進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2022年09月08日
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カテゴリ: その他
文字の汚い生徒

各学年、文字が汚い生徒がいます。そして、文字の汚い生徒はやはり学校成績も悪く、受験生の場合は内申点で苦しむことになります。


​東大生などには、汚い文字の学生さんも多いと聞きます。実際、私が大昔に中学受験生を指導していた時を思い起こすと、御三家や早慶附属を目指す子達の中には文字の汚い生徒もいました。また、中高時代の友人で東大に進んだ人たちは一人を除き全員が読みにくい象形文字のような字を書いていました。 ただ、彼らの場合は、頭の回転が非常に速く、頭の中に浮かんだことを文章化する際に、手の動きが頭のスピードについていけないために文字が汚くなる というケースがほとんどです。​


​一方で、 当塾の塾生で文字が汚い生徒が何名がいますが、決して頭の回転が速いわけではなく、理由は何一つなく、ただ単に汚いだけ です。経験則ですが、公立中学生で字が汚い生徒の場合、上位校に行くケースはマレです。ただのめんどくさがり屋である場合がほとんどであり、めんどくさがり屋では勉強ができるようにならないからです。​


​​​<文字が汚い生徒は内申点が低い>​ ​​

学校の成績は定期試験の得点だけが評価対象ではありません 。提出物や授業態度も含めて成績が付けられます。テストの点数が良いだけでは高い評価を得られないのです。提出物の期限が守れなかったり、提出物が汚かったり、あるいは授業態度が悪かったりという生徒は、先生からの評価を落とします。​


これはラーメン屋さんなどの飲食店の評価と似ています。


皆さんがラーメン屋を評価する場合、やはり評価の中心となるのはラーメンの味でしょう。ラーメンが美味しくない店の評価は、当然ですが低くなりますし、次回からはお客さんが来てくれません。しかし、ラーメン屋の評価はそれだけにとどまるものでもありません。いくらラーメンが美味しくても、レンゲや食器、店内が汚れているラーメン屋さん、割り箸や醤油、酢などが置いてない(在庫を切らしている)ラーメン屋さん、店員が仏頂面で作っていたり、「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わないラーメン屋さんなどは評価を大幅に落とします。

◆学校の成績も同様です。 ​定期試験の点数はラーメンの味に当たります​ 。良い成績を取るためには、定期試験の点数が良いことが大前提です。ラーメンの味が悪ければ、ラーメン屋の評価が高くならないのと同様、テストの点数が悪ければ、そもそも良い成績はつきません。


◆ただ、成績評価はそれだけではありません。まずは提出物です。 ​この提出物が出来ていないと成績評価は下がります。期限までに提出しないのは問題外​ 。ラーメン屋で言えば、お箸が用意されていない、餃子に付けるお酢や醤油が机に用意されていない、お冷やが出てこないなどと同じレベルです。

​◆また、 提出物が汚いのも問題外 です。「汚い」とは具体的には

(1)文字が汚い
(2)消しかすをそのままにして(問題集に消しかすを挟んだまま)提出する
(3)丸付け用のペンが裏側のページにまで裏写りするものを使用している
(4)解き直しをしてなく(答えを写しているだけ)、直し方も汚い


などです。

「文字の汚い子」というのは、そもそも細部にまで気を遣うことができない無神経なお子ちゃまが多い ですから、 ​上記(1)に当てはまる子は、大抵の場合、セットで(2)から(4)も漏れなく標準装備​ しています。そして、この「提出物が汚い」生徒は、成績が例外なく悪いです。ラーメン屋で言えば、レンゲや食器が洗ってない、店内が清掃されていないのと同じことです。いくらラーメン自体が美味しくても、店内が汚ければお客さんからの評価は下がります。
​こうした文字の汚いタイプの子は基本的に「めんどくさがり屋」ですから、勉強全般ができるようになりません。今までの話は、一応「定期試験の点数は取れるが、提出物の出来が悪いと成績も下がるよ」というスタンスで話を進めてきましたが、実際は、 提出物の出来の悪い生徒は、そもそも定期試験の点数も取れないケースがほとんど です。なぜなら、勉強ができるようになるためには、めんどくさい作業をたくさんしなければならないからです。

疲れていようが見たいテレビがあろうが机に座る→試験範囲表を見て計画表を立てる→問題を解く→出来なかった問題を解き直す→それがすらすら出来るようになるまで反復する→分からないところは調べたり質問したりする→ノートに綺麗に書き、期限までに提出する→他の問題集も使って問題演習量を増やす

​こうした定期試験前に行う作業は、どれもこれも大変面倒くさいものです。オール5の子達は上記のことをキチンとやりますが、めんどくさがり屋の子は上記のことを1つもやりません。 文字すら丁寧に書けないようなめんどくさがり屋では、定期試験の勉強をすることが出来ないのです 。​

その結果、勉強ができるようにならない→良い高校や大学へ行けない→就職活動で苦労する

という定番コースを歩むことになります。

​​※めんどくさがり屋は本当にダメです。一昨日、静岡県で起きた園児のバス置き去り死亡事故も昨年福岡で起きた同様の事故も、いずれも「 登場人物全員めんどくさがり屋 」だからこそ起こった悲劇です。だれか一人でも、「確認」という数秒で済む作業をやれば、一人の園児の命は失われていませんでした。めんどくさがり屋というのは、このような大きな問題を引き起こすことすらあります。​​



