105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 5
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspheical 22
AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED 15
Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D 8
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 23
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (F053) 2
SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 12
SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 9
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 1
Pentax M42 Super-Takumar 55mm F1.8 12
Pentax M42 Super-Takumar 35mm F3.5 4
Pentax M42 Super-Takumar 28mm F3.5 5
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 33
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4 14
MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 7
MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 25
MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4 28
MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5 3
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★ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ★先日RICHOの「XR RIKENON 50mm F1.4」を久しぶりに使いましたが、今回は発売当時一緒に登場したその兄弟レンズである「XR RIKENON 50mm F2(前期型)」をα7Sに付けて歩いてみました。上の写真はオールドレンズの違いをとても良く描写してくれて大好きだった「α7II」に「XR RIKENON 50mm F2」が付いてますが。期待を裏切らないその写りで「α7II」が大のお気に入りだったのでこうしてよく物撮りで遊んだものです(笑)。今にして思えば2,400万画素もあれば十分だしオールドレンズだとそのくらいの方が違いをよく描き分けてくれるのかななんて思ったりします...今の「α7IV」を「α7III」へ戻しちゃおうかな、なんてね^^;)。それとそろそろD700同様に「α7IV」と「α7S」の二台を上の写真のハンドストラップへの夏仕様に変更しようかなと思っています...そろそろ斜めがけのストラップが暑苦しくなってきましたからね。それではそろそろこのブログでは4ヶ月ぶりくらいの登場となる「XR RIKENON 50mm F2」の描写を見ていきましょうか...うまくきれいな薔薇の花たちを面で捉えることが出来た一枚ですかね、素敵な浮き上がり方を見せてくれました^^;)。こうしたf/4からの絞りではこのレンズとても安定した写りを見せてくれて、太陽の反射や点光源のようなものがなければ変なクセ...被写体・背景の距離にも依りますが...は見ることがありませんね。「APO-LANTHAR 50mm F2」などは特別だとは思いますが、こうして見ると他の「F2」レンス同様に近接での被写界深度が厚く感じられ使い勝手の良さを見る思いです。 ただしこのレンズでは右奥にかけてのボケの中に大小の丸で描かれるような特徴あるボケ描写がはっきり見られます。少し明るい背景にしてみると開放では円形ボケを含め距離感も臨場感も感じられない描写が出始めます。[ハナミズキ:f/4][ハナミズキ: f/2]f/4ではどの花もきれいに描写されハナミズキの写真としては真っ当な一枚となりますが、六枚絞りから来る正六角ボケもはっきりと見られ気になることも...それに比べやはり開放では背景の臨場感は見る影もなくなり「オールドレンズで楽しむ非日常」的な楽しい空気(味)が出始めます(笑)。距離と背景を整理してみるとこうして真っ当な一枚も開放で見ることができるんですねえ...まあ自然光下というか太陽の反射も点光源もないという前提ですが^^。開放のときに背景が大小の丸で描かれるポイント(境界)がはっきりと分かる一枚ではないでしょうかね^^;)。自然光の下でもこうして前ボケは柔らかめですし、距離のある被写体を持ってくればけっこうシャキッとした描写をしてくれます。なぜか週末の午後だというのにきれいな藤棚の周りだけでなくほぼ人がいない公園の様子、まあCobbyとのんびり散歩ができて良いのですが少し寂しいですかね^^;)。盛りは過ぎてますがまだまだきれい、中央を中心にこのレンズならではのボケとなる一枚です。所変わって新河岸川沿いの畑ですが、珍しいカラスと雉の眼(ガン)の飛ばし合いです...ここならではです(笑)。[Cobby:f/2.8][Cobby:f/2]最後はマイバディCobbyです。木陰でも陽の下でもこのレンズでのCobbyの描写は大好きなんですが、兄貴分の「F1.4」と比べても背景も含めその描写におけるアドバンテージは揺るぎないものだと断定いたします(笑)。それくらい気に入っております...いかがなものでしょうか^^。さていかがでしたでしょうか...このレンズとは付き合いも長くて「α7II」以来どのカメラでも散々使ってきました。私としては使うたびに「何かしでかすレンズ」としてとても楽しいレンズであり、非日常を楽しむことから背景を整理してバシッと決める一枚まで、その楽しさは半端ないものです。とても安かったレンズですがもうすでに何倍も元を取らせてもらった気分ですかね(笑)。今回は「α7S」でしたが、やはり使って楽しいレンズの決定版の話題でした...^^。2024年5月 文化の杜公園・江川周辺ほかにて#α7S#XR RIKENON 50mm F2
2024.05.23
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★ α7S + XR RIKENON 50mm F2 の巻 ★今回は前回の「Super-Takumar 55mm F1.8」に続き私のお気に入りの一本「XR RIKENON 50mm F2」の登場です。確かこのレンズも夜に使ったことはありません。まあここ最近のようにクリスマスツリーを立て続けにオールドレンズで撮るということも初めてですのでさもありなんですが、やはりα7Sがあるということでいろいろ試したくなってきますよね^^。画質の好みは違えどα7Sがあると心強いですね、いつか記事にしてみたいと思っているのですが、最新の「α7IV」と前機種の「α7III」での高感度撮影での画作りの違いなどこのところα7Sと一緒にα7IVを使っているといろいろ感じることが出てきましたので...近いうちにやってみましょうね。さて今回の「XR RIKENON 50mm F2」は主役の押し出しの強さでは秀でたものを持ってます、混沌としがちな(荒れそうな)背景でも強引といっても良いくらいインフォーカスの被写体の見せ方が強力なんですねえ...なので当たり前のことですが背景の選び方に他のレンズ以上に工夫のし甲斐があります(笑)。今回はこのレンズで昼と夜の両方に使ってみましたのでさっそく見ていきましょうか...終盤のコキアですが赤の色味が強くなって素敵な色になってきました。こういう細く真っ直ぐな枝が多いような場合ではご覧のように比較的安心できるボケとなりますね^^;)。葉先が少し色づいてきたかなあと思っていたらそろそろ本格的に紅葉が始まってきそうです...このくらいの絞りからスッキリとした精細感もありそうな落ち着きのある描写が楽しめます。公園一の立ち姿を誇るイロハモミジですが、こちらはもう終わりに近づいています。昨年のような葉に見られる白い点はほぼ目立ちませんが、以前のような鮮烈な「紅」を披露することはなくなって寂しい限りですね^^;)。このレンズでのCobbyは大のお気に入り^^。どんな光の下でもCobbyを上手に描写してくれます、兄貴分の「F1.4」が動物毛の描写では評判良さげなんですが私はこちらの「F2」の方が好きですね...適度な「柔らかさと艶」がなんともいえません。背景に見える公園奥の紅葉たちも先程の紅葉同様今が最盛期となってます、ですが昨年よりマシという程度で、いつも撮っていたこのもみじの葉でできる真っ赤な絨毯で撮るCobbyの素敵な一枚はまたしてもおあずけのようです^^;)。さてここから再びオールドレンズでの夜の散歩撮になります...前回の「Super-Takumar 55mm F1.8」のときはビルの背景に月と雲があり(ISO8000で)ノイズが目立ちませんでしたが、今回は離れたところに月があるだけという状況でISO10000となり広く空が写ってますのでノイズがけっこう目に付きます。ビルの描写もF1.8のタクマーにちょっと差を付けられましたかねえ...やはり「Super-Takumar 55mm F1.8」の方は開放でも描写が素直な分だけ有利なようです^^;)。ららぽーとの周りはこんな感じ...なかなかいい雰囲気です。Cobbyの描写が良いだけに(加えて押し出しも)安心して見られます。でもツリーのイルミが定期的に色と光の度合いを変えてくるのでシャッターのタイミングが難しいですね、強いタイミングではCobbyが沈んでしまいます^^;)。ん~、なんとも決めがなく中途半端ですかねえ。明るいと背景に大小のボケ玉を無数に作るレンズなのですが、逆に玉ボケのもととなる光源が前に来ると個性を発揮できないようです(笑)。<f/4>あたりから精細感ありそな描写を得意とするこのレンズなのでやはり物足りない感じ、絞ればよかったです...ちょっと描写も平面的ですかねえ^^;)。こうしてみるとこの「XR RIKENON 50mm F2」はちょっと夜には使いづらい一本のようですね。やはり何かしでかすのはあの独特なボケと絞ったときの精細感が活躍する昼間のようです(笑)。2023年12月 ららぽーと・キラリ☆ふじみほかにて#α7S#XR RIKENON 50mm F2
2023.12.09
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★ α7IV + XR RIKENON 50mm F2 の巻 ★久しぶりの更新の今回は大好きなレンズ貧者ズミクロン「XR RIKENON 50mm F2」の登場です。暑さも少しおついてきた感じですが、ここまで夏の間長いこと早朝5時過ぎに出るか夕方の5時くらいに出るかのCobbyの散歩なのでなかなかカメラを持ち出すことをしていませんでした。そろそろ風も秋らしく気持ちよくなり日の出の時間も多少遅くなってきたところでいよいよCobbyとの「散歩撮」が普通にできるようになってきたという感じです^^;)。さて今回の「XR RIKENON 50mm F2」ですが、α7IVでは初めて使うこととなります...上の写真は「α7II」ですが...オールドレンズでの色などを含め安定感と使い勝手の良さはいまでも一番かなと思っています、手ぶれ補正もありスタイルも現在のα7シリーズの土台となっているわけですし、重量も「III」や「IV」とあまり変わらぬ<599g>とはいえスリムなボディゆえ新機種2種にはない軽やかさを感じさせてくれますよね^^。さてその「α7II」と比べて658gと若干重たくなった「α7IV」ではどんな写りをするのか楽しみなところですが...いままでのところ「III」がどちらかといえば軽やか・爽やかな描写のなかでヌケの良さを見せてくれましたし、色味でいえばマゼンタよりに傾く傾向からかノスタルジックな風味も見どころでしたね...それに比べ「IV」は色乗りが良いですが「α7S」のように優しい・柔らかな描写の中ではなくどちらかといえば「落ちついた」描写といえなくもないかなと感じています。「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>」など現代レンズかと見違えるような描写を披露してくれるところがありましたからね^^。そんな色乗りがよく落ちついた描写が「XR RIKENON 50mm F2」で見られるのか2日にわたる散歩撮の様子を見ていくことにしましょうか...。(※なお今回からα7IVの場合のみ現像時に<Adobe版 クリエイティブルック>を使用したものには写真内のExif情報の先頭に[VV]や[PT]などのように記してあります)[日の出]初日は早朝の散歩にて...太陽のオレンジ色から青になりかけの空にかけて見られるグラデーションが雲の陰影を含めとても気持ち良いです。絞ると「解像感高めに見せる得意技」もシャドー部に見られる土手の陰影に見て取れますかね。[ハゼ掛けのその後...]先日「X-T1」のVelviaで見たハゼ掛けの「跡」です。FUJIほど素敵な緑ではないですが、空の色といい違和感のないVividなテイストが加味されてますかね。[早朝のアメジストセージ:Normal][午後のアメジストセージ:VV]早朝と午後の光の中でのアメジストセージです。どちらもこのレンズらしいボケが見られますが、少し近づいた分早朝のものの方がより柔らかなボケとなり葉などの描写と合わせ背景を整理したときのこのレンズの素敵な描写に目が行きます。やはり午後のもののように少し距離を置いたほうがボケ玉で描かれるような背景でこのレンズ独特なボケを見ることができますね(笑)。朝と午後と光は違えど明るさはほぼ一緒、ですがコントラストの強さと若干の色味の違いが[VV]で強めに出ているようです。[氷川神社のCobby]これは午後の強めの日差しを受けてのCobbyです。この写真の前に土手の草むらで粘着性のある液に体が触れたせいか頭の毛がベトついてしまい、このレンズが見せるCobbyのおでこの素晴らしい描写が嘘のようです...残念^^;)。背景に日陰が多く、もう少し光が当たっていればすぐにこのレンズとわかります(笑)。[神社横のヤブラン]神社のヤブランに素敵な光が当たってました...その雰囲気をしっかりと切り撮ってくれました^^。[コキア]自然光下ではこれです...いい味出してくれますよねえ。こうしてみるとホウキグサと言われる「コキア」とは思えない描写です、細い葉先の空気感も素敵です。[ハナミズキ]ボケ玉で描く背景が大の得意なレンズですが、こうして見るともうなんのレンズか分からなくなります...背景に「混沌」が微塵も感じられません(笑)。[タカノハススキ]一見落ちついた感じですが、ようやくこのレンズらしさが見えてきます...ボケが混沌というか、距離感・臨場感が皆無になりつつあります(笑)。[サルスベリ]でもこうしてちょっと絞っていくとしっかりとした立体感を伴った「解像感高そうな」描写を感じさせてくれます。ここからは近場でちらほらと見られるようになった「彼岸花」を何枚かアップしてみます。最近(2年ほど前に)見つけた赤・白の素敵な彼岸花が見られる隠れ細道でなんと除草剤が撒かれて今年は全滅で寂しい限りでした...が、毎度の公園そして土手際にはしっかりと咲き始めていました。[彼岸花 #1]ここは梅の木がたくさんある公園奥に毎年ひっそりと咲く一群ですが、私は花壇にこれでもかと咲く彼岸花も良いですがここの「ひっそり感」が大好きなんです^^。気温の高い日が続いたせいか咲き始めから見頃になるのがとても早く、危うく「旬」を逃しそうでした。木立の多いせいもあり傾き加減の西日による陰影が素敵です。[彼岸花 #2]これはうっかり「旬」を逃した白い彼岸花。右側の元気な側面に開放でフォーカスしてみました、まさにこのレンズならでは一枚でしょうかね。[彼岸花 #3]最後の一枚は逆光に輝く彼岸花。西日によって出てきたフレアの中に太めの線で描かれる花たち、そして背景にはデフォルメされたかのような自転車にのる二人...フレアといつものボケ玉のような描写で臨場感を無視した背景が否応なしにこのレンズらしい主役の押し出しを感じさせてくれます(笑)。やはりカメラを変えるとこんなに変わるオールドレンズの描写...面白いですよねえ。自然光下での素敵な描写をみた今回の「XR RIKENON 50mm F2」、α7IVでも少し使い込んでみましょうかねえ...ほんとに楽しい素敵なレンズです。今回は「α7IV」でもやはり<何かしでかす>レンズの話題でした...^^。2023年9月 にて#α7IV#XR RIKENON 50mm F2
2023.09.27
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★ X-T1 + XR RIKENON 50mm F2 の巻 ★いよいよ2本目の「URTH」マウントアダプターの出番となりました。 これの前に使ったURTH[AR-X(Konica-Fuji)]も良かったですがこの[K-X(Pentax-Fuji)]では「XR RIKENON 50mm F2」 がシンプルなデザインだけにとてもスッキリとしたまさにアダプターを感じさせない組み合わせとなっていい感じですよねえ^^。APS-Cですから35mm換算:75mmとなります、ここまで使ってきたX-T1用の「7Artisans 55mm F1.4」ではないですがボケには不足なしです、ただし美味しいレンズ中央を使いますのでレンズ特有の癖などがこのX-T1でどう出るのか楽しみなところですね。そして<Film Simulation>ですが先に記しておきますが、ほぼ全体的に[Asita]で撮りました。一部[Velvia]も使ってみたんですが、やはり桜の色の濃淡がこの早咲きの桜たちにしたら「命」みたいなものなので種類が違って見えるほど変えてしまうこともありました...なので[Velvia]だけは画像にちゃんと記しておきました。それではそろそろX-T1と[RIKENON 50mm F2]が描く桜たちの画像を見ていただくことにしましょうか...[熱海寒桜]見頃を迎えた熱海寒桜ですね、色が河津桜で花の形がソメイヨシノのようで素敵な桜です。[Velvia]順光に近かったので[Velvia]がもろ出てます、やはり少し濃いですね。この花の趣としてはいまひとつになっているかなあ...^^;)。開放を使いたいのですがもうフレアがすごくて❌でした^^;)。程よく光の筋(シャワー)のような面白さがこの<f/4>でしたねえ。フルサイズ(特にα7シリーズ)ではこういうシーンでとてもしっとりとした質感を醸すレンズですが、期待ほどではなくちょっと残念な結果に...でも開放のボケはいまひとつ弱いですが悪くはないですね。このへんが順光での素直な色味でした、開放ですので大きなボケ玉で描く背景はこのレンズならではですよね(笑)。[コヒガンザクラ]今年もうひとつ決め球の撮れなかったコヒガンザクラですが、この時が最盛期だったようです。こうして距離を少し置くと素敵な画が撮れます。この桜は上の一枚でもわかるように枝につく花が少しまばらなところがあって、そんな花たちを背景に少し距離を置くとこのレンズお得意の丸い点で塗りつぶしていくボケがしっかり見られます...この一枚は絞り<f/5.6>でしたので全てキレイな六角形で描かれます。X-T1でもしっかりこのレンズは主張してきますね、嬉しくなってきます(笑)。ですからAPS-Cでも開放から<f/4>あたりが使って楽しい絞りになりますかね。意外にエッジがしっかりしてますのでどんな荒れ気味の背景でも主役をはっきりさせてくれるんですが、どうでしょう...同系色の背景でもインフォーカスがはっきり・スッキリ出てますかね、もう少し主役に光が欲しかったところでしょうか...そんなふうに思わせるところはX-T1のせいかもです^^;)。かなり花に近いのですが<f/4>で太い幹の臨場感が醸し出されています。このへんがAPS-Cですかねえ、このレンズにしたらかなり絞った感じがします。接写で<f/4>感覚でシャープに捉えた感じですよね...APS-C[1.5倍]を実感します(笑)。でもこの[Astia]でのしっとり感も捨てがたいですよね。[陽光桜]植物園でひときわ美しい姿を見せていたのがこの「陽光桜」です。すこ~し淡い桜色が素敵でしたねえ。このへんまで見てきてもやはりこのレンズ「Astia」がベストですね、違和感なくこのレンズの特徴を掴めます。どうでしょう...このレンズらしいボケを求めるよりもフルサイズでいえば見える花すべて被写界深度に納める感覚で撮る<f/5.6~f/8>を使う感覚がこの<f/4>なんでしょうかね。同様にこうして背景を少し整理してやるとたった1段絞っただけでおとなしい背景となり、素適な描写の幹に映える主役に目が釘付けです^^。[彼岸しだれ]その陽光桜に負けず劣らずのきれいなピンクを披露していたのがこの彼岸しだれです。この開放...わかります?このレンズの真骨頂と言えるかなあ...インフォーカスの花の押し出しは十分なんですが、背景に目をやると奥行き感・距離感がまったくありません、これがまさにこのレンズならではの描写なんですよねえ...X-T1でも「このレンズでなければ撮れない一枚」がいけるかもですね(笑)。ほぼボケ玉だけの背景...出ました(笑)、でもいい色出てますよねえ。これちょっと色味変わってますよね、もしかしたら[Velvia]使ったかもです^^;)。緑がないとなかなか掴みづらいですよね(笑)。[プリンセス雅:Velvia]これは間違えなく[Velvia]使いました、覚えてます(笑)。なので少し色が濃い目に出てしまって何ザクラなのか分かりづらくなってます^^;)。描写そのものはとてもキリッとして好感が持てます...でも良く見ると背景に入れた飛行機雲を点描写しようとしているところがこのレンズらしいところです(笑)。こうして離れての<f/4>はまさに精細感たっぷりのこのレンズらしい描写です。プリンセス雅の花だけでなく太い・細い幹の描写にはゾクッと来るものがあります。[ソメイヨシノ]この日初めてソメイヨシノの花・第1号を発見しました...実際は何本かの木に咲き出していたんですが、咲き出し初日という意味ですね、毎日来ている人にしかわかりません(笑)。以上が「桜」の画像でした。ここからはその他のいくつか見どころがあった画像をアップしてみます...[コブシ]この一枚はコブシの花の乱舞に見頃となったユキヤナギを入れて「開放」で撮ったものですが、見ていただきたいのがボケに見られる描写です...まさに全て小さな丸い点で描かれているが如くな描写になってます...これが「XR RIKENON 50mm F2」です(笑)。[Snowflake]そんな開放のボケがいい塩梅に素適なボケとなって明るい素敵な空気感でこの小さな花たちを美しく描写してくれました。「背景の整理」はこのレンズでは特に有効に働きます^^。[ユキヤナギ]「混沌」を意識してシャッター切ったんですが、甘かったです...いま一歩踏み込むべきでした(笑)。ならば背景の整理で臨みましょう...という一枚です(笑)。さていかがでしたでしょうか...このレンズの醍醐味は何といっても「開放」ですが、先述したように開放からf/4までの楽しさがたくさんあります。でもこうしてAPS-Cで見てくると...なんだか「開放から使い安いレンズ」に見えてくるから不思議です。まあ今回は桜など「花」を中心にして見てきましたので、「街スナップ」的に使うとまた違った側面が見られるのかも知れませんね。そういう使い方のほうがオールドレンズで<Film Simulation>を楽しむことができるんでしょう。次回はこのレンズでそんな楽しみ方をしてみようと思います...^^。2023年3月 山崎公園植物園ほかにて#X-T1#XR RIKENON 50mm F2
2023.03.24
