先日α7IIで意外なこのレンズの描写を見た芙蓉の花です。[芙蓉の花](f/2.8, 1/500, ISO200)同じようなシチュエーションがチョイスできたのはラッキーでしたが、残念ながら前回の絶妙な構図はさすがに「写真も一期一会」でありませんでした^^;)。傾向としては一緒ですが、さすがにα7IIIで逆光の中花びらの描写に表情の豊かさを感じさせてくれます。...さていかがでしたか?やはりα7IIIでの画像にはスッキリとした感触が表れています。[ヒメムカシヨモギ]や[アサガオ]の画などはα7IIでのCoolな描写に通ずるものがありますが、開放でも気持ち良い抜けの良さのようなものがとても感じられます。このへんがα7IIからα7IIIへ買い替えをした時に対高感度耐性とともに「オールドレンズの写りが激変した」と感じた大きなポイントだったのかと思います...でも私的にはリゲットしたα7IIの良さは格別なものなんですが(笑)。オールドレンズをどう楽しむか...こうしてバラエティが豊富になることはやはりありがたいことですね。せっかくですからα7IIIでは「色」について先日来試行錯誤して少しずつ体得していいるレンズの意外な旨味をこうした抜けの良さを生かしてまた違った「○○レンズらしい1枚」をどんどん残していきたいですね^^。2020年8月 氷川の森ほかにて(α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.08.31
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今回使ったレンズはおすすめオールドレンズの1本で私は『元気なレンズ』と呼んでいるMinoltaの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」です。太めの線で色味たっぷり、その描写はまさに「元気」そのもの、使っていてとても楽しいです^^。ただしその性格からか他のMC ROKKORなどのように繊細で柔らかい描写ってのが残念ながらちょっと不得意という認識です。そんなレンズをα7IIに付けての散歩撮です...[Cobby](f/2, 1/20, ISO100)まずは散歩前の昼寝中のCobbyです、シャッター音で鋭く目覚めて少し目が開いています(笑)。このレンズは開放しか使えない状態で手に入れましたが、その開放が素晴らしくて修理・整備後も長く使っていて今でもその開放の楽しさを享受しています。ただ今回毎度の早朝で朝日が上るかどうかくらいの時間に出発していたので、どうしても陽の当たらないところが多くWBを「晴天日陰」か「曇り」でスタートしました。[朝露](f/5.6, 1/80, ISO800)やはり色味はしっかり出ていますね、いつも気になっていた畑のこうした草の葉すべてに見られる朝露です。多くが葉の先端に落ちそうで落ちないという体でひとつずつ水玉がきれいに付いています。ぜひ今度180mmマクロあたりで狙ってみたいんですよね(笑)。そして公園に着いてからの画像になります...[サルスベリ#1](f/2.8, 1/250, ISO100)[サルスベリ#2](f/3.5, 1/160, ISO100)もうそろそろ終りを迎えるサルスベリですが、そのまだ元気ある花を選んで撮ってみました。WBをそのままにしていましたので若干赤みが強くて補正していますが、ここで思わぬ発見が...このレンズは(私的に)Coolな画を信条とするα7IIに付けても先述したように明るく元気な画像を提供してくるとずっと思っていたのですが、今回それを見直す機会となったような感じです。こうして見るとたしかに線は太めなんですが、画を見渡すとやはり「ROKKOR」の匂いが強いんですよね...当たり前と言ってしまえばそうなんですが(笑)。それは池の周りの今とても元気な芙蓉の花を撮っていてもそうなんです...[芙蓉の花#1](f/4, 1/125, ISO100)意外に色があっさりしているんです、WBを『曇り』にしてますのでいつもより赤みが強く出ても良いかなと思うのですが、これです。[芙蓉の花#2](f/5.6, 1/100, ISO400)こちらも傾向としては変わらないのですが、さすがに太めの線で描かれて主役の隣りにあるツボミなど作り物もののような印象で葉も厚めに見えます^^;)。でも印象悪くないんですよねえ。いつもなら『晴天』で撮りながらの調整になりますので、K(ケルビン)値で調整しながら撮影していくとこうして特徴としていた「レンズの性格」の見えなかった部分まであぶり出すことができるということなんですかねえ...これも「光を読む」ってことに通ずるんでしょうか...全く深い世界です(笑)。そんな撮っていて「あれッ?」という感触から素敵なカットが生まれました...[芙蓉の花#3](f/2.8, 1/1250, ISO400)これぞ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」に抱いていたイメージをまさに覆す1枚です(笑)。色味的には「AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」あたりを想像してしまう画像ですし、かといって細かく見ていくとなるほど線は太め、でも総じてROKKORに特徴的なボケの輪郭も固くならずに全体的に柔らかな印象を与えてくれてます...なんとも次回はα7IIIで撮ってみたくなります(笑)。というわけで今回は『元気』なレンズAUTO ROKKOR-PF 55mm F2の違った側面を見てしまったという話題で、また楽しくも悩ましいオールドレンズという締めとなりました^^。2020年8月 文化の杜公園ほかにて(α7II + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.08.27
