後藤瑞義の短歌(166)
「賀茂短歌」第30巻第5号(昭和61年10月発行)
健一郎(2)
共に住む日はいつ来るや幼子を残し過疎の村を出で行く
輪禍ありし跡かと思う舗装路に花束雨にぬれてあたらし
坂道の途中にトラック止まりおり無人にあれば避けて下りぬ
赴任地の夜の電話に子の危篤妻は告げたり父なるわれに
死ぬはずは絶対になしと暗き道危篤の子供思いて駆ける
(つづく)
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