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★ α7S + XR RIKENON 50mm F2 の巻 ★先日の「MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」では相変わらずの暴れん坊将軍の顔をのぞかせていましたが、その背景の暴れよう(ROKKENON)の例えの元となったレンズ「XR RIKENON 50mm F2」を使って今回はちょうど雪が降った日の前後となる散歩撮の様子を見ていただきます。このレンズ、普段はまっとうな写りをしますから写真を見るとどこがあの「ROKKENON」の親玉かと思われるかも知れませんね...でもやる時はやるんです(笑)。臨場感も距離感もないまさに混沌とした背景にシャープに浮き上がるインフォーカス、このレンズでなければ撮れない一枚はやはり「ワン・アンド・オンリー」と言える味のある...ある意味<素敵な描写>なんです^^。光と背景の距離など条件が揃わないとなかなかお目にかかれない描写なんですが、「使う度になにかしでかすレンズ」の究極として他のレンズにはない個性でしょうかねえ。そんなレンズですが、今回は概ねタイトルではありませんが「大人しく」感じられるかもしれません。暴れん坊将軍の「MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」と同じアングルで狙ったものもあったんですが、ちょっと光が不十分でいまひとつという具合でした。それでは個性豊かな楽しいレンズ「XR RIKENON 50mm F2」の描写を見ていくことにいたしましょうか...[野鳥の朝食風景]これは雪の日の一枚にもありましたが、ここ江川でのサギ類(ここでは右からアオサギ・コサギ・ダイサギ)が朝の時間に集まっての採餌の様子です。ちょうどこの一枚の左奥に見える2羽が羽を広げていますが、いままさに足元の小魚を自分の見える範囲へ追い出すために小さくジャンプを繰り返しているところです。[散歩の風景]こうした被写体と背景の距離感での開放はこのレンズはとても気持ち良い描写をしてくれます。木の立体感と適度な背景のボケ感が素敵なバランスで魅せてくれます^^。[最盛期のロウバイ][※下記注あり]ここ2~3日がこのご近所のロウバイの見頃・最盛期を迎えていたようです。どちらを見てもきれいな花ばかり、ところどころに特徴あるあの蛸壺のような形の(偽果という)実が見られ花が落ちだす頃に花より目立つその形を顕にしてきますね^^。このレンズ逆光はあまり得意ではないのですが、背景を少し整理してやると柔らかな渋い描写やキリッとしたメリハリのあるものまで気持ち良い描写をいただけます...特に<f/4>以上に絞った時の精細感ありそな描写は兄貴分の「XR RIKENON 50mm F1.4」を上回る味を見てくれます。[※Rakuten Blog Jpeg画像の問題]随分と前に記事にもしましたが、こちらのブログにアップした画像が荒くなる問題です...相変わらずその症状は続いているようです。普段はなにげに見落としてしまうのですが、今回すぐ上の青空を背景にしたロウバイの一枚ではその背景の青空に全体的にノイズのような縞が、そして一部の小さな花の周りにもjpeg特有の「荒れ」が見られます。(写真をクリックして、大きくした画像で確認できます)もちろんアップした元画像(jpeg)にはそうした症状は一切見られないのです^^;)。[画像をpngにてUpしたもの]このようにjpegではなく[png形式]でアップしたものには上記のような症状は全く見られません。写真ブログとして利用しているユーザーには辛いところです (T_T)。せっかくの画像なので[png形式]にしましょうかねえ...困ったものです。[雪景色前後の白梅]この白梅もかなり背景に気を使っています(笑)。例の混沌とした背景描写を狙うには今回少し光が足らなかったです、梅は比較的真っ直ぐな枝が多いのでそうした描写はちょっと狙いにくいかもですね^^;)。でもご覧のように開放からインフォーカスの描写はとてもキリッとしていて気持ち良いです。α7Sのおかげかとても柔らかな背景が目立ちます。そんな中<f/4>での枝の描写は柔らかな背景と裏腹に臨場感のある素敵な描写を見せてくれますよね。こうした自然光下ではROKKORほどではないですが、ちょっと落ち着いた描写を狙って楽しんでいます。[Pansy in crushed ice]そして一変して雪の翌日の朝の光が眩しい時間の一枚です。丸い花壇の中と正反対の描写を見せている地面がこのレンズであることを示しています。まさに丸い点(大小のボケ玉)で埋め尽くすように描かれる様は「らしい」ですよねえ(笑)。[仮死状態のツボミ]何度も撮っているツボミですが、もうこのまま奥にある花までいかずに朽ち果ててしまいそうです...ぜんぜん成長してません...茎を含めその「赤」だけが熟していくようです^^;)。そんな様子をクリアに描写している背景にこのレンズの危なげな距離にある枝が二線ボケから大きく膨らみ「いつでも混沌とさせますよ」と言っているようです。[レッドロビン]いかがでしょうか...このレンズほんとに使って楽しいレンズです、ピントの山もつかみ易くて「F2」の使い易さと合わせ常時カメラに付けたくなるほどです。ときおり見せる驚くような描写もあるところもオールドレンズとしての節度をしっかりわきまえている「由緒正しいオールドレンズ」とでも言いたくなるような一本です。まさに使う度に楽しくなるレンズの話題でした...^^。2023年2月 文化の杜公園・江川周辺ほかにて#α7S#XR RIKENON 50mm F2
2023.02.13
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆このところずっと使い続けていた新入りのレンズ「XR RIKENON 50mm F1.4」ですが、長く使ってきた弟分の貧者(和製)ズミクロン「XR RIKENON 50mm F2」とはずいぶんと味が違うなあという感じです。α7Sでもα7RIIでも遠景などに見られる高い質感描写から来るのかどこか「品」を感じさせてくれます、ただ「立体感より質感」という側面がこのレンズの個性として少し見えてきました。そこから近接などで見られる開放の独特な空気感はこのレンズならではのものを感じます。そこで今回使い慣れた「XR RIKENON 50mm F2」をα7Sに付けてしばらく歩いてみました、どこが違うのかはっきりさせたいという思いですね^^;)。開放F値に1段の差がありますが、こちらの「XR RIKENON 50mm F2」の開放も個性が強いレンズでもありますので最後に2つのレンズの特徴的な開放の一枚を比べてみましょうかね...その違いがよく分かると思います^^。α7Sに付けての撮影ですが、このカメラとのコンビでは「XR RIKENON 50mm F2」の他のカメラとは少し違ってα7Sの「優しさ」みたいなものがこのレンズの特徴的な背景を少し大人しくする傾向が感じられます。そんなところも含め前回までの兄貴分の「味」と比べられると面白いのですが...どんな感じになるか見ていくことにしましょうか...[ある日の早朝]この日は素敵な朝焼けとまではいかなかったですね、どんよりとしたスタートながら明るくなりだした空の微妙な雲の違いなどそのニュアンスをしっかり描写しているところあたりに絞って「精細感ありそな」というこのレンズらしさが見られますかね...普通かな(笑)。[水道橋]こうして明るくなってくると違いがはっきりわかりますね、「F1.4」ほどの質感描写能力は高くなさそうですね^^;)...とはいえこうした絞った時の気持ち良さは健在です。[サルスベリのある景色]朝5時台のまだひっそりとした公園での一枚、開放F値<f/2>の限界でしょうかね...兄貴分や「鷹の目(F1.2)」のような遠景でも見られる開放の面白さはそれほど感じられないかな。[アサガオ]こうした近接の開放ではちょっと光ります、インフォーカスの一輪のアサガオやエノコログサの浮き上がり方にこのレンズらしいエッジの効いた立体感を感じます。α7Sのおかげかインフォーカスを含めボケにもふくよかな感触が加わり他のレンズと勘違いをおこしそうなくらい(笑)...このへんがα7Sでかなりイメージを変えた要因なんでしょうね。[Vividな風景のはずが...]写真に見える黄色い車はめったにここに姿を表しません、この一台があると画が引き締まります...周辺減光を抑えようとプラス補正をしますが、効き目なし(笑)。やはり周辺減光バンバン出してのコントラストが高めになる若干のマイナス補正くらいがこうした一枚にはちょうど良いかもしれません...α7Sが色を厚く拾ってくれますしね^^。[サルスベリ]こういうのも普通に撮れちゃうんですよねえ...背景に暴れる要素が見つけられません...逆に先程のアサガオではありませんが「ふくよかさ」から来るのか背景の木々に見られるしっかりとした陰影に予想外の「臨場感」すら感じられます、いいんでしょうか(笑)。[Cobby]この日は雨上がりのせいもありCobbyが濡れてますから毛並みがあまり見栄えが良くないです、柔らかさは感じますがいまひとつという感じ...Cobbyの茶目っ気のある表情が唯一の救いかな(笑)。[そしてサルスベリ]雨滴を含んで重たげな百日紅の花たちです、せっかくきれいな黄色のシベが白い花びらとの素敵なコントラストを披露する時期なんですが^^;)。このアングルは素敵なボケを披露するROKKOR組のためのものなんですが、このレンズの持ち味である背景が「何が何でも主役を押し出す」傾向が強く、けして描写は悪くないのですがROKKOR組のようなボケとの絶妙なバランスを見つけるほどではないようです。[ブルーサルビア]こちらは背景が絵のようにならないようあえてひと絞りしたものです。条件を整えてやるとインフォーカスの素敵な押し出し感を得られるサンプルのような一枚ですかねえ。[小さな植え込み]この開放の一枚などは撮っていて「F1.4」ではこうはならないだろうなと思いながらシャッターを切ったものです。兄貴分の「立体感より質感重視」的な写りに対してのアドヴァンテージみたいな感じですね。しっかりと中央のくぼんだ部分の空間描写?で花たちの植えられた位置関係がきっちり掴める中でフォーカス面の百日草がボリューム感と共に浮かび上がってきます。[きらり☆ふじみ]兄貴分は早朝でしたがこちらは午後4時台の光です。やはり質感描写というところでは兄貴に一歩譲る感じですかね。木々などの遠景と違ってこういうシチュエーションではもう少し光が欲しいところかもです...^^;)。[さらにサルスベリ]現像の処理が少し違うので「F1.4」の一枚と一緒にできませんが、同じ開放でも<f/2>ということで花や蕾にしっかりした描写と立体感を醸します。ボケの中に似たような空気を感じることができるのは面白いところですが...。さて今回はこのレンズが得意とするようなシチュエーションがちょっと少なかった感がありますが、それなりに個性を出しているかと思います。最後にこの記事のはじめにも書いたように兄弟レンズ2本の開放の特徴的な違いを見られるようなものを出して比べてみましょうか...[XR RIKENON 50mm F2:開放比較][XR RIKENON 50mm F1.4:開放 #1][XR RIKENON 50mm F1.4:開放 #2]いかがですか、どちらも個性強めですよね(笑)。今回の「XR RIKENON 50mm F2」の方は背景がまるで絵のようなタッチで距離感・臨場感も感じられない中にシャープなフォーカス面が素敵に浮き上がってくるこのレンズでしか撮れないような開放の一枚です。そして兄貴の「XR RIKENON 50mm F1.4」の何とも言えない開放の「空気感」が絶妙です。しっかりと質感を保つ主役を包み込む少し重たげな空気、とろけるような光の描写が合わさって素敵な個性を放っています。いかがでしたでしょうか...面白い兄弟レンズですよね。生い立ちを見ればセットレンズとしてほぼ同時期の発売だったものですが、レンズ構成の違いがこうした個性の違いを生んでいるのでしょうね。2本の個性の強い開放の描写を見るとこれからがとても楽しみですが、「XR RIKENON 50mm F2」の面白さは格別で、巷で囁かれていたこの「F2」より高いポテンシャルという「F1.4」の魅力も理解できますがまだまだ「F2の面白さ」の比ではないという感じです(笑)。これから色々と「F1.4」を深掘りしていく楽しさが増えた...そんな「F2」の話題でした。2022年9月 文化の杜公園ほかにて#α7S#XR RIKENON 50mm F2
2022.09.02
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆今年はとても出会いが多い「ニホンカワトンボ」なのでいろんなレンズでチャレンジしてみようとブログのカバーではないですが、「Mnais Costalis(ニホンカワトンボの学名)Week」としてみました^^。そのカバーのきれいなニホンカワトンボのオスを撮ったレンズが今回出番の回ってきた「XR RIKENON 50mm F2(α7IIにて)」です。不思議なんですが、このレンズを使ってニホンカワトンボを撮りに行くとよく最短撮影距離(45cm)で撮れることが多いんですよねえ...カバーの一枚もそんな最短で撮ったものなんです。そしてカメラがα7Sになってからまだ例のこのレンズでないと撮れないような写真...距離感も臨場感も感じられない混沌とした背景にシャープなフォーカス面が浮き上がるというもの...これをなんとかα7Sでもものにしたいとずっと思ってましたので、α7Sにこのレンズを付けるとつい(背景ともども)被写体探しにも力が入ってしまいます(笑)。果たして今回はどんな画像で「しでかしてくれる」のでしょうか、楽しみです...^^。まずは現在強化週間となっている「ニホンカワトンボ」の画像をご覧いただきます...[ニホンカワトンボ:オス]今回もまばらに日が差す状況の氷川の森ですのでシチュエーションに応じて中央重点測光を使ってみました。初っ端から例の助けたオスがお出迎えです...羽根の枚数は確認しにくいですが、足が1本ないのですぐわかります^^。背景がまさにこのレンズらしいですね、平坦な土の上なんですがこうして適度な光の陰影とボケ玉のお陰でまるで池を背景にしているように見えます...良い雰囲気ではないでしょうか。[ニホンカワトンボ:オス]そしてこちらも中央重点測光にしたおかげかとても素敵な雰囲気で描写してくれました。ちょっとこのレンズが醸す空気とは思えない一枚となっていますね、α7Sに付けてからこのレンズはいままでの印象と随分と違う描写を目にすることが多くなりました^^;)。[ニホンカワトンボ:メス]そして最短です、トリミングではありません(笑)。今回もこうした場合、先にヘリコイドを最短まで回しきって体を前後させてピントを合わせることが多いんです...ホント不思議なんですよねえ、このレンズだと寄っても逃げられないのです^^。以前やはり最短で撮った「HELIAR 40mm F2.8」の時以来少しずつ間合いを詰めるコツを掴んだこともありますかね(笑)。思うに...このニホンカワトンボの場合は寄って逃げられても、慌てずにまずはその場で待機してみるのが定石となっています...不思議なくらいすぐに舞い戻ってくるんですよねえ。[ニホンカワトンボ:オス]珍しくこの日はISO200まで行ったものはこの一枚だけ、ほぼベース感度で撮影が可能でした。[ニホンカワトンボ:メス]このメスは面白かったですね。最短まで寄っているんです...最初のシャターで逃げられたんですが、案の定この場所が気に入っていたのか戻ってきたんですがご覧のようにツルツルした表面の葉で足が滑るのか留まっていられず何度も下へ滑っては戻りを繰り返していました...その様子を撮っていたのでなかなかピントが合わず足に行ってしまいました(笑)。何故かこの森(のトンボ)では寄って撮れるこのレンズのお陰で随分と楽しい時間が持てました。「α7S」での描写にもなかなかいい空気を醸すものが多くて嬉しい結果となりましたね。ここからは先述したように、なんとかこのレンズらしい一枚を狙っていろいろと回ってみたものです。さていかがでしょうかねえ...[アルストロメリア]ミツバチもいてあまりにきれいに咲いていたので1段絞ってしまいました^^;)。[ゼニアオイ]貼り付けたような描写となりがちなこの花もこのレンズにかかるとちょうどよい立体感となるのはなぜでしょうか...ボケにはしっかりオールド感満載ですが(笑)。[メタセコイア]こうしてみるとたしかにマルチコーティングの「XR RIKENON 50mm F1.4」と出方の違う口径食が目に付きますが、長くこのレンズと付き合ってくるとその「F1.4」への浮気心は失せてきました(笑)。ここまでずっとα7シリーズでのそれぞれ特徴ある画を見てくると、とことんこのレンズと向き合ってみたくなってくるんですよねえ...ホント魅力あるレンズです^^。[アジサイ]咲きだしてきたアジサイですが、なんともそれぞれの小さな花がとても綺麗です。[シャーレーポピー]狙いに来た場所です、しかし残念ながら例年だとこのポピーの花壇にカスミソウがたくさん見られるんですが今年はなしでした。背景に混沌とする要因が無くとても惜しい一枚です^^;)。[Red Rose]いつものバラのお宅へ行ってみれば、またしてもタイミングが合わず数ある蕾に期待して早々と退散です...ところがその足を止める花がありました。[フレンチラベンダー]いかがですか...この一枚はこのレンズでなければ撮れない一枚と言って良いかもです。まさに距離感も臨場感もない混沌とした背景にシャープに浮き上がるフォーカス面...これぞ「XR RIKENON 50mm F2」の開放ですね...しでかしてくれました(^-^)v。ようやく、ほんとようやくですねα7Sでこのレンズらしい描写を引き出すことができました。ニホンカワトンボの魅力的な空気の一枚といいこのフレンチラベンダーといいこの日は収穫の多い一日でした。今回もまたしてもしでかしてくれたレンズの話題でした...^^。2022年5月 氷川の森・山崎公園ほかにて#α7S#XR RIKENON 50mm F2
2022.05.26
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆今回はタイトルのように「α7S」に「XR RIKENON 50mm F2」を付けての散歩撮でした、おまけに後半は雪まで降られてしまう事態でせっかくメンテしたばかりのカメラとレンズが雪まみれでがっかりです^^;)。ただ今回感じたのはこのレンズに使っているマウントアダプターがあまり馴染みのない「GUTTY製」なんですが、このアダプターにはカメラ側にしっかりとラバー製のシーリングが付いているんです...ちょうどNikonの「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」に付いているものとそっくりです。<GUTTY PK-E マウントアダプター:Amazonで見る>このシーリングのおかげでちょっとした雨や今回のような雪でも「α7S」の方に被害が及びにくいというちょっとした安心感がありますよね...2,000円ちょいだったかな、よく出来てますよね^^。さてそんな雪にも見舞われた散歩撮でしたが、今回はこのレンズの「空気感」ということで他のレンズ(と言ってもROKKORですが)との比較も交えて見ていきたいと思います。※画像に特に記述がないものはすべて「XR RIKENON 50mm F2」です。[ドウダンツツジ]葉のすべて落ちたドウダンツツジですが桜の幹を背景にして何というか線が太くて...こういう撮り方をすると「男性的」なと言っても良いようなちょっと力強い描写ではないでしょうかね。[畑の枯れたバラ:XR RIKENON 50mm F2(以下RIKENON)][同上:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(以下ROKKOR)]この違いおわかりいただけるでしょうか...RIKENONの方は言葉に語弊があるかもですが「荒っぽい」のです、そしてROKKORの方は「情緒的」なんですよねえ。RIKENONは何でも丸くいたします的なところが出がちで「状況を見せる気ある?」と言いたくなりますが、ROKKORの方は色だけでなくおぼろげなボケのなかにそこにあるものをあぶり出してきそうな空気を醸しているんですねえ...このへんが[臨場感のあるボケ]へ繋がるんですね。枯れた花の時間的な経過があるので一緒にはできませんがインフォーカスでは「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」も開放から比較的シャープに出るし「AUTO ROKKOR」なのに線が細い方ではないので二本とも比較的似たような描写になりますが、一旦ボケ領域に入るやいなやこの違いが出てきます。[紅梅:RIKENON][同上:ROKKOR]続いての違いもまた面白いですね...RIKENONの「力強さ(男性的)」に対してROKKORの「おしとやか(女性的)」でしょうか(笑)。RIKENONの面白さはこの辺にちょっと見つかりませんか?ROKKORの「情緒」にはやはり交錯していても枝の背景には気を使いますが、RIKENONの場合は背景にどんな枝を置いても混沌とした背景に負けないインフォーカスの強さがありそうですよね。そうなんです、この背景が混沌とすればするほど独特な空気...立体感も臨場感もない背景にシャープに出たインフォーカスエリアが強い存在感を醸すんです...「空気」と言えるかどうか分かりませんが、そんな「RIKENONの描写」が大好きなんです(笑)。このレンズが「何かしでかす」時というのはそんな描写を期待できるレンズがたまにシャープな被写体がピッタリ嵌るような...背景に「混沌」とは対局のような整理された条件が重なる時に他のレンズ以上に被写体に目が釘付けになるような描写になるんです、ときに「ノスタルジック」であったり「精細感たっぷり」だったりでほんに楽しいレンズなんです^^・[クロガネモチ:RIKENON][同上j:ROKKOR]この2枚は撮影時の日の高さが違い同じクロガネモチの上部と下部になってしまいました。ここにも二つのレンズの違いがはっきり出てきますね、公園で唯一くらいにこの赤い実をこれでもかと披露していた木なんですが、ROKKORはその「赤」を飽和を抑えるようにあるがままにまさに「ACの肝」を体現しているような描写ですが、RIKENONはその「赤」を持て余すがごとくアウトフォーカスになった途端に爆発させてます...まさにここがこのレンズの面白さです(笑)。一つ上の説明に重なってきますよね、ROKKORが「主役が引き立つ」ボケとしての正当な美しさを具現しようかとしているのに対して、RIKENONはアウトフォーカスとなったエリアが何はなくとも「主役を押し出す」という形になってくるんです^^。[スイセン:RIKENON][同上:ROKKOR]そしてこちらのRIKENONがまさに構図の条件を整えてやるとROKKOR以上に「しでかして」くれるんです(笑)。ROKKORのように整然としていない背景でもそれなりに素直な描写をしてくれますが、それは「描写」に限ってであり...逆にこれはRIKENON的な撮り方なんですよね(笑)。RIKENONの背景は先述したように「何はなくとも主役を押し出す」なので自ずと整然とした葉の流れと主役の花だけが目に飛び込んでくるという形になります^^。残念ながらその「RIKENONでなければ撮れない」一枚をここに上げることがまだできません、歴代α7シリーズではそれぞれにこれはというのがあるんですが、α7Sになってからその混沌の度合が弱まっている気がしています^^;)...過去の「これは」という画像はぜひレンズのカテゴリーで辿ってみてください。α7Sでなんとかモノにしたいところなんですが、まだまだ日々精進ですかね...^^。それではここからは後半の突然の「雪」になってからのRIKENONを見ていただきます...[雪の公園広場]このRIKENONも「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」同様に開放だけで楽しめちゃうレンズなんですが、特にこうしてスナップ的な風景を撮っても楽しめますね..ましてや雪ですから^^。まだパラパラと降り始めたところなので木が背景になったところにようやく雪が見えますが、ここから後は冒頭に記したようにカメラもレンズも雪まみれになってきました(T_T)。[おやつ休憩のCobby]ここまで開放だけで撮ってきましたが、近接のCobbyは1段絞りました...このレンズのCobbyは期待を裏切りません...雪が顔に積もりつつあります(笑)。[雪上のCobby]そして市役所方面から帰ってきたんですが、土手の積もり始めた雪を見たらCobbyがいうことを聞きません...まさに「雪やこんこ」のうた状態です^^;)。そんなCobbyを開放での一枚、「押出し」十分です...でも「ROKKOR的空気感」ではないことがよく分かります(笑)。いかがでしたでしょうか...このレンズの面白さ、我ながら長い付き合いの中で徐々にこうして文章にできるようになってきました^^;)。むずかしいですよね、レンズの特徴を自分の言葉で説明するというのは。α7Sで変わってきたボケなどを見るにつけ...開放のボケの中に臨場感を醸しだすなんて思いもよらなかったですからねえ...一回α7IIIの出番を与えても良いかもしれませんね、いつか比べてみましょうか。今回はそんなとても楽しいレンズ「XR RIKENON 50mm F2」の話題でした...^^。2022年 江川周辺ほかにて#α7S#XR_RIKENON_50mm_F2#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2<後期型>
2022.01.09
