◆遅刻について
本日無断で遅刻した子がいたので帰宅してもらいました。
3月から何度もお話ししているルールです。 それどころか、中3生に対しては先日も「遅刻する場合のマナー」についてお話したばかりです。
私の話を「話半分」で聞いているか聞き流しているかという子がほとんどだと思いますが、それにしてもひどすぎます。
寝坊した場合、踏切が開かない場合、部活で遅れる場合、私立高校の説明会で遅れる場合、その他さまざまな事情での遅刻が想定されますが、 いずれの場合でも、遅刻すると判明した段階で速やかに電話で先方に連絡するのがマナーです 。これについては、おそらく今後の日本社会では変わりません。(完全フレックスの特殊な企業やSOHOを認めてくれる企業が今後増えれば別ですが)
人を待たせるというのは大変罪なことです。人はいつまでも待ちます。「走れメロス」でもセリヌンティウスはメロスを待ち続けました。「忠犬ハチ公」でもハチはずっとご主人を待ち続けました。 犬だろうが人間だろうが、約束をしたら相手は待つものです
。
そうした律儀に待っている人 (たまに犬) に対して、連絡もよこさずに遅刻するというのは大変まずい。もう一度繰り返す場合は退塾もあり得ますので、以後気をつけてください。
◆2020年のオリンピックとパラリンピックの開催決定
みなさん(現中3生)はラッキーです。生でオリンピックを見られる、それも自国開催のオリンピックを見られるという機会は滅多にありません。
しかも、もしこのまま順調に人生が進めば、すなわち留年も浪人もせずに現役で大学に合格し、就職活動でも夏前に無事内定をもらえたとしたら・・・です。 みなさんは大学4年生の夏を完全フリーの状態で迎えます。何も予定がない状態で2020年のオリンピックを迎えることになるのです 。
(但し今後の就職活動は数ヶ月遅らせることになる可能性も高いです)
しかも、開催地は東京です。電車ですぐの場所で開かれ、世界中から何十万人の人が集まってきます。選手、VIPの方々、観客などなど。
映画評論家で元東大総長の蓮實重彦氏が「東京に生まれることも才能のうち」と言ったそうです。言い得て妙。まさにその通りだと思います。
東京は日本の首都であるばかりではなく、世界中の政治、経済、情報の中心地であり、世界最先端の都市です。みなさんは、その東京に生まれ過ごしていけます。
そもそも人間に生まれること自体が奇跡です。
もしかしたら、みなさんは虫として生まれた可能性もありますし、花として生まれた可能性もあります。動物として生まれた可能性もあれば、コリン星に生まれた可能性だってあるのです。
ところが、みなさんは人間として生まれた。
人間と他の動物との違いは、自分の意思で未来を選択できるということです。 植物の種子であれば、将来植物になることしかできませんし、生える場所を自分で選ぶことなんてできません。 セミとして生まれれば、7日間ミーンミーンかツクツクホーシかジージーと鳴くだけの人生です。
しかし、人間は自分が思い描いた未来に向けて進むことが出来ます。
そんな人間として生まれるだけでもラッキーなのに、世界一平和で、しかも世界中の情報が集まる東京に生まれるということは、進学においても就職においても有利です。
その上、みなさんが大学4年生の夏休みに東京オリンピック・パラリンピックがやってきます。
たとえば、パラリンピックには大量のボランティアが必要とされます。そうした活動に自分自身が参加することもできます。 これは中学校で強制されたわけでもなく、内申点や就職のためでもない、「文字通りのボランティア(自由意思で行い、利益を求めない)」になります。
長い人生で、何の見返りも求めず、ただ単に他者のために働くという機会はそんなにありません。
また、五輪運営に携わる中で何かのコネを手に入れることも出来るかもしれません。(汚い話で大変申し訳ないのですが、コネとカネは大切です。)
さらに外国人も大勢来ます。2002年ワールドカップの時以上にたくさんの国から来ます。そうした方と直に交流できるチャンスでもあります。
そして、世の中で一番動きやすいのが就活を終えた大学4年生。 そうした点で素晴らしいタイミングで東京オリンピックがやってきます。これはみなさんの運です。幸運です。
ただし、幸運なのはここまで。 それを活かせるかどうかはこれからの努力次第でしょう。
というわけで、49日頑張ってください。←
では
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