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このところオールドレンズでの散歩撮が続いていますが、毎日散歩撮をするようになってからあのレンズがまだ出てきていません...そうお気に入りレンズの中の1本「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」なんですねえ。ROKKOR組の中では一番最初に手に入れたレンズで当初絞り羽根が動作しなかったのですが、困るどころかその開放の写りに魅せられて「分解・整備」までの時間を開放のみでたっぷり楽しませてもらった思い出のあるレンズなんですね。<Minolta Auto Rokkor-PF 55mm F2> ※1()内は後期型光学系構成 :5群6枚焦点距離 :55mm最短撮影距離 :0.5m絞り羽根枚数 :8枚F値 :f/2~f/22(f/2~f/16)フィルター径 :55mmマウント :ミノルタSR重量 :259g(※1...前期型・後期型の区別は自信がありません、とかく後期型が絞り値を狭めてくるからとの判断です。詳しい方がいらっしゃいましたらぜひご教授ください。)もちろん清掃・整備後は絞りも絶好調で写真左の「f/16までしか無い後期型」は出る幕がありません(笑)。そして前の記事のF2レンズ「RICOH XR RIKENON 50mm F2」同様に開放からとても使いやすいレンズでRIKENONほどではありませんがしっかり周辺減光も出ますし、一番の特徴は驚くべき開放の描写力でしょうかね。よほどのことがない限り絞る必要はありません...被写界深度が足りなくてもなんとかしてくれちゃう凄さがあるんです(笑)。さあここまで書かれるとどんな画が出てくるか期待しちゃいますよね^^。きっと期待を裏切らないと思いますよ...それでは作例を見ていきましょうか...開放がいっぱい出てきますからね(笑)。[麦の穂 1](f/2, 1/5000, ISO200)[麦の穂 2](f/2, 1/8000, ISO200)いきなりインパクト強くないですか?そう...このレンズ線がけっこう太いんです、こういう明るい光の下ではガッツリ描いてきます^^。2枚目の麦などはまるでイラストのようですね、そして周辺減光も見て取れると思います。[Cobby 1](f/2, 1/100, ISO100)設定は『太陽光』にしているんですが、日陰となる部分はどうしても青みがかかってきますね。こういう光の時は独特な描写で...自然光になればなるほど...柔らかな特徴が出てきます。Cobbyを立たせていますので開放の薄い被写界深度でもしっかりと臨場感も醸してくれます。[シラン](f/2, 1/6400, ISO100)開放でボケの暴れも少ないです、少しグルっと感がありますが手前のシランが風で揺れているブレのためよけいにそう感じさせているかもです..。それにしてもシランの表情はどうでしょう...とてもメリハリの効いた描写ですよね...元気いっぱいな明るい表現がとても得意なレンズです(笑)。[ヒゲナデシコ](f/2, 1/3200, ISO100)こちらはつい前日RIKENONで見た構図ですが、まさに一点の曇りもありません^^。メリハリのついた描写で、背景もこうした明るさでは柔らかく気持ちよくボケてくれます...そう、とにかく気持ち良い写りなんです。[マツバウンラン 1](f/2, 1/100, ISO100)こちらは少しハイキー気味に撮りました、周辺減光も目立ちませんね。オールドレンズに関してはLightroomにて(レンズプロファイルによる)補正は一切かけてません・・・というかプロファイルもありません(笑)。マツバウンランのようにとても小さな被写体でも線の太さとメリハリのおかげでしっかり存在感が出ます。でももう少し繊細な感じが欲しいなと思ったので...次、絞りました(笑)。[マツバウンラン 2](f/2.8, 1/320, ISO100)日陰を背景に、かつ風が強かったので木陰になる瞬間を待って撮ってます。1段の違いですが精細感は増してますよね...ハイキー調と比べるのもなんですが(笑)。[Cobby 2](f/2, 1/640, ISO100)毎日Cobbyを見ている私だからこそ感じるのかもしれませんが、こうしていつも見慣れた場所で撮っても他のレンズより「活き活き」とした姿を感じます...線が太い割にしっかりとしたTonarityを持ち合わせているんだと思います。[カツラの葉](f/2, 1/250, ISO100)どうでしょうこの「色」...好きだなあ~^^。このところ違うレンズで撮り続けているカツラの樹ですが、やっぱりこのレンズの色が好きですね。