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2010.12.19
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カテゴリ: ゴジラ
ゴジラ対ヘドラ.jpg


1971年「東宝チャンピオンまつり」の一篇として公開された
東宝映画「ゴジラ対ヘドラ」は当時社会問題であった
公害問題を前面に打ち出し、円谷英二亡き後の
初めてのゴジラとして世に送った作品である。

ヘドロで汚された湾内にオタマジャクシに似た
奇妙な生物が見つかった。

その事を知った海洋生物学者の矢野徹(山内明)は
息子の研(川瀬裕之)と共に調査へ出かけるが
矢野は海底で謎の怪物に襲われて重傷を負ってしまった。

数日後、この謎の怪物は駿河湾に出没。
ヘドロの中で誕生した怪獣へドラの誕生だった。

海へ流れ出たヘドロを主食としているヘドラは
陸・海・空と形態を変えて巨大に進化していき
工業地帯の煤煙やガソリンを食べ成長していった。

エネルギー源となる多量のヘドロを体内に蓄積し
ジェット噴射による飛行も可能となり
ヘドラの行動半径は更に伸びた。

その結果、ヘドラが通過時に排泄する多量の硫酸ミストは
人間に害を及ぼし、光化学スモッグが発生した。

この地球の危機に青年・毛内行夫(柴俊夫)や
富士宮ミキ(麻里圭子)は不安から逃れる為、
ディスコで鬱憤を晴らすもヘドラの猛威は
計り知れなかった。

そんな時、何処からともなくゴジラが出現。
強敵ヘドラに敢然と立ち向かっていった。

放射能怪獣:ゴジラと公害怪獣:ヘドラ
この二大汚染怪獣の凄絶な死闘が繰り広げられた。

この映画は当時サイケデリックが流行っており
物語の中でゴーゴーを踊っているシーンでは
サイケな感じが本作のイメージとマッチしており

また主題歌も公害に苦しむ市民を歌った
「かえせ!太陽を」が物語以上にインパクトがありました。

サイケ.jpg

しかしテレビ番組の人気により映画の斜陽が進んでおり
東宝本社は深刻な制作本数の減少と売り上げが悪化、
東宝のリストラ断行後、残った陣営による新体制で
臨んだのが本作であり予算は可なりの低予算下で
撮影を行わなければならなかった。

本編セットは「矢野博士の研究室」と「ゴーゴー喫茶」の
二つだけ組み俳優は極力少人数として出演料の少ない
新人を中心起用しました。

そんな中、ゴジラが口からの熱線を放射する反動で
後ろ向きに空を飛ぶというシーンが描かれたが
撮影スケジュールに支障をきたしてしまい
低予算での制作体制が現場に様々な軋轢を生み
撮影中途で制作予算が尽きてしまった。

このため東宝本社は本作の製作を打ち切る事を決め
撮影を中止するよう現場に伝えた。
そこでスタッフは前作までゴジラを支えてきた本多猪四郎を招き
監修してもらう形で本社から制作再開を取り付けました。

こうして完成した本作でありましたが監督の坂野義光が
拘ったのがヘドラの鳴き声であり
四つん這いの状態と立っている状態とでは
鳴き声が違うようにしていました。

結果、第一作目の「ゴジラ」の様なメッセージ性を
取り戻した作品となりました。


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Last updated  2010.12.19 20:53:10
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