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆いま久しぶりにフィルムカメラを使って散歩撮をしています...フィルムは写真の生産終了した「FUJI SUPERIA X-TRA400」で、しばらく前に使った時は「planar T*1.4/50 ZF」を付けて絞りを開けすぎて失敗写真量産でした(笑)。今回は「Ai Nikkor 50mm F1.4S」を付けて「絞り優先モード」と「マニュアル」を使って注意しながら撮ってます...次は昼間でもある程度絞り開けられるように「ASA100」を使おうとつくづく思いってます^^;)。さて今回の記事はその「Nikon F3」を使い始める前にいつものα7Sに「XR RIKENON 50mm F2」を付けての散歩撮のお話しとなります。カメラがα7Sになってこのレンズがとてもまっとうなレンズに様変わりした話題は前に書きましたが、今回はいくつかの画像にこれまで見られたこのレンズならではのボケ描写などが見られましたのでそんなところも見ていただければなあと思います。それでは時系列で見ていきましょうか...[諏訪神社]素敵な西日色に染まる神社です、そしていつもはせいぜい描写ピークのf/5.6くらいまでしか絞りませんが<f/8>です。でもどうでしょう...地面の小石や奥の木々の描写など周辺の解像感もとても高い感じですよね、このレンズの解像感高そうな描写は低画素機のα7Sでも十分楽しめます(笑)。[氷川神社のにゃんこ]こちらは境内の日向でのんびりしていたニャンコがCobbyの不意打ちで警戒態勢に入ったところです。高い木々が多いので自然光だとこの神社はとても暗いので強い周辺減光でスポットを当てたような楽しい写真が手に入りますが、冬の低い西日がたっぷり注いでいますので背景も開放にも関わらず適度な臨場感が感じられますね。やはりα7IIIなどと比べて目を中心にフォーカスの当たった頭部の描写がこのα7Sではとても優しく感じます。[黄葉とCobby]そしていかがですかこの描写...先日の「HEXANON 57mm F1.4」と比べると随分と感触が違いますよね。勿論落ち葉が時間とともに茶色く変色してきたものが多いこともありますが、Cobbyの色もなんとなくノスタルジックです。そして葉の一枚一枚にも見られるようにエッジが比較的はっきりしているのが分かると思います...イメージが随分と変わりますね...でも相変わらずおでこの毛の質感はピカイチ^^。[氷川の森のフレアとCobby]α7Sのフレアコーナーですが今回はあまり味を感じませんね、というよりCobbyを包む逆光となる西日の空気感を感じるほうが自然かもですね(笑)。[雲居の瀧:湧水口]F1.4クラスのレンズ開放ではボケは別にしてこの湧水口の縁がキリッとしながらどんな描写かと見られるくらいですが、F2レンズとなるとさすがに透明感のある水面の表情まで見ることが出来ますね...加えてエッジがはっきりしてますのでとてもメリハリを感じます。ただ右奥に見られるボケのうるさそうな雰囲気がこのくらいの距離から出始めるのも分かります^^;)。[雲居の瀧:木道]一つ前の「うるさそうなボケ」がここでははっきりこのレンズの特徴的なボケとなって描写されています、まさに大小の丸い点を塗り重ねるように描写されるボケ描写ですね。でもこうしてフォーカス面を中心に見られる小川の表情、湿り気のある落ち葉そして草の緑などからこの森の澄んだ空気感が感じられて良いなあと思います^^。[ヤブミョウガ]出ましたよこのレンズのボケ描写...それでもやはりカメラがα7Sのせいか若干エッジが柔らかくなってうるささやギスギス感がなくヤブミョウガに目が集中できますよね。このへんがα7Sを使ってこのレンズがまっとうなレンズになったような気を起こさせるんでしょうね(笑)。[神社裏のニャンコたち]近接での開放...まあ被写界深度がよく分かる画像です。2匹の午後のおやつが来るまでのまったりした時間を撮りました、目がまだ起きていないのがよく分かります(笑)。このレンズで撮るとちょっと毛が硬そうに見えますが、実際はとても柔らかな毛なんです...開放からシャープに出てエッジがはっきりしているせいでしょうかね^^;)。[キラリ☆ふじみのCobby #1]でもこうしてCobbyを撮ると開放でもおでこだけでなくボディの毛もとても柔らかな感触で出てくれますから不思議...光の反射の仕方が違うんですかね(笑)。傾いた西日がちょっとノスタルジーを感じさせます。[キラリ☆ふじみのCobby #2]やはりこうして日陰オンリーで撮ってあげると「Cobbyくん男だねえ」となりますね(笑)。どちらの写真もここでは背景が直線的・平面的なのでボケに不安要因がないためこのレンズでもどこでも撮影OKなんです^^。[氷川の森出口にて]最後の一枚はとても気持ち良い描写で相変わらず「しでかして」くれたので大きく貼ってみました^^。氷雲でしょうかね空がとてもきれいだったので、森の出口正面に仁王立ちしている形良い木を入れて構図を決めてみました...手すりそして幹がシンメトリーになって画面を締めてくれているのがポイント高いですよね...勿論一番気持ち良いのは空なので1段のマイナス補正をかけています、ですがそれに負けずエッジの強さで木などの陰影をしっかり魅せてくれてますよね^^。さていがかでしたでしょうか...このレンズも結構時間をかけて使ってきました、α7Sも手に馴染みだして気持ち良い描写が少しずつ見られるようになってきた感じです。特にこのレンズのボケ描写は諸刃の剣ではありませんが、時として雰囲気ぶち壊しみたいな結果を出す時があるので、α7Sのボケにふくよかさ・柔らかさを加味してくれると幾分そうした阻害要因を緩和してくれるので助かります。でも...でもです、このレンズの真骨頂としている混沌とした背景にシャープなフォーカス面でこのレンズでなければ撮れない「開放」があることも事実なんですよね...このα7Sではまだ撮れていません!今回も「何かしでかす」というところではOKなんですが、<真骨頂>を早くものにしたいですね...そんな「XR RIKENON 50mm F2」の話題でした...^^。2021年12月 雲居の瀧・キラリ☆ふじみほかにて#α7S#XR_RIKENON_50mm_F2
2021.12.20
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆さて「α7S」がショット数1,300をこえてそろそろ手に馴染んできた感じです。α7RIIの時と違い馴染みが早いのはα7第1世代ということでいまいち機能性が低いからではなく、やはりD700と共通する1画素の余裕から来るのかその「優しさやおおらかさ」をSONYの<従来型CMOSセンサーと画像処理エンジン>が吐き出す画に感じられてというところが一番大きな要素かもしれません^^。現像していてもいままでになく触るパラメータも圧倒的に減りましたねえ、まるでフィルムシミュレーションを楽しむために「jpeg」で撮っていた<X-T2>時を思い出します...というかα7Sらしさを削いでしまいそうで単にRAWからJpegへ落とすだけなんていう画像もとても多くなりましたからねえ(笑)。さてそんなα7Sですが、今回は少し前にそのボケに微妙な変化を感じていた「XR RIKENON 50mm F2」を使っていつもより長めに散歩撮をしてみました。というのもこのレンズの持ち味である絞りを開けた時に見られる点で塗りつぶすようなボケ描写...けっこう強烈に出る時は出るんですが...その描写が影を潜めている感じなんです。とてもおとなしくボケて、このα7Sで撮ると画像を見て「XR RIKENON 50mm F2」だと判断できなくなりそうなんですよねえ(笑)。そんなところを注意しながら今回の散歩撮の様子を見ていきたいと思います...[トンボの集まる木]開放とはいえそれほど近いフォーカスポイントではないのですが、それにしても背景の建物の自然なボケに首を傾げました^^;)。このレンズらしく開放でもシャープなフォーカス面はトンボの羽の透けた様子まで分かるほどなんですが、「らしい」ところを探すと左に見える木の大きくボケた枝先あたりに細かい点で描写されているのが確認できることはできるんです。そして「空」...見事に空間を感じさせないですよね...そのくらいでしょうか^^;)。[Drinking Fountain]この一枚もそうです。様々な光の下で撮っていますが、どんな時も一番奥の植木周辺に先述した塗り重ねるような描写が見られるのですがまったく出てません...せいぜいベンチまわりの明暗部双方に見られる玉ボケの重なりのような描写がせいぜいです。その点は以前から確認済みな描写傾向ではあるんです、ですが判断基準が変わってきますよね^^;)。[ヒドリガモ]次は「ヒドリガモ」が来ているのを見つけて撮った一枚ですが、この一枚の驚きのポイントは川面の描写です。川の両岸はご覧のように低い太陽の光を受けているのが分かりますが、川面にはもうほとんど光が届かない角度になってしまっているんです。なんと言ったら良いのか...水の重さをも感じさせるような「濃い」描写ですよね。あまりこうした時間に比較できる写真を撮ってないのでなんともですが、α7Sならではなんでしょうか...?そして次に3枚、アサガオの透けた花びらの素敵な描写を見ていただきます...[アサガオ #1]まず印象的に大好きなα7II的「Cool」な描写ですかね^^。でもα7IIではこの川面を中心とした背景のボケに見られる描写は未体験ゾーンな気がします(笑)。落ち着いたと言ったら良いのか、渋いですよねえ。そしてピンポイントで光が当たった花びらに見られる豊かな階調性には目を見張ります、とても柔らかなグラデーションで魅せてくれます...^^。[アサガオ #2]こちらは上とほぼ同時の撮影の一枚で花に近づいた分ちょっと絞りました。より詳細に花びらの美しさが伝わってきます。そして空のグラデーションのこの上ない柔らかな階調性を見せた描写も素敵です。[アサガオ #3]こちらはその翌日まだ光が強い時間帯のものですね。もうどう撮っても花びらの美しさは変わりません。そしてこうしたコントラストの強いシチュエーションでも相変わらずα7Sのシャドー部の粘り強さには感心します。[キスゲ]これは公園の花壇脇に咲き残ったキスゲですが、まさにひっそりとその美しさを誇るようにα7Sがこのレンズで素晴らしい空気感を醸してくれました。Exifで分かるようにもう日が落ち加減なタイミングでの撮影でしたので背景は暴れる余地もないのですが、シベを中心とした描写には「ゾクッ」とさせられる空気感を見る思いです(笑)。たしかに以前から少し弱めの自然光下ではMC ROKKOR-PG 50mm F1.4顔負けのシルキーなタッチの描写を見ることがありましたが、α7Sにかかるとこういう空気になるんですね...とても美味しいです^^。[メタセコイア]開放から1段絞ってはいるんですが、逆光でも背景のボケの明るい部位で見られるように、荒れそうかなと思われるところが和らげられているのがわかります。このレンズの点で描くようなボケ描写におけるひとつひとつの点が豊かな階調性で柔らかなグラデーションになったせいなのかもしれませんね...このレンズのボケを見ていてそんな気がしてきました^^。[公園の空]そして絞った時の精細感の高そうな描写はα7Sでも健在です。木々の枝葉の描写には1,200万画素の限界は感じさせません(笑)。空を見れば青空に浮かぶモコッとした雲も霧状の雲もそれぞれが柔らかいタッチそしてなだらかなグラデーションで描かれています。[Parking]細かい葉の精細感もそこそこ感じさせてくれますが、植木たちがなんともいきいきとした描写になってます...気持ち良いですねえ。[サザンカ]ご覧のように背景にあまり荒れを感じさせない「開放」です。[Cobby]もうこのα7Sではプラス補正が基準となりそうです(笑)。[Autumn Leaves #1]街紅葉も「最後の一葉」になるのも時間の問題のようです^^。開放でもほんとに背景の荒れが気にならなくなるほど大人しくなってます、まさに「α7Sマジック」ですかねえ。[Autumn Leaves #2]最後の一枚は公園にある植物園のモミジたちです。だんだんと色づいてきました...まだ「きれい」とはとてもいえない状態ですが、素敵な色だけに光が当たっているかの如き描写になってます。そこに枝垂れ桜の細い枝が空間を舞うように見られますが、その一本一本に精細感を感じられるほどモミジの足元の渋い描写と合わせ素敵な空間(世界)を作ってくれた一枚ですかねえ...このレンズの意外な描写を見た感じでとても気に入ってます^^。さていかがでしたでしょうか...いままでさんざんこのレンズのボケ描写について記事を書いてきました。精細感ありそな描写が上手いというのはすぐに実感できますが、ボケについては先述したようにα7Sによる変化は大きい気がします...これから回数を重ねて検証してみますが、とても良い傾向にでてくれて嬉しい限りです。そろそろこのレンズの真骨頂をα7Sで撮ってみたいですね...^^。2021年11月 江川周辺にて#α7S#XR_RIKENON_50mm_F2
2021.11.20
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☆ α7S + XR RIKENON 50mm F2の巻 ☆さてこのα7Sの前、随分前に母艦となるカメラをα7RIIに変えた時「オヤ?」とその描写に首を傾げたレンズ「XR RIKENON 50mm F2」を今回使ってみました。α7RIIで何度となく使っているとボケが緻密になったという感じで繋がりがなめらかに感じで随分変わった印象を受けました、α7RIIのローパスフィルターレスのおかげもあってか随分と抜けの良い描写が目に付きましたねえ。今回はα7RIIの高画素(4,200万画素)からいきなりの低画素機(1,200万画素)へ変わりどんな画を見せてくれるのか楽しみです。まずはテストフィールドを一通り開放で...[柿の木](f/2, 1/8000, ISO100)とても良い天気のせいもありますが、色がハッキリ出てますね。そして開放f/2ですからフォーカス面のシャープさが際立ちます。こうしたちょっとした遠景では背景で見られる奥の建物などのボケ方にいままでにない柔らかさが見られます...でもこの描写は強めの周辺減光も含めやはりこのレンズらしいと言えるかもしれません(笑)。[Windmill](f/2, 1/6400, ISO100)こうしたアングルでも周辺減光にはしっかり見られます。本来こうしたシャープなフォーカス面と裏腹に距離のある背景にざわつく傾向が強いのですが、これはα7Sの階調性の高さゆえかそうした傾向を和らげているようです。[下鶴馬 氷川神社](f/2, 1/2000, ISO100)<f/1.2>のRokkorの大将の描写ほどではありませんが、前ボケも含めこの一枚には感心します。高画素機に見られる木々の葉の精細感には届きませんが、階調で見せるふくよかなボリュウーム感が素敵です。フォーカスされたしめ縄周辺の臨場感もしっかり出ているのが分かります、光と影が演出する陰影に富んだ空気感も立派なものですよね。[狛犬](f/2, 1/500, ISO100)このテストフィールドの一枚は意外です。確かに背景に目をやると上部の木々に見られる「何でも丸くいたしますよ」的なこのレンズらしい描写はしっかり見られるのですが、参道から本堂に至る描写に開放でこれほど距離感が出ているものはこのレンズ場合あまり見られません...いい塩梅に木々の影が入ったせいですかねえ^^;)。[鈴縄](f/2, 1/1250, ISO100)これは大将「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」と同じアングルで撮ってみたものですが、ピント面を中心にはっきりと空気感が違うのが分かりますね、やはりあのRokkor+「コク深め」にはかないませんね(笑)。描写の特徴が違いますよね、こちらは比較的エッジをハッキリ出してくる方ですし...でもこうして見ると平面が多いせいかとてもボケが正攻法で素直にボケてくれます^^。[ナンテン](f/2, 1/125, ISO100)これもボケがおとなしいんですよねえ。「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」ほどのコクはありませんが、背景のブロック塀までの空間がしっかり感じられます...意外(笑)。南天の実を見るとエッジをハッキリ出すのが納得するくらい顕著な浮き上がり方ですよね^^。なんかここまでのテストフィールドを含めあまりにまっとうなレンズみたいで不思議に感じられるくらいです。[Mailbox](f/2, 1/1000, ISO100)比べてみましたよ、このアングル。開放f/2ではあまり面白みがなくなりますね(笑)。このレンズだと確かにエッジは強めですが独特な空気を感じるわけでもなく、Mailboxの質感の素直な感じが強くて...というその金属表面のヘアライン仕上げを強調するわけでもなく「素直な」というところにこのα7Sの画質が出てるのかもしれませんね。< XR RIKENON 50mm F2のフレア・丸ボケ >さてここでα7Sでの散歩撮で「定番」となりそうですが、レンズのフレア・ゴーストなどの出方をちょっと見てみたいと思います。[① Bicycle](f/2, 1/2000, ISO100)[② レッドロビン](f/2, 1/1600, ISO100)[③ ポンプ制御盤](f/2, 1/1000, ISO100)まず①の自転車では花も含め逆光でもしっかり色味が出ている中で右下に薄くフレアが出て若干コントラストが落ちてますね。<f開放・f/2>なのでこんなものなのかなと思いきや③ではしっかり・ハッキリ出ています(笑)。開放からシャープで比較的エッジがしっかり出る方なのでこのレンズではフレアがこれくらい出ても使い方で面白い描写が楽しめそうです。一方丸ボケ・玉ボケに関しては嫌味のない味のあるものだと思います...「Super-Takmar 55mm F1.8」も早く使ってみたいですね(笑)。しかし色はほんとに深いというか厚いというかハッキリ出ますねえ、α7Sならではでしょうかね^^。以上ここまではテストの意味合いも込めてすべて開放<f/2>での画像オンリーでした。ここからは絞りいろいろありのこのレンズらしいと思われる描写も含め見てみたいと思います...[集合住宅:遠景](f/5.6, 1/2000, ISO100)このレンズではいままで良く「解像度高そな描写が上手い」という表現をしてきましたが、この一枚などはまさにD700的というか...画素数どうのこうのではなく...なにより「気持ち良い」描写ですね。光源側に近い半逆光ですが陰影に富んだ描写も素敵だし、車の深い赤も強烈と言ってもいいくらい。この気持ち良さはD700を触っていなくても感じられるのではないでしょうか(笑)。[クロガネモチ](f/4, 1/1000, ISO100)この時期必ず撮ってる公園のクロガネモチですが、これもα7Sならではの一枚かもしれません...毎年撮っているので違いが分かる気がします。高画素ならではの精細感には欠けますが、実一つひとつにしっかりと丸みを感じられますし豊かな階調性を感じられる葉の描写など「見せ方」が他のα7シリーズとやはり違ってきますね。[Cobby](f/2, 1/500, ISO100)このレンズの開放でCobbyを気持ちよく撮れるところは健在です^^。太陽が低くてあまりに強い逆光だったのでCobbyを日陰に座ってもらったのですが、α7Sが素敵な柔らかさ加味してくれたようです。しかしこのレンズ、こういう極端な明るさの背景の中に見られる暴れも含めここまでの画像に背景の「荒れ」みたいなものが少ないのがちょっと「?」です。[アメジストセージ](f/2, 1/3200, ISO100)このレンズの醍醐味の一つに距離感も臨場感も感じさせない背景に開放でもシャープに出るフォーカス面が不思議な存在感を示す、まさにこのレンズならではの描写というのがあるんです。この一枚などは状況的にその線を狙えると思ってシャッターを切ったものですが、これです(笑)。変な言い方ですが奥に向けてアメジストセージの花たちがしっかり順序を確認できてしまうんですよねえ、ある意味背景に臨場感が見て取れるんです...おかしいなあです^^;)。最初の方に出てきた神社での「狛犬」にも感じましたが、あのボケの中に臨場感はなかなか出てくるレンズではないという認識でしたので...ちょっと「アレレ」です^^。[カタバミ](f/2.8, 1/100, ISO100)今回はこのレンズのいい味を引き出してくれたα7Sですが、最後もそんな一枚です。主役のカタバミを食ってしまうようなこの大きな葉の描写はとても良いと思いますが、いかがですか。ROKKORなどではこの葉を中心として絶妙な空気感を醸してくるんですが、そこがちょっと惜しいところです...ですがそういう空気感を期待してシャッター切るレンズじゃないのでびっくりしちゃうんですよねえ^^。奥のボケにやっとこのレンズらしいボケが見られますが、うるささを感じさせませんねえ^^;)。さてα7Sにこのレンズ...こうして見るとシャープさやボケの骨格となる部分は変わらないのですが、その描写に少なからず見られる変化がよく分かると思います。絵画のように丸い点を重ねて描くような特徴的なボケにしてもα7II・α7IIIの画を基準として見るとα7RIIでは緻密になりながら繋がりがなめらかに感じられました。それがこのα7Sになるとそのなめらかさの中に精細感が影を潜めながらも豊かなグラデーションによる柔らかな感触が強く出て「うるささ」を感じさせないボケになってきているようです...そこに思いもよらぬ臨場感が顔を出してくる機会が多くなってますからねえ...これは出番が多くなりそうです(笑)。そんな「気持ち良いレンズ」に変身したXR RIKENON 50mm F2での散歩撮、でも使うたびに「なにかしでかすレンズ」というところは相変わらずですねえ(笑)...という話題でした^^。2021年10月 江川周辺にて#α7S#XR_RIKENON_50mm_F2
2021.10.31