逆光での丸ボケではないので少し弱めの出方をしてますが、そこがまたとても良いムードを醸して画像の明るさ・優しさ・柔らかさを加速してますよね。[藤](f/2, 1/4000, ISO100)下手なオールドだと地面がグルっと来そうですが、踏ん張ってます(笑)。そして距離がある2本の垂れ下がった藤の房ですが、しっかりと画面最前線へと押し出してくれてます。前ボケもくどくなくサラッと存在感をアピールしてくれます^^。[幻日?](f/8, 1/1600, ISO100)最後の一枚はオマケみたいなものですが、Cobbyと休憩中に2機のちょっと大きめな飛行機が飛んできたのでシャッターを切ったものです。撮った時は雲と飛行機は意識していたんですが、右に見える「虹」には気が付きませんでした。すぐ左に太陽があるので例の「幻日」かなと思うのですが...このレンズで虹のゴーストは見たことも聞いたこともないので...ちょっと出方が変ですよね。もしかしてマウントアダプターが原因かとちょっと心配しています...でもアダプターで『虹』にはならないか(笑)。さていかがでしたでしょうか...ほぼ開放の画像オンパレードになりましたが、イケてますよね...って強要しても意味がないですが(笑)。じつはこのレンズついこの間の「桜」のシーズンからα7IIで使い始めたんです。それまではα7IIIでしたが、このα7IIでこれだけ明るい・温かい色が出るレンズは珍しいんですね。α7IIIでの感想でも「明るく元気なレンズ」と評していたんですが、まさかCoolなα7IIでも同じ印象になるとは驚きますね。とにかくこのレンズの持ち味は『色』であると断言します(笑)。そして画を明るく元気に描写する線の太さと豊かな階調性...この個性の強いレンズはほんと使っていてとても楽しいです。そして意識せずにというか絞りを開放の位置にテープで固定されても素敵な写真を量産できる...そういう意味では最もHotでCoolなレンズだと自信を持って言えるオールドレンズですね^^。これはもう「いかがですか?」というレベルではなく「絶対のおすすめです」レベルです(笑)。********* 予告編(笑) *********[カラスムギ](f/1.8, 1/6400, ISO400:Super-Takmar 55mm F1.8)この一枚はこのレンズではなくSuper-Takumarによるものですが、先日土手を歩いているとたくさん生えているカラスムギのなかに色が変わりだしている個体を発見しました。こうして花をつけ始めるとシルキーな開放の描写で大好きな「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」の出番になります(笑)。...白いきれいな本体になったらの予告編みたいなものです(笑)。******************************さて今回は私の大好きなレンズベスト3の一本で、絶対のおすすめのオールドレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」のお話でした...ほんとに見たら必ずゲットしてください、後悔することはないと思いますから^^。2020年5月 文化の杜公園ほかにて(α7II + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.05.08
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このところ毎日Cobbyの散歩で写真を撮っているが、休暇中に予定していた私と妻の車のワックスがけがとうとう始まったので記事が進まず写真がたまりだしました ^^;)。一昨日午前中に私の車(タントカスタム)が12ヶ月点検だったのできれいになったところでワックスをかけ、妻の車(ステラ)はその前に車検を済ませたばかりのタイミングで両車ともきれいなうちにと予定をしていました。そんなわけで昨日私のタントを済ませたのですが、新車納車時にコーティングをしてもらっていたので洗車は何回もしていますが、ワックスがけは納車からなんと6年ぶりとなります...そして今日妻のステラを作業して普段使わない筋肉をたっぷり使ったせいかこれを書いている現在体のあちこちが痛くなってますね(笑)。さて今回の話題は自分の持ってるオールドレンズの中でお気に入りベスト5に入る『2本のAUTO ROKKOR-PF 55mm F2』についてになります。なぜ「2本」なのか...しばらく前の「分解整備」の記事にありますが、最初に手に入れたこのレンズが絞り羽根不良で開放でしか使えなかったんですねえ。整備するにあたり諸先輩からのアドバイスで「最初の分解はけしてお気に入りをやってはいけない」ということがあったんですが、なにせ開放での写りがとても良いのでなんとかしたいの一心で「予備を用意すればいいか」と安かった同型のものをもう一つ手に入れてから分解整備に取り掛かったという経緯があったんです。整備は上手く終了してとても快調そのものなんですが、このレンズ2本がどうも発売時期が違い仕様が変わっているようなんですねえ。※二つとも緑のROKKOR...AC(アクロマチックコーティング)とわかる左が万が一分解で失敗した時のために用意したもの、右は分解整備を終えてまだ絞り羽根の油は少し浮いてますが動作は快調そのもので加えてレンズもきれいになり、元々ヘリコイドの方はとてもシルキーな状態を維持してましたから所有するオールドの中で使用感がとても良い部類に入ります。