オリエント急行殺人事件 | メタボの気まぐれ

世界的推理小説作家：アガサ・クリスティが
1934年に発表した「オリエント急行の殺人」を
イギリスＥＭＩが豪華俳優を招いで映画化したのが
1974年公開の「オリエント急行殺人事件」である。

物語はオリエント急行で旅をしていた
私立探偵エルキュール・ポアロは
車中で国際寝台車会社の重役である
友人のビアンキに遭遇した。

列車は珍しく一等寝台車が満室であり
ポアロとビアンキは二等車に乗車した。
やがて列車は動き出しポアロの三日間の旅が始まった。

イスタンブールを出て二日目の深夜、
列車は突然スピードを落とした。
前夜から降り続いていた雪で線路が埋まり、
立往生してしまったのだ。

オリエント急行は雪の中に立往生したまま
朝を迎え、そして一等車に宿泊していた裕福なアメリカ人
ラチェット・ロバーツが死体で発見された。

コンパートメントに残された燃えかすの手紙には、
五年前に起きたアームストロング誘拐事件に関連する
文面が発見され、早速ビアンキはポワロに捜査を依頼、
この事件の解明を引き受けざるを得なかった。

ボアロと同乗者のギリシャ人医師である
コンスタンティン医師の検死によりラチェットは
合計で12回刺されており、そのうち少なくとも
3回が致命傷になるほど深かった事が分かった。

被害者のポケットにあった止まった時計、
そして容疑者たちの当夜の行動によるポアロの推理により
ラチェットは深夜１時半頃に殺されたと判断された。

死亡推定時刻は雪によって列車が停車した時間より前で
積雪に犯人が逃亡した跡がなかった事、
一等車から他の車両への通路に鍵が掛けられていた事から
犯人は一等車の乗客の中にいる可能性が極めて高いと思われた。

そしてポアロは国籍も身分も異なる同じ一等寝台の
車掌ピエール・ミシェルと十二人の乗客たちへの
尋問を始めた・・・

この映画の原作者：アガサ・クリスティは
自身の結婚と離婚など様々な出来事を乗り越えながらも
推理小説家として活動し

彼女の作品は全世界で10億部以上出版されており
聖書とシェイクスピアの次によく読まれていると言われ
「史上最高のベストセラー作家」として
ギネスブックに認定されている。

推理の謎解きをするエルキュール・ポアロ、
ミス・マープル、トミーとタペンスといった
名探偵の産みの親でもあり

また日本ではアガサ・クリスティの影響を受け
横溝正史が推理小説作家を目指した事は有名である。