2月24日(月)
一遍上人語録(57)
岩波文庫:昭和60年5月16日発行
巻上(57)
偈頌 和歌 (5)
下野国
小野寺といふ所にて、
俄
に雨おびたゞし
く
降
りければ、
尼法師
みな
袈裟
などぬぐを、見給ひ
て
ふればぬれぬるればかはく袖のうへを雨とていとふ人
ぞはかなき
或
とき、
時衆
の尼、
瞋恚
をおこしたりけるに
雲となるけぶりなたてそあまのはらつきはおのれとかすむものかは
(注)
瞋恚
:貧・瞋・痴三毒の一で、いかりのこと。
けぶり
:漁師「が浜で塩を焼く煙で、尼のいかり(瞋恚)のけぶり
にかけたもの。
あまのはら
:天の原。海士(あま)と尼にかける。
(つづく)
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