そこへ行くと左の押さえで手に入れた方はヘリコイドの回転にとてもムラがあり、使用感としては「いま一いま二」です^^;)。さてこの二つのレンズ見ておわかりのように形状からして違います。どうやら左のものが初期型のようですね、小さな飛び出たノブはプレビュースイッチみたいなもので、レンズをf/8以上に絞っても絞り自体はf/8の状態をキープします...このノブを作動させることによって初めて実絞りまで絞り羽根を絞ってくれるという代物です。絞り値も違います、左が<f/16>までしかありませんが、右のお気に入りの方は<f/22>まであります。標準レンズでf/16以上に絞ることは殆どないのであまり問題ではありませんが、お気に入りの半月型のノブは左と違いこのノブを押しながらでないと絞り輪が動きません...これだけがちょっといただけない点ですね...スムースな絞り変更に支障をきたし撮影リズムが少し悪くなる時があります ^^;)。肝心な写りの方はレンズ構成など一緒ですからほぼ一緒のように感じます...<初期型><後期型>同じ日ではないのですが天気も似通った中でのカットです、ほぼボケ加減などを含めあまり違いはわかりません。そんな兄弟レンズの2日に亘る散歩撮でのそれぞれの良さげなカットをアップしてみたいと思います。(※1点ご注意:初期型にてなんカットかはα7IIのAPS-Cモードを使っています)[河津桜:初期型][河津桜:後期型][河津桜:初期型][河津桜:後期型][河津桜:初期型][河津桜:後期型][河津桜:初期型][河津桜:後期型]河津桜もそろそろ葉も多くなり終盤を迎えている感じです。ほぼすべての花の中心が真っ赤になってきてもいますからね。さて気分を変えて愛犬Cobbyの写真ではどうでしょうか...[Cobby:初期型]これAPS-Cモードですね、どうですかおやつをねだるCobbyのこの姿...まるでよく見るたぬきの置物ですよね(笑)。[Cobby:後期型]一変してこちらではまさに『ぶりっ子』しているCobbyです^^。続いてはこちらもそろそろ収束しそうな梅を見ていきましょうか...[梅:初期型][梅:後期型][梅:初期型][梅:後期型][梅林:初期型]初期型は注意書きのごとく途中からAPS-Cモードで撮ってましたのでいわばレンズの美味しいところだけ使っているわけで現像していてもこのレンズの色味のはっきりしたところだけでなくちょっと絞っただけの画像が周辺減光とも無縁でとてもシャープに出ていますね。どうでしょうかこのレンズ...大好きなレンズが2本もあるのは嬉しいはずなんですが、前述したように初期型の絞り輪が(ノブはありますが)通常タイプで使いやすいがなにせヘリコイドのムラにはイライラする場面も...後期型がノブのいまひとつの使い勝手はありますが、総合的にいうと段違いに使いやすいのでまず初期型の出番はありません。したがって初期型は最近作ったオールドレンズ・ストッカー棚の奥にしまわれております(笑)。ヘリコイドのグリスアップが出来るようになればどれだけ楽しいか...悩ましいところです^^。2020年2月 山崎公園・近所の梅林にて(α7II + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2020.02.28
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いよいよX-T2にてオールドレンズの本格稼働です。唯一の純正レンズXF 35mm F2R WRも防塵・防滴の完全防備で100%以上の働きをしてくれてとても満足なんですが、繊細な描写という点ではいま一歩のところがあり限界を少し感じ始めたところでした。そんなわけでせっかくXマウント用のアダプターもNikon・Minolta・Pentax用と3つもあるので、そろそろ解像感もあったり繊細さも持ち合わせたり開放での柔らかさは当たり前のようなオールドたちをX-T2で使ってみようかなと思ったところなんですね。ただし心配要因としてAPS-Cでの使用ですから焦点距離が1.5倍と画角が狭くなり、加えてセンサーが小さいのでレンズの周辺を使えないということですね。普通だったらフルサイズ用のレンズをAPS-Cで使えばレンズの一番美味しい中心域を使えるわけで喜ぶべきなのかなと思いますが、オールドレンズの場合は周辺減光であったり流れたりという本来嫌われるような要素を逆に「味」として楽しむという部分がけっこう大きいですからね。まあどうなるか、まずは散歩でガンガン使ってみましょう^^。フィルター径が55mmですからXF 35mm F2R WRと比べても12mmも大きいのですよね、でも持った感じレンズをしっかりと支えるようでバランスは悪くないです。まずは土手でCobbyを撮ってみました...(PROVIA:f/4)もともとこのレンズぐるぐるボケなどは出にくいレンズで周辺もそんなに荒れる方ではないのですが、こう見るとあまりにスッキリですよね(笑)。Cobbyの体毛の質感も悪くないです。次にちょっと被写体が悪かったんですが、台風19号の後にも関わらず大きな柿の実が落ちずにいっぱいなっている木がいっぱいあったのでフィルムシュミレーションを変えて撮ってみました。