2月22日(火)
長塚 節歌集(48)
中公文庫:日本の詩歌3より
昭和五十年九月十日初版
明治四十五年(10)
病中雑詠 其二(8)
一月二十六日、彼の袱紗ゆくりなく手にとることありしに、糸巻の型の染め
抜かれたるが今更に目に映れば
とこしへに 解 かむすべなし 苧環 のあまたはあれど手にもとれねば
をだまきといへばすずろに懐かしき故郷の庭なる耬斗菜のうへにも及びぬれば
あまたたび冬には逢へど枯れざりし庭の 耬斗菜 かれなくてあれな
(つづく)
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