なかなかブログの更新が出来ませんが、本日は中3向けに少々。kamiesu先生がいらっしゃった時のことは、もう少しお待ちください。
本日の授業は3本柱。「重要伝達事項」「小論文の注意点」「国分寺高校の問題演習」でした。
<1 伝達事項>
◆伝達事項その1; ハイレベル演習(数学)の試験範囲はP1~P8 です。
◆伝達事項その2;台風27、28号の接近に伴い、 今後の授業の有無は当ブログにて発表します 。 授業を 行う場合は、特に更新しません 。出かける前にチェックしてください。
◆伝達事項その3;過去問に入るタイミングについての注意点。
<2 本日の授業前半;小論文と作文について>
本日は小論文と作文についての注意点をいくつか挙げました。
◆ アドミッションポリシーと自校作成の作文について
授業でも説明したとおり、「アドミッションポリシー」とは、その学校の「 入学者受け入れ方針 」のことです。それぞれの学校が、入学希望者対して送るメッセージです。つまり、高校側からの「こんな人物が欲しい」という願いでもあり、希望です。
そのアドミッションポリシーを考慮した場合、メッセージ性の強い文章が出題された場合は要注意です。 そんな話をしました。
◆ 上記のことに関連して、6つほどエビソードをお話しました。
その1「塾長の大学時代の話」
私が学生の頃の話です。政治学の前期テストで全く勉強していない範囲が出題されました。その試験問題とは「 大衆デモクラシーについて述べよ 」というもの。大衆デモクラシーについて全く勉強していなかった私は、「大衆デモクラシー」ではなく、「大正デモクラシー」について延々と述べました。B4の解答用紙両面ぎっしりと・・・
その2「半沢直樹とリーガルハイ」
「やられたらやり返す。倍返しだ!」という流行語で大ヒットしたドラマ「半沢直樹」。主演は堺雅人さんでした。舞台は大手都市銀行。その銀行で、主人公半沢直樹が、内外の権力者やさまざまな敵と戦う姿を描いた作品です。
ところで、その堺雅人さん主演のドラマが、この10月からフジテレビでも始まりました。「リーガルハイ2」です。これは堺雅人さんが「古美門(こみかど)」という弁護士となって活躍するドラマです。
どちらも堺雅人さん主演ですが、「半沢直樹の世界」と「リーガルハイの世界」は全くの別世界であり、異次元です。パラレルワールドです。
ところが、リーガルハイ第1話で、堺雅人さん演じる古美門弁護士が、「やられてなくてもやり返す。八つ当たりだ!」と半沢直樹をもじるシーンがありました。
本来全くのパラレルワールドである2つの世界が繋がった瞬間です 。
その3「アニメワンピース 道化のバギーとねずっち」
日曜日の朝9:30からフジテレビで放送されているアニメ「ワンピース」。この中に登場する道化のバギーと言われる人物が、実在するお笑いタレントねずっちの真似をするシーンがあります。
参考動画→ ここ
(音が出ます。会社でご覧になっていらっしゃる方はご注意ください)
ワンピースという架空のマンガ世界と現実世界のねずっちが繋がった瞬間
です。
その4「国立高校入試問題より」
前回のハイレベル演習で国立高校の小説問題を解きました。この小説の途中で、 ふと作者が本文中に舞い降りてくる瞬間がありました 。
小説とは、作者が作り出した虚構(フィクション)の世界です。その フィクションの世界の中に、現実世界にいる作者がふと顔を出した瞬間 です。
その5「リング、らせん、ループ」
20年近く前、「リング」というホラー映画が大ヒットしました。松嶋菜々子さん主演で映画化されました。竹内結子さんも出ていました。
他にTOKIOの長瀬さん主演でドラマ化もされましたし、高橋克典さん主演でVシネマ化もされました。関連する小説やマンガもたくさん出され、まさにリングは「ウイルス」のように空前の大ヒット作品となりました。
ところで、このリングの原作には続きがあります。「らせん」と「ループ」です。本日は、「リング」「らせん」「ループ」のあらすじを簡単に説明しました。3作目の「ループ」を読めば分かりますが、実は「リング」と「らせん」は仮想世界での話です。
しかし、その 仮想世界と現実世界を行き来出来る人物 が一人います。それが「リング」で最後に死んだ高山竜司です。
その6「日本語文法を日本語で説明する」ということの不思議
みなさんは学校の国語の授業で文法を勉強しています。主述の関係とか補助の関係とか。五段活用とか下一段活用とか・・・
ところで、この「 日本語文法を日本語で説明する 」ということを不思議に思ったことはないでしょうか。
日本語文法を「 日本語 」で説明するのです。では、後半の「 日本語 」は一体どこから出てきたのでしょうか。
まさに「鶏が先か卵が先か」の理論や「宇宙空間の外側には何があるの?」と言った疑問に近い不思議さを感じ取れるでしょうか。
本日の授業前半では、以上6つの話をしました。
実は、この6つの話は全て「ある1つのテーマ」で繋がっています。
<3 本日の授業後半;国分寺高校入試演習>
授業後半では、国分寺高校の入試問題を使用し、日本語の最終チェックおよび読解の最終チェックを行いました。
最終チェックとは言っても、今年の中3生は国語が大の苦手。偏差値50以下の子も大勢います。当初国語の偏差値が20台、30台だった子達も、ここに来てやっと40台後半に上がってきたところです。
とにかく、今年の中3生(だけでなく中1、中2生も)は、国語力が非常に弱い。
しかし、本日の授業中の様子を見ていると、 (それは読み方だったり、線の引き方だったり、私の発問に対する返答だったりなのですが)、 非常に力が付いてきた感 があります。段落ごとの要点では、的確に重要文を指摘出来ていましたし、それら重要文を1つの名詞で表している部分にも気づけていました。
みなさんの国語力が着実に上がってきたこと、正しい文章の読み方が着実に付いてきたことをビンビン感じます。
もちろん偏差値はまだまだです。今回の模試でも、国語偏差値40台の子や50台前半の子は多く、塾の平均偏差値も、国語は55を切ります。かなり足を引っ張っています。
しかし、確実に力は付いているでしょう。それも「受験にしか通用しない力」ではなく、先々本当に役立つ真の国語力が付いていることを実感しています。
偏差値というのは、きちんとした土台があれば確実に上がっていきます
。
逆に、 「土台がないはずなのに、偏差値だけ上がっていく」という状態は、むしろおかしなことであり、危険です 。それは経済で言えば、「バブル経済」のようなものであり、実態や中身が全く伴っていない上昇です。
したがって私は、この1年間、「国語の偏差値が上がらないように上がらないように」注意して指導してきました。(あ~言ってしまった・・・)
こちらもプロですから、みなさんの国語力が弱いということは、普段の会話や授業中の返答や英数の実力を見ていれば分かります。そんなことは中2時代から織り込み済みです。
こうした状態で国語の偏差値だけぐんぐん上がっていく方がむしろおかしなことであり、そうした「バブル的偏差値上昇」は必ずや崩壊します 。泡はいつかはじけてしまうのです。そして、受験においては、どういうわけか、バブルは入試当日にはじけることが多いのです。
だから、今年は国語の基礎力、もっと正確に言えば、 みなさんがみずみずしい日本語の文章と向き合い、立ち向かい、格闘するためのスタミナ を付けてきたのです。
いよいよ土台が出来上がってきました。機は熟しました!
あとは偏差値を上げていくのみです。そのための秋作戦であり、今月の作戦なのです。 「秋期」アンド「国語の伝票」
各自必ず実行してください。
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