<PROVIA:絞りは以下すべてf/5.6><Velia><ASTIA><Classic Crome>これ空が青空だったら随分と変化が感じられると思うのですが、いかんせん今にも泣き出しそうな空だったので微妙なんですよね、スイマセン^^;)。でも柿の「実」やそれがごちゃっとなった右側の「葉」や幹から実のなってる「枝」そして背景の空の表情などで…ほんと微妙なんですが…描写の違いが見て取れるかなと思います。実際の雰囲気はさすが懐の深いPROVIAがよく捉えている感じです。でも少し寒さを感じるくらいの空気感という意味ではClassic Cromeが一番ピッタリとした描写かなと思います。そしてコントラスト強めなZeissでは感じられなかった「オッ!」という感触がASTIAなんですよねえ。とてもスッキリとして気持ち良い描写になっているようで私的にはとても好感が持てます。現場でこの微妙な違いが小さな液晶画面ではつかめなかったので、このあとPROVIAで撮影続けたのがちょっと惜しまれます(planar T*1.4/50の後遺症ですね...笑)。(© FUJIFILM)これがフィルムシミュレーションのチャート図なんですが、まさに納得の図ですね。ただしASTIAに関してはPROVIAから階調性を低くしただけかというとさもあらずでシャドー部は逆にある程度締める方向で調整しているというのも上の写真で微妙ですが若干枝がスッキリ感と空の表情から確認できるかなあという感じ^^。次は絞りを開ける方向でオールド本来の味を楽しみます...開放です...たしかに8枚絞りのあまり暴れないボケが見て取れますし柔らかさも健在ですね。やはりこうした近接での撮影ではこのレンズの良さ...クセのないボケで主役を引き立てる立体感はとても気持ち良いです。これは1段絞ってf/2.8だったと思いますが、それでも柔らかさは健在です。前ボケも後ボケも輪郭がにじみそして溶けていくようにボケていますね。しかしこの花は何というものでしょうか?いくら調べても分かりませんでした、花の蜜が美味しいのかたくさんのアリンコが花に集ってましたねえ。(※入人々さんよりお教えいただき「フウセントウワタ」という花ということがわかりました、ありがとうございました)最後は色鮮やかなカンナです...この時は幸い低い陽が出ていたので露出補正を-1EVとしてます。f/4~f/2.8だと背景の大柄な葉が主張してきます、開放でなんとか引き立て役に収まりました。若干黒つぶれが見られますが葉の輪郭から表面までがとても柔らかくなってくれました...色乗りの良さは相変わらずです^^。さてさてこうして見てくるとAPS-Cではレンズ本来の画角で見られる味の部分は削がれる感じですが、35mm換算82.5mmという中望遠的にこの玉のきれいなボケを楽しめるとともにX-T2ならではのフィルムシミュレーションによる表情の変化が楽しめることが分かりました。これはフルサイズ(α7III)とまた違った楽しみ方ができそうです。2019年10月 江川流域~来迎寺周辺にて(X-T2 + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2019.10.27
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きょうの散歩は傘を使わずに済んだ、久しぶりだ。家を出る前に外を見ると歩いている人が傘を差していない...よし、きょうはα7IIIを持ち出してやろう(笑)。たまたまついていたレンズもお気に入りの「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」だったのでそのまま持ち出しました。休みの日は基本午後の散歩は私の担当。いつも家事のため時間を気にしながらの妻の散歩とは違い時間を気にしないところはCobbyもわかっていて、家を出てから向かうコースはよほど私の目的がない時以外は彼の気の向くままである。そんな彼もきょうは暑さのせいか4つほどある散歩コースの一番短いコースを選択したようだ。散歩開始早々から舌を出しハアハア言っていたので「これは途中何度か草むらにへたり込むかな」とは思ってました(笑)。土手にはたくさんのシロツメクサやムラサキツメクサがきれいに咲いています。ミツバチや蝶たちが集まってくるんですが、Cobbyがあちこち匂いを嗅いでそのじゃまをしています^^。先日見つけたテディベアという種類を含めたくさんのひまわりが咲き乱れる時期になりました。その中にまあこれでもかというくらい存在感を示しているひまわりがありましたよ...どうでしょう見事なまでに「シンメトリー」を強調しているひまわりですよね・・・中心の花も見事に均整が取れて美しくこれはホント目立っていました(笑)。ふとCobbyが匂いを嗅ぎ回っているその先の畑にとてもきれいに咲いている花を見つけました。カンナですね、ひまわり同様きれいな黄色にステキな模様をその中心に描き大柄で見応えがあります。でももっと気になったのがその並びにたくさん咲いていたこれなんです...「ハナガサギク」という花ではないでしょうか、いまが盛りとどの花もきれいな花びらを披露していました。こうしてくっきり写すのも良いのですが、この花の美しさはコントラストを抑えるとまた一段と引き立ちます。