◆定期試験期間中のため中断していたハイレベル演習が本日より再開されました。
国立高校(H21)の英語を扱いました。この年の平均点は58点。大体6割取れていれば合格ラインでしょう。
◆この平成21年度国立高校の英語は毎年扱っています。その理由がお分かりいただけたかと思います。同時に、先日、奈良県の上江洲先生が「特別授業」をやってくださった内容ともかなり重なることが分かったと思います。
(それにしても、上江洲先生は日比谷高校をたった1年分解いただけで、いくつもの秘密を掴んでしまうのですから「さすが」の一言です。まさに関西圏でも指折りのスーパー講師ですね)
この年度を(正しい理解の仕方で)やっておくことにより、当日点は5点、人によっては20点くらい変わってきます。そのくらい重要な問題ですし、自校作成問題を解く上で「大切な秘密」がたくさん隠されている問題です。
◆大問2,大問3ともに、作問者の「ねらいと願い」がたくさん隠されています。それは国立高校や先日上江洲先生が解説された日比谷高校だけでなく、多くの自校作成校でもそうです。良問には「ねらいと願い」が息づいています。それを知っておくだけで、とりわけ大問2の(2)のような問題は一気に時間短縮可能です。
また、問3以降は、英語の論理構造や文法内容を正確に理解できていれば正しく解答できるもの。非常に良い問題ばかりです。
◆大問3は、問1から最後まで「良問続出」でした。問1も問2も問4も問5も、ここに下線を引いてくる国立高校の先生は最高ですね。天才でしょう。センス抜群です。もうこれ以上ないというところに下線を引いてくる。「オレ凄いだろ?」という国立高校の先生の声が聞こえてきそうです。
(でも、国立高校の先生方は、私と違って人間的に出来ているので、決してそんことは言わないはずです)
特に問1の重要性については、中断前(前回授業)と中断後(本日の授業)で触れた通り。
自校作成校の英語と言えば、 「ただ長いだけ」→「だから長文に慣れて、処理時間を早くしろ」 という指導に陥りがちです。確かに、そうした一面もあるにはあります。ただ、「それはちょっと違うだろ?」ということに気づくかどうかが大変重要なポイントであり、私の知っている力量のある先生方は皆さん気づいています。奈良県、広島県、福岡県。いろいろな県の先生方が、自校作成問題を見て賞賛されています。
中学生が独学で勉強していては「絶対に」「100%」気づくことができない視点でしょう。だからこそ、本日の授業と上江洲先生の授業を何度も反復し、自分で過去問演習を進めていく際に活かしてください。
長文プリントでスピードアップを図り、自校作成問題の仕組みをしれば、得点力は相当上がっていくはずです。
◆自校作成校を受験する子は、日曜日に英作文を提出すること。間違ってもいいので書いてください。
但し、絶対に入れないといけない言葉を落とさないこと。そうした点で、東京学参や声の教育社の解答例がイマイチな理由も本日お話しました。
※しかし、自校作成問題がなくなってしまうのは本当に残念ですね。都立自校作成校の超優秀な先生方の作成する自校作成問題。その研究や分析をする塾講師。そして、それに向けて勉強する受験生。この3者がお互い切磋琢磨することで都立高校は復権したのですが・・・。こうした良問が消えていくのは本当に残念でなりません。
◆では、土曜日、みなさん頑張ってください。ミッション通りです!
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