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今回は2つのレンズでの散歩撮です。二日分というのは両日ともに午後の暑さのためにCobbyの休憩時間が多くてあまりシャッター切る時間を割けませんでしたというのが理由です^^;)。「XR RIKENON 50mm F2」と「planar T*1.4/50 ZF」と言えばもう私の好きなレンズベスト5に入る2本ですからね、あの独特なボケで開放だけでもとことん楽しめる「XR RIKENON 50mm F2」と描写の堅実さと意外性という真逆の楽しみがある「planar T*1.4/50 ZF」ですからとことん使いたいところでしたが、枚数はとても少なかったのが残念です^^;)。どちらもα7IIIに付けてますが、まずは「XR RIKENON 50mm F2」からスタートです...**********************XR RIKENON 50mm F2**********************[コスモス #1](f/2, 1/800, ISO100)[コスモス #2](f/2, 1/400, ISO100)はじめの2枚はコスモスですが、ともに開放です...というかこの日はほぼ開放で撮ってました^^。このレンズらしい薄い空気感です。あまり空間を感じさせなくて、ちょっと距離があると「何でも丸くしてみせますよ」的なボケ描写になります...でもそんなこのレンズらしい空気感がまたいいんです(笑)。[タカノハススキ](f/2, 1/400, ISO100)よく出てくるアングルですが、この日はフォーカスしたススキの穂が奥の方に密集していた関係で背景の木が比較的スッキリとボケてくれました^^;)。周辺減光を伴いながらもスッキリとした描写を狙うときは、こうしてフォーカス面に工夫をするとこのレンズはうまく期待を裏切ってくれます。[キバナコスモス](f/2, 1/250, ISO100)この一枚なんかは比較的穏やかな描写ですよね^^;)。Exifを見れば分かるようにちょっと光が弱かった関係で背景が暗く沈んでいますのであの絵画のような丸で塗りつぶすような描写が顔を出しません...その分スッキリとしたキバナコスモスが目に付きます。[アベリア](f/2.8, 1/160, ISO100)公園の植え込みでのアベリアですが、こういうシチュエーションだと1段絞ってもこのレンズらしい背景になりだしてます。この一枚はまとまった小さな花の一房とその上にいる緑の小さな蜘蛛にフォーカスしましたのでこの絞りを選択しました。このレンズの真骨頂に近い描写になってます、私はこのレンズらしい(面白い)一枚を狙うときはこうした状況で蜘蛛がいなければ開放で小さな一輪を浮き彫りにしたりします...距離感も臨場感も感じられない混沌とした背景に開放とはいえシャープなわずかなフォーカス面を生かした描写を狙います...これがまたホントにこのレンズでなければ撮れないような一枚になるんです(笑)。[リードフック](f/2, 1/800, ISO100)この日の最後の一枚はコンビニでのCobby、というかリードフックです。やはり開放とはいえ<f/2>ですね、リードフックの描写に不安要因もなく背景も暴れる余地もありません...こうした一枚の面白さはやはりもう一段明るいレンズのほうが良いかもです^^;)。それでは次にプラナーの方へ行ってみようと思います...*******************planar T*1.4/50 ZF*******************[ハナミズキ](f/1.4, 1/2500, ISO100)天気が良かったということもあるんですが、上の「XR RIKENON 50mm F2」の開放続きの描写を見てからこの一枚を見るとなんか喉のつかえが取れたように開放<f/1.4>の画像に「スッキリ感」を感じてしまいますよね(笑)。やはりボケ一つとってもどこか上質なものを感じさせてくれます^^。[藤の木](f/2, 1/400, ISO100)逆にこちらはこうした輝度差の大きいときのこの絞りでの背景のちょっとうるさい感じが出てしまいます^^;)。小さな枝を含め開放ではこの幹の素敵な質感はちょって出ませんから悩みどころです...かえってもう少し絞ったほうが良かったかもです。[Cobby](f/2.8, 1/125, ISO100)ちょっと明るい背景にフレアが感じられる描写ですが、またこれもこのレンズの味ですかね。日陰のCobbyはとても柔らかく描かれて胸辺りの毛の感触は手触りを想起させるほど、好きな描写です。[キラリ☆ふじみ](f/4, 1/800, ISO100)これいつものテストフィールドです...したがってピント位置は池に写る塔の中ほど。今回は光のせいか少しボケた奥の建物の描写がいつになく渋いです、ROKKORの「絶妙な柔らかさ」とはまた違った陰影に富んだ描写でさすがの階調性の豊かさを感じます。[タカノハススキ](f/2, 1/1600, ISO100)このレンズあまり逆光には強くないですが、それはフレアやゴーストが出るという範疇でのことでこのように描写に関してはご覧のように輝く穂を素敵に描いてくれます。フレーム中央上部ギリギリに太陽がありますが、これに太陽が入ってくると(フレアはまだしも)あまり使いみちのないゴーストがちらほらと出始めます^^;)。[野球少女:APS-Cモード](f/2.8, 1/640, ISO100)最後の一枚はおまけです。公園の広場でキャッチボールをしていた少年・少女のペアなんですが、写真の少女がすごいんです。まあボールを受けるにもグラブにとてもいい音を出して捕球していたんですよねえ。しばらく見ていたら主役はこの女の子のようで「変化球」まで練習していたんです...今どきはすごいですねえ(笑)。写真でわかるように投球フォームもしっかりしているだけでなく、ご覧のように足の筋肉の付き方も男の子顔負けな感じです...ほんと逞しいというか、彼女のこれからが楽しみですね^^。まあ今回はそれぞれのレンズがどうのというほど撮ってませんのでなんともですが、最近の休み以外の日の散歩撮はこんな感じです...いいんですこれがまた、ほぼ毎日ですから素敵な『被写体』を見つける楽しみを持って歩いていますからね^^。2021年10月 江川周辺・文化の杜公園ほかにて#α7III#XR_RIKENON_50mm_F2#planar_T*1.4/50_ZF
2021.10.13
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まあ雨が続きます...水害に遭っている地方の方々を思えば早く天気が落ち着いてくれることを願いますね、後のことが大変ですからね。そんな雨続きのなかCobbyの散歩は必須ですから傘を差しながら歩きます、でもカメラをどうしようか迷いますよね^^;)。X-T2がある時は喜んで出たものですが、いま手持ちのカメラにあそこまで雨を気にせず持っていけるものがありませんからね。でも撮りたい欲求を抑えられずα7IIIに「XR RIKENON 50mm F2」を付けて出掛けます、がしかしα7IIIに付けている夏仕様の短いストラップで手に下げるのはちょっと憚られます。そこで雨のせいで多少気温が低いので防水仕様の散歩用(肩掛け型の)バッグに入れてみることに...バッグにはカメラだけですから取り出すには苦労しないですからね。ここ二日ほどそんな雨の中での散歩撮、「XR RIKENON 50mm F2」をα7IIIで使うのはなんと3月に早咲きの桜を撮った以来だから驚きます、α7RIIでボケの感触が変わって面白くてけっこう使っていたせいですね^^。今回は自然光下ということでボケや色の出方を気にしながら撮ってました、各オールドレンズの色みの傾向をしっかり掴むまでα7IIIのWBもあまり触らずに「太陽光」でしばらく固定です。それではお気に入りで濡らしたくないですが「XR RIKENON 50mm F2」を使った散歩撮をみていきましょうか...[クリニックのフェンス](f/2, 1/400, ISO100)Lightroomにこのレンズのプロファイルがありませんのでご覧のようにフェンスの歪曲が目につきます。ですがこのレンズこういう(背景との)単純な距離感はしっかり出してくれます(笑)。空も入り雨ですから周辺減光も随分と目立ちますが、いい雰囲気を醸してます。[芙蓉の花](f/2, 1/320, ISO100)雨の証拠写真(笑)。遠景は直線的な建物だったので変にボケも荒れず、近接の柔らかく出たボケが開放でのキリッとした芙蓉の花を際立たせています。[芙蓉とキラリ☆ふじみ](f/5.6, 1/25, ISO100)こちらは随分と絞ってみた一枚ですが、ROKKOR的な柔らかさはありません...暗さもありそれなりですかね^^;)。こうして見るとこういったシチューエイションでも絞りを開けたくなるのは必然となりますよね(笑)。[サルスベリ #1](f/2, 1/160, ISO100)これもf/4くらいで撮るとかなりシャープにサルスベリを描いてくれますが、開放での雰囲気はまた格別です。詳細に見るとあまり精細感を感じさせない下草の描写などもしっかり立体感の出たインフォーカスの花たちを押し出す陰影豊かな背景として機能しています。[サルスベリ #2](f/2, 1/200, ISO100)これもそんな一枚です、ほぼ先端近くの花しかピントは合ってません。でもアウトフォーカスの下草が周辺減光と合わせ緑のグラデーションによって花への視線を誘導してくれているだけでなく全体の雰囲気づくりにしっかり貢献しています。今回ヤブミョウガを撮りに氷川神社(雲居の瀧)によってきましたが、そこでこのレンズの近接での背景のボケなどの絞りによる違いを確認してきました。[ヤブミョウガ:f/2](f2, 1/60, ISO500)ご覧のようにエッジからとろけるようにボケるようなものと違いあまり特徴的なボケではないのですが、距離のある背景と違ってあまり『荒れ』や『汚さ』は感じさせません...(適度に)素直なぼけになってます(笑)。[ヤブミョウガ:f/2.8](f/2.8, 1/60, ISO800)一段絞るとインフォーカスのだいぶ全体が被写界深度内に入ってきた被写体とのバランスがとても良くなってきます。このくらいのボケだとイヤミもなく安心して見られますよね。[ヤブミョウガ:f/4](f/4, 1/60, ISO1600)そこからまた1段絞ってみると花全体がはっきり・くっきりとなり、背景のボケが弱くなった分「これがヤブミョウガという植物です」といったような図鑑的な雰囲気になりますね。このレンズだとこのくらいのボケ加減で被写体をシャープに出したほうが、かえってこのレンズの「解像度が高そうに見せる技」をうまく使えそうな気がします(笑)。そして今回雨の中で比べてみたいレンズがあり、なるべくアングルを揃えるように撮ってみました。そのレンズとは同じF2のレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>」です。開放から比較的シャープなフォーカス面を披露しながらも絞っていってもその柔らかいボケが画全体を「ROKKORらしい柔らかさ」をキープしてくれるレンズなんですねえ。そんななかで醸す「空気感」をこのレンズ(XR RIKENON 50mm F2)だったらどういう表情になるのかというのが理由です。[Slide:XR RIKENON 50mm F2]α7III(f/2, 1/1250, ISO100)[Slide:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>]α7RII(f/2, 1/1250, ISO100)α7IIIそしてα7RIIのどちらもWB(太陽光)です、そして運良く露出も全く同じでした。いかがでしょうか...カメラの違いが気になるところですが、「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の色乗りの良さ、そしてスッキリとしたヌケの良さなどが目につきますよね。(※下記:追記あり)[Swing and Slide:XR RIKENON 50mm F2]α7III(f/2, 1/800, ISO100)[Swing and Slide:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>]α7RII(f/2, 1/800, ISO100)こちらの方がメインの被写体に寄ってますのでより上の「XR RIKENON 50mm F2」の画像から一枚薄いベールをそいだようなクリアな空気感とヌケの良さを醸しています。周辺減光も「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」が負けてないですね(笑)。加えて背景のボケに関しては比較したら可愛そうなくらい「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の圧勝ですよね。今一番使って楽しいレンズ「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2<後期型>」らしい写りで、こうした比較はとても面白いですね...まさにレンズの個性を浮き彫りにしてくれます。どうでしょうか...「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」との比較は別にしても、このレンズの近接でのボケと距離のあるボケの距離による程度の違いその落差や「解像度が高そうに見せる技」の使いどころなども見えてとても収穫ありの散歩撮となりました...^^。※追記実はこの記事を書いてから「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」とこんなに違うんだと思って二つのレンズの公園の遊具の写真をLightroomで見返してみました。するとα7RIIの画像の現像プロセスがいつもと違っているのに気が付きました^^;)。[slide]の方だけですが、これはまずいということで後日この画像に関する比較を再度アップすることにしました。ただし[swing and slide]の方はほぼ一緒でしたので記事本文の指摘した相違点は間違っておらず「本文」そのものを訂正することはしませんでした...(2021/08/19)改めて条件を揃えた画像を用意して下に比較しておきます...すいません(T_T)。<Slide 画像比較(訂正版)>① α7RII:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(f/2, 1/1250, ISO100)② α7III:XR RIKENON 50mm F2(f/2, 1/1250, ISO100)③ α7III:AUTO ROKKOR-PF 55mm F2(参考)(f/2, 1/1250, ISO100)まず上記本文にあるα7RIIの画像ですがヴィヴィッドカラーが印象的だったので強調してLightroomの「カメラビビッド」を使ってかついつもはやらないコントラストを上げていたんですねえ...なのでカラーコントロールとしてはピクチャーコントロールとコントラストを合わせておき、彩度とWBも他の画像の調整度合いを合わせてあります。こうして見ると②「XR RIKENON 50mm F2」の画像は雨の中にも関わらず鮮やかに色が出ているんですねえ。ただしヌケ感・空気感については質の違いが明らかでAUTO ROKKOR-PF 55mm F2の絶妙な空気感は否めないと思います。そしてα7RIIとα7IIIの画像では地面の明るさ色を見れば分かるように若干の光の当たり方に違いがある分を差し引くとほぼ同等な描写(空気感)かなと思われます。以上からもともと同条件で現像していた「Swing and Slide」での違いは指摘どおりで「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」の持つ上質な臨場感・空気感を伴う描写に秀でている点は変わらないですね。ただし「XR RIKENON 50mm F2」の鮮やかな発色という点はこのレンズが開放から遠景では「解像感が高そうな写りをする」ということと合わせ優れたところがあるということではないでしょうか。ということで遅ればせながら条件を合わせて画像比較をしてみましたが、それぞれに優れたオールドレンズであることは間違えないことですがこうして同一アングルを見ていくことでまた一つレンズの特性がはっきりしてきたということではないでしょうかね...我ながら参考になりました^^。2021年8月 文化の杜公園ほかにて#α7III#XR_RIKENON_50mm_F2#α7RII#AUTO_ROKKOR-PF_55mm_F2<後期型>
2021.08.16
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このところ雨が多くてなかなかカメラを持ち出せませんでした。そんな雨の合間を縫って持ち出したのが久しぶりの「XR RIKENON 50mm F2」、α7RIIに付けてCobbyの散歩撮へ...ところがニ度も途中で雨に降られて大変な状態に。そのうちの一度は早朝の散歩で家を出て3分もしないうちに大雨、傘は持って出たものの道路は川のようになってるしもう大変でした。気温が低かったし雨も予想していたのでストラップに付け替えて出たのが幸いでした...「夏仕様」のまま手に下げてたらとんでもない濡れ方をしたかと思うと恐ろしくなります^^;)。帰ってからカメラ・レンズをメンテナンスしましたが、昔のX-T2の教訓から「ホットシュー」・「チルト液晶の裏」そして「前後のコマンドダイヤル」とチェックしながら清掃しましたが、けっこう濡れてましたねえ...思わぬタイミングでα7RIIのクリーンアップとなってしまいました(笑)。今回はそんな雨の日もあった散歩撮での「XR RIKENON 50mm F2」の様子を見ていただきます...ですがどうもこのレンズの印象が随分と違って見えるんです。α7IIからα7RIIにした時も感じましたが、今回の印象の違いはもしかしてモニターが以前のDELL「2407WFP」から新しいBENQ「PD2700Q」に変わったせいかなと思ったりして、あのボケの特徴...「絵画のように点で塗りつぶしていくような」描写があまり見られないのです。以前から心配していた「いまどきのモニターでは見え方が違うのでは?」ということがどうやら当たっていたようです^^;)。[ダンシングコレオプシス](f/4, 1/200, ISO100)こうして少し絞って撮ってみると花やツボミがとてもきれいに収まります、そして近場の背景もいい塩梅にボケてなんとなく以上にはっきり様子がわかります...ふつうに良いですよね(笑)。このレンズではあまりこういう撮り方はしない気がしますが、どうしたらこの花が綺麗に撮れるかという「写真を楽しむ」という意味では十分ありかなと思います^^;)。[ノウゼンカズラ](f/2, 1/500, ISO100)ノウゼンカズラもたくさん咲いてきたんですが、きれいな個体がなかなか見つからないですね。梅雨空の下なので淡い玉ボケが背景に出てくれました、色もとても素直に出てくれてます。いまでもα7IIの色はピカイチと思ってますが、このα7RIIも空の深い青などがとても良くてα7IIIのように変に明るく(赤めに)出ることもなくとても現像(調整)が楽ですね。[ツルバキア](f/2, 1/500, ISO100)この1枚などは意外なボケでちょっと驚きですね。もう少しざらつくかと思ったんですが、ドロッとした感はありますが比較的形のわかる滑らかな描写になってます。[ショウブ](f/2, 1/1250, ISO100)少し距離をおいての開放はこうして菖蒲の葉のシャープな切れ味の良い素敵な描写を見せてくれます、もちろん花の方はいうまでもありませんね^^。強めの周辺減光も二輪の花へスポットを当てているがごとしです。それに何より背景のボケが!...とても普通だ^^;)。でもよ~く見るとちゃんと小さな点が確認できるんですよ、高画素のα7RIIの描写がそれぞれを緻密にかつ滑らかにしてくれているんですかねえ...不思議です。[ヒメジョオン](f/2, 1/2000, ISO100)ハルジオンかと思っていたらどうやら「ヒメジョオン」みたいですね。「白」の清々しさをしっかり醸してくれました。背景も暴れませんねえ(笑)。[Field Footprints](f/2, 1/500, ISO100)これは畑についた規則正しい足跡です(笑)。ピント面の「三歩目」あたりの描写はこのレンズらしい精細感です。この一枚もこのレンズらしい強めの周辺減光は出ているんですが、最奥までボケながらもしっかり足跡が辿れるのはちょっと意外です^^;)。[アジサイ](f/2, 1/1600, ISO100)そして最後はとても雰囲気のあるアジサイです。背景は距離のない家の外壁なんですが、色が出きっていないピント面の花の立体感はなんとも言えません。奥の花たちの描写にやっとこのレンズらしい「点描写」っぽさが見られますが...なんとも普通の域を出ないですよね(笑)。今回は花がとても多かったんですが、開放を多用してもあの独特なボケが見られませんでした。それどころかなめらかなボケのつながりが目立ちなんだかおとなしげに感じてしまいますね。これがモニターのせいだとしたら、今どきのモニターを使ってこのブログをご覧になっている方たちからすれば今までの私の指摘したボケの特徴に関して「どこにそんな描写が?」だったり「何をいまさら」という感じなんですかね^^;)。なんだかこのレンズにしても他のオールドにしても印象がどんどん変わっていってしまいそうでちょっと怖いですね...やっぱりもっと早くモニターを変えれば良かったかもです(笑)。しばらくはいろいろオールドをとっかえひっかえ使ってみなくては...つくづく梅雨が恨めしいですね^^。2021年6月 江川周辺・文化の杜公園ほかにて#α7RII#XR_RIKENON_50mm_F2
2021.06.20
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今回のレンズは開放からキリッと締まった画を吐き出す「XR RIKENON 50mm F2」です。α7RIIでもようやくそれらしい画が出始めてホッとしているんですが、「±」それぞれに大きめの露出補正をして撮った時の渋い描写と高画素に依るところなのかボケが緻密になっているのではと思えるボケの変化などこのところ面白みが増しています^^。不思議なものでα7RIIも最初のとっつきにくさが嘘のように手に馴染んできて、今ではそれぞれのレンズで『こんなじゃなかったよなあ』と思えるものに対して撮影時の様々な「トライアル・アンド・エラー」がとても楽しくなってきてます^^。そんなα7RIIで今回もこのレンズの「らしい」「らしくない」描写を楽しんできました。まずはα7II時代から見られるこのレンズらしい描写から見ていきましょうか...[白梅](f/2.8, 1/2000, ISO100)梅ですからどの花もだいたい丸いですが、この一枚を見るとそんな当たり前が通用しない描写...『どんなものでも丸くしてあげるよ』...になってます(笑)。[河津桜 #1](f/4, 1/400, ISO100)いかがですか...上で書いたことが間違いではないですよね(笑)。アウトフォーカスになった途端に河津桜だろうが丸を基調に塗り重ねるような描写となります、丸くならないのは幹と枝のみといった感じですよね^^。こうした場面では「なるほど」で済みますが、大小のまるで塗り重ねたような背景では距離感・空気感を演出することはちょっと難しいようです...このへんは絵画の達人のようにはいかないようです(笑)。[オカメザクラ](f/2.8, 1/2500, ISO100)これはオカメザクラにミツバチが吸蜜に来たところを撮ったものです。羽の反射の強い光を抑えるべくマイナス補正をかけてますが、思いのほか背景が落ち着いていますよね^^;)。バックはさすがにこの時期葉のなくなったモミジ系の木々なので、けして平坦な状況ではなくて本来なら丸が見えてもおかしくないんですがねえ...光の反射を鋭くキャッチするレンズなのかもしれませんね(笑)。[河津桜 #2](f/2, 1/1600, ISO100)こちらは明るい空に負けないよう逆に絞りを開けながら強めに「+」の露出補正をかけてます。でも空の青もしっかり残りながらどの花びらも生き生きと描写されていますね。開放でありながら背景のボケの中の花はそれとわかるように形をしっかり残しています...もうなんだかわからなくなってきます(笑)。[白梅 #2](f/2.8, 1/2000, ISO100)そして花や葉が少ない背景の描写が...どうでしょ、空間を感じさせてくれませんか?こうした1枚にα7IIでは今まで見られなかったグレードの高さを感じてしまいますね、こういう画が出るんだという感じです。[河津桜 #3](f/2, 1/3200, ISO100)そしてこれです...広がる枝を上手く被写界深度に収めるように撮ると、道路に影というシンプルな背景ですので開放からシャープなこのレンズの旨味が出てきます。でも目を凝らさなくても手前のボケの中に...草や道路の一角に...しっかりこのレンズのボケの特徴が見て取れますよね^^。ちなみにこの一枚も1段分くらいアンダーめに撮ってます。[河津桜 #4](f/2, 1/3200, ISO100)花に光が十分あたっている時はこうして空の青がとても素敵に出てくれます。開放とはいえα7IIIに負けないくらいの抜けの良さを感じられます。こうして(河津)桜などを撮ってみるとα7RIIでは抜けの良さと意外に整った背景を作ることができるんだという新たな発見をした思いですね。それではその他のパターンを見ていきましょうか...[パンジー](f/2, 1/3200, ISO100)春らしく花の入れ替えが済んだ公園の花壇ですが、咲きそろった小さなパンジーがパキッとした写りで好感が持てますね。そしてこうした直線的な背景では荒れる様子もなく素直な柔らかめなボケで花たちを引き立ててくれます。[モミジ](f/2.8, 1/500, ISO100)これはモミジの木なんですよ。たまたまCobbyとこの一角で休憩をしていて見つけたものですが、奥の枝とまるで相似形というような枝を見つけ面白くてシャッターを切ったものです。1段絞ってますが、奥の土の道はそれほどではないですが、手前の草地は『らしいボケ』が出る寸前ですね...「らしい」ボケが悪いのではなく状況も雰囲気も台無しになってしまうということで「開放」では危なかったです(笑)。[ユキヤナギ](f/2, 1/8000, ISO100)これぞα7IIからの伝家の宝刀です(笑)。距離感も空気感もありません、フォーカス面を除いたすべてが点描写のようでまるで「絵画風」です。でもこの開放でもこうした強烈な背景に負けないしっかりとしたインフォーカスの描写があるので、このレンズの魅力にハマっちゃうんですよね...まさにこのレンズならではの一枚といえます(笑)。[ミツマタにとまるミツバチ](f/2, 1/1600, ISO100)これもミツマタを撮っていたら舞い込んできたミツバチを追っかけた1枚です。花が違うとミツバチの足についた花粉の色もぜんぜん違うんですね、もう真っ赤になってます。そしてこのレンズの良いところはご覧のようにアジサイ同様に株でまとまって生えているため枝が煩雑になっているんですが、ボケの特徴からあまり荒れた写りをしてきません...玉ボケのようになった丸のほうが目立ちます...まさに使いどころですね。[ミツマタ](f/2, 1/2500, ISO100)これが本来撮りたかったカットです。ボケが素直できれいな丸ボケを得意とする「Super-Takmar 55mm F1.8」ほどではないですが、上手く並べるとこうしてきれいに出てくれます...極端なレモン型を感じさせません。[依代を撮る我が姿](f/2, 1/125, ISO100)最後の一枚はまたしても撮りました自画像を、氷川神社で本堂が開いていると必ず撮っています(笑)。今回はこの開放からキリッと出るレンズでしたのでしっかりと鏡に映る自分にピントが合ってます。面白いですよねピントは私で鏡までの2倍の距離に合わせてますから、鏡以外はすべてボケ領域ですがこうした被写体では荒れる様子がこれっぽっちもなくて全体が柔らかく描写されます。さていかがでしたでしょうか...このレンズを開放付近で遊ぶバラエティの一角を見ていただけたと思います。今どきのレンズは基本的にキリッと写って当たり前というくらい良くできていますので、このレンズを絞ったときの『解像度の高そうな』写りを愉しむよりは、絞りを開けた時のハッとするような描写を狙った方が「この一枚」に残りそうですよね。α7RIIでそんな1枚をバンバン狙っていきたいですね、なんたって使うたびなにかしでかすレンズですから...^^。2021年3月 山崎公園・氷川神社ほかにて(α7RII + XR RIKENON 50mm F2)
