「内村鑑三書簡集」
(岩波文庫)より
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治33年より
罪人の宗教
わたしはわたしの徳行でもって自分自身をきよめようとするのではあり
ません。わたしはわたしのすべてを汚れたままで神様に捧げて、それで
もってきよめてもらおうと思うのです。修行鍛錬によって、正しい生き
方を見つけることが出来ると教えるのは人間のやり方です。神様をただ
献身的に信じることによって罪を消滅出来ると伝えるのは神様の教えで
す。キリスト教を世の中の聖人君子が嫌うのはこのようなあなたまかせ
のいいかげんに見えるところでしょう。しかし、罪の有る、汚れた人間
と自分を自覚する人にとっては、最後の救いにもなりうる大事な教えな
のです。
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