7月28日(火)
昭和萬葉集(巻十)(253)(昭和二十七年~二十九年の作品)
講談社行(昭和 55 年)
Ⅳ(34)
仕事の歌(34)
海で(1)
天野徳二
年々に遠のく 鮪 を果しなく追ひつつ日付変 更線を越ゆ
鵜沢 宏
無線室にゐてわがいのち終るなど激浪の音にゐるわが思ひ
菅原友太郎
フネケイシヤシンスイハゲシSOS、SOS、SOS応へあれ
相競ふ船と船との燈におびえ秋刀魚の群は深く沈みぬ
血走りし目にて魚獲るわれらなり魚の目からも血が流れゐる
不覚にも抱きし魚をおとせしが 罵 言 は おこるわが頭上より
(つづく)
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