今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2018.09.27
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カテゴリ: 短歌

編集より(歌誌「賀茂短歌」9月号)



「世間体」

白浜短歌会9月の作品のなかに次のような短歌がありました。

今朝の風秋のにおいは本誘う阿部謹也氏で「世間体」読む

参考までに私の(評)も書いておきます。

(評)「今朝の風秋のにおいは」という表現に感服しました。古今集、藤原敏行
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」を思
い出したからです。それはそれとしまして、作者は風のにおいに秋を感じ、
本を読みたくなったようです。阿部謹也という著者についての知識をわたし
は持ち合わせていません。ですから、「世間体」という本も読んだことはあり
ません。しかし、「世間体」という題名にひかれます。作者も「世間体」につい
て思うところがおありなのではないでしょうか。日本独特の風習なのかわか
りませんが、世間体が良いとか悪いとか言われ、私達はとかく行動が制約さ
れる息苦しさがあります。「世間体」とは何だろう、どうしたら「世間体」とうまく
付き合っていけるのか、誰もが関心のあることです。

 私はこの短歌を読みまして、世間体と短歌との関係をふと思ったのです。わ
たしは選評などのときによく、常識にとらわれないようにと言っていました。そ
れは、世間体にとらわれないでといっても通じるような気がしたのです。インタ
ーネットで調べましたところ同著者の「世間とは何か」という題名の本がありま
したので注文しました。何か作歌の上でヒントが得られるのではないかと期待
しています。

(注)阿部謹也:一橋大学学長などを歴任され、専攻はドイツ中世史です。

後述

 テレビ報道等で、今貴乃花親方の引退(退職)のニュースが賑わしく報道され
ています。相撲界も歴史、伝統のある日本独特のものです。われわれの携わっ
ている短歌も同様です。さて、「世間」という問題はといいますと、まさにこれも日
本独特なもののようです。結局日本という独特な風土といいますか、伝統といい
ますか、何かが「相撲」であったり、「短歌」であったり、「世間体」であったりするよ
うな感じがしています。何か日本の独自性のようなものを自分なりに感じ取れたら
いいなあと思っています。






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最終更新日  2018.09.27 09:06:01
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