すぐ近くに畑の施設など目立つものが多かったり近づけない関係でこのアングルしか撮れなかったので背景がいまひとつですが、オールドレンズらしい柔らかさが花を引き立てていますね。その花の一番美しい瞬間はどういう風に撮ってもきれいに残るものですね^^。やはりこのレンズはオールドらしく絞りで表情をガラッと変えてきますが、それだけでなくハッキリとした色味となんとも言えない雰囲気・空気感が私の好きなところですね。公園にある大きなメタセコイヤの根本に群生しているカタバミを逆光で撮っています、木がつくる日陰から日向の方角へ向けての陰影の付き方そして前後のボケていく様はとても気持ち良いです。と、写真撮ってる横を見るとすでにうちのCobbyがお腹を草むらにぺったり付けてダウンしてます(笑)。こちらの公園にある菖蒲田はいつ整理されるのかと思っていたんですが、またきょうもたった一輪とてもきれいに咲いている花菖蒲を見つけました。どうやら管理している方は蕾がすべてなくなる時期を見計らっているのかもしれませんねえ。菖蒲田の中を見ると子どもたちの長靴の跡がたくさんできてます、間もなく終りを迎える感じですね。その横の四阿での休憩のあと見つけたのがシジミチョウ、小さな蝶がこれまた小さな花の蜜を求めてやって来ていました。ごめんなさい・・・うちのCobbyがこのあとすぐにこの草の根本に頭をツッコミどこかへ飛んでいってしまいました(笑)。帰り道の土手は人がいない時などたまにリードを外して一緒に歩きます。ただし雪なんか降っている時は「ゆきやこんこ」ではありませんが、興奮して走り回るので『待て』が利かず逃走するような格好になりますので注意が必要です(笑)。ちょっと遠くにワンコ連れの人影が見えたので、すぐにリード着用です^^...この口を真一文字に結んで目を見開き注視する体勢は要注意なんです...案の定やって来たシェットランドシープドッグが「ウー」と言った途端にCobbyも吠え立てました^^;)。オス同士はこういう事ありますね、見れば以前にガンガン吠えられたワンコだったんです...ワンコは覚えていますからしょうがありませんね^^。最後はまだまだ咲き誇る公園のキスゲの柔らかな開放での一枚を... 2019年7月 山崎公園・江川流域ほかにて(α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2019.07.22
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整備されたAUTO ROKKOR-PF 55mm F2はしばらく防湿庫で熟成されてましたが^^、ようやく先日Cobbyの散歩にて絞りが全快した使い勝手を試すことができました。まずはせっかくですから1段絞ってCobbyの大好きなご近所のにゃんこを一枚...家から出たらいきなり路地の交差するほぼど真ん中に鎮座していたので、こちらも画面ど真ん中に入れて応戦です(笑)。少し距離があるのでf/2.8とはいえ背景もそれほどボケてないですが、その柔らかいボケと周辺減光がにゃんこをきれいに浮かび上がらせています。とても臨場感があり雨の後の路面の質感といい良いんじゃないでしょうか。次は散歩中に見つけた鮮やかな色を披露している大きなユリ?です、玄関先に咲かせていたんですが、失礼して撮らせてもらいましたがこれは開放で撮ってます。それでもファインダーではとても良く見えて、きれいに揃った6本の雄しべにピント拡大機能を使わなくとも楽々ピタッと合焦できましたねえ・・・気持ち良いです(笑)。またすぐ先の家の軒先には真っ白な紫陽花がたくさん咲いていて、先程の一枚に気を良くしてこちらも開放でチャレンジです。雨上がりの曇天下でしたのでもう少し明るさがあればしっかり前後のボケ加減がわかったのでしょうが、それでも前ボケはきれいな方じゃないでしょうか。この日の散歩コースは氷川神社から文化の森公園でしたので、神社のにゃんこたちに会えるかと期待してお邪魔しました。これはその神社の狛犬です、f/4での描写ですが背景との距離が良かったせいもあり狛犬だけでなく足元の岩の輪郭を見ても質感・臨場感ともに結構いい線をいってますね。もちろん被写体との距離も大事なんですが、このf/4くらいの絞りって犬・猫のペットなどを撮る時に標準から中望遠では開放よりもその場の空気や被写体の質感を捉えた「臨場感」が増すようで私はけっこう多用します。大事な距離感は徐々にではありますが身につきだしているかな(笑)。さてにゃんこたちはこちらの境内には不在で、公園方面へ向かった裏の広場で2匹のにゃんこたちに出会えました。なんと雨上がりで草も濡れているだろうにと思うのですが、2匹とも草むらに寝そべって昼寝をしていました。うちのCobbyを端っこの杭にリードを留めて近づいてみると2匹とも目を覚ましまずはCobbyの方を一瞥して警戒モードに入ります^^。こちらの私のお気に入りのにゃんこは(いろんなレンズテストで世話になってます^^)なんたってうちのCobbyの天敵なんです、姿を見ると全身の毛を逆立てて戦闘モードに入ります・・・最近は先にCobbyをつないでから撮影するようになりました(笑)。それでもこの鋭い目つきで睨まれます。いつぞやに土佐のカツオのおやつなどをあげてから、この距離まで近づいても逃げないでニャンとか撮影を許可してくれるようになりました^^。