2021.03.18
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さて前回「師匠」D700に写真の楽しさを思い出させてもらってフレッシュな気持ちでα7RIIに付けたレンズは「RICOH XR RIKENON 50mm F2」、そうこのカメラでここ何回か使って「ん、なんか違う?」という疑問符を持っていたレンズです。いざ新鮮な気持ちでこのレンズに接してみるとこのα7RIIで何回か使っていたのですが、今まで気が付かなかったような「新たな発見」がありました...それが今回の表題にあるように「Bokeh」の変化でした。初期にα7IIIで使いその後α7IIで長く使ってきたのだが、いままでの印象では強い周辺減光とノスタルジックな描写とそしてこのレンズならではのボケ...絵画のように絵筆で点を塗り重ねていくような描写...というものだった。まずノスタルジックな印象というのは「色」の出方だろう、ちょうど「Super-Takmar 55mm F1.8」をオートホワイトバランスを使わずに「太陽光」などで撮った時のようにアトムレンズの黄色が微妙に出てどこか郷愁を帯びた色となるのに似ていた。それは特にα7IIIでオールドレンズを使った時に出やすい傾向で、純正レンズでは「明るい」というイメージで済むものがオールドの場合にはWBにてA(アンバー)あるいはM(マゼンタ)の方向へ+の調整したような色の出方といえばわかりやすいかと思います...その結果微妙に描写にノスタルジックな感触をプラスしていたようです。ただしボケに関してはα7IIIもα7IIも同傾向な描写をしていた印象でしたが、今回いままでになく平常心で臨めたおかげでα7RIIでのボケ方に新たな魅力となるものを発見できたように思います(笑)。それでは今回α7RIIでしばらく使ってみたこのレンズの描写を見ていきましょうか...[Windmill](f/2, 1/2000, ISO100)このレンズこうした背景(遠景)に見るボケ方はきれいな方ではないと思います...二線ボケが目につきますし。ただアウトフォーカスがすべて悪いわけではなくこの一枚でもちょど(畑の)トンネルから畑一面に至るまでのボケ方はとても自然な柔らかさを醸しています。[氷川神社の狛犬](f/2, 1/320, ISO100)この画に見る背景にこのレンズの特徴が良く出ています...まさに点を塗り重ねるようなボケ描写ですね。やはりボケのエッジは硬めに出る傾向がありますが、高画素機に依るところかボケのつながりがなめらかになっているように思います...実はこの気づきが今回キーになるポイントではないかと思っています。[オオタカの森の樹木](f/2, 1/1600, ISO100)とても姿形の美しさでいつも参拝の時に眺めている木なんです。今回は開放で撮ってみましたので細かな枝はとても精細感云々は語れませんが、絞った時の「らしさ」に加え豊かなトーンと周辺減光でこのレンズならではの描写になっています。[体育館前](f/5.6, 1/1000, ISO100)変わって絞った画像です、もうこれ以上ないくらいキリッとした描写になってます。葉の一枚一枚から枝のトーンまで精細感満載で、体育館の細かいタイル地の凸凹まではっきり描写してくれます。α7IIIではこれに先程の色加減が加わり「ノスタルジー」となるのですね^^;)。α7RIIはどちらかといえばα7IIのCool系に近い中庸と言えばいいのか、先日の「Hot:α7III>α7RII>α7II:Cool」という図式が思い出されます(笑)。[Cobby](f/2, 1/5000, ISO100)こうしたアングルでは近接した範囲は優れた描写になりますが、背景が遠いとこうして随所に二線ボケの傾向が強く出てしまいます。このレンズのボケは一言で表せないほんとに変わったボケ方をするレンズだとつくづく思いますね...まあそこがまた魅力でもあるんですが^^;)。[ミツマタ](f/2, 1/2500, ISO100)露出値を見るとそれほど強い光の下ではないことがわかります、ゆえに玉ボケも「バブルボケ」になってません。またその淡い玉ボケのせいかとても素直なボケのイメージになりこのレンズで撮ったと思えないような描写になってます...光の影響をとても受ける...直射光・自然光での違いもとても大きなレンズだというのがわかりますね。そして今回咲き出した白梅を撮ってきたんですが、その描写に先述した新たなボケの魅力が見て取れるのでちょっとほくそ笑んでいます(笑)。このレンズでこうした描写ができるんだというちょっと驚くような描写でした。[白梅 #1](f/2, 1/5000, ISO100)アンダー目に露出補正をかけて撮ったのが功を奏したのかとても渋い描写になってくれました。背景もこのレンズ特有のうるささもなくて柔らかさが良いですよね。こうしてボケのエッジが強く出ないように撮るヒントになるような画だと思います^^。[白梅 #2](f/2, 1/800, ISO100)これも「アレッ」という背景ですね。以前見られた画像では幹などはともかく木々の葉が多いですから上の狛犬の画像のそれと同じような点描写になるかと思えばこれですからねえ^^;)。背景のボケの中にこうした空間をしっかり感じさせてくれるような描写は意外でした。[白梅 #3](f/2.8, 1/640, ISO100)これもそうですね。やはりアンダー目にが効いているのかと思ったのですが、α7IIではアンダーでも出るもの...絵筆で塗り重ねるようなボケ描写...は出るんです(笑)。背景の花もツボミもまるで「FE100mm F2.8 STF GM」で撮ったようなボケになっていてびっくりですね、フォーカスされた一輪の素敵な描写と合わせ「惚れ直す」ような1枚となりました(笑)。[白梅 #4](f/2, 1/1250, ISO100)これなんかは暴れそうで暴れない背景です^^;)。開きかけたツボミの柔らかな渋い描写、普通だったらこの柔らかさと真逆のようなエッジの効いたボケで「このレンズで撮ったよう」という画が出てきそうなんですが、参りましたねえ。[水飲み場](f/2, 1/1600, ISO100)そして最後は例の水飲み場です...何でしょうかねえ、この開放での描写の素晴らしさ。フォーカスされた蛇口(飲み口)周りの臨場感豊かな描写、そして陰影をしっかり出しながら柔らかくボケていく背景...こんなに距離感を感じさせてくれる開放のボケは記憶にないかな、同じF2の高解像レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2」に迫るような描写ではないでしょうか^^。わずかにこのレンズらしさを見つけられるのが奥に見られる日陰になった部分でしょうかね、反射も含め緑が同じようなかたちで塗り重ねるようなボケですね...ちょっと安心します(笑)。この季節が微妙なせいでしょうか、冬場ということでこのレンズが活躍した花の季節ではないことで新たな発見をしたような気がします。花そして緑が多い写真では持ち前のエッジの強い絵画のようなボケが出る傾向は強そうですが、特に今回の素敵なボケは光の状態の違いも頭に入れておくとこれからもっと楽しくなりそうですね。おまけの画像ですが...[オオタカの森](f/8, 1/800, ISO100)オオタカの森の上に面白い飛行機雲が出ていたので何気なく撮った1枚です。問題は左下に見える鳥の影です、オオタカの森から飛び立っていったように見えたので家に帰ってから現像時切り出してみると...[部分拡大](Exif:同上)この鳥影はカラスなどではないですよね、どう見ても猛禽類の姿です。どうやら今年はオオタカの森に営巣が始まりそうですね^^。昨年は春になってもオオタカの声を聞くことがなく寂しかったのですが、また楽しみが増えそうです^^。さてさていかがでしたでしょうか...気負いがなくなってα7RIIを使ってみれば、この少し不安だったレンズもボケに新たな魅力を発見することとなり、俄然楽しくなってきました。特に今回のようにこのレンズにしては素晴らしボケの描写に高画素がどう関わっているのかというあたりを意識しながら光をよく読んで撮影に励みたいと思いましたねえ。さあ、こうなると同様に首を傾げていた「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」もしばらく使い続けて見る価値はありそうです...が、なにせ梅が咲きだし、加えて河津桜も見られるようになりましたから「FE100mm F2.8 STF GM」も「APO-LANTHAR 50mm F2」も出番を待ってますので歯がゆいとこです...まあ楽しい悩みですね(笑)。そんなオールドレンズがますます楽しくなりそうな話題でした...^^。2021年2月 江川周辺にて(α7RII + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2021.02.12
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今回は予定通り「RICOH XR RIKENON 50mm F2」をα7RIIとα7IIIで3日ほど使っての散歩撮です。先日決めたようにこのところの「散歩撮」は私の休日以外は文字どおり「Cobbyの散歩」となっていますから、とても撮影枚数は少ないです。でも公休日にレンズをチェンジするペースですから1本のレンズを3日ほど続けて撮ることになりますので、いい感じに「オッ」という時だけリラックスしてシャッターを切れます...このペースがとても良いですね。そんなペースですから散歩(撮)の時間が若干短くなってます。加えてCobbyは一生懸命歩きますから彼の満足度は高いと見えて、最後の休憩を終えて家に着く直前などは私の後ろを歩きリードが張ってしまうほど歩くペースがゆっくりになってます...その後の家での睡眠がとても長く深いみたいです(笑)。さてそんな三日間のα7IIIとα7RIIに付けた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」の様子をアップしてみたいと思います。[マガモ](f/4, 1/320, ISO100:α7IIIクロップ)風もなくとても穏やかな日でしたのでマガモたちものんびり浅い川の中で羽を休めていました、例のごとくあまり近寄れませんのでAPS-Cクロップを使って撮ってます。α7RIIであれば精細感が加わりマガモの描写にもリッチなトーンが加わるかもですが、十分気持ち良い写りになってますね。少し距離のあるf/4ですが、けっこう周辺まで頑張っているのではと思います...さすが絞った「貧者ズミクロン」^^;)。[江川:百舌(モズ)](f/8, 1/200, ISO100:α7RII)これはよく見ないと...よく見てもわからないか(笑)、中央の細い枝先に「モズ」が留まってます。モズとの遭遇もホント一年ぶりですね、毎年この江川に来てくれます。このレンズでα7RIIだとこうした空を写した川の色のように「青」がとてもきれいなんですよねえ。ただし右上の端っこに見えるフェンスをよく見るとモアレが見られます、このへんは「ローパスフィルターレス」仕様のせいでしょうかね。[モズのクロースアップ](上の写真から切り出したもの)モズが見えるように中央部をトリミングしてみました。さすが高画素機ですね、ピクセル等倍とまではいきませんがこれだけ切り出してもモズだけでなく細い枝一本一本がしっかり確認できます。高画素機のトリミング耐性の高さがうかがえますね^^。[スズメの寄合い](f/4, 1/2500, ISO100:α7III)近頃ではスズメの数が減ってきたという話を聞きますが、この辺ではかなりの数を見つけることができます。この日はまさに気持ち良い空の下で30~40羽ほどの寄合いに遭遇しました、皆ほぼ肩を寄せ合うくらいに寄り添っていますが、何を話しているのでしょうかねえ(笑)。[キセキレイ](f/4, 1/250, ISO100:α7IIIクロップ)渡り鳥のお仲間「キセキレイ」とも氷川神社で会えました、これもとっさにクロップして撮った1枚ですが、α7IIIでもさすがこのレンズでフォーカス面の地面の精細感は気持ち良いですね...肝心のキセキレイは羽づくろいの真っ最中でブルブル体を震わせていましたのであまりスマートじゃないです...きれいな鳥なんですがねえ、残念^^;)。[紅梅 #1](f/2, 1/1600, ISO100:α7RII)これはいかにおもオールドレンズの写りという感じですね。このレンズはあまり逆光に強くないです、フレアもゴーストもご覧のように盛大に出ます...あまり使えそうにないのが残念^^;)。でもこの紅梅の浮遊感はさすがですね、このレンズらしいボケと相まって個性的な1枚です^^。[紅梅 #2](f/2, 1/2000, ISO100:α7RII)周辺減光はとても強いレンズで、まさに中央を凝視させてくれます^^。ボケは条件によりますがうるさくも個性的で絵画のような描写をしてきます...なのであまり距離感や奥行きを感じさせないかもですね。この画ももう少しでも背景になにか加わると「RICOH XR RIKENON 50mm F2」だとすぐ分かると思います(笑)。[ホトケノザ](f/2, 1/1600, ISO100:α7III)近接なので背景のボケが強く出てしまいあまり分かりづらいですが、このレンズの開放のボケの一端が見られますね...(油絵でも水彩でも)絵画でいう『点を塗り重ねるような描写』が見られます。ご覧のように開放でもフォーカス面はけっこうシャープに出てくれますね。[ミツマタ](f/2, 1/1600, ISO100:α7RII)前回の「Super-Takmar 55mm F1.8」と同じアングルです、これは開放ですので玉ボケがきれいに出ています...左側に見える様な背景だとせっかくの玉ボケの魅力も半減でうるさくなるのがよく分かりますよね(笑)。ただこのレンズの兄貴分「~F1.4」の方の玉ボケは周辺までレモン型になりにくいというか頑張ってくれるそうで、見つけたら借金してもすぐ買うつもりでいつもいます(笑)。[Cobby #1](f/2, 1/2500, ISO100:α7RII)ここからはCobbyの写真に見る描写ですが、やはりα7RIIで撮ると光による硬い柔らかいはあっても彼の体の毛の精細感は気持ち良いくらいにコンスタントに出ますねえ。[Cobby #2](f/2, 1/2500, ISO100:α7RII)開放では明るいところのフリンジは出やすいのですが、このCobbyの描写...頭から胸そして前足にかけての臨場感はなんともいえません(笑)。このへんはα7IIから変えて大正解の描写ですね。でも『色』に関してはα7IIは最高なんですよねえ...複雑です^^;)。[Cobby #3](f/2, 1/100, ISO100:α7RII)そしていつも撮ってる氷川の森でのアングルですが、これもα7IIでは見られないCobbyの柔らかい素敵な描写です...これに関しては色についてもα7IIに勝っている感じですね、α7IIではCoolが信条の「青」が強く出てきます^^;)。[下鶴馬氷川神社・狛犬(右)](f/2, 1/200, ISO100:α7III)この背景がROKKORなどと大きな違いですね、ちょっと硬さを感じさせる例の点描写が現れてきます。点一つ一つのエッジがけっこう強めだからでしょうねえ。オールドレンズの写りらしいといえば間違いないところなんですが、普通のレンズ以上に背景を選ぶレンズなことは間違いないところですね(笑)。主役の狛犬の描写自体はその強めのエッジながらもしっかりとしたトーンで立体感を感じさせるところが好きなんですよねえ。[Vividな景色](f/2, 1/2000, ISO100:α7III)でました、ノスタルジックな描写です^^。ふと目に入ったビビッドな色が揃ったカットで、強めの周辺減光と合わせなんとも時代を感じさせる様な写りとなってます...このレンズでのこういう描写が大好きなんですが、α7IIIでもいけてますよねえ...安心しました(笑)。α7II時代はこのレンズは「使うたびになにかしでかす」というところがとても気に入っていたんですが、α7III&α7RIIになってもそんなところは健在なのかなと思わせてくれました。特に今回ファインダーの優秀なα7IIIでも高倍率のピント拡大にてこのレンズ、とても精細にピント合わせができてその素性の良さが確認できたし、これまでほぼα7IIでの使用だったので、今後<III>と<RII>のどちらのカメラでもガンガン使ってみたいですね。なるほど今回もなにかしでかしてくれた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」でした...^^。2021年1月 江川周辺ほかにて(α7RII & α7III + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2021.01.23
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α7IIIでオールドレンズを使っていると暖かめな色味になりやすいということは以前から書いてきました。そんな描写からどちらかと言えばクールな描写が得意なα7IIとはけっこう違った画が出てくることがしばしばです。そんなα7IIとα7IIIで今回はオールドレンズでもお気に入りのベスト3に入る「XR RIKENON 50mm F2」を使ってその違いを楽しんでみようということにしましたので、ぜひご覧ください。オールドを付けての差というところで基本的にはα7IIの「色の安定性」があり、α7IIIではなんといっても「抜けの良さ」という大きな特徴があると思っています。考えてみればここ最近の気に入っているほとんどのオールドレンズを楽しんだのはα7IIIのほうが先なんですよね、α7IIでの「HELIAR 40mm F2.8」の描写を忘れられずにα7IIを買い直したという経緯があってそれらのレンズの使用が後からになっていました。今ではほとんどのオールドをα7IIで使っているのですが、ここに来てα7IIIのとても良い「抜け感」に感心しているということがけっこう多くなってきました。ただ『色』についてはやはり微調整を余儀なくされるケースが意外と多くて、気楽に楽しめるα7IIに出番を取られていたんですねえ。そんなα7IIIの抜けの良さという一面を今回の画像から確認できるかどうか...というのは今回のレンズ「XR RIKENON 50mm F2」は独特なボケが印象的なんですが、『抜け』ということに関してはそれほど抜きん出たレンズではないと思っているんですねえ、絞った時の「精細感」も旨味のひとつなんですが今回<f/4>までしか絞っていませんので、どこまで差が出るやら少し不安ですが...^^;)。それではまずα7IIのショットから見ていただきましょうか...[茶の花](f/2, 1/1600, ISO100)[ノゲシ](f/2, 1/8000, ISO100)いきなり開放の暗めの画からになりましたが、どちらもフォーカスされた主役の渋い描写が良いですね。特に「ノゲシ」の方は背景が影になっていたおかげで危ないボケ方が出ず綿毛に集中させてくれました(笑)。ノゲシの茎も含めた雰囲気がこのレンズらしい開放からキリッとした描写をうかがわせるに十分なものではないでしょうか。[依代(鏡)](f/2, 1/60, ISO500)やっとまともな一眼で撮ることができました^^;)。奥の間でさえボケ気味でまさに祭壇ギリギリのフォーカス面です。しかしこうして見ると両サイドのオレンジ色の垂れ幕?がボケているのかブレているのかわからない様な描写ですね...けしてブレてはいないのですが、模様のせいですかねえ^^;)。[ヤブミョウガ](f/2.8, 1/60, ISO160)これもこのレンズではお初です、もう時間の経過で奥に見える葉がほぼ傷み始めています。絞り気味ですからボケは暴れてはいないのですが、このレンズ独特の色を重ねるようなボケはこの絞りゆえに見られません...でもやはり葉のきれいなうちに撮っておきたかったですね^^;)。[Pink Rose](f/2, 1/1250, ISO100)いつものバラのきれいなお宅のものです、ほぼ最短距離からの一枚です。花びらの描写はとても素敵です、そして背景は玉ボケと葉などの描写が判別しにくくなってくるようなこのレンズらしものになってますね。[サザンカ(山崎公園)](f/2, 1/250, ISO100)これは曇りでも明るい時間に撮ったものですが、花の色をしっかりと出したくてアンダー気味に撮りました。しかし現像で一番花弁をきれいに出せたピク・コンがなんと普段ほとんど使わない「ニュートラル」、このサザンカのような花は見たままの描写の再現は難しいですね。[ハナミズキ](f/2.8, 1/200, ISO100)背景とのマッチングが良さげだった<f/2.8>にて。1段絞っても「抜けの良さ」はフォーカスされた中央下の実と僅かな枝先くらいであまり期待できません(笑)。[Drinking Fountain](f/2, 1/400, ISO100)例の水飲み場です、なんともこういう背景では暴れませんね(笑)。ボケも強いですが、かすかに奥のシャドー部に色の塗り重ねの描写が見られます。そしてフォーカスされた蛇口の描写は先日のplanarに近いですかね、F2レンズの開放からかトーンの余裕を感じますね。[Cobby&紅葉](f/2, 1/320, ISO100)こちらCobbyの開放の一枚はこのレンズの特徴がいろいろ出ていると思える画像です。開放からキリッとしたフォーカス面と、背景が臨場感云々ではなくまさに絵画のような色の点を塗り重ねたような描写...特徴的なバブルボケはもちろん、垣根のサザンカ一輪一輪が丸い点の様になっていたりイロハモミジもその周りの木々もすべて同様なまさに絵筆で塗り重ねたような描写が特徴ですね。[蔦](f/4, 1/80, ISO100)α7II最後の一枚は絞っての<f/4>です。どうですか、このはっきりした太いエッジの感触、良く分かりますよね。アングルがアングルなので立体感は若干感じられる程度ですが、なにより背景が前の一枚同様に細かな点を絵筆で重ねたような描写がこちらでも見られます。続いてはα7IIIの描写を見ていきましょうか...[ニラ](f/4, 1/160, ISO100)α7IIIの抜け感はいいだろうなあと初っ端から少し絞りました、思惑通りですね^^。だいぶ種の落ちた房一つ一つもですが、真っすぐ伸びた茎も含めた描写にその抜け感の良さが出ていると思います...出てきた雰囲気・イメージもα7IIではあまり見られないくらいだいぶスッキリしています。[ハクモクレン](f/2, 1/125, ISO100)けして天気の良い状態ではないです、α7IIだとじっとりとした雰囲気になりがちですがこちらはサラッとした感触です。でもこれ面白くないですか、ハクモクレンのあの固そうな外皮はこうして脱皮のようにして取れるんですね。樹の下にたくさん落ちている外皮はまるで剥いた栗の殻のようでした^^。[マユミ](f/2.8, 1/125, ISO100)マユミの描写も同様です。α7IIだと背景の空と枝がCOSINA-Zeissの開放のようにドロッとした雰囲気になるんですが、1段絞っただけというだけでなくIIIの抜けの良さでマユミの実がスッキリ・クッキリとした描写同様に背景もサラッと気味に描かれています。[アベリア](f/2.8, 1/250, ISO100)今回はα7IIIであまり開放の画像は入ってませんが、ボケの傾向は一緒ですね^^。ただこうして少し絞り出すと俄然スッキリ・クッキリ感が増します。α7IIで見られたエッジの太さが抜けの良さで緩和されているのでしょうか、フォーカス面の鮮明感が増しているようです。[Cobby](f/2, 1/400, ISO100)このCobbyの開放での描写では<f/4>くらいまで絞ってもCobby自体の描写はそれほど変わりません。ですが背景の建物以外というか無機物以外と言ったほうが良いのかもしれませんが、花や遠くの木々などは再三指摘している丸い点描写のような絞り開けた時の特徴的なボケ方になっています...バブルボケと草・花のボケの形状がほぼ一緒です。[サザンカ(文化の杜公園)](f/2, 1/250, ISO100)これも普段使わない『ニュートラル』にての現像です、どうでしょうか...開放でもフォーカスされたサザンカはとてもシャープに描かれています...花びら一枚一枚がとても分離感良く出てくれてます。α7IIのときと比べ自然光下で均一な暗さ(明るさ)なのが功を奏しているのだと思いますが...。[宙に浮く枯れ葉](f/2, 1/80, ISO100)最後は変な一枚になりましたね。いつぞやの毛虫の一枚と似ています、葉っぱのとびきりシャープな描写とバブルボケとその形状の似た点描写の背景です...これからバブルボケを取り除くとまさに絵画のようになりますね...このレンズならではの一枚と言えそうです(笑)。以上がα7IIとIIIでの画像になります、どちらでも楽しめるレンズではありますね...というかどちらにも捨てがたい画がたくさんあり、どちらのカメラに決めるかという決断が下しにくいという悩みがつきまとうのです^^;)。そろそろα7IIを卒業してα7RIIにでもチャレンジしたい気持ちもあるのでとても悩ましい問題です(笑)。2020年12月 江川周辺・文化の杜公園ほかにて(α7II & α7III + XR RIKENON 50mm F2)
