男組 | メタボの気まぐれ

原作：雁屋哲作画：池上遼一によるバイオレンス劇画
「男組」が1975年、東映によって映画化されました。

私立の名門・青雲学園は神竜剛次（南条弘二）をリーダーとした
暴力団同様のグループに牛耳られていた。

白井校長（室田日出男）は特待生として関東少年刑務所より
父親殺しの罪名をもつ流全次郎（星正人）を迎える事にした。

権力に踏み潰された者たちへの誓いとして
己に掛けられた手錠を外さないまま強敵と戦うという信念を持ち
手錠を掛けられたまま護送車で登校して来た全次郎に
校内は異様な空気に包まれ、剣の達人である神竜は
全次郎を学園追放する事を宣言した。

神竜の配下には相撲部主将の大田原、ボクシング部主将の木崎、
空手部主将の田丸、柔道部主将の熊沢らの猛者を揃えた四天王がおり

一方の全次郎にも関東少年刑務所の仲間、高柳、大杉、岩瀬、
長浜、伊庭ら５人で結成された五家宝運という組織があった。

この神竜打倒を決意する全次郎に阿部（岡崎徹）涼子（山口智子）ら
生徒会グループが共鳴し、この事を知った神竜は
数日後、涼子を屋上から宙吊りにすると脅しかけた。

やがて全次郎は父親の権力を利用して都内の学園を
神竜組の統治下に置くという神竜の野望を知り
遂に四天王と五家宝運が激しくぶつかり合った。

その時、全次郎とは昔からのライバルだった
中条浩介（にしきのあきら）が全次郎に加勢した。

そして涼子が宙吊りにされる日が来た。
涼子は全次郎と神竜の対立を恐れ自ら屋上に登った。

そして涼子の父親は神竜の父の力で国務大臣になり
また神竜とは許嫁の関係にあると全てを告白した涼子は
自ら屋上から飛び降りた。

涼子の行為に驚いた全次郎だったが
神竜の野望を打ち砕く事に全力を上げる。

そして数日後、校長が殺され遂に全次郎の怒りが爆発
神竜に１対１の決闘を挑んだのだ。

この映画は中国武術をアクションに多く取り入れており
中国武術を本格的に取り上げた作品として評価されている。

また神竜剛次は後に少年サンデーに連載された
「うる星やつら」に登場する面堂終太郎や
少年ジャンプの「魁!!男塾」に登場する藤堂豪毅の
モデルであると言われている。