この辺の写真もf/4くらいまで絞ってますが、状況を含め取り込むにはちょうどよいボケ方かなというところですね、でもどちらかというとボケに強さや強烈な個性はなく、言い換えれば自然なボケかなと思います。ただしこのレンズ評判通り色の出方は以外にはっきりしています。次のは大通りの小さなカフェ前のテラスを撮ったものでf/5.6まで絞ってピントを中央の雨後の水たまりに映る柵に合わせており遠景の車など少しボケかけています...でもけっこうコッテリとした色の出方ですよね。格子状の柵を彩る草や蔦などもしっかりとした立体感で描いてくれます、同じAUTO ROKKORの58mm F1.4のような線の細さはなくちょっと太めですかね。そしてCobbyの休憩地点「キラリ☆ふじみ」まで来ましたので、彼の一枚も加えておかねばなりません。絞りは確かf/2.8だったと思います^^;)。RIKENONほど精細な感じはなく線も少し太いですが、素直なボケが適度な立体感を醸しうま~くまとめてきますね。このレンズの持ち味はこんなところにでているかと思います。開放付近の素直なボケと周辺減光で適度に被写体を浮き上がらせ、色のりの良さで温かみのある描写と言えばいいでしょうか、とても『健康的なレンズ』と言ってしまいましょう(笑)。先日完全修復前に撮ったノウゼンカズラもより鮮明な朱色を描写して素敵な佇まいを収めてくれます。開放ですがやはりf/2スタートということで開放からシャープな画を吐き出してくれますね、背景だけはその距離で気を抜くと物によっては煩雑に暴れだします(笑)。同じ花を少し角度を変えて撮ったもの。奥に夜間足元を照らす洒落たフットライトがあったのでそれを入れ込もうをシャッターを切ったんですが、EVFで見えていたイメージとかなりかけ離れた写真が出ました。ましてやその手前に長く伸びたノウゼンカズラの細い枝がまさかのフットライトにかかるロープのように見えてしまうなど思いもよらない結果となっています・・・ファインダー(画角)内での整理整頓ってやはり大切ですね(笑)。こうして絞りをあれこれ変えて撮ってみてもこのレンズの魅力は変わりませんでした。この(『健康的』な)雰囲気ある写りは何かと使えるレンズとなりそうです。2019年6月 氷川神社・キラリ☆ふじみほか(α7III + AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2019.07.02
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今使っている何本かのオールドレンズの中ではお気に入りがいくつかあります。○ Pentax M42 Super-Takmar 55mm F1.8○ RICOH XR RIKENON 50mm F2そして今回の話題の対象となる...○ MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2です。以前に紹介したようにこのレンズはフリマ(メルカリ)でゲットしたものなのですが、着荷した時うっかり詳細を確認せずに商談確定してしまったものなんですねえ(反省しきりです^^)。そんなわけで絞り羽根の粘りのために絞っても羽が閉じない状態なんです、ずっと前から開放オンリーで写真を撮ってました・・・でもその開放の写りが「いいんです!」(笑)。そこで少しずつ分解整備のためのツールを揃えて清掃のタイミングを図っておりましたが、ようやく最低限の整備の体制が整ったのでいよいよ開始となりました。まあ年季が入ってますよねえ、ただ全ての文字はハッキリ読めるしヘリコイドの状態など最高で大好きなplanar T*1.4/50 ZFと同じ感覚で回せるんじゃないかと思うほどシルキーです。なのでなんとか直したかったんですよね。写真はすでにレンズの銘板を外してます。このレンズ、レンズ(玉)だけの清掃であればドライバー不要でした。すべてカニメレンチと吸盤オープナー及びレンズサッカーだけで整備できました。ヘリコイドグリスの交換の必要がないのでとても楽チンでした。とはいえ一度レンズの組み直しの精度が低くて無限遠がとんでもない位置になってしまい、2度の分解整備を余儀なくされるという失態もありました(笑)。これが絞り前後の前群・後群レンズユニットを外して絞り羽根が見えた状態です。1回目の分解では”Aベンジン”の調達が間に合わずこの絞り羽根の清掃をエタノールで表裏3回ずつ清掃しました。結果これが効いたみたいで2度目にはベンジンも手に入り今一度清掃したのですがあまり変わらなかったですね。2度の清掃のお陰か絞り羽根の動きが蘇りスムースに開閉するようになりました。レンズの方は前群・後群ともに2回の分解を経てすべての玉を、エタノールで浸したシルボン紙で挟んで(浸した状態と同様にして)丁寧に磨き上げたり拭いたりと現在のスキルの無さの中で可能な限りの清掃を試みました。特に後群のレンズの汚れはひどくて...LEDの光を当ててみるとこんなにカビ・汚れが見られました。後群ユニットは前群に比べてとても小さいのでユニットをバラすにも気を遣いましたねえ。カニ目も小さくてレンチの尖った方で慎重に諸先輩の教えを守り「押す力 7:回す力 3」の配分でうまくバラすことができ、清掃後は元々の擦り傷等が目立つようになるくらいきれいに磨き上げられました。