2020.12.04
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近頃若い方もそうでない方もカメラを携帯(スマホ)に持ち替える方が多くなったと聞きます。私の娘たちも例外でなく孫の動画でハンディカムは使っても写真はほぼスマホですね^^;)。そんな娘たちの中でもつい最近結婚した四女だけは旅行が好きで国内・国外と写真はやはりキレイだからとパナソニックのマイクロフォーサーズを使っています。嬉しいですよね...この子は面白いエピソードがあって、カメラを買った時期にネットでストラップを買ったらしいのですが、ある時家族で那須旅行にいった際にその四女と私のカメラを下げているストラップが全く一緒のもので大笑いをしたことがありました...趣味・趣向が似ているんですかねえ(笑)。そんな娘たちの中で長女が独身時代に一番最初にデジカメを買ったのですが、その後結婚して子供が生まれて写真はやはりスマホになってしまい、そのデジカメがずっと眠っていたらしいのですねえ^^;)。そこで...「使ってないなら私が使ってあげる」と言って持ってこさせました^^。Olympusの「E-PL3」というモデルです、昔のビギナー向けエントリー機(マイクロフォーサーズ)ですね。ダブルズームキットなんですが、もちろんそのレンズは使う気はサラサラ無いので、写真のマイクロフォーサーズ用のマウントアダプターをAmzonで探して手に入れました。ペンタックス用でα7IIでも使っているあの気の利いた部類に入る「GUTTY」の製品です。作りは全く一緒で内面反射にもしっかり艶消し塗装で対応しており、カメラ側の取り付ける縁には今回赤いシールドのためのゴムがセットされちょっとしたアクセントになっており、これが1,600円台で買えるのですからとても良心的なんですよねえ...もちろん無限遠もしっかり出ますしカメラ・レンズ側ともガタつきもないです。まあお試しのつもりで安い物を探したのですが、この値段でまさかGUTTYの製品が手に入るとは思ってもいませんでした...他の中華製品(マウントアダプター)がこのところ値段を釣り上げている状況の中、製品の仕様を変えずに値段を下げてくるというまったく見上げた会社ですよね^^。そんな良質なマウントアダプターでの番外編散歩撮ですが、見ていただきましょうか。※この日は曇り空で今にも雨が降ってきそうな天気でしたのでISOオートにしての撮影です、また撮影はすべてRAWにて撮影して現像しています。[ヒドリガモ](f/4, 1/640, ISO200)まずは少し距離があったので絞ってみました、ヒドリガモ自体は素直な描写ですが手前の草の斜面のボケ方がエフェクトかけたようで「?」です^^;)。[ヒルガオ #1](f/2, 1/1250, ISO200)花がけっこう見られたので、このへんで開放を使ってボケ方を見ることに...ヒルガオ自体の描写はそこそこなんですがXR RIKENON 50mm F2のボケってこんなだったっけ?という感じ^^;)。[ヒルガオ #2](f/2, 1/2500, ISO200)これは最短撮影距離での一枚。50mmをマイクロフォーサーズで使ってますので焦点距離は100mmにもなります、100mmマクロ並みの撮影距離になりますね...まずまずの描写ではないでしょうか。[キク](f/2, 1/2000, ISO200)こちらの菊はボケも含め一見このレンズらしくなったかなと思ったのですが、ベース感度である割に花弁の若干ですがノイジーな感じがとても気になりLightroomで除去処理をしています。[メタセコイア](f/2, 1/160, ISO200)紅葉未完成のメタセコイアです、こうして葉先から色が変わっていくんですね。現像していてこのへんから背景のボケの美しくないというより汚いのが気になりだしました...そして立体感の乏しさも感じはじめました(笑)。[タカノハススキ](f/2, 1/800, ISO200)すすきの穂自体は良いのですが、やはり背景が?です^^;)。このレンズのボケの表現で(水彩・油彩の)絵画的な描写という特徴の話を何回となくしてきましたが、まさに「まるで絵のよう」ではなく「絵そのもの」なんです(笑)。[ハナミズキ](f/2.8, 1/160, ISO200)枝の立体感を少し出したかったので1段絞ってみました。まあその期待には沿ってくれている感じなんですがいま一歩というところですね。ただ背景を見ると先ほどとは違ってやっとこのレンズのボケの特徴である色(光)の点を重ねるようなボケが見られるようになってきました。[公園の黄葉](f/8, 1/100, ISO500)そして次にこのレンズの絞った時の精細感をテストしてみましたが...これです。光のせいもあるのですが、わずかに枝・葉の解像感を感じられる程度で「精細感」を云々するレベルではないようです^^;)。[モミジ](f/2, 1/200, ISO200)『色』でこのレンズの弱点を感じたことはなかったのですが、これもいまひとつです。ちょっとあっさりしすぎですね。[木瓜(ボケ)の花](f/5.6, 1/125, ISO320)そこで最後にレンズの描写のピークと言える絞り値で近場の花を撮ってみました。インパクトはそれほど感じませんが、今までの画からすればキリッと感が随分と増した感じです...近接での撮影なので背景もそこそこボケてます。いかがでしょうか...やはりこれがエントリー機の限界ですかねえ。まあカメラに全然慣れていないせいもありますので断言はできませんが...^^;)。せっかくいいマウントアダプターも手に入ったので、もうしばらく絞りに応じた描写の様子を見てみようと思いますが、なにせファインダーなしの背面液晶でしか撮影できないのが痛いです^^;)。ピント拡大してもX-T2より感触として悪いですからコントラストに頼るのみなんですよね...毎回メガネをずらして裸眼で液晶を見る...老眼の身には撮影自体が楽しめません。そのうち美味しい描写が手に入ることを祈っております...くれぐれも防湿庫の肥やしにならないよう時々使ってやることにします^^。もしかしたらjpegでの撮影の方がシャキっとした画が出てくるかもしれませんからね(笑)。2020年11月 江川周辺にて(Olympus E-PL3 + XR RIKENON 50mm F2)
2020.11.25
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いよいよ軽井沢に向けて出発が明日となりました、夕方からカメラバッグにレンズや三脚そしてバッテリーなどの小物までしっかりチェックして詰め込みました。この前日のチェックは私にとってとても重要なんです。随分と前になりますが、この時期紅葉を楽しみに那須高原へでかけた時に、早朝出発でまだ暗い中カメラの準備をして出掛けました...天気の良い早朝にまず着いたのが紅葉の三段染めで有名な「深山(みやま)湖」でさあ撮影をと思ったら、なんと一番肝心なカメラ本体を忘れてしまったのです^^;)。参りましたねえ、せっかくの一泊二日「紅葉の旅」をデジカメ(たしかOlympusのTG-2)だけで過ごしたんですから...トホホでしたよ(笑)。さてそんな準備の前、午後のCobbyとの散歩撮...きょうは毎回何かしらの驚きをプレゼントしてくれるレンズ「XR RIKENON 50mm F2」をα7IIに付けて出発です。オールドレンズにはそれぞれの「オールドとしての写り」を生かして撮る写真の楽しみがまずありますが、先日マップカメラさんの「花賞」をいただいたレンズのようにちょっとしたそのレンズの『ギミック』がインパクトを付加する面白さという楽しみもたしかにありますよね。私の持ってるレンズで言えば...○ Super-Takmar 55mm F1.8・・・虹のサークル・ゴースト○ Heliar 40mm F2.8 Aspherical・・・弧を描くゴースト○ Ai Nikkor 35mm F2S・・・雫のようなゴースト○ Super-Takmar 35mm F3.5・・・五角形のゴースト...などです。でもこれもそうしたギミックが生きるカットを撮りたいですよね。「花賞」は早朝の逆光で美しく輝くサルスベリの描写に見事に虹のサークル・ゴーストがハマったものが選者の目についた(評価され)たんだと思います。これってとても難しくて「Ai Nikkor 35mm F2S」の<雫>にしてもまだ1回しかハマってないし、たまたまそのレンズを付けていた時に絶妙なシチュエーションが当たらないと実現できないものですからねえ^^;)。基本的にどの写真にも共通の、それがなくても気持ち良い写真・面白い写真...良い写真でなくては現像していても面白くないんですよね...これってとても大事だと思います...だから難しいんですね。そして同様の意味合いからオールドレンズでの描写の楽しみも、レンズごとの「クセ」が活きて出来上がる一枚一枚がそのレンズならではの味を自分が「調理できているか」というのがまさに醍醐味なんじゃないかなと思っています...だからハマっちゃうんですよね^^。そんなレンズたちの中でも今回使った「XR RIKENON 50mm F2」は毎回「発見」の連続が楽しい1本なんです。それでは『貧者ズミクロン』と言われるこのレンズの描写を見ていきましょうか...例の6枚絞りのこのレンズが今回はどんな画を出してくれるやら...[Cobby](f/4, 1/1000, ISO100)風の少し強い土手でのCobbyの後ろ姿、尻尾の毛がなびいているさまもステキです^^。このレンズのボケが(特に開放で)絵画のようなボケ方をするといつもいっているんですが、Cobbyの描写中心に少しハイコンで仕上げてみると、この絞りでは背景(遠景)がまさに絵のようです...ちょっと不思議な感じですね。でも全体で醸すノスタルジックな感覚はこのレンズならではの描写です。[ススキ](f/5.6, 1/1250, ISO100)今日は休みですから午後も2時間歩いてきました、そんないつもと違う新河岸川コースの長い道のりを歩きながら見つけたススキ野原です。中に入ってみたかったんですが、足元にたくさんのオナモミが(あの服につくひっつき虫です)たくさんあってCobbyには要注意だったので端っこで撮りました^^;)。左から強い太陽が照りつけています、でもとてもいい色が出ていますね。土手に戻ってみると...案の定Cobbyの足に3~4個付いてました^^;)。もう取るの大変、10分くらいかけて毛をむしらないようにしながら土手の上で大格闘です(笑)。[グラスホッパー](f/2, 1/2500, ISO100)バッタの求愛行動に出くわしました、いつも上になっている虫から睨まれます(笑)。グルグル感と周辺減光のダブルパンチ、でも最短撮影距離だったので傷は浅いです...まるでスポットライトが当たっているようです。[ランドマーク](f/8, 1/800, ISO100)絞って出す精細感もこのレンズならでは。いやあ参りました、この空の表情...たまりません(笑)。まるでCGか何かで合成しているような感じです、けして「Luminar 4」でスカイ・リプレイスメントをかけたりしてませんよ(笑)。[秘密兵器](f/2, 1/500, ISO100)これも面白いですね、普段は消防車・救急車がずらりと並んでいる場所にコレです。地震の時や災害時の移動・救命用の車両たちでしょうね、なかなかお目にかかれないアイテムたちです^^。一見開放の割にしっかりとした描写に見えますが、フォーカス面が少しにじみが感じられる画像なんです...逆光気味のせいでしょうね。[紅葉タウン](f/8, 1/400, ISO100)そしてわが町の紅葉状況です、ここ一日二日で随分と進みました。もう真っ赤な木も出てきてます。天気もよくいい色に出てますが、雲が惜しいですね^^;)。葉の描写を見ると、やはり中央はとても精細感が高く「和製ズミクロン」と言われるだけはありそうですが、端の方へいくといまひとつとなります...だから「貧者ズミクロン」が順当なんです(笑)。[モミジバフウ](f/5.6, 1/200, ISO100)先日木の下から黄色い葉を撮ったモミジバフウです、もうこんなです。葉の一枚一枚の描写がとてもステキです、柔らかい雲とのコントラストが最高ですね...思わず見とれます^^。「葉の葉脈まで綺麗に...」などの現代レンズでよく見る評価とは真逆のような、まるで上手いイラストレーターが書いたような描写と言えば良いのかな...Viva Old Lens(笑)。[Cobby #1](f/2, 1/2000, ISO100)これもまた渋いですねえ、まるで写実的絵画調とでも言えば良いのか...いま流行ってますよね、写真のような絵画...太陽が雲に隠れた瞬間に撮った一枚です。背景は直線が多くかつ明るく遠いのでこのレンズ独特な光を重ねるようなボケ方はしてませんが、かえってCobbyの押し出しには十分なボケですね^^。Cobbyのがとても柔らかく描かれていていい感じです。[コムラサキ](f/2.8, 1/1000, ISO100)これはだんだん紫の実がしっかりと付き出したコムラサキ...こうして寄るとまるでぶどうですね。柔らかい背景のボケのようですが、出てきてますよ...光を重ねるようなボケが、このレンズらしい描写です。[Cobby #2](f/2, 1/5000, ISO100)このベンチを先程まで若い女性お二人に占領されて撮影できなかったのでコムラサキを撮ってから戻って撮りました^^;)。二日前にMC ROKKOR-PG 50mm F1.4で曇り空の下で撮ってみたんですが、やはり暗いとまえボケの透明感がいまひとつだったのでリベンジでした...やはり明るいと良いですよね、背景もCobbyもそれなりにシャキっと出ますから^^。さて今回もこのレンズの描写にはまたもや「驚きと感心」がありました、ほんとに飽きさせないレンズです^^。そしてα7IIとの相性も抜群なんでしょうね、また次回も『驚き』を楽しみに散歩に出たくなります。2020年10月 新河岸川周辺・市役所前などにて(α7II + XR RIKENON 50mm F2)
2020.10.31
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今回はタイトル通りここ3日間ほど散歩撮で使っていたα7IIに「XR RIKENON 50mm F2」を付けて撮った画像をアップしてみたいと思います。このレンズを手に入れてから1年半ほど経ちますが、使いやすくて時としてハッとするような画を吐き出してくれるという点は未だに変わらない私の実感ですね。ボケにとても特徴があって、時として水彩画のようなそして時として油絵のような光を点として塗り重ねていく感じのボケでひと目でこのレンズとわかるポイントでもあります。ただしそれは諸刃の剣と言っていいかもで時としてうるさくなることも頭に入れておかないといけないポイントでもあるんですね。それでは雨上がりを含めここ3日間ほどこのレンズでの散歩撮の画像を見ていただきます...[マメアサガオ](f/2, 1/125, ISO100)初っ端開放ですが、こうして近接の撮影ではアウトフォーカス部がそれほど距離がないのでおとなしくボケてくれます...細い草の描写などもグッと来るポイントで見逃せません^^。[ハナミズキ](f/2.8, 1/250, ISO100)雨上がりのハナミズキ、葉を落として実だけになった枝に雨滴が光り人のいない公園の寂しさを助長していました。開放で見られる周辺減光もこうして1段絞るだけで解消します、でも背景を見ると遠くになればなるほど上に書いたこのレンズのボケの特徴が見えてきます。開放からピント面のシャープさは保証されていますから使って安心の程が分かります。[公園のにゃんこ](f/2, 1/500, ISO100)とても綺麗な猫でした、人懐っこくてカメラを構えていても近づいてくるんです。この一枚はピント面に入ってシャッターを切ると驚いたのかしばらく固まったところです(笑)。開放でこのフォーカス面の頭の臨場感には目を見張るものが、目だけでなく顔の毛・耳の毛そしてひげなど精細感バッチリですよね。ただし後ろを見るとボケに若干の「グルッと感」が出ます...ここに例のうるさいボケが出てしまうと使えない画になってしまいます(笑)。[ヒガンバナ#1](f/2, 1/200, ISO100)雨上がりとはいえとても暗めだったのでそのままあまり明度を触らずに色味の深さを強調してみました...雨滴の輝きはありませんが、花の赤がとても引き立ち存在感を示してくれます。[spider web](f/2.8, 1/125, ISO100)家主不在の蜘蛛の巣です、まあ均等に雨滴が付いて綺麗でしたねえ。願わくば...眩しいくらいの光が欲しかったです(笑)。[エノコログサ](f/2, 1/200. ISO100)別名猫じゃらしにびっしりと雨滴が付いてまさに瑞々しさが満載です。そのエノコログサをうまく開放の平面で捉えきれていたのが「バッチリ」の理由ですね^^。遠目の背景が薄っすらから消え入るようにボケているのは開放&撮影最短距離で撮っているからですね、ここから絞り出すと出てきますよ、例のうるさくなりそなボケが(笑)。[サルスベリ](f/2, 1/2000, ISO100)見事に出てます『周辺減光』が...まあこういう場面であまり開放で撮ることはないと思いますが、あまりに先端の一房がきれいな花揃いだったもので...ボケはじめが若干不自然な感はありますが、シャープなフォーカス面の見事な立体感はまさにアッパレですね。[ヒガンバナ#2](f/2.8, 1/2000, ISO100)二日目はサルスベリの画像のように見事に晴れてくれました、蝶たちも喜び勇んで吸蜜に励んでいましたね...そんな一瞬をいただきました。ちょうど上半分くらいからの背景・・・分かりますか、点を重ねるような描写...このレンズならではのボケになります。最短に近い距離でしたがうまくこの絞りで収まってくれました。ほぼ周辺減光は解消する絞りなんですが、蝶を引き立てたくて僅かですが後から周辺減光を足してます。[ヒガンバナ#3](f/4, 1/500, ISO100)良いところにきれいな咲き具合の花がまとまっていました。また光の差し具合も良かったですねえ、まさに光と影の織りなす美しさですね...花だけでなく表皮の剥がれた木の描写にも目を奪われます^^。三日目は晴れているんですが、風が少し強く難儀しました。毎年この時期は江川・新河岸川周辺にコスモスを植えて10月頭には「富士見コスモスまつり」があるんですが、今年は新型コロナのせいか植え付けがされませんでした...残念。でも所々に昨年の種が落ちたのかピンクと白のコスモスがチラホラ見受けられます。普段なら撮り放題の状況なのですが、今年はこれが撮り納めになりそうです(笑)。[コスモス#1](f/2.8, 1/1600, ISO100)風が強かったのでこういう時は光の透けた花びらの美しさを狙うしか無いですね^^;)。見られることもあまりないであろう土手下の花を少しドラマティックに仕上げてみました。[コスモス#2](f/4, 1/640, ISO100)私の好きな白いコスモス、先述のような状況なので数はとても少ないです。やっと見つけて風の中揺れる花を連射(連続撮影Hiではない)です...α7IIの描写で抜けはα7IIIに敵わないですが、こうして色の忠実度・艶っぽさには今更ながら感心します^^。その点がこの木なんの木公園でのCobbyでも立証されることになります...^^。日曜日だというのに人のいない、そしてとても良い天気だったのでまたまたやりましたCobbyの飛行写真...なんと今度はこの50mmで(笑)。[Cobby - Run](f/5.6, 1/500, ISO100:トリミング)覚えていらっしゃいますかねえ...この顔「まるでチューバッカ」というフレーズ。そう何時でしたかCobbyの飛行写真をこのブログのカバー写真に使ったもの、D300sでの写真ですね。まさに光が同じ条件だったせいかα7IIでもしっかりあの質感が蘇りました^^。そして...[Cobby - Fly!](f/5.6, 1/640, ISO100:トリミング)飛びましたよ!あのD300sのまんま、というより精細感は随分と増しています。これ多分α7III+純正望遠では出ない感触でしょうねえ。もちろんMFレンズなのでAF-Cなんて技は使えませんから、5mくらい先に深めのf/5.6で置きピンの撮影になりますがα7IIの連射性能<5枚/s>でも2回のチャレンジで2回とも成功しています。それも散歩撮の設定のままです^^;)。せめてシャッタースピード優先モード(必然的にISOオート)に「電子先幕シャッターON」にでもしてやればもっと効率よいかと思いますが、露出優先・電子先幕シャッターOFFでも全然問題なく<連射Hi>にて成功してます。兎にも角にも驚くべきは「画質」です、とても慣れ親しんだNikon的描写なんですよねえ。オールドレンズとの相性はもちろんあると思いますが、いいですねえこれ。この「XR RIKENON 50mm F2」...これですから使うたびに驚かされるんですよねえ(笑)。ただしα7IIはマルチバッテリーパック・いわゆる縦グリップ付けても連射枚数は増えないんですねえ、このへんがまさにSonyらしさなんですね(笑)。使うたびに驚かされるレンズ、そして楽しいレンズなんですよね...「XR RIKENON 50mm F2」。次回もまた楽しませてもらいましょう^^。2020年9月 江川・新河岸川周辺にて(α7II + XR RIKENON 50mm F2)
2020.09.29
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いつもの散歩コースというのは方向で2つ、そしてそれぞれバリエーションで3つずつくらいになります。最低週に5日は歩きますがただのわんこの散歩だと思うと日常のルーチンと思うか飽きることもあるかもですが、散歩撮となるとこれが全然飽きないのですよね。ひとつにはカメラ・レンズが同じではないからというのが大きいかなあ、時々自分で撮影のテーマを決めたりもしますが「シャッターチャンス」をどう手に入れるかというのが一番楽しいところではないですかねえ。そんな大袈裟なことではないですが「目のつけどころ」を養ったり、この被写体で気持ち良い写真を撮るにはどうしたら良いかなど、「トレーニング」を意識せずとも同じようなコースを歩くことによって自然と反復運動のような事をしていることに気が付きます...なので写真上達なんていうのは後からついてくるように思います...まさにこのあたりに「年1万カット」の理由・意味があるのですかねえ。そんなことを頭のどこかにしまってきょうもCobbyと散歩撮へでかけます^^...今回もまたこのコンビネーションです。このところα7IIIでオールドレンズを使うことがけっこうあり、IIIの裏面照射型センサーによる「抜けの良さ」がとても気に入っているのですが、やはりオールドを使うと「色」についてはけっこう不安定な要素が出てくるのも実感してます。そこへ行くとこのα7IIはその心配が全然といっていいほどありません、今回のように日の出前あたりからいつものWB「晴天」で撮影しているとどうしても青く転んでしまいますが、「晴天」でちゃんとした色が出るからゆえ調整もとても楽です...IIIの比ではありませんね。[朝露](f/4, 1/50, ISO400)この画像も5時過ぎくらいで青くでました、LightroomのWBで「曇」で一発OKです^^。でもこの朝露(今回は雨上がりなのでえらくたくさん写ってます)、なんとかしたいですね。上の写真をトリミングしたものを見てください...[朝露(雨滴) - トリミング]XR RIKENON 50mm F2の解像感を高く見せる技が活きた証拠みたいですが、落ちそうな水玉に映る下草の美しい形...これを見ちゃうと三脚必至ですよね...60mm、いや90mmかなあはたまた接写リングを付けた105mmで臨場感たっぷりに撮りますかねえ(笑)。[Street Cat](f/2, 1/60, ISO200)そしてこの周辺減光たっぷりの開放です、XR RIKENON 50mm F2ですねえ(笑)。現像していての反省点としてはこのアングルですね、せっかく道路に描かれた標識のいい位置に寝ていたのですが、この長い「30」を活かすべきでしたねえ^^;)。[芙蓉の花](f/2.8, 1/20, ISO200)まだまだ芙蓉の花たちは元気いっぱいですが、今年はあのすばしっこい「ホシホウジャク」の姿があまり見られないのですよねえ...残念です。ISO感度少し上げてかなり絞り開けているのですが、この暗さです...この朝は厚い雲に遮られとても暗くて公園来る前に撮ったニラの花が全滅でした^^;)...ご覧のように背景もこのレンズこのシチュエーションで言えばの油絵のような描写もでません、コントラストがとても低いですよね。[ハナミズキ](f/4, 1/80, ISO200)これは少しお日様が顔を出し始めた頃のハナミズキです。ようやくコントラストも上がり、「秋」を連想させる色合いを披露してくれました。[文化の杜公園](f/5.6, 1/60, ISO200)この雲の暑さです...私はこういうシーンでも現像時カラーのプロファイルで「風景」とかあまり使いません、一様にシャドーを締めてきますからねえ...(ADOBE)Vividは使うことは多いです。これもそうですが、特にこのレンズのこういう絞った景色などには相性がとても良いですね...芝生なども暗くなりません。このレンズらしい精細感の高そうな技を持つ「気持ちの良い」描写です^^。そして最後は今回現像で一番苦労した1枚です...[コンビニの空](f/8, 1/640, ISO100)家に帰る前にCobbyと休憩するコンビニから見えた青空の下の2層の雲です。Lightroomではこの下層の動きの早かった少し暗い色の雲を上層の白い雲との分離がなかなか上手く調整できなかったんですねえ。こうなると影になってる地上の景色を含め「Luminar4」の出番なんです^^。今回は例の<Ai Accent>に加えて<覆い焼き・焼き込み>を使っての調整でした...その甲斐あってなんとか2つの雲の層の距離感が出てくれました...いいトレーニグができましたよ(笑)。こうして見るとデジタルになってからも撮影・現像の比重ってそれぞれがとても大きいのが分かりますねえ...というますます現像のスキルアップが必要だと感じた話題でした。まあそれだけこのレンズが楽しい一本だということでもあるんですが...(笑)。2020年9月 文化の杜公園ほかにて(α7II + XR RIKENON 50mm F2)
