2月22日(火)
閑吟集(27)
新潮社: 昭和五十七年九月十日
柳(2)
40・かの 昭 君 の 黛 は
翠 の色に匂ひしも
春や暮るらん 糸 柳 の
思ひ乱るる 折 ごとに
風もろともに立ち 寄 りて
木陰 の 塵 を払はん
木陰の塵を払はん
(かの王昭君の眉墨は柳の緑そのままに映えていたのだが、
今は人生の春も暮れ、容色も衰えたことだろうと思いやって、
思い乱れる折々に、北の 胡 国 の方から吹く風に形見の柳が
散りかかる。 憂 いを払うためにこの柳のもとに立ち寄って木陰
の塵を掃くとしょうか。)
(つづく)
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