ガス人間第一号 | メタボの気まぐれ

1960年12月に公開された「ガス人間第一号」は
監督：本多猪四郎、特撮監督：円谷英二による
変身人間シリーズ第４作である。

三橋達也、八千草薫という大物俳優が
唯一出演した特撮映画であり、
変身人間シリーズ最高傑作と言われました。

東京で不可解な銀行強盗が頻発し
岡本警部補（三橋達也）は犯人を追った。

そこで日本舞踊の春日藤千代（八千草薫）が
容疑者として浮かびマークし始めた。

しかし犯人は自首してきた。

人間が宇宙旅行を容易に出来る為の人体実験で
失敗によってガス状になる事が出来る
ガス人間にされてしまった水野（土屋嘉男）は
岡本の前でガス人間になって見せた。

水野の目的は愛する女性、藤千代の為であり、
銀行強盗をして大金を貢いでいたのである。

逮捕された水野だったがガス人間となり
警官を襲い留置場からガス化して楽々と脱獄した。

藤千代の日本舞踊発表会の日、
ガス人間は会場に現れ、観客を混乱させ退避させた。

このガス人間を倒す術は只一つ
ガス人間に火をつけて爆破させる事だけであった。

当作品はガス人間・水野と藤千代との
恋愛ドラマを描き切っており
単なる恐怖映画という事になっていない為、
アメリカでも大ヒットした。

アメリカの映画会社は「フランケンシュタイン対ガス人間」という
企画案があり藤千代を蘇らせる為にガス人間が
フランケンシュタイン博士を探すというものであったそうです。

また本編の音楽は宮内國郎が担当しており
同じく担当した「ウルトラＱ」「ウルトラマン」に
流用され、番組を一層盛り上げました。