1度目の整備後テストの撮影をCobbyの散歩時にしたんですが、なんと無限遠が距離指標の1.7m~2m位になってしまったりと組戻の精度の悪さが出てしまいました。ですから2度目の分解のあとは(レンズの向きは間違えることないのですが)慎重にユニットへの確実なセットやレンズカバーの締りを確認したりと気を遣いました。その甲斐あって無限遠もしっかりと定位置で出ましたし、それより何よりレンズのクリアさが驚くほど・・・まあ見違えるほどでしたねえ。老眼のせいもありα7IIIではピント拡大がとてもありがたく思えていた今日このごろだったんですが、この整備を終えてファインダー覗いた時のまあよく見えること!これ開放で撮ったんですが中央のハンドラップにピントをあわせるのがいとも簡単、まさに目からウロコ...いやいやレンズから曇りが取れたようで明るく視界良好になりました。ここまで激変するとほかのオールドレンズも時間のある時に少しずつレンズ清掃をしてみたくなりますね。まだ精度が狂って先述したように無限遠が出なくなっても怖いのでヘリコイドのグリス交換までは手が出ないのですが、そのうち是非マスターしたいですね。すっかりきれいになって使ってみれば・・・相変わらずいい色出すんですよねえ。これ整備直後のテストです、開放ですが気持ち良い写りです。写っているレンズは今回の整備が失敗したときに備え安かったのでもう1本同じレンズを調達してあったものです(後にこのレンズが大化けします!)クレマチスの濃い紫もしっかり出てます。このレンズで初めてf/4まで絞りましたが、色だけでなくシャープなピント面と適度に浮き上がる立体感も魅力ですねえ。ROKKORが複数揃ってきたんですが、この55mm F2がここまで復調してしまうとほかのROKKORの出番が減ってしまいそうです(笑)。それくらい今回のメンテナンスは大成功でした。2019年6月 「キラリ☆ふじみ」ほかにて(α7III + MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2)
2019.06.22
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さて前回絞り羽根の粘りでほぼ開放でしか使えないと嘆いていた「F2」の方であるが、その開放だけで1日Cobbyと散歩に出てみたところ、「RICOH XR RIKENON 50mm F2」ほどボケはきれいじゃないのだが出てくる画はとても良い色味で雰囲気が最高なので驚いています。RIKENONには負けるが精細感もけっこう感じられます。 というわけでその素敵な描写を見ていただきましょう。 まずは散歩初っ端の生け垣のとてもかわいいアジサイのような小さな花... これ開放です、ボケ方はいい方だと思いますね。若干最奥部へ行くと消えてくれると良いのですが汚れていく感じが惜しいですね・・・でもピント面のシャープさ含め良い好きな描写です。 これ前に「FE 85mm F1.8」でとても爽やかな写りをしたアングルそのままです、さすがに光の状態が違い暗めに写っていますが(距離も含め)こういう背景だと非常に素直なボケ方で前の一枚以上に好感が持てます。 これは驚きました。EVFなのでファインダー覗いていてもこの立体感がハッキリ感じられたんですよねえ。そして色味、出方が過剰でもなくとてもいい塩梅です。 これも淡い紫色がとてもしっかり再現されてます。バックの赤い花も消え入るようにボケているんですが、もう少し光があればきれいなボケ方してたかもですね。曇り気味の日は少し汚くなる傾向がありそうです。 このバラなんかは柔らかい背景にクッキリと浮き上がり中心はしっかり解像してます...気持ち良いです(笑)。 そして陽が差してきた一枚... バックがアスファルトになっていたので比較しにくいですが、花自体はとてもいい描写になってます...気持ち良い浮き上がり方ですね。 そして一番のめっけもんがこちらCobbyの写真です。 シチュエーションが全体的にCobby色でまた良かったんですが、それでも同系色の中でしっかりピント面のCobbyがスポットライトを浴びているように臨場感があります。RIKENONのお気に入りの一枚を凌駕しそうな雰囲気がありますね。 これは使えそうです^^。 さすがに遠景を絡めた街スナップなどは開放オンリーなので辛いところですが、近距離であればシャープに捉えることもできます。 建造物はそれぞれ地味な色合いなんですが、逆にきれいな雲と青空が浮き彫りになってきます。 開放といっても f/2なのでうちのCobbyだけでなく氷川神社のにゃんこもいけそうです... 暗く細かい背景だとご覧のように少しグルっと来てますが気になるほどではないですかね。それよりやはり色がとてもすきな傾向ですし、開放でもピシっとくる解像感というかシャープな感触はなんともいえないです。 こうなると絞った時はどうなるのか知りたくなるのが人の性ですよね(笑)。 これはどうあっても絞りの粘りを「どげんかせんといかん」となります、整備のためのツールを調達しますかね・・・初めてですから時間はかかるかもしれませんが^^。
2019.05.09
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