◆今回の「文字の汚さ」の話とはズレますが、ついでに授業中の仕草、所作、態度についてです。

文字の汚い子の中には、話の聞き方がなっていない子も多いです。話の聞き方が悪い(要するに授業態度が悪い)というのは、ラーメン屋で言うならば、接客態度が悪いお店と同じです。そういうお店は、その接客態度の悪さをカバーするくらい圧倒的なラーメンの美味しさがないと、お客さんは離れていきます。学校も同様で、授業態度が悪くても圧倒的な点数(100点)を取っていれば、文句なしに5はくれるでしょうが、そこまで圧倒的な点数を取れない子がほとんどですから、せめて授業態度くらいは良くしましょう。


授業中の頷き方一つ取っても、話を聞くのが上手な子はいくつかのバリエーションを持っています。話の聞き方が上手なので、話している先生の側も気分が良く乗っていきます。



昔、落語家の立川談志が、居眠りをしていた客に腹を立て途中で落語をやめたことがあります。その客はスタッフにより退席させられましたが、後日訴訟を起こしました。裁判所は「寄席は、噺家と客が一体になって作る空間であり、それを乱した客が追い出されるのはやむを得ない」との判決を下しました。談志側の全面勝訴となったわけです。


授業も同様で、授業を作るのは先生だけの力ではなく、生徒側の力も重要です。数年に一度ですが、授業中にグンと伸びるクラスというのがあります。ここ数年の当塾で言うと、2016年の中3クラスや2019年の中3クラスがそれにあたります。みな積極的で、真剣に授業を聞くし、授業中によく笑うクラスでした。授業というものも寄席と同様で、クラス全体で伸びるためには、生徒側の「授業を聞く力量」も大変重要なのです。

一方で、話の聞き方がものすごく下手な子が各学年います。中1クラスには春先から何度も注意しましたし、中3Aクラスでも夏期講習中に注意をしました。みな学校の内申点が悪い子ばかりです。定期試験で8割、9割取っているのに、成績で3を付けられている子達は、ほぼ例外なく話の聞き方がマズいです。私から見ると、限りなく0点に近いレベルで聞いています。



◆もちろん、上記のような成績評価の下し方には賛否はあります。本来、数学の成績は数学的能力だけで付けられるべきであり、英語の成績も英語力だけで評価されるべきです。9教科全てにおいて、「授業態度」「平常点」と言われるものを加味すると、性格的におとなしい子、ぶっきらぼうな子、反抗的なタイプの子は、それぞれの科目で低評価を付けられ、とてもではないですが入試で戦える内申点をもらうことができません。もし授業態度というものがそこまで必要であるならば、9教科とは別枠で、「授業態度や提出物、生活面」という10個目の項目を作り、そこで5段階評価を付けた方が良いと私は考えています。

とは言え、あくまでもルールはルール。格闘技と一緒で、みな同一のルールの下で戦っています。ルールに文句を言っても始まりませんから、そのルールの中で、どうしたら自分は勝てるのかを考えることが大切です。

もちろん、「そこまでして(先生方に気を遣ってまで)自分は良い成績なんていらない」と言うならば、それはそれです。私はそういう生徒は好きですし、尊重します。その代わり、上位校受験も諦めてください。それだけの話です。

誰にも気を遣わず、自分の好きなように自由に生きたいのなら、圧倒的な実力が必要なんですよ、という話です。





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最終更新日  2022年09月08日 03時52分24秒


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「キャラベル(Caravel)」は、大航海時代に活躍した小型船です。操舵性が大変高く、逆風でも前進できるのが特長でした。

「キャラベル船」と同時期に活躍していた大型帆船「キャラック」は、大量の物品を積むことができたので、商業・貿易は大きく発展します。つまりビジネス向け・お金儲け向けの船です。しかし、多くの人員・スタッフが必要で、航行精度という面で弱点を抱えていました。とりわけ、強風は苦手で、逆風が吹くと転覆する可能性も大きかったと言われています。

そこで登場したのが「キャラベル」です。キャラベルは大変優れた操舵性とスピードを兼ね備えていました。必要な人員も少なくて済み、費用面でも大変優れていたと言われています。小型で小回りが利き、逆風の時でも風を味方につけ、精度の高い航海が可能になりました。「キャラベル」の登場により、大航海時代の活動範囲は大幅に広がっていき、数々の偉業が達成されました。


塾も船と同様です。

大型の塾には大型の塾なりの良いところがあります。しかし、規模が大きくなればなるほど、多くのスタッフが必要となり、授業料も高くなってしまいます。「生徒の学力アップのため」に各種講座や合宿を行うのではなく、「社員の賞与(ボーナス)のため」に特設ゼミや合宿を開催するという本末転倒な経営になってしまいます。

こうした大手塾が都立高校を受験をする上で必ずしも適している訳ではありません。
せっかく授業料の安い都立高校に入れたとしても、その前段階として、塾に何百万円ものお金をつぎ込んでいては、あまり意味がありません。

進学塾キャラベルは、教室の規模を最小限に抑え、高い操舵性を重視しております。また、塾長が指導にあたることにより、授業料も最小限に抑えています。キャラベルは、保護者の方が求めている操舵性と経済性を兼ね備えた進学塾です。

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