2020.09.08
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今回は私のオールドレンズの定番中の定番「XR RIKENON 50mm F2」です。何でもこのレンズ「光学系がハイリスク」だそうで、いわゆるコーティングの劣化やクモリなどがとても多いモデルだそうですね。なんといっても『和製(貧者)ズミクロン』との異名を持ち「有名玉」扱いを受けているモデルですが、巷に出回っているオールドレンズの中でも良い状態のものはとても貴重のようです。私はメルカリで確か6千円ほどで手に入れましたが、幸いクモリなどは見つけられず塵も比較的少なかったです。ましてや絞りリングだけでなくヘリコイドの動きもスムースでとてもラッキーだったみたいです^^。さてそんなレンズをα7IIに付けてきょうも朝5時過ぎにCobbyと散歩に出ました。今回いつもと違ったのが空ですね...[燃える朝焼け](f/4, 1/400, ISO100)いきなりインパクト強いですよね...広い休耕地にたくさん生えているヒメムカシヨモギの背景がまさに燃えてます、いい雲加減でした。少し絞りを開けたのは雲の詳細がわかるよりこの色を前面に出したかったからですね...しっかりこのレンズは応えてくれました^^。[ニラ](f/4, 1/20, ISO100)時刻は一緒でも光が違うと先日のX-T2とはやはりハッキリ違ってきますね。一輪だけ咲いていたものにピントを持っていったんですが、ちょっとピンと域の置き方が悪かったですかね...あと気持ち前の方が良かったようです^^;)。そしてこのレンズらしい描写が出たのが文化の杜公園にてです...[芙蓉の花#1](f/2, 1/200, ISO100)ここ最近見てきたROKKOR組とはやはりぜんぜん違うボケ、そして空気感。シャドー部の葉の描写などしっとりとした雰囲気がとても良いですし、とろける寸前でとどまるような背景がまた例の絵画のように絵の具を塗り重ねるような独特な表情を見せてくれます。MC ROKKOR-PG 50mm F1.4のキリッとした臨場感やLeica的?なソフィスティケートされた全体の描写の中から生まれる空気感とはまた一線を画する描写ですね...たまりません^^。[芙蓉の花#2](f/2.8, 1/100, ISO100)こちらの1枚もまた素敵な前ボケが華を添えてます。少しだけ絞ったおかげで背景が顕になりながらも花の咲くひと株を際立たせてくれてます。α7IIとの組み合わせではまず色に不満がないのが気に入っています...出て欲しい色がしっかり出ます^^。[サルスベリ](f/2, 1/320, ISO100)そして今回一筋縄ではいかなかったのがこのカットです。公園最後の一房をなんとか登り始めた太陽の赤い色味とともにこのレンズで残したかったのですが、Lightroomでの調整ではどうしても太陽光線が強くてマイナスの露出補正をしていたせいもありサルスベリが思うようにしっかりその味が出てきませんでした。そこで逆光時の「Ai Accent」の妙味を思い出して「Luminar 4」へその後の処理を渡しました。これがまたほんとに絶妙なんです、こうしてある程度サルスベリの描写がしっかり確認できる様になるだけでなく芝生に伸びるの光線及び強い太陽光線でできた玉ボケを白飛びを起こさないように上手に調整してくれます。また<カラー>での暖かみのパラメーターを少し足すことでサルスベリの花に日陰で加わる青味を和らげてくれますので、差し込む光と同系の色味が花に確認できると思います。「Luminar4」...素晴らしい助っ人の登場です、まさに「AI」恐るべし^^。[キラリ☆ふじみ:refrection](f/5.6, 1/200, ISO100)風もなく水場の水面がとても落ち着いていました、きれいな空がまんま写ってましたので...いただきました(笑)。空の反射の切れ目が曖昧になりながら水場の底の模様に切り替わる様子もまた雲間から星空を仰ぐようでまた一興です^^。秋を感じさせる雲も雨を呼ぶような水蒸気雲としっかり繊細に描き分けてくれます。絞った時の遠景で感じるノスタルジーも健在です(笑)。[カマキリ](f/2.8, 1/400, ISO100)これはもう暑くなりだしてきた頃帰路の途中で見つけた大きなカマキリです。横から撮りたかったんですが、低い太陽が邪魔してこの角度からがやっとでした^^;)。しっかり「擬態」しているのわかりますかねえ、草の色合いを見ればこのカマキリがここにしばらく前からいるのが分かりますよね...大したものです...防御のためでなく獲物を得るための「擬態」ですからね。そのカマキリをしっかり臨場感豊かに描いてくれたf/2.8です。Nikkorのように形状を残すがごとくボケるわけでなく、エッジ柔らかく素敵にボカすROKKOR的でもなく色(光)をひとつひとつ重ねていくようなこのレンズ独特なボケ方が見られます。[コーラルニンフ](f/4, 1/100, ISO100)最後の1枚は毎年コンビニ横にきれいに咲いている「コーラルニンフ」です。見るからにサルビアなどと同じ種類ですね、淡いピンクがこれまた自然光の下ではとても素敵なんですが、朝一番の清々しい空気の中で素敵な姿を披露してくれてました。あいかわらずこのレンズ、色では期待を裏切りません(笑)。ほんとにこのレンズは使っていて楽しいレンズです、記憶色の再現性と特徴あるボケ、そして絞った時の精細感ありそな写りなどまさに「使うたびになにかしでかす」レンズなんです^^。ああ、早くこの「F1.4」が欲しい...(笑)。2020年9月 文化の杜公園ほかにて(α7II + XR RIKENON 50mm F2)
2020.09.05
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辛い朝の散歩が続いています...ほんと朝まるで弱い私でございます^^;)。起きて顔を洗い、健康的なのか分かりませんが空腹を少しの食事でごまかしてから、午前7時がとうに過ぎているのでカメラストラップを肩に通してCobbyを連れ出します。でも頭が全然冴えてません、というか起きてません(笑)。そんな感じでこのところずっとレンズが「RICOH XR RIKENON 50mm F2」です、持ち出す時に変えようかなあと思うのですが他ならぬ”XR RIKENON”なので「まあ、いいかあ」てな感じです^^;)。でもそういう冴えない頭のときというのは時としてイレギュラーなというか、なぜか普段お目にかかれないような描写を手に入れることがあるので面白いものだと思います。ちょっと前に書きました「開放の魅力...Bokeh編」でも出てこなかったような素敵な描写が手に入りましたから驚きです...最後の楽しみにしてありますので是非御覧ください。まずはこのところ目につき出した「アジサイ」ですが、素敵なガクアジサイのある「来迎寺」の近くを散歩したら、まだきれいに咲きそろっていない状況で、それならばと覗いてみた「紫陽花の小道」がいい塩梅になってました...(f/4, 1/500, ISO100)この住宅街の住人の生活道路としても機能している道のようで、奥に見える黄色い桶には常時湧き水が出ています...良い風情を感じますよね。そしてこれはまたとてつもないガクアジサイで...(f/4, 1/200, ISO100)傘のいらないくらいの小雨模様の中でしたが「葉の緑」の濃いことこの上なく、この大きさですから嫌でも目に付きますよねえ...こんなの初めて見ました(笑)。Cobbyの足が向いて雲居の瀧でまたしてもニホンカワトンボに出会ったんですが、トンボより周りの緑の方がなんと素敵なことか...雑草も含め今は緑が俄然元気が良いですね^^。(f/2.8, 1/40, ISO100:APS-Cモードにて)メスもオスもそれぞれ2羽以上いるのを見ているのですが、産卵は終えたのでしょうかねえ。このところ来る度に目にしていますが、最後まで「交尾のハート型」は目にすることがなかったです...残念。そして先日の休みには夜9時頃妻とCobbyと3人で再びホタルも見てきました...残念ながら数はとても少なくて妻にホタルの飛翔を見せてあげることはできませんでした。(f4, 30/1, ISO1600)・・・※この画像のみα7III+Ai Nikkor 28mm F2.8Sにて中央付近に葉に光が当たっているあたりに3匹ほどいます。せっかく少し勉強して飛翔の光跡を「比較明合成」してみようかと三脚を持っていったんですが...来年の課題となりました(笑)。そして「RICOH XR RIKENON 50mm F2」の素敵な開放の一枚です...(f/2, 1/320, ISO100)小雨のなか傘をさすのも邪魔くさくて濡れながら撮った一枚です。アンダーに露出補正したRAWの元画像がビヨウヤナギの雄しべの描写にとても繊細な雰囲気があったので、普段ほとんど使わないLightroomの「カメラニュートラル」で味付けをほぼなくしコントラストを若干上げただけの画像です。背景が近いこともありこのレンズの特徴的なボケにならず溶けるようにボケてくれてとても良い塩梅になってくれました、そこにたくさんの雄しべが見事な臨場感・立体感での繊細な描写で浮き立ちます。RICOH XR RIKENON 50mm F2...こういう描写も「アリ」なんですね...まったく、使えるレンズですねえ。寝ぼけ眼でPC・モニターでこのRAW画像を見たときはレンズが違うと思いましたよ(笑)。ほんとに楽しいレンズですXR RIKENONというレンズは...。2020年6月 文化の杜公園ほかにて(α7II + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2020.06.06
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このブログで私の大好きなオールドレンズの1本「RICOH XR RIKENON 50mm F2」については何回か書き込みをしています。このレンズの楽しいポイントである開放での魅力をいくつか自分なりの評価・解説でご紹介してきました。今回はその開放でのボケ(Bokeh)の不思議な魅力なども含めいま一度私の拙い作例を見ながら検証してみたいと思います^^。絞ったときの近接・遠景はどちらも精細感のある「解像度の高そうな」描写をすることはすでにご紹介したとおりなんですが。今回のテーマがテーマですからここ何日かでの作例で絞ったものを先に見ていただきます。[キラリ☆ふじみ](f/4, 1/1000, ISO100)...※α7IIIにて[農家の庭木](f/4, 1/400, ISO100)二枚とも絞りf/4での画像ですが、1枚目は意識的にピントを手前の六角堂に合わせています。ガラスの透明感が素晴らしく、ガラスを通しての柱の質感がとても良く出ています。更に水面の反射とガラスに映る景色がしっかり出ているにも関わらずその映る景色から透けて見える室内の様子も良い感じです...イメージ的にとてもキッチリ写っているのですがどことなくノスタルジーを感じるのはオールドのせい?(笑)。2枚目はよく昔に田舎でかまどの焚付けに使った「パチパチ」と音の出る木でしょうか^^、細かい葉先の描写が素敵な陰影を伴って描写されています...淡い緑の小さな花?がたくさんついているのも分かりますね。ただし高画素機の画像に見られる精細感というものとは比べようもなく、<それなりに>精細感を出してくれるという感じ・・・ここが上手いんですね(笑)。前に書いたようにこうして絞ると開放での柔らかさが影を潜め、陰影を上手に描くTonalityが豊かでキリッとしたシャープなピント面が前面に出てくるところから「解像度の高そうな」写りが見られるとなるわけですね。さて精細感・解像感の復習が終わった所でいよいよ開放の(不思議な)魅力に迫ってみたいと思います^^。[ニホンカワトンボ](f/2, 1/800, ISO400)[アジサイ](f/2, 1/800, ISO100)こういう玉ボケを背景に入れられるような状況(特に直射光)ではクセのない綺麗なボケ方となります、両方の画像ともマイナスの露出補正をしていますがシチュエーションの違いでこれだけ柔らかさの違いが出る描写となりますね。中央部の玉ボケはとてもきれいに出ます、周辺へ向かって徐々にレモン型になっていきますが、このXR RIKENONの「F1.4」の方はマルチコーティングとなりけっこう周辺までこのきれいな丸ボケが頑張ってくれるのがいろんなところの作例で確認できます...ますます欲しくなります(笑)。さてところがです、おおにして暗めの自然光下、または明暗差の強い(コントラストが強い)状況でのボケが非常に特徴があり面白いのです...自分のレンズではあまりこういうボケ方をするものを持っていません...[バラ](f/2, 1/2000, ISO100)[公園の小径](f/2, 1/25, ISO100)...※α7IIIにて「小径」の方は遠くなるにつれボケの専有面積が小さくなるのでそれほど目立ちませんが、「バラ」の方は主役から目をずらすとすぐに地面~奥の草花にかけて荒れているとか暴れているとも違うなんとも言いようのないボケ方をします。その特徴がすべて見て取れる画像をご覧いただきましょうか...(※ただし虫の嫌いな方も多いと思いますので小さく貼っておきます、クリックしていただければ他と同じサイズに拡大されます...私としてはとても美しい幼虫なんですが^^)[森の中の幼虫](f/2, 1/25, ISO100)これはとても暗い氷川の森の中で見つけた木漏れ日に素敵に輝く蝶か蛾の幼虫なんですが、高い木からとても細い糸でほぼ私の胸くらいにぶら下がっていたものです...危なくぶつかるところでした(笑)。同じように木漏れ日に輝く背景の葉の反射光などは優しい丸ボケになりそれなりにきれいなんですが、ほかの明暗の交じるところのボケ描写がこのレンズの特徴を見事に表してくれてます...幼虫から背景までの距離は大体5mくらいでしょうか。Nikonのように形がわかるようなボケ方でもなく、かといって大好きな(特にMC)ROKKORのようなボケても臨場感を感じられるようなボケ方でもなく...いわば絵画で絵の具を重ねたようなボケ方と言えばよいのか...明るめだと水彩画、暗めだと油絵というような不思議なボケ方なんです。私見ですがこのレンズがどこか違う味を感じる大きなポイントがこのボケ方に依るところが大きいと思います。開放では小さな丸ボケを含めボケが「大小の丸」で構成されると言えば一番わかり易いかもしれませんね。そうした特徴的なボケを背景に光による柔らかな描写になってみたり、暗めの同様のボケを背景にシュッとした切れ味の良いピント面がキリッと浮き上がる素敵な描写をしてみたりとこのレンズならではの表情が見られます。[カラスムギ](f/2, 1/1600, ISO100)[Red Roses](f/2, 1/1000, ISO100)いかがですか、お分かりただけるところがあるのではないでしょうか^^。そしてこのレンズでのCobbyの描写もお気に入りのひとつなんです。[Cobby 1](f/2, 1/1600, ISO100)Cobbyの臨場感あるスッキリとした描写が気持ち良く、かつボケても距離ある背景(こうした直線的な構成物))をほぼ歪みなくしっかりその「空間」を描いてくれるところはとても好感が持てます。そしてCobbyを大きく入れるとさらに彼の立体感・臨場感が増す底力を見せてくれます...[Cobby 2](f/2, 1/320, ISO400)[Cobby 3](f2, 1/2500, ISO100)...※α7IIIにて[Cobby 4](f/2, 1/2000, ISO100)Cobbyの影の有る無しでも分かるように日陰や自然光下そして直射光下によってボディのタッチの硬さ・柔らかさはありますが、とても自然な存在感を放ちとても好きな描写なんです...そして特徴的な背景(ボケ)の描写と合わせ...[3]などスチール製パイプ椅子が丸ボケ3個になってますね...このレンズならではの写真ができあがります。いかがでしょうか...「貧者ズミクロン」と言われるこのレンズ、絞って<精細感>を味わうも良し、開放で硬・軟のバラエティ豊かな描写を楽しむのも良し...ワン・アンド・オンリーとは言いませんが、『このレンズならでは』の楽しみがたしかにあります。標準レンズですからカメラに付けっぱなしでも全然問題ない、いやとても楽しめるレンズとなると思います^^。一度お試しになってはいかがでしょうか...私はF1.4を早く手に入れたいと思います^^。2020年6月 文化の杜公園ほかにて(α7II & α7III + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2020.06.03
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さて散歩の方は小気味好いリズムで撮影ができる「RICOH XR RIKENON 50mm F2」がこのところα7IIにずっと付いてます。今回はそのRICOH XR RIKENON 50mm F2の「開放の魅力」そして「素の描写」の魅力について少し触れてみたいと思います。よくWebでこのレンズと本家Leicaのうん十万円する「ズミクロン」と実写で比べてみたりしていますが、発売当初9,000円ほどで売られていたこのレンズと比べることに意味があるんですかねえ(笑)。Leicaと提携の経緯があるMinoltaのROKKORにLeica的印象の匂いを嗅ぎつける方がよっぽどロマンがあると思うのは私だけでしょうか...^^。さて本レンズの特徴としてはピント面の意外に骨太で明確なエッジを感じ、(ズミクロンには及ばないが)ボケの柔らかさとの兼ね合いで写真としてとても柔らかな印象を得られるというところだと思います。そんなセールスポイントが私の作例に感じられるかどうかあまり自信はありませんが、いくつかの画像を見ながら確認をしていきたいと思います。[Cobby 1](f/2, 1/2000, ISO100)これは光源に対していうと半逆光での撮影です、陰影は付きやすいですね。このレンズとてもピントの山が掴みやすく、私の個体はヘリコイドの適度なトルクも加わりとても使いやすいレンズとなっています。そして開放からこの写り、絞る理由がないですよね(笑)。[Cobby 2](f/2, 1/800, ISO100)そしてこちらのCobbyはほぼ順光で撮っています、イメージがとても明るいですね。そして近場の背景のボケもとても柔らかく暴れず素直にボケてくれます...これポイント高いですよね。[名称不明な花](f/2, 1/1250, ISO100)これなんかはまさに先ほどこのレンズを評した表現にピッタリの一枚ではないでしょうか。近接での撮影ですがこれだけピント面の花がキリッとした写りで出てくれるので光の使い方さえ間違えなければ安心して開放から「使えるレンズ」なんですよね。背景の素敵な柔らかさに包まれてまさに優しい描写になっていませんか...。(※このタコの足のようなガクをもつ花は「オダマキ属」の花ということがわかりました、入人々さんいつもありがとうございます^^)[ヒゲナデシコ](f/2, 1/800, ISO100)これはほぼ最短撮影距離での一枚です...F2レンズの使いやすさを表す画像でしょうかね...もう一段明るいレンズでの開放だとピントの置き方でイメージがガラッと変わってしまいそうな気がします。[シラン 1](f/2, 1/2500, ISO100)先程のピンク(紫?)の花同様特に自然光では周辺減光が顕著です、でも優しい描写に違いはないですね。[シラン 2](f/2.8, 1/800, ISO100)上の写真と同じシランですが一段絞ってます、そしてこれRAWから何も手を加えずにjpegに落としただけの画像です。ピント面とボケの関係を素の状態でも立証しているような一枚です。[森でのCobby 1](f/2, 1/80, ISO100)こんどのCobbyは同じ開放でも森の木漏れ日(直射光)が混じった状況でのRAWからjpegに落としただけの一枚です。やはりコントラストが強い状況ですので光があたっているCobbyの体のディテールが乏しいですね。それでもピント面のエッジの明快さ・骨太さが分かると思います。[森でのCobby 2](EXIF:同上)こちらが上の素の状態からシャドーを持ち上げたりと手を加えた一枚ですが、Cobbyの毛並みが分かるくらいまで改善されているのが分かります。多少周辺減光は減少しますが、まだ開放の美味しさは残っているんではないでしょうか(笑)。[ニホンカワトンボ](f/5.6, 1/80, ISO400)[元画像](EXIF:同上)これは番外編ですが、またもやこの日「ニホンカワトンボ」と遭遇しました^^。今回も手の届かない木道から離れたホタルの水場付近での発見でしたのですが、前回とは違いAPS-Cモードに切り替えてみました。トンボが留まった場所が良かったせいもあるんですが、切り出してもなんともいい雰囲気で収まりましたねえ。下にその元画像を置いておきましたので見ていただけますが、ページの縮小版の長辺300pxの画像でもトンボの姿がわかるほどの解像感を醸しています...大きくしてみていただければいかに「解像感を高く見せる技」に長けているかお分かりいただけると思います(笑)...これがピント面のエッジの意外に骨太な強さと言われる所以だと思います。特に遠景で絞り込んだ時はその柔らかなボケが影を潜めピント面の明確さが際立ち精細感の高い、所謂「解像感の高そうな」画像を提供してくれるという図式になるんでしょうねえ。いかがですか...開放から使いやすい、そして味のある写りを得られるこの「RICOH XR RIKENON 50mm F2」ですが、素の描写で分かるように陰影を精細に描く力にはいま一歩というところが私的には感じるところがあります...このへんが単にシャープで済ませられないウィークポイントが見受けられるんです。...ですがそこは「オールドレンズ」、このレンズしか出せない「味」が確かにあるんですから、その『優しい描写』そして『解像感の高そうな描写』を楽しむのがまさに「吉」なんですねえ(笑)。なんたってとてもCoolな描写を得意とするα7IIを使ってもCobbyなどまるでα7IIIを使ったのかと思うほど優しい温かい写りになりますからねえ。あなたもこんな使いやすくて味のあるレンズ「RICOH XR RIKENON 50mm F2」を使ってみませんか、私的には強くおすすめいたします...^^。2020年5月 氷川の森の中ほかにて(α7II + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2020.05.06
