仮面ライダーX（ブローアップ版） | メタボの気まぐれ

1974年・春の“東映まんがまつり”にて公開されたのが
「仮面ライダーX」第3話のブローアップ版である。

海洋科学と人間工学の世界的権威の神教授（田崎潤[）は
仮面ライダー1号の製作者である緑川博士の親友で
博士がショッカーに協力させられる中でも連絡を取り合っていた。

それから3年後、神教授は人類抹殺計画を遂行する
秘密工作機関GODの参加要請を断った為に
彼らに狙われ海岸にある秘密研究室に隠れていた。

その頃、半年ぶりに帰郷した水産大学の学生で
博士の息子・神敬介（速水亮）はGOD機関に襲われ
更に博士の助手である敬介の恋人・涼子（美山尚子）は
GODに脅迫され、研究室に彼らを手引きしてしまった。

乱入するGOD隊員に襲われ敬介は死亡。

瀕死の重傷を負った教授はせめて息子の生命だけはと
敬介をサイボーグに仕上げて息絶えた。

生き返った敬介は仮面ライダーXにセットアップして
GOD壊滅に立ち上った。

ある日、神話怪人・ヘラクレスが空港で
インターポールの捜査官を待ち伏せし
殺しの様子を少女・小夜子（白取雅子）が目撃していた。

ヘラクレスは小夜子を殺そうとするも
さっそうと現れた神敬介に助けられた。

小夜子はショックで記憶喪失になるも
ひょんな弾みでGODが狙っていた外国の特使である
キバラ特使（山岡徹也）の名を思い出した。

敬介はキバラ特使の滞在ホテルに直行したが
そこで、かつての恋人・涼子を目撃。
だが、彼女の名前は“霧子”
謎の人物であった。

“涼子”“霧子”、二人の謎に翻弄される敬介。

アジトに潜入した敬介が正体のバレてしまい
神敬介は海に放り出されてしまう。

そしてキバラ特使を捉えたヘラクレスは
処刑を敢行しようとしたが
そこへ仮面ライダーＸが現れた！

この映画は本作第3話放送から僅か2週間後の
3月16日に公開しており、子供を連れた親からは
「この間見たばかりだから」というレッテルを
実の子供たちに言い聞かせた為に
次作の“東映まんがまつり”では子供たちを
親が映画に見せに行かせないという
行動を取った一因を作ってしまった。

そう言った理由からか次作以降からは
オリジナル劇場版が多く制作していた。