中3生で偏差値70前後の子達の特徴として、考えながら勉強していることが挙げられます。
◆事例1
「東京学参」が発行している錦城高校の過去問。その国語の解説を見て、「どうして、この選択肢がダメなのですか」という質問を先日受けました。
塾には「声の教育社」発行の同高校の過去問があったので、私はそれを使って解いてみました。ところが、それほど悩む問題ではありません。難しくないのです。
まあ、でも、そんなこともあるだろうと、いったん生徒を呼んで解説。生徒もすぐに納得し、その場は終了しました。
・・・ 数分後・・・
生徒が再度 「東京学参」の錦城高校の過去問 を持ってきて、先ほどと同じ問題を質問してきました。やっぱり分からなくなってしまったそうです。
よく見ると、 問題が間違っています 。 これでは解けるはずありません。
過去の塾生の中にも、東京学参の過去問(錦城高校)を使って勉強していた子がいたはずですが、彼らは解説を見て、「まあ、いいや」と適当に終わらせていたのでしょう。塾生だけでなく、多くの中学生がそうだったのではないでしょうか。ちなみに 平成19年度の問題 ですので、現在の大学3年生より下の世代は解いている可能性があります。
国語力というのは、自分で納得できるまで考えないと付きません。 そこが偏差値70を分けるラインだと思います。解説を読んで、どうもしっくりこないとき、そこで適当に終わらせるか食いつくかで実力の伸びが変わります。
◆事例2
某中学校の英語の授業に関して質問がありました。やはり偏差値70を超えている子からです。
「学校の先生に質問しないかったの?」と聞くと「学校の先生がミスしている可能性があるので、学校の先生に聞きづらい」とのこと。(←このあたりの空気を読めるのもさすがです)
内容はtoo-toとso-thatの書き換えです。
この書き換え問題において、英語の先生でもミスを犯しやすい箇所があり、それは目的語のit(複数の場合は当然themになります)を書き忘れることです。
板書を写したノートを見ると、確かにitを書き忘れています。
他の塾生にも気づいてほしかったところです。何も考えずに板書を写すだけだと見落としてしまいます。学校の授業でも最大限に集中してください。反省しながら今後の勉強を進めましょう。
なお、そのノートには、もう1カ所誤り箇所がありました。関係副詞にすべき部分(あるいは前置詞+関係代名詞にすべき部分)が、単に関係代名詞になっていました。各自発見して、 自分の中で 訂正しておくように。
◆事例3
某中学校で、塾生の作った問題プリント(数と理)が全中3生に配付されたようです。
その塾生が問題を作り、先生が回収し、それを全生徒にコピーして配る。今度の中間テストでは、その問題プリントの中から出題される可能性もあるそうです。
そのプリントを見たのですが、塾生の問題選択がなかなか素晴らしい。図形も文章題も重要なポイントは全て抑えられている。オリジナル問題ばかりですが、どれも標準的な良問ばかり。
しかも、その子が作った解説や解答も大変分かりやすい。これは先生方の評価は高いでしょう。
凄いのはそれだけではありません。「 塾に通っている」と分かるような問題や公式・裏技は全て避けてあり、学校の教科書と授業をきちんとやってあれば出来る問題ばかりでした。解説も概ねオーソドックスに作られており、「学校の授業をちゃんと聞いています」というアピールにもなっています。
とにかく、これだけ素晴らしい予想問題プリント(6枚)を作れるということは、その単元のポイントをきちんと理解できている証拠です。その子が行う試験勉強も効率的になるわけです。
その中学の全生徒に配られたということですが、それだけの価値があるプリントでしょう。良くできています。 素晴らしい。
◆事例4
ハイレベル数学で解説した証明問題。 授業中に鮮やかな解法を1つ紹介しました。その上で、「証明を各自書いて、提出するように」と伝えました。
偏差値の高い子達は、こうした課題もすぐに提出してきます。
しかも、授業で解説した方法をさらに進化・発展させ、相似を組み合わせ、オリジナルの証明になっていました。
解説されたことを単に丸暗記するだけでなく、自分なりに発展させる。こういう姿勢が偏差値を伸ばします。
※追記
なお、ハイレベル演習で「やっておくように」と言った英作文や証明を全く出していない子も大勢います。偏差値64以下の子ばかりです。
例えば9/14にやっておくように伝えた英作文をまだ出していない子もいます。
偏差値の高い子は行動が早く、偏差値の高くない子は遅いのです。そうしたことの積み重ねがつもりつもって、とんでもない差になることを自覚しておきましょう。(試験期間中の子達は後日で構いません)
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