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今回の話題は貧者ズミクロンこと「RICOH XR RIKENON 50mm F2」での散歩撮になります。写真のマウントアダプターはGUTTY製のもので2,000円程度の安物ですが、内部はきれいに艶消し処理の手間が加えられており不要な内部反射は随分と押さえられています...無限遠も距離指標の「∞」と「10m」の間でちゃんと出ます^^。重複しますが一応仕様を記しておきます...<RICOH XR RIKENON 50mm F2(初期型)>光学系構成 : 5群6枚(ダブルガウス)焦点距離 : 50mm最短撮影距離 : 0.45m絞り羽根枚数 : 6枚F値 : f/2~f/16フィルター径 : 52mmマウント : ペンタックスK重量 : 約210gまあこのレンズとても安かった(5,000円ほど)のですが、とても良く写ります。F2始まりですのでご多分に漏れず開放から比較的シャープな像を結びます...それに加え開放での周辺減光が加わりとても雰囲気のある画を提供してくれます。絞りもピントリングもスムースに操作できほぼ最新MFレンズの感覚で使っていますねえ。それではここ二日間のこのレンズによる散歩撮の画像を見ていただきたいと思います。[Cobby](f/2, 1/2000, ISO800)氷川の森の中でいろいろ撮っていたのでISO感度が800にもなってますが、この場所は100~200くらいでも良かったですね^^;)。でもどうでしょう、Cobbyの写りがなんともいえないですね。単にシャープでもなく柔らかい写りになかにある種「品」があります^^。言い換えれば「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」のシャープななかに独特な柔らかさを見つけるような感じと言えばよいか...な。[シダ](f/2, 1/1250, ISO400)これがまた見たときの感動を見事に再現してくれている画像です。薄暗い森の中で木漏れ日を受けてこのシダしか見えないくらいの存在感がリアルに再現されています。これが開放ですからねえ...時々こうしてこのレンズには驚かされます(笑)。[花(名前不詳)](f/2.8, 1/1250, ISO100)いつもの広い庭のお宅での一枚ですが、このきれいな花は何というのでしょうかねえ...。ガクにあたる部分がタコの足のように丸まっているんですが、色と合わせとても素敵な形なんですよねえ...その一輪がとてもシャープに描かれています。ただこうした近接での撮影時ちょっと...[ヒゲナデシコ](f/2, 1/1600, ISO100)ROKKORでたくさん披露しているヒゲナデシコですが、一枚上のように「一輪に焦点を当てる」時は良いのですが、赤いヒゲナデシコの奥部にピントを持っていき背景との分離を際立たせようとするとご覧のように貼り付けたようになります...テストみたいなものですので普通はもう少し手前の花の集団にピントを置いたほうが吉ですが...でもこの傾向は頭に入れておかないとです^^。[ハルジオン](f/2.8, 1/1600, ISO100)やはりこうした撮り方が一番安心でしょうか(笑)。主役の花がとてもシャープに描かれ、背景は奥にかけて形が消えゆくような自然なボケで浮き上がり方も良いですよね...6枚絞りの割にボケがうるさくないです。[カツラ](f/2, 1/2500, ISO100)先日ROKKORで撮ったハートですが、この日は風も弱くいい形で佇んでいたので再び撮ってきました。このレンズも若干バブルボケの傾向がありますね。[カツラ Part2](f/2, 1/800, ISO100)APS-Cモードでも撮りました。周辺減光は弱まりますがレンズの美味しいところが使えて、こうした被写体まで距離がある場合は緊急的に使えそうです。次回はプラス補正ではなくこのスタイルで「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」を使ってみたいですね(笑)。[サギゴケ](f/2.8, 1/125, ISO100)これは小さな「サギゴケ」がたくさん「この木なんの木公園」の芝生に咲いていたものですが、きれいな花の形も撮りましたが、こうして低い場所から撮ってみるとピント面の小さな草まできれいに解像しています...この解像感はほんとに驚きますね。詳しい方に言わせると解像度が高いわけではなく「解像度が高そうに見せるのが上手い」そうです...ん~深い世界だ(笑)。[オマケ:ニホンカワトンボ]このニホンカワトンボは東京では絶滅(都下では危惧種)など地方でもレッドデータに載る種類なんですよね。私はこのトンボをここ以外で見たことないです...とても貴重な一枚です^^。ホタルの生息する水場にいるので近づけず、木道から撮ったものを切り出していますので画像が荒れてます。先日この上の広場で見た「クロハネシロヒゲナガ」同様に何年かに一回しかお目にかかれない私的にはとても貴重な生物です(笑)。さていかがでしたでしょうか...もうこのレンズはオールドっていう感じではない写りをしますから「開放での獲物」を探すのが楽しみなんですねえ(笑)。まあ「シダ」の描写ではないですが、いざという時にはちゃんといい仕事してくれますからとても安心なレンズでもあります^^。ぜひ皆さんもこのレンズで「解像感高そうに見せる技」を体験してみてはいかがですか^^。2020年5月 氷川の森ほかにて(α7II + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2020.05.03
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さて前回ちょっと雑記的なブログで後回しになってしまいましたが、今回はRICOH XR RIKENON 50mm F2で開放(f/2)だけでなく被写体に応じていろいろ自由に撮ったらどうなのという話をしてみたいと思います。一応比較として花などは近接撮影が多かったので開放で撮ったものがある場合はその画像も下に並べることにします。まずは土手を歩いている時に撮った一枚...これ以前に使っていたVoigtlanderのHELIAR 40mm F2.8(for Close Focus Adaptor)で黄昏時にとても印象的な画が出た場所なんです。(f8, 1/10, ISO1600, -1.0EV:α7II)渋い一枚です、土手の草の様子などしびれるような描写です(笑)。さてAPS-Cで75mmとなるRICOH XR RIKENON 50mm F2ではどうでしょうか...(f/5.6, 1/2200, ISO200, +0.3EV:ASTIA)(同上:Velvia)さすがに精細感のある画を出すRIKENONですね、樋管の土台の質感も上々で特に土手の草も負けてないです。でもこう見ても前回雑記で記したα7IIの「クールな画」というのが分かっていただけるかなと思います。HELIARの方は光条出すために絞ってf/8ですからISO1600でなんとSSが1/10ですからね...手ブレ補正利きますよねえ^^。そしてなによりハリネズミのような円形のスチールの防御柵の臨場感がしっかり見てとれます...ここなんですよねえ(笑)。ちなみにX-T2の方はASTIAの画がメインですが、これが一番空と真っ青な手すりなどがトータルで自然だったんですね。こういうシチュエーションだとさすがにFilm Simulationが際立ちます...Chromeも良かったですが、Velviaはもう手すりから草までコッテリです。まさに<記憶色のASTIA>対<期待色のVelvia>といった形相です^^。さてお次はこの木なんの木公園のCobbyです...(f/4, 1/900, ISO200, -1.3EV:Velvia)(同上:Chrome)ここではVelviaの画を採用しました、やはり空と緑がいいですねえ。そしてChromeが思いのほか健闘してます...Velviaの画と連続してみると一瞬モノクロかと錯覚するほど...彩度を極力抑えたこれぞClassic Chromeという捨てがたい一枚です。奥に見える白いフレームの扉もなんか「どこでもドア」的な存在で好きな背景なんです。※それにしてもこの場所はいつ来ても心がチクチク痛みます。Cobbyがおすわりしている大きな切り株が以前お話した富士見市によって切り倒された「マルバヤナギ」の大木のあったところなんです。(切り倒された原因となった枝折れ:写真2017年7月30日)私がこの公園を「この木なんの木公園」と呼んでいる所以がこの写真の木があったからなんですね...ベンチの大きさからこの木の大きさが想像できると思います。役所は危険と判断してすぐに根本から切り倒してしまいました...たしかにこの時見ると太い枝は中空状態で他の枝も折れるかと思われましたが、地域で大切にされてきた木なので桜の古樹などのように枝支えなどの補強でなんとか生かしてほしかったんですが、そこまでの管理能力がなかったのでしょうね...とても残念です。さて続いては花に行きましょうか...次に寄った貝塚公園奥にひっそりと咲いていたサザンカです...(f/4, 1/80, ISO200:Velvia)(f/2, 1/350, ISO200:Velvia)このサザンカではVelviaが背景の暖かさが他を抑えて一番良かった、ピンクも膨張するほどじゃない彩度の豊かさが嫌味なく好感が持てましたね。こちらの公園では文字通りとても広~い中央の広場にたくさんの落ち葉があったのでCobbyの日の丸構図での一枚です。(f/2, 1/480, ISO200:ASTIA)(同上:Velvia)せっかくの構図なので開放を使いましたが、APS-Cゆえ周辺減光もほぼなくノスタルジックとまではいかないんですよねえ...残念です。やはりこうした場面ではASTIAのハイライトの柔らかさは良いかなと思います。でも下のVelviaの方は全体の彩度が上がりコントラストも強まったおかげでCobbyが気持ち良く浮き立ってきましたね、これもやはり捨てがたい一枚です。そして最後はお膝元の山崎公園での一枚。(f8, 1/110, ISO200, -0.7EV:Classic Chrome)(同上:Velvia)公園のテーブル・ベンチが長い影をつくり冬場の午後としみじみと感じさせてくれるのがメインのChromeですね。いかにも気温が低く空気が乾燥しているのかなと連想させてくれます、Velviaとの温度差がとても感じられる好例ではないでしょうか。ベンチ周りの地面の緻密な描写に貧者ズミクロンとしての意地を感じます(笑)。どうでしたでしょうか2回にわたりX-T2での開放からf/8までの描写を少ない画像ですが見てきたところでは絞って出てくる精細感はフルサイズ(α7III)で使ってきたものと共通するものを感じますが、このレンズの一番のお気に入りなポイントである「ノスタルジックな描写」である開放ではいまひとつピンとくるものがなかったです...そこだけが残念でした。X-T2ということでやはり色については楽しいの一言、特にこうして何度か撮り比べをしてくると普段ASTIAでいいかなと思っていても今回の一連の画像でもやはりVelviaもChromeも無視できないなあというのが素直な感想です。2019年12月 水子貝塚公園、山崎公園ほか(X-T2 + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2019.12.19
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きょうの話題は<貧者ズミクロン>と言われた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」です。いつもはα7IIIで使っておりますが、今回はX-T2でフィルムシミュレーションを楽しもうという目論見なんですね。RICOH XR RIKENON 50mm F2(初期型)光学系構成 : 5群6枚焦点距離 : 50mm最短撮影距離 : 0.45m絞り羽根枚数 : 6枚F値 : f/2~f/16フィルター径 : 52mmマウント : ペンタックスK重量 : 約210gよく和製ズミクロンという呼び方もされますが、私は「チープ・リッチ」というモットーから貧者ズミクロンとあえて呼んでます(笑)。さてX-T2でこのところ何本かのオールドレンズを試してますが、APS-Cということでレンズの美味しいところを使える...逆に言うと本来のオールドの味を楽しめないわけですが...先日のAUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4ではないですがいままで見落としていたレンズ中央の思いのほか解像感の良さなどフィルムシミュレーションだけでないメリットも見えてきました。今回のRICOH XR RIKENON 50mm F2は色乗りがそれほど強いわけではないが高い解像感を「感じさせる写り」と開放でのノスタジックな写りを楽しめるレンズなんですね。特に色はどちらかというと忠実な方でしたので自然光ではシミュレーションの違いがハッキリ分かる場面もありました・・・そのへんが見どころかと思います。まずオールドによく合う「ASTIA」で出てきた驚くような色乗りの一枚...(f/2, 1/17000, ISO200, -1.0EV)こってり感満載です、Velviaかと思ったくらいです(笑)。逆に開放のせいかピントの芯が少し柔らかい印象でフルサイズではこれに周辺減光が加わり「ノスタルジック」を感じさせるんですね。午後イチの強い光もあり露出をマイナス補正しているのですが、ご覧のようにシャッタスピードがなんと1/17000で電子シャッターになってました。同じ場面で1/7500でメカニカルシャッターで済んでいる画像もあるんですが影を見れば分かるように順光に近かったはずなのに理由は不明です^^;)。次は自然光でとても色の変化の大きかった一枚...<f/2, 1/105, ISO200, -1.0EV:ASTIA><Velvia>フィルムシミュレーションのBKT(ブラケティング)で撮ってますからEXIFは一緒です。小さな森のなかで-1EVというのは単なる前のシャッターからの戻し忘れです^^。ただ当然ながら0EVで撮ったものより色が深いのでこちらの一枚を明度など調整して仕上げてます。はっきりとした色味の違いが見て取れますよね、主役の葉の緑と左奥の木の表面に付いた苔の緑が画面の占有率が高いのでTonalityが高く緑が豊かに出るVelviaがより変化の目立つ一枚になったんですね。続いてようやく咲き出した市役所前のサザンカですが...(f/2, 1/400, ISO200)Velviaにての一枚です。こちらも緑が印象的な一枚ですね、VelviaでのサザンカのピンクはほかのカメラでのRAW現像時で「風景」や「ビビッド」などを使った時と違って嫌味のない「節度ある強調」が嬉しいですね。こうして貧者ズミクロンでVelviaを使うと「忠実な色味」が本家ズミクロンのようにこってりとした色乗りになり本家に近づいた感があるのでしょうかね(笑)。またこういう天気の良い日だと日陰を背景にした赤などはとてもインパクトがありますのでVelviaの絶妙な彩度感(Satulation High)が物をいいますね。[f/2, 1/2000, ISO200, -1.3EV:Velvia][ASTIA]逆光なのでASTIAでは左に若干のフレアのように日差しが見られますが、Velviaでは彩度だけでなくコントラストも強まり改善されているのも分かります。[f/2, 1/640, ISO200, 1-0.3EV:Velvia][ASIA]こちらもVelviaの方が葉の紅と光りの当たるオレンジとのコントラストが向上し気持ち良い一枚になりますね。そしてCobbyです...[f/2, 1/160, ISO200, -1.0EV:ASIA][f/2, 1/1000, ISO200:ASIA]Cobbyなどは開放が正解かどうかはシチュエーションによりますが、f/2ということで開放からシャープな画も出るんですが...次回は絞った写真も撮ってみて高い解像感を楽しめるこのレンズの味を深堀りしてみることにします^^。2019年12月 氷川神社、文化の杜公園ほか(X-T2 + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2019.12.15
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前回のブログに出てきた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」であるが、少し前にα7IIIに付けて散歩に出ました。まあこのレンズ安いのに良く写るということで「和製ズミクロン」と言われているらしいのですが、実際のレンズ性能としての数値的にはズミクロンにけっこう置いてけぼり食らっている結果らしいですね。とはいえ安いのに良く写るのは間違えのないところで、使っていてとても楽しいレンズです。前回登場してもらった一枚はあまり手を入れてなく少し暗めにでてましたが、実際の見た目に近い明るさで調整したものがこちらです。陽も差していたんですがこの氷川神社の境内は大きな木がたくさんあって外から見てもだいぶ暗くなっています。写真奥に少し木漏れ日が差しているのがわかりますが、なんといってもこのレンズの開放ですからそれに輪をかけて周辺減光が強く出てしまいます。いやが上にもニャンコに目が行っちゃいますよね...でもその場の空気感がしっかり出ていると思います...好きなんですよねえこれ。F2始まりということで無理がない設計で開放からピシッとした画が出てくるんですが、ボケに関しては同じF2の「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」とは少し柔らかさなど違いますね...時々小暴れすることがあります。おしゃれな美容院の前庭というか植え込みなんですが、開放でほぼ最短撮影距離で撮ってますから小さなサクラソウのような花の一部にしかピントが行ってません。こう見るとplanar T*1.4/50のボケに近いものがあります。そしていま氷川神社横の「運居の瀧」の森にはそこらじゅうにヤブミョウガが群生しているんですが、その暗い森の中へ一筋の光が小さなヤブミョウガの花を照らしていたのを撮った一枚がこれです、雨上がりで葉もまだ乾いていない状態でしたが、そのうっすらとした木漏れ日を反射させてます。これも開放なんですが、浮き立つような小さな花をしっかり捉えていますね。その後回った裏の広場ではブルーシートの上で昼寝をしていたボスねこを私とCobbyが起こしてしまったのでCobbyがすごい目つきで睨みつけられました^^、とてもワイルドな形相の一枚です。まさに眉間にしわ寄せ、今にも飛びかかってくるかと思いました。でも50mmでここまで寄っても逃げないくらい私も随分と認知されてきた感じです...いや土佐のカツオ(おやつ)のおかげかな(笑)。このコースで寄るいつもの広い庭のお宅では新たにきれいなバラが咲きだしていましたねえ、まあ綺麗なこと、まずは順番に手前に色とりどりで咲いていたヒャクニチソウから撮ってみました。そしてバラが思いの外いい感じで撮れましたねえ...50~58mmの標準レンズも随分と集まってきましたが、このF2始まりのレンズというのはとても使いやすいという印象で、いまのところNikkor(これだけは35mm)・RIKENON(50mm)そしてROKKOR(55mm)と外れがありませんね。特にこのRIKENONは開放でのシャープさと柔らかさのバランスがとても良いです。これも開放で撮った小さな花のアベリア...大きくして見るとアベリアの花弁にある小さなケバケバまで鮮明に描写され素晴らしい質感です。少し強めの光を背にしてしまったのですが開放とはいえ甘い描写になってません、頼りになります^^。f/4くらいまで絞ると...とても気持ち良い描写です、葉脈一本一本までしっかり見て取れる上にこの色味の清々しさも良いです。このレンズも早くX-T2で使ってみたい一本ですねえ・・・どんな色を出すやら。たかだか4つくらいしかない私とCobbyの散歩コースなのですが、このレンズは毎回使う度に印象深い一枚をプレゼントしてくれます。どこか少し遠くへこいつを持って撮影行に出たくなりますね^^。※このレンズの開放の描写の特徴やボケの魅力などについて考察したおすすめのページもぜひご覧ください。○ XR RIKENON 50mm F2で散歩撮・・・こちら○ RIKENONで散歩撮...開放の魅力・・・こちら○ XR RIKENON 50mm F2開放の魅力...Bokeh編・・・こちら○ 「XR RIKENON 50mm F2」で燃える朝焼けを...・・・こちら2019年7月 氷川神社・文化の杜公園にて(α7II + XR RIKENON 50mm F2)
2019.07.28
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さて今日の話題は<チープ・リッチ>についてです。 「チープ・リッチ」...なんか相反する単語が並んでますよね、でもこれオールドレンズを楽しむときにモットーとしている私の造語なんです^^。 ここ最近一部ではオールドレンズが持て囃されて、ちょっと前だったらフィルムカメラ込みで2~3千円で手に入ったものがレンズ単品で下手すると「万単位」で取引されだしました。理由はなんといってもミラーレスの台頭ですよね。カメラ雑誌を眺めてみても特集やコラムそしてコマーシャルまでミラーレス関連が目につきますからねえ。 そういう意味では「ラクマ」や「メルカリ」といった個人取引の場で安く手に入ることも多いので探せばタイミング良くお目当てのレンズをゲットすることも可能ですね。 でもこれにはやはりリスクが伴うことも確かで、着いてみないと使えるレンズかどうか不安がつきまといます...実は私も1本やらかしてしまいました(笑)。安すぎず高すぎずリーズナブルな価格だったのでポチッとしたら他はすべて及第点だったんですが、唯一肝心の絞り羽根が(多分油膜の癒着で)粘っており動作不良だったんですねえ。 まあ4千円ちょっとでいい勉強をさせてもらったと思って、今まで経験のなかった「レンズをバラしてみよう」という気になり、いろいろ調べて気長に「分解・調整」してみようと思っています...これもまた良しですね(笑)。 さて前置きが長くなりましたが、今回の主役が久々に味のある写りをする体験させてくれた...「RICOH XR RIKENON 50mm F2」というレンズです。 標準レンズはとてもコンパクトなものが多くていいですね、マウントアダプター(GUTTY製)を付けても取り回しが非常に楽です。 そして何より「写り」ですよね・・・開放F値がf/2ということでいわゆる設計に無理がないのか、開放から「シャープなピント面」で解像感がとても高く感じます(この感じるというところがミソ)。実は永くオールドレンズを分解・調整・清掃していて詳しい方からするとこの兄弟レンズである「XR RIKENON 50mm F1.4」の方が実は色味・コントラスト・解像感に於いては癖がなくおしなべて優秀なんだそうです。ですが、「和製ズミクロン」と言われてしまった「F2」の方が人気が出てその比べられたズミクロンという(ライカ)ブランドに弱い日本人特有の性格のせいか「F1.4」の方は日の目を見ない結果となってしまったようです。ですからオールド・市場もF2は結構な球数見ますが、F1.4にはとんとお目にかかれません・・・私としては非常に興味がでて食指が伸びているんですが(笑)。 でもそうした先入観抜きに撮ってみた開放での写真なんですが... 周辺減光の強さはLightroomにて強調していますが、とても雰囲気ある画が出てきましたから当初はビックリです。 また愛犬Cobbyを撮るにはこのレンズ、とても彼のボディの質感を美しく表現してくれるんです。 これは「散歩行くよ!」と声を掛ける寸前のスヤスヤと昼寝をしているところなんですが、ピントの耳を中心にとても柔らかくそのままの柔らかさで奥まできれいにボケてくれます。 そしてこちらは同じく開放にて少し距離があるんですが、この周辺減光は手を入れてません。なんともノスタルジックな写りでCobbyを浮き上がらせています。たしかにこの写真を見ると先のご意見番の所見ではないですが、その場の空気感というところでは劣るところなんでしょうねえ。でもこの一枚とても気に入っています(笑)。 「和製ズミクロン」と言われても私にはわかりませんが、解像感がとても高く感じさせてくれるというところでは... こうした何気ない遠景でその花びらなどの描写(分離の良さなど)から感じ取ることはできそうですね。 なんにしろこのレンズで撮るCobbyの写真はとても好きで、それだけでもいいレンズを手に入れたと思っています(笑)。 開放でのCobbyの存在感・質感描写、たまりません^^。癖があると言えるのかもしれませんが、これに関しては良い方向に出ているので大満足です。 これから美味しいところをたくさん見つけていい写真を増やしていきたくなります。 これで6,500円は若干ピントリングのガタは気になりますがレンズ・筐体の綺麗さからすれば安かったかなと思ってます・・・この「貧者ズミクロン」チープ・リッチに楽しめそうです^^。2019年4月 山崎公園周辺の散歩道にて(α7III + RICOH XR RIKENON 50mm F2)
2019.04.22
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