11月20日(水)
島木赤彦歌集(47)
中公文庫:日本の詩歌6より
昭和五十一年四月十日初版
歌集「氷魚」(17)
大正六年(9)
わが子
十月長男正彦信濃より来る。十一月上旬下谷神尾病院に
入り鼻を治療す
足袋 買ひて子に 穿 かしめぬ 木枯 の落葉吹き 下 す坂下の 街 に
落葉せる大き 欅
の幹のまへを二人通りぬ物言ひながら
忙がしき我れの仕事を思ひつつ子を守り行く冬木のまへを
木枯の 埃
吹きあぐる坂のうへの空 紅
に夕焼けにけり
護国寺 の 木群 をふかみ日暮るれば 木兎 啼 く聞ゆこの街の中へ
(つづく)
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